10年前の今日


編集:イネの十四郎様
彩音



「10年前の今日」
2000.02.01

 10年前(1990年)の2月1日をご記憶の方、いらっしゃいますか?

 全国的に大雪の日でございました。雪かきをして、その雪でカマクラの小さな やつが出来たことを覚えております。

 この日、一台の家庭用ビデオカメラが回っておりました。
 「1990.02.02」・・・デートがしっかり写しこまれています。

 「被縛マニア」(アートビデオ)でございます。

 カメラは、夕方の、雪が積もった墓地の中の道を映し出します。画面に、女性 の背中が入ってきます。腕が、背中で厳しく縛められています。そう、彼女は、 全裸・後ろ手縛りで素足のまま、積もった雪の上を歩かされているのです。

 腕を後ろで縛られているせいでしょうか、足が冷たいせいでしょうか、彼女は、 よろよろと、よろけながら歩きます。少し前にかがめた体を、右に左にゆらせなが ら・・・。ひざをすりあわせるようにして、少しずつ前進します。雪の上には彼女 の足跡が幾つも幾つもついて行きます。スレンダーな美しい足です。素晴らしいス タイルの持ち主です。

 今度は向こうから彼女がやってきます。顔には残念ながらモザイクがかけられて います。でも、相当な美形であることは、モザイクを通してもよく分かります。お 椀を伏せたような丸く形の良い乳房。よく引き締まったウエスト、軽くウエーブを かけた長い髪、すらりとした体の持ち主・・・。一歩、一歩、雪を踏みしめて、時 にはよろめきながら・・・。

 キシリ・・・キシリ・・・裸足の彼女が、雪を踏みしめる音を、冷酷なマイクは 拾っています。同時に彼女のつらそうな息づかいも・・・。

 再び彼女の後ろ姿。今度は縛られた縄じりを取られ、追い立てられているようで す。男が縄じりを取り、同時にカメラも回しているのでしょう。恋人でしょうか? それともご主人様?

 と、墓石の向こうからやってくる人影が!「人が来るぞ!」男は小声でささやく と、あわてて墓石の陰へ彼女を押しやります。手持ちのカメラが揺れます。どうや ら見つからずに済んだようです。

 かろうじて隠れた墓石の陰にしゃがんで、彼女は泣いています。彼女、裸足のま ま雪の上にしゃがんでいるのです。
 全裸の体にコートだけを肩からかけてもらって・・・。
 けなげな、かわいい彼女・・・。

 場面が変わって、少し広い場所です。誰にも踏まれていない雪の上に彼女は押し 倒されます。先ほどと同じ、全裸、後ろ手縛りのまま・・・。
 男が画面に登場します。男は、彼女の体を、雪の上で転げ回します。雪玉をぶつ けられ、雪をかぶせられ、雪をこすりつけられて、彼女の体はどんどん冷えて行き ます。雪まみれになる美しい髪。ほっそりした足をバタバタさせて、彼女は転げ回 ります。男は容赦をしません。
 カメラがアップになります。もしかするともう一人、カメラ操作を担当して、こ の屋外調教に関わっている人物がいるのでしょうか?
美しい乳首が、寒さでツンと堅くなっているのがよく分かります。

 次のシーンは屋内です。少し古い家、おそらく一戸建てか、二軒続きの公営住宅 のような建物の中。普通の人が住んでいる家でございます。二階の一室です。押入 の中に押し込められた彼女。畳の上に降ろされ、海老責めにされる彼女。顔がグッ と上を向いていて素敵です。押入の前に直立させられた彼女。全裸、後ろ手。そし て足首とひざもしっかり括られています。口には手ぬぐいの猿ぐつわが・・・。
 そのままベッドに寝かされた彼女。体をよじって回転させようと、もがいていま す。美しい肢体。うつぶせにされた彼女。どうにもならない縛め・・・。

 最後のシーン、彼女は先ほどの縛りのまま、階段の降り口に座っています。やが て、彼女はその不自由な姿のまま、芋虫のように身をくねらせて、階段を下りて行 きます。一段一段慎重に・・・。か弱く美しい「芋虫」・・・。
 ようやく階段を下りきると、今度は床を這って進む彼女。やがてそれは視界から 消えて行きました。

 このビデオは投稿作品を集めたものだそうです。この後にも数人分の、別人から の投稿映像が入っています。しかし、ここにご紹介した彼女の「雪中折檻図」だけ で、十分に鑑賞にたる作品でございました。

 SMビデオには、どこまでトリックでどこまで本当の責めかは、判然としないも のもございましょう。しかし、冬、雪、裸体、となれば、これはもうどう見ても、 ごまかし無しの立派な折檻ではございませんか・・・。

 顔にはモザイクが入っているとは言え、姿美しく、また美形の彼女の「雪中折檻 図」。大雪の想い出とともに、忘れることの出来ない一品でございます。

SanKaku



「テスト・4」
2000.02.04

 このところ、寒いせいでしょうか、あいつらを長いことみかけません。どうし てしまったのでしょう?妄想のエネルギー源は、どこに行ってしまったのでござ いましょう?
 いささか、不安を抱きつつ、妄想の地下牢に閉じこめた、「本物」をいたぶっ て、ストレスを発散いたしましょう。

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 限界テストでございます。

 羞恥心は、苦痛の前に、わずか数十分で、いともたやすく屈服いたしました。
 彼女は、洗面器を引き寄せ、お客様の前でそれをまたいだのです。
 彼女は、耐えることよりも、お客様の前で排泄する道を選んだのです。
 絶対に見せてはならない恥ずかしい行為を、うら若き乙女が人前でしようとす るとは、・・・これは、許される行為ではございません。
 ましてや、今日お集まりの皆様は、高貴な方々ばかり。その前で粗相をするな ど、無礼はなはだしいにもほどがございます。

 「さあ、耐えなさい、ここからが試練です。」

 私は、彼女がおしりの下に入れた洗面器を引き抜きました。

 「限界」、それは乗り越える事が出来るのです。限界の壁を乗り越えると、そ の向こうに、もっともっと新たな余地が見えてくるのだそうでございます。科学 技術しかり、スポーツもまたしかり、でございます。

 彼女にも、限界の壁を越えさせましょう。もっともっと耐えさせるのです。
 しかし、彼女の羞恥心は、もはや苦痛を耐え抜く力とはなりえません。数十分 にわたる葛藤の末に、彼女の羞恥心は苦痛とのたたかいに力を使い果たし、屈服 してしまったのです。ふつうならば、ここで「美」が崩壊するのです。しかし、 羞恥心以外にも、彼女に忍耐力を与えるものが、実はあるのです。

 それは・・・「恐怖」でございます。

 いま、洗面器を外されて、すんでの所で排泄をこらえさせているものは、何で ございましょう?
 そう、「床を汚したら、責任は必ずとってもらう」という、あの言葉だけが、 かろうじて今の彼女を崩壊から守っているのです。彼女は、私が約束を違えない ことを、知り抜いているのです。床に粗相をしたなら、いったいどのような恐ろ しいお仕置きが待っているのか?その恐怖だけが、今の彼女を支えています。

 高まりきった排泄の圧力に身動きもできないまま、彼女の手が、虚しく洗面器 を求めています。私は、ゆっくりと、洗面器を彼女の手の届かない所にしまいま した。

 私は言い放ちます。

 「お客様の前で粗相をしたら、どういうことになるか、分かってるね。」
 「洗面器だろうと、トイレだろうと、お客様に対する無礼は、絶対に許されな
 いのだよ。」

 床さえ汚さなければ・・・そう思って耐えてきた彼女。その甘えが羞恥心を捨 てさせ、彼女を洗面器に跨がらせたのです。これから彼女が、この苦痛に耐える 拠り所は・・・。
 ここにはそれが、何でも揃っているのでございます。

SanKaku

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注: この項 黒船館「サロン黒船」より転載



「喪服奴隷16吉井美希」
2000.02.06

 私は今、少し暇でございますが、また少しいたしますと多忙が待っているよう で・・・。と言うことで、暇なときにこそ、と思い立って久々にレンタルビデオ 店へ。
 もう何十年ぶりでございましょう、SMビデオなど見るのは・・(大ウソ!)

 「喪服奴隷16吉井美希」(シネマジック)を借りてきました。明智伝鬼大先 生のご登場ですぞ!
 で、ここに、明智先生苦心の、三角木馬もどきが登場します。畳を2枚、組み 合わせて三角木馬のようにして、頂点には青竹を置いたものです。

 彼女は、なまめかしい全裸の白い肌をくねらせながら、木馬の上に追い上げら れます。
 明智先生は彼女の手を上に上げさせ、手首から肘まで、縄でグルグル巻きにし てしまいます。縛られた手はまっすぐ上に伸びています。手は、頭より後ろに押 しやられていて、肘まで拘束された結果、もう、頭より前に出てきません。
 そして手首の縄が鴨居に結ばれる・・・。
 彼女の顔は必然的にうつむき加減・・・。
 これがまた美しゅうございまして・・・。

 目を閉じて耐える表情、目を開けたときの怯えの表情・・・。
 額にかかる乱れた前髪・・・。

 そして、木馬の横にすらりと伸びた彼女の足。形もよいです。美しいです。そ して、何より肌のきめが美しい!
 明智先生もしきりにこの足をいじり回し、引っ掻き回し、そして引っ張って木 馬の威力を高めています。伝鬼さん、羨ましい!

 この子の肌は不思議です。
 色は白くて、そうかって雪のような白さではなく、体は太ってもいないのに、 ポッチャリ感・ネットリ感・ムチムチ感があって・・・こういうのを「もち肌」 というのでございましょうかねえ?

 たしかこの傾向の道具をお好みの方も多いかと・・・。木馬もどきのシーンは 三分ほどしかありませんが、そこだけでとてもよかったです。いえ、ビデオなら 何回見てもいいわけですから、三分は六分、六分は九分・・・一日中でも見られ るわけでございます。

SanKaku

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注: この項 黒船館「サロン黒船」より転載



「テスト・4」
−Part2−
2000.02.12

 あいつらを見なくなってもうどれほどになるでしょうか。ふと悪い予感がいた します・・・。あいつらは何年生?・もしかして・・・。

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 今までソファに座って、彼女の苦悶の美を眺めていたお客様方が、立ち上がり ました。

 まず彼女を仰向きに寝かせて、4人懸かりで手足を押さえつけます。彼女は、 力を入れると限界を超えそうになりますから、さしたる抗いも出来ません。5人 目のお客様が奥のチェストから取り出されたのは、氷嚢でございます。
 お客様方にお出ししていた、お飲物用の氷が中に入れられます。アイスペール に山盛り一杯の、よく冷えた氷・・・。

 痛いところは、冷やすのが一番でございます。彼女のかわいいおへその当たり に、冷たい氷嚢が置かれます。鳥肌の立っている美しい肌に、いっそう粟粒が浮 き出てきます。
 お客様が手をお離しになりました。氷嚢は、支えを失って平たく広がります。 鳩尾から下腹部あたりまで、しっかりと彼女のお腹全体を冷やします。

 彼女、こんなに冷やされているのに、なお汗を流しております。おやおや、氷 嚢も・・・、よく冷えているようでございますな。
 袋のまわりに汗をかいています・・・。

「調子はどうかね?顔色がよくないようだね・・・」

 お客様が優しくお尋ねになります。でも、彼女、返事も出来ません。

「これを飲んでごらん。楽になるかも知れない・・・」

 本当にお優しい方でございます。コップを差し出して下さいます。でも彼女、 見向きもしません。これは、なんという失礼を・・・。もっとも、コップの中身 はヒマシユのようでございましたが・・・。

「そうか、お腹が痛いのに、出せなくて困っているんだね。」

 優しいお客様は、彼女のお腹をさすって下さいます。手のひらを押しつけて、 ぐうっと体重をかけて、マッサージをして下さいます。

 彼女、腹筋と・・・括約筋に、渾身の力を込めてこらえます。白いお腹の中央 に、縦に走る腹筋の山脈が出現します。お客様の手は、その山脈をぐうっとおさ え込んで、お腹の大地に大きな窪みを作ります。
 隆起と沈降・・・大地の歴史を見るような営みの繰り返し・・・。
 お腹の右下を、左下を、おへそのまわり、そしてその上に・・・。

 はらわたが、ねじれて、よじれて、ちぎれて、爆発してしまいそうなマッサー ジ・・・。
 彼女の理性、いえ恐怖だけが、かろうじて「我慢しなければいけない」、と彼 女を励ましています。

 マッサージは、10分もつづいたでございましょうか。彼女、油汗まみれで、 体がヌルヌル光っております。しかし、よく耐えたものでございます。
 しかし、お客様が手を離されても、彼女はホッとすることなど出来ません。膨 らみきった排泄願望は、どこにも他に行き場はないのです・・・。

 さあ、冷たい氷嚢でもうひと冷やし、まいりましょうか・・・。

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 地方都市の女子○生たちは冬も元気でございます。こちらなどは国内でも指折 りの寒冷地かと思うのですが、彼女たちは、生足・ミニでがんばっております。
 鳥肌が立ち、寒さで真っ赤に染まった美しい「おみ足」。
 朝の通勤の楽しみでございます。

 そんな彼女達の中に時折見かけるのです。ひざの少し上の柔肌に、網焼きの魚 のような焦げ目状の傷のある子が・・・。

 傷は平行に数本、彼女らの柔肌に刻まれております。非常にサディスティック な眺めでございます。今年もすでに2〜3人見かけております。

 何かのファッションでございましょうか?・・・それともSM愛好者が増えた のでございましょうか?

 先日、聞くとはなしに彼女らの会話を聞いておりましたら、どうもこれはスト ーブに近づきすぎて、前面のアミに触れて出来た火傷のようでございます。
 あまりの寒さについストーブに足を近づけすぎて・・・。

 私の住まうあたりでは、通勤・通学時間はまだ確実に氷点下でございます。
 ミニの生足は、まぁ朝の冷え込みの中に、裸でいるようなものでございますか らなあ・・・。

 寒冷地のミニスカートは、かようなメリット、いえ、危険をはらんでいるので ございます。

 白い太ももに、焼け火箸で一本ずつ、線を刻して行く・・・。たまらぬ眺めで ございましょうな。

 仕事に向かう私の向かいに、そんな拷問をうけた少女が、時々座るのでござい ます・・・。

SanKaku

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注: この項 黒船館「サロン黒船」より転載



「悪魔のエチュード3」
2000.02.24

 「悪魔のエチュード3・魅せられて」石田理絵(アート)でございます。

 遠い記憶によれば、あの小泉ケイ嬢の「美畜 天使のはらわた」や「獣奇のコ レクター6・美少女監禁事件」などと相前後してレンタルした一本でございまし た。
 まさにアートビデオ黄金期の作品ではなかろうかと今さらながらに思うのでご ざいます。

 石田理絵、どこかでお聞きになったような名前でございましょう? 理絵、リ エ、エリ・・・そう、彼女、ちょっと似ているのでございます。
 さて、男優は黒田透氏ではなくて速水健二氏でございます。このころのアート には珍しいな、と思ったものでございました。

 前半の細かいところは、もう記憶が曖昧です。彼女は、豊かな胸の持ち主でご ざいますが、その先端の、かわいい果実をネジのついた金具(スミマセン、名前 がわかりません)で締め付けて細いチェーンで引っ張る、ボールギャグを噛まさ れた彼女が悶える、と言ったシーンがあったやに記憶しております。

 さて、あやふやな記憶はおいといて、ハイライトシーンでございます。

 全裸、後ろ手に縛られた彼女が、白いイスに腰掛けさせられております。座り 方は普通と反対向き、顔を背もたれ側に向けています。
 足首は、イスの前足に(彼女から見れば後ろ側の足に)それぞれ縄でつながれ ています。床に着くのはつま先だけ・・・。

 背もたれの上に出た彼女の顔、黒い革製のさるぐつわをされ、恐怖と緊張に見 開かれた目だけが、非常に印象的です。
 彼女が見ているものは、男が手にした巨大なエネマシリンジ・・・。これから どんな災難が自分の身の上に降りかかってくるのか、彼女にはよく分かっている のでございます。
 男が、彼女の後ろに回ります。薬液が、注入されました。三百CCほどでござい ましょうか。

 薬液は、すぐにその効果をあらわしてまいります。カメラは彼女の顔を正面か らとり続けています。
 イスの背もたれに顔をこすりつけ、耐える彼女。あまり擦るので、黒革の猿ぐ つわが取れてしまいます。美しい顔が現れます。
 美しい顔、美しい苦悶の表情・・・。お腹をさすような激しい苦痛、今にも押 し出てこようとする強烈な圧力の波・・・。
 彼女の表情は、これらが周期的に寄せては引いて、彼女を苛んでいることをよ くあらわしております。
 ひとしきり苦しむと、いったん波は引くかに見えます。しかし間もなく次の、 より強烈な波が、彼女に押し寄せてくるのでございます。
 目を見開き、あらい呼吸を整えている時間、息を詰め、唇を噛みしめ、目をつ ぶって耐える時間・・・。

 波の高まりは、彼女の顔を左右に振らせます。
 大きくイヤイヤをするように・・・。背中で縛られた手に空をつかませます。 肩を左右に振らせます。
 まるで、そうすれば楽になれると信じているかのように・・・。
 極限がやってきます。彼女はイスの背もたれを噛んで耐えしのぎます。体は伸 び上がろうとしますが、噛み付いた歯がそれを止めています。わなわなと震えな がら、首が不自然にゆがんで曲がります。
 繋がれた足首が、前に後ろに、空をかいてあがきます。

 「耐えろ、耐えるんだ!」

 男は、何も手を下しません。彼女の前に座って、ただじっと彼女を見ているだ けです。

 彼女は何とかその波をしのぎきりました。束の間の休息・・・、しかしそれは 開放を意味しません。次に来るもっと大きな嵐の前の、不気味な静けさなのでご ざいます。
 何度も何度も大きな波を耐えしのいだ彼女。そのたびに体力は消耗し、疲労は 蓄積していきます。それでも彼女は、次に来るもっと大きくて強烈な波と戦わな ければならないのです。
 彼女の戦わされている相手は、尽きることのない無限のエネルギーを持ってい るのです。
 彼女の太ももに大きく大きく鳥肌が立って行くのを、カメラは克明にとらえて います。

 いつしか、足首の縄が解かれておりました。カメラは左後ろから彼女をとらえ ています。そこへ再び、大きな大きな波がやってきました。何度目かの、強烈に 膨れ上がった冷酷なまでの薬効・・・。
 懸命におしりをすぼめ、耐えようとする彼女。その力が彼女の体を押し上げま す。自由になったつま先を床に着け、イスから立ち上がろうとします。体がイス の背もたれに沿って前屈みのまま擦り上がって行きます。でも、胸が背もたれを 越えたあたりで、圧力は限界に達します・・・。前屈みの中腰で耐える彼女。
 左の肩に預けたあごが、ワナワナと震えています。ひざもガクガク震えていま す。体中がブルブルと震えています。鳥肌が、脂汗に濡れた全身を覆って行きま す。
 忍耐の極限・・・。彼女の姿にそれを見ました。まさに「美」の世界でござい ます。

 やがて訪れる崩壊の怒濤、まあ、それは書かなくてもようございましょう。

 今を去ること十数年前のビデオでございます。

SanKaku

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2000.02.26

 この作品、アートビデオの復刻版にも有るようでございますよ。
 たしか、「耐え抜いた13分」とか何とか言うキャッチコピーがついていたと 思いました。

SanKaku



「遠くも甘い追憶」
2000.02.26

 初めて「SM」と言う言葉を知ったのは、落ちていた「SMマガジン」を拾い 読みしたときのことでございました。さんざん考えて、SとMの意味を知りまし た。中学生になったばかりの年のことでございます。

 その本に、パーティー会場で衆人環視の中で浣腸をされる少女の話があって、 ときめいてしまったのです。

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 パーティーのショーとして、幾人かの少女が浣腸をされるのです。彼女達は、 順番にステージに出て行かなければならないのです。舞台のソデで順番を待たさ れながら、前の順番の少女の苦しむ姿を見ていなければならない辛さ、恐ろしさ、 そして恥ずかしさ・・・。

 「お願いします・・・お願いします・・・」
 苦しい息の下から少女は哀願しています。
 「まだ、だめだ」
 時計を見ながら冷たく言い放つ男。
 「よし!」
 決められた時間を耐え抜いた彼女は、恥も外聞もなくステージを飛び降り、部 屋の隅のトイレにかけて行く・・・。

 やがて、自分もああいう風にされるんだ、そう思うと心臓の鼓動がどんどん大 きくなって行くのです。動揺と、羞恥と、恐怖・・・。

 とうとう自分の番がやってきました。ステージ中央に引き出され、犬のように 四つん這いにさせられて、衆人環視の中、おしりにガラスの管を突き立てられま す。
 効き目はすぐに現れます。必死にすぼめた一点を中心に、おしりがくるくると 円を描きます・・・。
 この部分、とてつもなく美しい表現だったと記憶していますが、残念ながら今 はもうこの本、手元に残っていません。

 でも、他の少女と違って、彼女は10分間耐えられなかったのです。ステージ の上で粗相をしてしまった彼女。想像を絶するお仕置きが科せられる事になりま す。

 そんなあらすじでございました。

 実は、彼女にだけは、絶対に耐えられないような強い薬が使われ、衆人環視の 中で美が崩壊することはすでに予定されていた、と彼女は後で知るのです。彼女 にねらいを定めてとりわけ厳しくお仕置きするという計画は、すでに練り上げら れていたのでございます。

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 どこかの誰かの妄想に似ておりましょう?この本には、その他にも、今まで見 てきた中で最も強烈なインパクトを受けたイラストなどもありまして、古書店な どでもさんざん捜したのですが・・・同じ年の他の月の号はだいたい見つかった のに、この号だけは、今だに発見できません。

 あの日、雨さえ降らなければ、この本、手元に有ったかも知れないのに・・。 家に持ち帰れずに秘密基地に隠して置いて、長雨でグチャグチャになり、(林の 中の秘密基地には、防水施設がなかったのです)くっついてページもめくれなく なり・・・。

 とうとう黴がきて腐ってしまいました。惜しいことをしたものだ、と今でも後 悔しています。
 風俗資料館か国会図書館(えらいギャップだ)に行けば、巡り会えるかも知れ ませんが、なかなか機会と勇気に恵まれません。

SanKaku



「美畜W 天使のはらわた」
2000.02.26

 懐かしのSMビデオ劇場5「美畜W 天使のはらわた」(アートビデオ)

 この作品のキーワードを3つ上げるなら、「古い日本家屋」「冬服のセーラー 服」「白いスリップ」と思います。
 作品全体に流れる雰囲気も淫靡な暗さがあり、まさに日本のSMビデオの決定 版と言って良い作品です。しかし、肝心の発売年については自信がありません。 おそらく87年の作品と思いますが、86年に見た記憶もあります。

 主演は小泉ケイ。
 Dorachan(http://i-dic.dorachan.com/)で調べたら「身長154cm、BWH 81−60−83」とあり、生年月日は書かれていませんでした。主演作はこの 作品と「美少女・監禁・事件 猟奇コレクター6」の2本だけです。ついでに書 くと彼女は『濡木塾』のモデルにもなっています。こちらは88年の発売です。
 しかし、この2作品によりSMビデオ史上忘れてはならない女優のひとりとな りました。完璧な美少女というわけではなく、スタイルも良くありません。ただ 長い髪とセーラー服が良く似合い、熱烈なファンが多いと思います。
 我慢強く、苛酷な責めにも良く耐え、この作品の最大の魅力は小泉のかわいら しさと責めのきつさのアンバランスさにあります。

 ビデオは叔父(黒田透)と娘(小泉ケイ)のSM遊戯を描きます。
 冒頭、老婆のナレーションでふたりの爛れた関係が説明されます。その雰囲気 が暗く、最後は小泉が性器に鋏をつっこまれて殺されるという設定も、とても暗 いです。
 当時はこういう暗さとSMファンのうしろめたさがマッチし、多くのファンの 支持を得たのでしょう。

 責めのパートは大きく分けてふたつのパートに分かれます。全裸の小泉を責め る前半、セーラー服の小泉を責める後半。このビデオは昔物語風にストーリーが 進み、その都合から前半と後半の責めが逆になっています。
 したがって、SMビデオとして楽しむのなら後半を先に見るのが正しい見方で はないかと思います。責めの内容も、後半の責めから説明します。


◆セーラー服での責め(後半部分)
 今では見られなくなった白いリボン付の黒いセーラー服姿の小泉が、後ろ手上 下胸縄縛りに緊縛されて正座しています。そこに顔中包帯、らくだのシャツに股 引姿の黒田が現れ、縄尻を梁に掛けて小泉をつま先で立たせます。
 スカートは膝下20センチの長いもので、白いソックスがまぶしく哀れです。 黒田は背後に回り、小泉の性器をスカートの上からまさぐります。小泉の息は荒 くなり、よろけます。スカートをまくると白いスリップが現れます。
 セーラー服と白いスリップという取り合わせも今では見られなくなりました。

 黒田は小泉のスカートとスリップをまくり、白いパンティの上から性器を愛撫 します。この辺りから小泉の口から喘ぎ声が漏れ始めます。黒田は墨と筆を取り 出し、お尻を包むパンティに「美畜」と書きます。そして筆でパンティの上から 性器をなぶると、小泉の声は本格的になります。
 黒田はパンティの上から性器を舐め、口中墨だらけにします。小泉は喘ぎ声を 出しますが、表情には苦悶に近いものがあり、黒田から逃げようとします。この 辺りの流れは黒田の独壇場でしょう。

 黒田はパンティを脱がし、丸平型鞭でお尻を責めます。鞭はかなり強く、薄く 「美畜」と滲んだ小泉のお尻が赤くなってゆきます。続いて黒田は丸平型鞭を小 泉の性器にあて、激しく揺らします。
 このシーンは好きなシーンで、何回かSMクラブでまねしたことがあります。 小泉の反応も秀逸で、苦痛と快楽に悶える様子が良く出ています。

 黒田は鋏で小泉のセーラー服の胸の部分を切り取り、乳首を露出させます。
 黒田が「おっぱいだよ、おっぱいだよ」と言いながら服を切り取って行く様は 鬼気迫るものがあります。

 小泉はM字開脚で吊られ、SMビデオ史上名シーンのひとつである性器への直 接鞭責めがはじまります。
 M字開脚で剥き出しになった性器に黒田は指をつっこみかきまわします。

 「熱いよ、久美子(小泉の役名)、熱いよ」
 という科白が場を盛り上げます。

 指を離し、九尾鞭で小泉の性器を激しく叩きます。
 ばっしという残酷な音、鞭による風で揺れる小泉の髪、小泉の叫び声。これこ そ責めと思いました。
 責めは鞭、指、筆と交互に続けられます。このシーンに初めて接したときは夢 を見ているようでした。黒田は吊ったまま小泉を犯します。


◆全裸での責めのシーン(前半部分)
 全裸で後ろ手亀甲縛りで緊縛された小泉が、畳の上に仰向けに寝かされていま す。
 黒田は赤い蝋燭を取り出し、足から段々と上半身に蝋涙を垂らして行きます。

 小泉の反応が、また秀逸です。責めから逃げようとして、縄で曲げられないよ うに縛られた脚を上下に揺らす仕草に、逃げられない少女の悲しさが良く出てい ます。
 乳首が蝋涙に覆われ、肩から首にかけて蝋涙を垂らされた段階で、蝋燭責めは 一旦中止されます。

 黒田は丁寧に小泉の乳首を覆う蝋涙を取り除き、愛おしむように乳首を舐めま す。ところが、これは続くクリップ責めの効果を高めるためのものでした。

 鉄製のクリップ2個がピアノ線で繋がれ、小泉の乳首を咬みます。
 彼女の乳首は小さく、その可憐な乳首を残酷なクリップが責めます。小泉の表 情は苦痛でゆがみます。クリップには鈴が付けられていて、その音と小泉の泣き 声がなんとも言えない被虐美をかもし出していました。

 続いて、電気責めとなります。
 2本の棒型の端子を使用し、1本は膣付近に当て、もう1本で小泉のク○○○ ス等を責めます。端子が触れるたびに小泉はのけぞります。
 黒田は「行くよ、行くよ」と言いながら、なかなか責めません。

 こういった間の取り方も、今のSMビデオにはないように思えます。

 さらにこの時の黒田の科白「悪い叔父さんだね。久美子をこんなに苛めて」、 「どうしよう、久美子、おかしくなっちゃう。あんまり、久美子を苛めないで」 と、責められる側を代弁するような科白にはかなり興奮しました。
 特に後者の方の科白はその後SMクラブで良く使わせてもらいました。

 最後はこんなのが入るのかと思われるくらい極太のバイブで小泉は責められ、 全身に再び蝋涙が垂らされます。
 最後に小泉はイカされ、ぐったりするのでした。


 このほかこの作品には浣腸責めもありますが、このシーンは最後の方でイメー ジ的に出るもので短時間です。これを残念がる人も多いと思います。

 いずれにせよ、この作品はアート黄金時代のSMビデオ史上に残る名作と思い ます。アートビデオクラシック「泣き濡れの被虐花たち10」に小泉ケイの作品 が収録されています。
 これがこの作品か、「猟奇コレクター」の方か判然としませんが、機会があれ ばご覧になってください。アートビデオの現状を悲しむ人たちの心情が判ると思 います。

西村

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2000.02.29

>作品全体に流れる雰囲気も淫靡な暗さがあり、まさに日本のSMビデオの決定
>版と言って良い作品です。

 まことに仰せの通りかと思います。あの「暗さ」、SMのなんたるかを分かっ ている人の作品かと思います。

 主演の小泉ケイ、まさに伝説の女優になってしまいました。実質的な出演作品 は2本だけ。

 当時親元から短大に通う学生だった彼女、SMビデオ撮影の為に家を空けて、 一泊の旅行をしたと言う話を、人から聞いたことがあります。たぶんそれがこの 「美畜」の撮影だったのでございましょう。
 やがてビデオ出演が親バレして、たった2作しかこの世に存在しない事になっ てしまったとか。しかし、その2作、いずれもビデオ史上に残る大傑作でござい ます。

 彼女を一言で表現するならば、「椋陽児の世界から抜け出してきたような」、 そんな可憐な美しさを持った少女でございました。

 冒頭の、老婆のモノローグで始まる更衣のシーン、この暗さ、妖しさが全編を 貫いています。
 彼女の腰の部分だけが、ガラス入りの障子越しに着替えています。
 淫靡ななまめかしさ・・・。

 続く入浴のシーン、木の湯船に浮かぶ紅葉の葉、すっと立ち上がった彼女の、 幾筋にも分かれる濡れた黒髪、その下に見えるうなじの乳白色・・・。
 背中のラインの美しさ。タオルで前を隠す仕草のかわいいこと・・・。

 風呂の入り口からのぞく不気味な、包帯の男・・・。そこで彼女は初めて振り 返って、私たちにその、不安げな、愛くるしい顔を見せてくれるのです。
 演出は、どなたでございましょう。峰一也でしたでしょうか?「凄い!」と思 います。

 責めは「凄惨」の一言につきましょう。
 身動きもままならぬほどに緊縛された全裸の彼への熱蝋、乳首責め。全身をな め回すようなカメラワーク。
 微妙な体のよじれ、悶えが克明に記録されています。派手な動きが無い分、か えって逃れようのない辛さが表現できているのではないでしょうか。

 包帯を手足や首に巻いた痛々しい彼女が、すすきの中を学校から帰宅します。 「責め」の翌日も彼女は学校へ行かされたのです。心配する担任からかかってき た電話を「あなたには関係のないことだ」と言わんばかりに切ってしまう包帯男 の叔父。もう、堕ちるところまで堕ちてゆくしかない二人・・・。

 セーラー服を切り刻んで行く後半。後ろ手に縛られ、つま先立ちに吊られた彼 女は体が不安定で、クルリ、クルリとつま先を軸に回ってしまいます。
 スカートが、スリップが、ハサミで縦に細長く切り刻まれていきます。

 純白のショーツに太々と墨書された「美畜」の文字。その、墨で汚れたおしり の美しいこと、かわいいこと、痛々しいこと・・・。その墨書を滲ませるスパン キング・ラケットの嵐・・・。

 長い髪を振り乱しながら、くるくると回ってしまう悲しい美少女!
 最後は手を吊られ、右足を吊られ、左足も吊られ、顔を見せるために髪の毛ま で吊られて、彼女は鞭に悶えます。鞭が、次々と股間に打ち込まれていきます。

 これは西村様のおっしゃるとおり、日本を代表するSMビデオでございます。

 さて、私、もう記憶があやふやなのですが、前半の責めと後半の責めは、時間 を入れ替えてあるのですか?
 とすれば、これまた凝った作りでございます。セーラー服で帰ってきたシーン があったので、後半がその続きだとばかり思っておりました。

 そう言えば前半のシーンの最後、むごい目にあった彼女が大きな段ボールの箱 に詰め込まれるシーンがあったように思い出しました。
 これが、彼女の「死」なのでしょうか?

 もう一度、確かめてみなければ・・・。何せ、音声は極端に絞り込んで鑑賞し なければならない環境におるものですから、なかなか・・・。

 素晴らしい作品をご紹介いただきまして、感謝でございます。

SanKaku

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2000.03.05

 そうでした、そうでした(笑)
 確かに小泉ケイ嬢は、私にとって永遠のアイドルといって良いでしょう!
 SM史上、後にも先にもこれ以上セーラー服の似合う女優がいたでしょうか。
 あのムチムチした幼さの残る体つき、責めに対する瑞々しい反応…SanKaku様 がお書きになっていた「椋陽児の世界から抜け出てきたような」という表現が、 まさにピッタリ来ます。

>当時親元から短大に通う学生だった彼女、SMビデオ撮影の為に家を空けて、
>一泊の旅行をしたと言う話を、人から聞いたことがあります。たぶんそれがこ
>の「美畜」の撮影だったのでございましょう。
>やがてビデオ出演が親バレして、たった2作しかこの世に存在しない事になっ
>てしまったとか。

 実は先日、神保町の古書街でその情報源となった雑誌を見かけたのですよ。
 87年か88年の「オレンジ通信」というAV情報誌です。よっぽど手に入れ ようかと思ったのですが、相当なプレミアがついておりまして、しばし考えたう えであきらめました^^;。
 でも、そんなに話題になるのなら、買っておけば良かったな…。

 前回どこまで書いたか忘れましたが、当時人気のあった「日向まこ」というカ ワイイ系のAV女優との対談になっておりまして、お互いの出演作を一緒に見な がら話を進めるというものでした。

 で、取り上げられていたのは「美少女・監禁・事件」のほうでした。
 短大のキャンパスでスカウトされたこと、アートビデオの峰氏から自宅に電話 がかかってきて仕事を受けていること、アートビデオのロケは1泊2日なので親 には旅行に行くことにして出かけていること(だったと思うんだけど、ちょっと 自信なし)、男優の速見氏(速見健二氏ですね、速見けんたろうではない^^;) はゴムをつけており、小泉嬢も避妊はしているけど、あのレイプシーンは本番で あること(!)…などなど興味深い話題がたくさんありました。

 あと面白かったのは、日向まこ嬢の「ムチとろうそくはどっちがつらい?」と いう質問に、「ろうそくは本当に熱いし、ムチも痛くてつらいけど、特にムチは 痕が残るので水着になれなくて困る」という発言がありました。
 「SMは何度やっても好きになれない」というあたりが、見てる我々にとって は彼女の魅力になっているのかもしれません。
 なんで細かいことまで覚えてるんだろ(笑)

 そうそう、もう一つ対談の中で、2人のギャラが全く同額であることが判明し た、とありました。
 小泉嬢は、あれだけ痛い目をして一体いくらもらったのでありましょうか?

 …にしても、もう2、3作ビデオに出て欲しかったなぁ。

K・T

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注: この項、西村様主宰の 「SM探偵団」より転載
K・T様の発言は 黒船館「サロン黒船」より転載



「テスト・5」
2000.03.03

 あいつらを、もう、一月以上見かけていません。もう春も弥生の雛祭り。3月 は別れのシーズンでございましょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 スポーツテストでございます。

 恐怖と苦痛、究極の選択を迫られて、強制された排泄の欲求に耐えて耐えて、 耐え抜いてきた彼女・・・・。

 青ざめた顔色、流れ出る脂汗、空気を求めてパクパクと動く口・・・。襲って くる強烈な圧力に身構える体力もすっかり消耗してしまったようです。かろうじ て理性だけが、恐怖と苦痛との天秤をはかっています。
 苦痛に屈すれば、それ以上の苦痛を与えられる。わずかでもお客様の前で粗相 したなら、さらなる恐ろしい責め苦を受けなければならない、そう主催者から宣 言されている彼女でございます。・・・彼女の理性が、その損得勘定を出来るう ちは、あるいは耐えることが出来るのでございましょう。

 彼女が目先の安楽によろめいて崩壊するには、まだまだ、理性が残りすぎてい るようです。

 ここは、ひとつ、スポーツでもおこなわせて、有り余っている彼女の体力を、 いえ、理性をもっと使い果たさせる必要がございましょう。

 「バスケット・ボール」でございます。あお向けに寝たお腹の上に、バスケッ トボールを落として腹筋を強化する方法、ご存知でございますか?
 ひとつ、彼女にこれを試してみようと思いまして・・・。どなたか、彼女のト レーナーになって上げて下さい。まずは1メートルくらいの高さから・・・。

 1,2,3,・・・どうぞ、リズミカルに、ポンポンと気持ちよく、ボールを 腹筋でバウンドさせて下さい。

 しかし、ボールはバウンドすることなく、ドスン!と彼女のお腹の上で止まり ます。2回目も、3回目も・・・。

 失礼いたしました、お客様。私、申し上げるのを忘れておりました。ボールの 中には、空気の代わりに水がいっぱいに入れてあるのでございます。
 いささか、弾みにくいかとは存じますがご容赦のほどを・・・。

 腹筋に力を入れて耐えなければ、ボールの重みと勢いで、簡単に体内の圧力は 外に出てしまうでしょう。ボールの落下に耐えるため、グッと素早く腹筋に力を 入れる彼女・・・。
 でも、その行為はに排泄の時の力の入れ方に酷似しているのでございます。
 ボールが与える適度な(?)刺激は、腸の蠕動を促進いたします。腹筋をどう 使おうとも、確実に彼女は崩壊へと導かれて行く・・・このトレーニング、いか がでございます?

 このトレーニングにも耐え抜かなければ彼女は・・・。

 よく頑張ったね。もう、いいじゃないか、本当によく頑張った。
 さあ、もう、楽におなり・・・。
 後のことはそれから考えればいいじゃないか・・・。

 優しいお客様が、彼女を慈しむようにおっしゃいました。

 皆様、いかがです?彼女、こんなにがんばったじゃありませんか!

 そう言われて、一瞬、部屋の中がシーンと静まりました。

 私はカギを持っていないから、お前を外に出しては上げられないが・・
 ほら、ここに洗面器がある。これをお使い。辛かっただろう・・・?
 恥ずかしいなら、私のジャケットを掛け上げよう・・・。
 それで我慢しておくれ。私にはそれしかしてあげられないんだ・・・。

 彼女の涙の性質が変わったようでございます。

 ヨク、ガンバッタ、モウイイジャナイカ・・・彼女はこの言葉を待っていたの かも知れません。こんな責め苦の中で、優しい人に出会えたゆえの涙でございま しょうか。

 「ホッ」としたとき、人はもうそれ以上の忍耐が出来なくなるものでございま す。

 優しいお客様は、もう動く事もできない彼女を、部屋の隅まで運んで下さいま した。自らの体でみんなの視線を遮って下さいます。

 肩から上着を掛けていただいて、彼女はとうとう洗面器を・・・使いました。

 長い長い沈黙の時間。意地悪な他のお客様も、心を打たれたのでございましょ うか、何も言わず、黙っていらっしゃいます。

 しゃがんだまま、さめざめと泣いている彼女・・・。
 優しいお客様が言葉をかけて下さいます。

 もういいのかい?

 泣きじゃくりながら、後始末をしてもらいながら、うなずく彼女。

 よくがんばったね。本当に立派だったよ

 またひとしきり、彼女のすすり泣き。

 でも、主催者の方はこう言ったよ。
 『お客様の前で粗相をしたら許さない』って。
 覚えているよね。
 さあ・・・では・・・後のことを考えるとしようか!

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 『太陽と北風』のお話、ご存知の方も多いことと思います。

SanKaku

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注: この項 黒船館「サロン黒船」より転載


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