超々乳化してしまった柔華と、それをただ呆然と見ているだけの美里。
美里は今見ているものが夢なのか現実なのか判断できなかった。
ただ、夢か現実かはまだわからない中で『何とかして柔華を助けたい』という思いが湧き上がった。
その直後、何かが突然に美里の目の前に現れた。
『それ』は、またもや空中に浮かんでいる左右の乳房だけの存在。
しかし、柔華を襲っているものと明らかに違い、普通の人間に付いている程度のサイズに見えた。
「膨乳を愛する者よ、私にお前の力を貸してほしい。」
「!!・・・・・お・・・っぱいが、しゃべった!?」
口なんか無いのにどうやって声を発するのか、一瞬不思議に感じたが、すぐに『それ』が心に直接話し掛けていることに気がついた。
「今は時間が無い。急がないと手遅れになってしまう。お前はあの人を助けたいのだろう?」
「で、でもどうやって?私にそんな力なんか無いし・・・」
もう、口に出す前に考えただけで『それ』に伝わっているようだ。
「急げ!私はお前の味方だ。悪いようにはしないと約束する。私の指示に従うのだ。」
「わ、わかった!もう覚悟を決めたわ。どうすればいいの?」
「膨乳だ!!」
「え?・・・そんなこと、できるわけないじゃない。こっちがやり方を教えてほしいくらいなのに・・・」
「そうだな・・・私をお前の胸に受け入れ、『膨乳したい』と強く念じればよい。そして膨乳願望が激しいほど、お前は強くて大きい存在になれる。さあ早く!」
「それでいいのね?さあ私の胸にいらっしゃい!」
『それ』は、柔華のときのように衣服を透過して美里の乳房と重なり、完全に融合した。
ついに、長年繰り返してきた中二病的妄想が現実になるときが来たのだ。
妄想の中でいつも使っていた膨乳開始の掛け声も、今なら高らかに叫べると思った。
その掛け声は・・・
「ビー・ギガンティック!(BE gigantic!)」
『BE』が動詞とbreast expansionを掛けているのは言うまでも無いだろう。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
膨乳願望を開放する美里。
もっと速く!もっと大きく!!もっと気持ちよく!!!
その直後、上半身の衣服が一瞬で爆裂し、反動で後ろに倒れそうになったのを踏ん張りながら瞬きした直後、密着している二つの肉塊で視界が完全に覆われた。
「こ・・・これが本当に私の姿なの?自分のおっぱい以外に何も見えないし、どうやって柔華を助ければ・・・」
続く