ついに長年の夢だった膨乳を果たした美里。
超々乳化した後どうすればよいかという不安は、すぐに絶対的な自信へと変わった。
なぜなら、美里の胸に融合した『あれ』は、膨乳願望を肉体的な膨乳に変換する能力だけではなく、超々乳状態での戦闘を可能とする超人的な特殊能力や、同様な状況で戦った先人たちの記憶までも美里にもたらしていたのだ。
中二病スキルを発揮して、それらの特殊能力に瞬時に名前を付けて叫ぶ美里。
「ブレスト・アイ!」
すると、自分の超々乳が半透明になって周囲を見渡せるようになった。
正確には、超々乳の表面に光を感じる組織が形成され、そこからの視覚情報が脳に送られているのだが。
「ブレスト・レッグ!」
既に莫大な質量を支えるために強化されている超々乳の接地面が瞬間的に地面を叩くと、超々乳が勢いよくバウンドした。
地面を叩く強さ、方向、左右のタイミングを合わせれば、超々乳が脚代わりになって全力疾走も可能なのだ。
まるで、超々乳自体が自分の体の本体であるような感覚。
そこに居るのは、もはや『超々乳化した美里』ではなく『超巨大なおっぱいの形をした新しい生命体』と言うべき存在だった。
「柔華、すぐに助けるわ!」
一直線に柔華に向かって走る。
そして、走りながら次の特殊能力を発動させる。
「チェンジ!インバーテッド・ニップル!」
左右の超々乳にあるドラム缶サイズの乳首が根元から乳房の中に沈んでゆき、そこにあった乳首と同じ大きさの窪みが現れた。
そして、美里の超々乳と柔華の超々乳が衝突しそうになった瞬間・・・
「ニップル・コネクト!」
美里の超々乳の陥没乳首が柔華の超々乳のドラム缶サイズの乳首を捕らえて、一気にその根元まで咥え込んだ。
二組の超々乳が乳首を介して合体するという不思議な感覚。
しかし、そんな感覚に浸っている暇は無かった。
「今だ!相手を膨乳させているエネルギーを全部吸い尽くせぇぇぇぇぇ!!」
「わかっているわ!バキューム・インフレーション!」
それは、超々乳の構成物質を増やさずに体積だけを増やすことによって内部圧力を低下させ、相手を支配している膨乳エネルギーを吐き出させるという、膨乳能力を最大限に活かした最終技である。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!もっと、もっと大きくなれぇぇぇぇぇ!!」
膨乳願望が激しいほど強くなれる・・・そのことをやっと実感することができたのだ。
柔華の乳首からは、膨乳エネルギーだけでなく、おびただしい量の母乳まで吸い出されていた。
柔華の乳房が元の大きさに戻ったとき、美里の超々乳は二人分の大きさまで膨れ上がっていた。
柔華は陥没乳首から開放され、美里の超々乳の表面をゆっくりと滑り落ちていった。
「やっと、終わったのね・・・」
「ああ、よくがんばった。合格だ。」
美里の胸に融合していた『あれ』が分離した瞬間、美里の超々乳は実体を維持できなくなって蒸発するように消滅した。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!落ちるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
超々乳がいきなり消滅して空中に取り残される形になった美里が地面に向かって落ち始めた。
「しまった!もう一度、膨乳だ!!」
落下中の美里に『あれ』が追い付いて再び融合すると、間一髪で膨乳した超々乳がクッションになった。
「助かった・・・初めて、死ぬかと思ったよ。」
続く