超乳牛娘怪人ミルキー・ホルスター 第2話

baku 作
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超乳牛娘怪人『ミルキー・ホルスター』になることを受け入れた佳代だったが、心配事が全く無いわけではなかった。

「八幡さん・・・」
「米美でいいわ。」
「米美さん、このおっぱい気に入ったけど、重くて立てないし着られる服がなくなっちゃった。どうすれば・・・」
「もちろん、そこはギガブレストがフルサポートするわ。まずは、その超乳を支えるブラジャーね。」

予め用意されていたのか、普通の大きさの人がすっぽり入ってしまいそうな巨大ブラジャーがすぐに運ばれてきた。
それは、巨大なカップとコルセットが一体になった超乳専用ブラジャーだ。

「これを着ければ、上半身全体で超乳を支えるようになるから、胸だけが超乳の重さで引っ張られることがなくなって、慣れれば自由に動けるようになるわ。私たちの仲間の必需品よ。」

巨大ブラジャーを装着してもらったミルキー・ホルスターは、変わってしまった上半身の重さとバランスに戸惑いながら慎重に立ち上がろうとした。
しかし、数十キログラムもある肉の塊を常に抱えているような状態なので、少しでも気を緩めると前かがみにへっぴり腰の姿勢になってしまう。
ミルキー・ホルスターは、両脚を前後に大きく開いて踏ん張ると、全力で背筋を伸ばしてやっと直立姿勢になることができた。

「本当だ!このフィット感、おっぱいが完全に上半身と一体化してる!体全体が重いのは仕方が無いけど、鍛えればなんとかなるわね。」

ミルキー・ホルスターは壁にある大きな鏡に全身を映すと、体をゆっくりと回転させてあらゆる角度から自分の姿を観察した。
正面からだと超乳に両脚と肩から上が付いているように見え、真横からだと巨大な球体の間に肩から下の上半身が大きくめり込んでいるのが見え、後ろ向きで振り返って見ると肩幅の倍ほどの幅がある超乳が体の左右に大きく張り出していた。

「すっかりお気に入りね。次は怪人コスチュームを着てもらうわよ。」

すると、コスプレ衣装一式のようなパッケージが運ばれてきた。
パッケージを開けると、白と黒の牛柄の全身タイツと黒髪のウェーブがかかったロングヘアーのウイッグと首輪とカウベルとヘッドホンのような付け耳と角のセットが出てきた。
もちろん、全身タイツには超乳を格納する左右一体型の乳袋が装備されている。
全身タイツに両足両腕と超乳を通し、首輪とカウベルを装着してウイッグと付け耳と角をかぶると、すっかり怪人らしい外見になった。

「とてもお似合いよ。これからは、これを着て超乳牛娘怪人として組織のために働いてもらうわ。あなたをここに連れてきた超乳エージェントたちも必要があれば自由に使っていいわよ。」
「はい!そういえば、具体的に何をやるのか、まだ聞いてないけど・・・」
「誰でもいいから、一人でも多くの人にあなたの母乳を飲ませて超乳牛娘怪人の仲間を増やすのよ。それだけ。簡単でしょ?」
「それって、私の母さんや姉さんや妹や友達でもいいの?」
「もちろんよ。身近な人から攻略するのは王道だわ。」
「うん、やってみる!でも、こんな体型やコスチュームで家に帰ったら怪しまれちゃうよ・・・」
「体型のカモフラージュは、このペンダントを着けていれば大丈夫よ。ここから出ている特殊な超音波が周りの人を一種の催眠状態にして、あなたが以前から超乳だったことになるように記憶を改ざんするから。」
「それって、私が超乳であることが当然だとみんなに思われるようになるの?」
「その通りよ。あなたは母乳を飲ませるとき以外は家でも学校でも普通に振舞っていれば大丈夫。超乳になったことを誰も疑問に思わないわ。」
「後は着るものだけど・・・」
「あなたに合うサイズの普段着一式と新しい制服と予備のブラジャーを用意してあるから、梱包して家に届けておくわ。帰るときは新しい制服に着替えて行ってね。」
「どうして、こんなに用意がいいの?」
「実は、ギガブレストは超乳専門アパレルメーカーの販売促進部門なの。超乳の人が着られる服やブラジャーはうちでしか作っていないから、超乳の人が増えれば増えるほど儲かる仕組みよ。」
「やっと組織の目的がわかったわ。ということは、私にくれたコスチュームや服やブラジャーも後で請求が来るんでしょ?」
「大丈夫、一ヶ月以内に10人を超乳化させたら無料にしてあげるから。がんばってね。」
「・・・」

おっぱいが大きくなったのは良いが、変な商法に引っかかってしまったのではないだろうかと疑問に思いながら家路につくミルキー・ホルスターだった。
はたして、ミルキー・ホルスターの超乳牛娘怪人としての初仕事はどうなるのか?
そして、次は誰がどのようにして超乳化するのか?

続く