逆さ吊りから開放されても、しばらくの間は激しい頭痛とめまいから来る強烈な吐き気等のため、物を考える余裕がなっかた。
しかし、少し体が楽になってくると、徐々に自分のした事に対する自責の念に襲われて行く。暴力に屈した自分が無償に許せなくなった万由子は、体が楽になるに連れ、心が痛くなるのを感じた。
彼女はそんな自分に耐えきれず、いつのまにか泣き出してしっまた。
その自分がまた情けなくなり、ついには駄々をこねる子供のように大きな声を出して泣いていた。
.....ここに連れて来られてから、泣いてばかりいる。
.....でも今はほんとひどいよ。
.....これじゃ丸で子供だ。
マキが入って来たのにも気付かずに、泣きじゃくっていた。泣くことによってつらい現実から逃げ出すように。
マキは万由子の顔を強引に自分のほうに向けさせる。万由子の涙で濡れたひとみの奥には、かすかな闘志がまだ残っているのが判った。
マキは万由子の顔に2、3発往復びんたを食らわす。
そのショックで万由子は泣き止む。
あんなに啖呵をきっといて、この程度で降参とはだらしないわね。
るっさいわね。
ほっといてよ、どうせ私は何にも出来ない無力な人間よ。
さぞかし満足でしょ...
ウッ..グフッッ!!
言葉の途中で、マキにみぞ内を蹴られ、苦悶する万由子。
囚人の分際でいっぱしの口を利くんじゃないよ。
一度屈した囚人は利用価値なんぞ無いからね。
拷問史の胸先三寸で如何にでもなるんだよ。
今からその立場をゆっくりと教えてやるわ。
...おまえ達、こいつをベッドに寝かしてやんな。
只ならぬ気配に恐怖を感じた万由子は逃げようとするが、拷問史達にすぐに取り押さえられ、マキが言ったベッドに連れて行かれる。
そのベッドは長さ2m半、幅は1mを超えるぐらいのサイズを持つ鉄製のベッドで、四隅に繋がれたかせが取り付けてある、
その一つ一つに、それぞれ手首や足首を固定される。
鎖がモーターの力で巻き上がられると。万由子の手足が引っ張られて行く
いや、いや、見えちゃう。
手足が、限界まで伸びる少し手前でモーターの動きが止まる。
いや、見ないでー。
顔を真っ赤にしながら懇願する万由子。
マキはその乳首をつかむ。
ひっ!!
さっきから言ってるだろ。こんな貧相なもの誰も見やしないよ。
自分の体に自信を持ち過ぎなんだよ!!
そう言うと、思い切り乳首を引っ張って放す。
痛いーっ!!
始めな。
ベッドの隅から網目の大きさが1mmも無い程細かい金網が迫り出し、50cm程あがって止まる。
万由子はベッドごと金網に閉じ込めれれた格好になる。
天井が開き降りてきたのは、そのベッドと全く同じサイズのアクリルの箱で、その中身に気付いた彼女は、恐怖に顔をこわばらせる。
蛇は好きかしら。しばらくこの蛇ちゃんたちと一緒に居なさい。
金網に引っ付いて止まったアクリルケースには、10匹を超える蛇が居た。
アクリル越しでも十分に恐怖を感じた万由子は、ケースの底が抜けないのを祈った。
しかし、次の瞬間アクリルが真中から開き蛇が落ちてくる。
やめてー。だしてー。
マキさん、いえ、マキ..様!
じ、自分の立場がわかりましたから、どうかここから出して下さい。
お願い、お願いですー!!
屈辱感にまみれながらも、懇願する万由子を冷ややかに見下ろすマキ。
信じられないわね。
それに囚人は拷問史に罰の中止を懇願する立場に無いわ。
それだけでも罰を増やすことになるわ。
囚人は拷問史の許しが出るまで黙って罰を受け続けるの。
マキはそう言い放つと、懇願するような目で自分を見つめる万由子を残して、3人の拷問史達と共に拷問部屋を後にする。
蛇と言うやつは変温動物のため、鉄の部分よりも熱源である万由子の体の上の様な所を好む。しばらくするすべての蛇が、彼女の体に乗っていた。環境が良いために、盛んに動いている。
その生理的嫌悪感に苛まれながら、ひたすら時間が経ち許しが来るのを願う。
...時間が無限に長く感じる。

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