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私選SMビデオベスト20
−1999年度− |
| 選者:西村様 編集:イネの十四郎様 彩音 作品賞 被虐の女戦士 【絶叫篇】【復讐篇】(シネマジック) 主演:矢沢ようこ 藤森加奈子 雨宮琴 監督:秋山豊 主演女優賞 小室友里(『女怪盗 女豹』『ショムサン悲歌』『愛と凌辱の日々』により) 大石ひかる(『隷獣の宴』『ある愛の密戯』により) 私選SMビデオベスト20 1位 被虐の女戦士 【絶叫篇】【復讐篇】 シネマジック 矢沢ようこ 藤森加奈子 雨宮琴 197.2 2位 隷獣の宴 【堕落の章】【覚醒の章】 シャイ企画・シネマジック 大石ひかる 193.5 3位「悦虐の緊縛人形」 工藤ひとみ アートビデオ 192.0 4位「蛇縛輪姦4」 相原留美 アタッカーズ・蛇縛 189.0 5位「女子大生被虐花」 成瀬美穂 アートビデオ 185.0 6位「女怪盗 女豹」 小室友里 アタッカーズ・死夜悪 180.0 7位「若妻奴隷市」 松岡流奈 アートビデオ 179.5 8位「天使堕姦」 井森優 SOFT ON DEMAND 179.0 9位「被虐のレースクイーン5」 水谷あみ シネマジック 176.5 10位「震える女体」 篠原真女 アートビデオ 176.0 10位「喪服奴隷16」 吉井美希 シネマジック 176.0 女優ベスト10 1位 大石ひかる 141.5 2位 藤森加奈子 141.0 3位 水谷あみ 140.0 4位 井森優 138.0 5位 篠原真女 138.0 6位 望月美佳 137.5 7位 松岡流奈 137.0 雨宮琴 137.0 9位 矢吹ようこ 136.0 山下愛里 136.0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 採点基準: 1) 各作品の得点は満点を250点とし、配点は以下の通りとした。 女優150点[美人度50、スタイル30、乳房20、泣き声20、悶え方20、演技力10] 責め 88点[緊縛してゆくシーンの有無 5、股縄5、緊縛美5、指責め7、 淫具7、アナル3、性交5、絶頂6、鞭7、蝋7、クリップ8、浣腸5、 その他(羽根、針等)8、涙10] 作品としての完成度12点 2)「被虐の女戦士【絶叫篇】【復讐篇】」のように前編、後編に分かれる作品は 両方で1作品と考えた。また、1作品に複数の女優が出演する作品については 出演女優の平均を採った。 3) 小室友里の点数は142点でSM女優ベスト1の大石ひかるより上だが、小室は 狭義でのSMビデオ(『死夜悪』の作品は凌辱ビデオで純粋なSMビデオでは ないと判断)への出演実績がないため、SM女優とは見なせずベスト10から 除外した。 −総括− まぁ、こんなもんかなといった感じです。今年は女優の演技力と作品の完成度も考 慮に入れたので、(結果はともあれ)丁寧に作られた作品が上位になっています。 特徴としては蛇縛が昨年の5本から1本に減り、替わりにアートビデオが4本入賞 しました。「震える女体」を除けば3本とも昔のアートビデオを彷彿させる良心的 作品と思います。なお「震える女体」は斉藤茂介のいい加減な作品ですが、篠原真 女の魅力だけで入賞しました。 また、女優ベストワンは小室友里、大石ひかる、藤森加奈子の3人のいずれかで迷 いました。結局、小室はSM女優ではないと判断し、主演女優賞だけとしました。 年末に見た大石ひかるの「ある愛の密戯」の若干頭が足りないと思われる娘の演技 がよく、SM女優ベストワンとしました。 ◆11位以下の作品名、及び各作品の採点の「内訳」については、 こちら をダ ウンロードして下さい。 Ms-Excel用のcsvファイルになっております。 1999年度SMベストビデオ解説 シネマジック2時間ドラマが上位独占
蛇縛の失速と老舗の奮闘 小室友里の死夜悪三部作 21世紀を眼前に控えた1999年は我々にとって崩壊の年だった。 東海村臨海事故で原発の安全性が崩壊した。新幹線のトンネル内ではセメントの崩 落事故が多発し、学級が崩壊した。日本のシステムの崩壊が前年よりもさらに進ん だ1年だった。 世間に反しSMビデオ界は崩壊とは無縁で、旧来の寡占体制への復古が感じられる 年ではなかったろうか。昨年猛威を振るった蛇縛が後退し、アートビデオが復活し てきた。ベスト10に入賞した作品のメーカーを見るとシネマジック4本、アート ビデオ4本といわゆる老舗が名を連ね、アタッカーズは2本と昨年の4本から半減 した。また、マニアから支持を受けているSOFT ON DEMANDは1作品入賞した。 1位の「被虐の女戦士【絶叫篇】【復讐篇】」は2時間の大作で矢沢ようこ、藤森 加奈子、雨宮琴といった美人SM女優を主演させたSM拷問活劇の決定版のような 作品だ。矢沢へのバイブ責め、電気責め、藤森への蝋燭責め、雨宮への羞恥責め、 矢沢・藤森を連縛しての鞭責め、3姉妹への同時三角木馬責めとSMビデオとして 楽しめるほか、アクションシーンではスタントマンを使うなど丁寧な作りだった。 脚本に色々な要素を含めすぎたことで後半以降ドラマとしてはつまらなくなってし まったという欠点があるが、掲示板でも多くのファンから支持を得た。 2位の「隷獣の宴【堕落の章】【覚醒の章】」も1位と同じ秋山豊監督の2時間ド ラマで、前編を一般レーベルのシャイ企画、後編をシネマジックが発売した。SM ビデオでは初めての共同プロデュース作品で、前編は主演の大石ひかるのねちっこ いファックシーン、奴隷市のシーンといったSMマニアでなくても受け入れられる であろうシーンを見所にしている。後編は鞭責め、蝋燭責めといった責めのシーン を見所にしている。この作品によりSMビデオファンが増えれば喜ばしいことで、 まず共同プロデュース企画そのものを評価したい。作品は父親を自殺に追い込まれ た令嬢の復讐劇を描くものだが、これも「被虐の女戦士」と同様、後半ではストー リーに綻びが生じてしまう欠点があった。SMビデオとしても責めにきつさが足ら ないという欠点もあったが、主演の大石ひかるの可憐さと演技力を評価して2位と した。ただ、これは個人的趣味に負うところも多く、掲示板では評価が一定してい ない。なお、主演の大石ひかるはこの作品と「ある愛の密戯」での演技により99年 度の主演女優賞とした。 9位の「被虐のレースクイーン5」も秋山豊監督作品で、評価の分かれる作品だ。 だんご3兄弟をモチーフにしただんご屋で繰り広げられるSM喜劇で、責めもだん ごにこだわった責め(だんごボールギャグ、だんご型バイブ)が登場する。この作 品も80分の大作で、作りとしても丁寧だった。ただ、SMという淫靡な世界と喜劇 は合わず、失敗作という評価もあった。個人的には主演の水谷あみにパールロータ を挿入し、レオタードに着替えさせイカせるというシーンが気に入り、高く評価し た。 10位の「喪服奴隷16」は大沼栄太郎監督、責め手明智伝鬼というおなじみのコンビ の作品でこのコンビの作品は3年連続のベスト10入りとなった。責めもクリップ責 め、鞭責め、蝋燭責め、木馬責めとバラエティに富んだオーソドックスなSMビデ オだ。しかし、この作品も主演の吉井美希の好き嫌いにより、掲示板内でも評価が 一定しなかった。 アートビデオは98年のたった1本の入賞から99年は4本の入賞と意地を見せた。シ ネマジックが人気SM女優を使い絵的に美しい作品を作るのに対し、アートビデオ は無名女優あるいは素人を使った作品が目立った。演出面は海野TODO、村上RYUJI といった夢流ZOU監督の流れを汲む新人監督が育ってきており、今回の躍進になっ たと思う。 3位の「悦虐の縄人形」は題名が示すとおり、非常にオーソドックスなSMビデオ だ。全編がほぼ責め一色で、股縄責め、クリップ責め、乳首紐責め、蝋燭責め、バ イブ責めとバラエティに富んでいる。主演の工藤ひとみは殆ど無名の女優で、この 作品以外では見たことがない。美人ではないが、責めへの反応が良く、変態の叔父 から調教を受ける少女という役柄を好演した。 5位の「女子大生被虐花」もオーソドックスなSMビデオで責めも股縄責め、バイ ブ責め、蝋燭責めとシンプルだが見ごたえのある責めだった。主演の成瀬美穂も責 めへの反応が良く、特に着衣で縛られてから乳房を鷲づかみにされたときの反応に 特筆するものがあった。 インディーズの一般作品での活躍が目立つが、大手のSMビデオにも出演してもら いたい女優のひとりである。 7位の「若妻奴隷市」は昔のSM劇画のビデオ化で本来のSMのもつ暗さを大切に した作品で、夢流ZOUの存在感を再認識した。主演はインディーズの一般作品では アイドル的存在の松岡流奈で可憐な容姿、意外と上手な科白の言い回しで、優良S M女優の素質十分と思った。作品の責めは色責め中心で、苦痛責めが甘い蝋燭責め だけというのが残念だった。 掲示板では一般的にアートビデオの評判が悪く、常連さんでも見た人が多くない。 したがって掲示板での評価もあまり聞かないが、見た常連さんは以上の作品は一様 に評価していると記憶している。3本とも一般的に受ける作品であると思う。 もう1本のアートビデオの作品「震える女体」は問題の斉藤茂介監督作品で、初の ベスト10入りとなった。ただし、この作品の設定は責め手と篠原のふたりだけが密 室にこもりSMプレイを繰り広げるというもので、斉藤の演出が届かないところで 撮影されたために入賞したという皮肉な作品である。 99年も斉藤茂介監督は月間2本程度の作品を作ったが、どれも雑な作品だった。彼 がチープな作品を作り続ける限り、アートビデオの評判は上がらないように思う。 そろそろ引退を考えてもらいたい。尚、アートビデオのホームページ内の「よもや ま話」は99年から掲示板形式となった。視聴者とメーカーとの橋渡しとして期待し たが、残念ながらその役割は生かされていない。 管理人の発言が非常に少なく、たまに発言があっても斉藤茂介監督を会社の人間と して擁護するような発言を行うということがあった。アートビデオの問題は老舗と いう威厳に胡座をかいていることのように思える。是非猛省を促したい。 アタッカーズ蛇縛レーベルの「蛇縛輪姦4」は4位の入賞となった。昨年は「蛇縛 輪姦2」が1位だったが、V2はならなかった。ただ「蛇縛輪姦4」は「2」を上 回る出来で、99年のSMビデオ全体の出来が前年の水準を越えたため、この位置と なった。 責めもバイブ責め、蝋燭責め、クリップ責め、鞭責めときつい責めが続き、責めら れる女子高生がハンカチを握り締めているといった小道具の使い方も評価した。 主演の相原留美はアートビデオの斉藤茂介監督作品にも主演したが、別人かと思え るくらい「蛇縛」での演技が光っていた。SMビデオは女優や責めだけではなく、 監督の力量も必要という好例でもある作品だった。 ただし、蛇縛レーベルは今年になって失速している感がある。これは責めがワンパ ターン化していることが原因に思える。特に蝋燭責めとフェラチオの併用というパ ターンが殆ど全ての作品に見られる。 掲示板でも、このパターンは受け入られておらず是非止めて欲しいものだ。 もう一方の死夜悪レーベルは昨年と同水準かそれ以上ではなかったろうか。特に人 気AV女優小室友里の死夜悪三部作の発売は、今年の凌辱ビデオ界の事件と思う。 「女怪盗 女豹」「ショムサン悲歌」「愛と凌辱の日々」はどれも良く出来た作品 で、小室の魅力が詰まった作品だ。 凌辱ビデオの最も重要な要素は、ヒロインの凌辱前の活躍と凌辱されての惨めさの ギャップの表現にあると思うが、その表現が最も優れている「女豹」がベスト10入 りした。 SMビデオのベスト10であるため、目立った責めや緊縛シーンのない小室の作品 はこの位置となってしまったが、凌辱ビデオだけで考えるなら文句なしの傑作と思 う。また3部作全てにおいて小室の演技が光り、大石ひかると並んで主演女優賞を 獲得した。 ただ、本格的に縛られたこともないし、本格SMビデオの主演作が1本もない小室 をSM女優と見なすことは出来ず、主演女優賞を獲得したにもかかわらず、小室友 里をSM女優ベスト10に加えることはできなかった。 SOFT ON DEMAND(SOD) はマニア向けのセルビデオレーベルで、ザーメンモノ、潮吹 きモノ、熟女モノ、死姦モノ、レイプモノ、鮮血モノ等、アダルトサブカルチャー のあらゆるジャンルを扱っている。ベスト10には「天使堕姦」が8位に入賞した。 井森優というテレビCMにも出てきそうな美人女優を徹底的に凌辱する作品で、彼 女の健康的な肢体と、ベンチで乳首を捻るなどの責めのきつさのアンバランスさが 支持された。 ただ、作りとしてはかなり雑で掲示板ではその点が評価されない発言もあった。 老舗の奮闘もあり99年度は全体的にレベルが高かった。ベスト10圏外でも注目すべ き作品が多い。12位「ある愛の密戯」はベストSM女優大石ひかるのもうひとつの 主演作で頭の足らない女の子の演技が良かった。また浣腸と鞭同時責めのシーンは 秀逸であり、「隷獣伝説」よりこちらが好きな人も多いと思う。 13位「禁断のナースコール」も水準以上の作品で望月美佳の羞恥に耐える演技は捨 てがたい。 16位「インモラル天使41」は歴史あるインモラル天使では、初めてのベスト20入り で、雨宮琴がバイブ責めに狂う姿に興奮させられた。 女優を見ると、美人度が飛躍的に上がっている。1位「大石ひかる」は色白で透明 感のある美人と言ってよいだろう。 2位の藤森加奈子は矢沢ようこの実姉。ギルガメッシュナイトでは妹と共演した。 「被虐の女戦士」で見せた蝋燭責めに対する反応は99年の収穫と言ってよいかもし れない。 3位の水谷あみもキャバクラで人気の出そうな容姿をした美人で、ひとむかし前な らSM女優にはいなかったタイプだろう。 4位「井森優」は容姿では文句のつけようがない。「天使堕姦」ではホットパンツ にわざわざ着替えさせられ凌辱を受けた。 同じく4位の篠原真女は昨年に引き続いての入賞となった。SM女優になるために 生まれてきたような女性だと思う。 6位「望月美佳」もファンが多いが、出演作が少ないのが残念だ。 7位「松岡流奈」は現在のところアートビデオのみに出演しているが、2000年の活 躍を期待したい。 雨宮琴の「被虐の女戦士」で見せた羞恥の表情、「インモラル天使」で見せたバイ ブ責めでの狂態も良かったが、死夜悪の作品「背徳の協奏曲」では本業顔負けの新 体操の演技を披露した。 9位の矢吹ようこは「被虐の女戦士」以外にも「奴隷秘書」「インモラル天使」で 美しい緊縛姿を見せた。 山下愛里も美人だが演技が拙く、彼女の主演作「奴隷女教師・飼育教室」は美しい 作品にもかかわらずベスト20にも入らなかった。 以上、話題の多い99年度SMビデオ界だった。アートビデオが昔の作風に戻りつつ あるのは良い傾向で、2000年も老舗の奮闘を期待したい。 by
西村
この内容は西村様主宰の「 SM探偵団 」より転載許可を頂いたものです。 個々の作品に関する詳しい解説や、新作ビデオ情報などが発表されていますので、 是非一度お訪ね下さい。 |