佳代が学校に着くと、親友の谷山桃果(たにやまももか)が話しかけてきた。
「佳代、おはよー。いつ見ても、佳代はスタイルが良くてうらやましいな。どうして彼氏ができないんだろう?」
「桃果だって、かなりのものじゃないの。」
桃果は一般的な女子高生の平均より少し大きめの胸であるが、今となっては佳代が大幅に逆転してしまっていた。
「私なんか、まだまだよ。おっぱいは大きければ大きいほど素晴らしいんだから。」
「それじゃ、私みたいに大きくなってもいいの?」
「もちろんよ!ねぇ、どうやったらそうなれるの?」
超乳を見て「気持ち悪い」とか「大きすぎる」ではなく「うらやましい」とか「自分もそうなりたい」と思わされてしまうのも、佳代が身に着けているペンダントから出ている催眠超音波の効果である。
(このペンダント、凄い効果ね。これを使えば、みんなまとめて簡単に超乳化してもらえそうだわ。)
「そのことなんだけど、教えてあげるから今日の放課後に一緒に来てほしいの。」
「うん、わかった!それじゃ、また放課後ね。」
桃果と別れた佳代は、人気のない場所で携帯電話を取り出すとギガブレストのサポート受付に電話をかけた。
「もしもし、松平佳代です。今日の午後4時からインフレーションルームの予約をお願いします。それと、午後に体育の授業があるので、昼休みに私に合うジャージを届けてほしいのですが・・・」
(よし、これで準備完了ね。後は放課後を待つだけだわ。)
佳代が教室に戻ると、他の友人たちも次々に桃果と同じように話しかけてきた。
催眠超音波の効果によって、いくら超乳に対して違和感を覚えないようになっていても、佳代の超乳が持つ絶大な存在感と魅力は周囲の人の心を大きく動かしていた。
佳代は8人と放課後の約束をして、自分の席に着こうとしたが・・・
(やっぱり、机に手が届かない!)
椅子に座っても、太ももの上にどっさりと乗っている超乳が膝よりも前まで突き出ているため、机が完全に役に立たなくなっている。
佳代は仕方なく自分の超乳の上に教科書とノートを広げた。
その様子も正常な思考で見れば異様な光景であるが、催眠超音波の効果によって、教室内にいる全員が当然のことのように受け止めていた。
しかし、佳代本人だけは四苦八苦していた。
(おっぱいの上だと平らじゃないから物を押さえていないと落ちちゃうし、顔に近すぎて下が柔らかいから書きにくいよ・・・)
☆
やっとのことで全ての授業が終わると、ついに待ちに待った放課後がやって来た。
「それじゃー、みんな私について来て。」
普段と変わらない他愛のない話をしながら佳代と桃果とその他8人の友人たちが着いた場所は、ギガブレストの拠点の一つだった。
その施設は、フロントと奥に多数の個室があって一見カラオケルームに似ていたが、外に看板が何もなく、個室の中は空っぽだった。
そして、佳代たち以外にも、施設を利用している超乳女性と連れてこられた超乳でない女性や全員超乳のギガブレストのスタッフがあわただしく出入りしていた。
「4時から予約している松平佳代です。10人用の部屋をお願いします。」
「お待ちしていました。108号室へどうぞ。」
佳代はフロントで受付を済ませると、桃果たちを連れて108号室に入った。
がらんとした広い部屋の中には10人分の椅子だけが置かれている。
椅子に全員が座ると、佳代はペンダントが発する催眠超音波を通常モードからMCモードに切り替えた。
ペンダント着用者以外がMCモードの催眠超音波を浴びると、意識があるままで思考が停止して『ぼーっとした状態』になり、何が起きても疑うことなく全ての現象を受け入れるようになってしまうのである。
「それじゃー、始めるわよー。といっても、今のみんなは夢を見ているようなものだから、一方的にさっさとやるだけだけど。」
「変身!ミルキー・ホルスター!!」
別に言わなくても変身できるのだが、佳代は一度言ってみたかったようだ。
佳代が友人たちの目の前で制服を着た姿から怪人の姿に変わってゆく。
「じゃーん!かっこいいでしょう。みんなもこうなるのよ。」
友人たちは反応できないまま『事実』だけが記憶に刻まれてゆく。
「今回は9人まとめてだから、母乳が数百リットル必要になるわね。あらかじめパワーアップしておかないと。」
ミルキー・ホルスターは超乳の谷間から牛乳のような紙パックを取り出した。
紙パックには『ギガブレスト特製 超乳牛娘怪人パワーアップ専用特濃母乳 1リットル』と書かれている。
彼女はその中身を一気に飲み干した。
「母乳をいっぱい出したいときは、これが効くのよね・・・来た!」
彼女の心拍数が急に増えると、ただでさえ巨大な超乳が更にじわじわと膨らんでゆく。
すぐに、怪人状態でも膨らみ続ける超乳の重さに耐えられなくなり、自分の超乳にのしかかるように床に突っ伏してしまうが、寄りかかっている体を持ち上げるように超乳が更に体積を増してゆく。
そして、直径が彼女の身長ほどになって、やっと膨乳が止まった。
直径が膨乳する前の約2倍、体積が約8倍になったことになり、もはや超乳というより超々乳というべき大きさだ。
直立状態でも超々乳が床に届き、超々乳と頭のてっぺんがほぼ同じ高さになっているため、真横よりも後ろに回りこまないと体が見えないほどである。
そして、母乳が出るのを我慢するように乳首がひくひくとうごめいていた。
「こうなるともう動けないから、このままで全員まとめて行くわよ。超乳牛娘怪人奥義、集団遠隔授乳の術!」
すると、触手化した乳首がうねうねとミルキー・ホルスター自身の体の方に向かって伸びて行き、片方が口に、もう片方が女性器に入り込んだ。
同時に、友人たち全員がびくっと反応した。
それは、集団遠隔授乳の術によって、友人たち全員がミルキー・ホルスターの口と女性器の感覚を共有しているためである。
友人たち全員は、実際には何も入れられていないのに、口と女性器の感覚だけが触手化した乳首を突っ込まれているように感じてしまっている。
こうなると、思考が停止していても体が本能で反応してしまい、あえぎ声の大合唱となる。
そして、触手化した乳首の先端からミルキー・ホルスターの喉と子宮に大量の母乳が勢いよく流し込まれると、ミルキー・ホルスターの喉と子宮から友人たち全員の喉と子宮に母乳がどんどん転送されて行く。
遠隔で犯され、ミルキー・ホルスターの体内から転送された母乳を体内にどんどん流し込まれている友人たち全員は、いくらでも体内に取り込めるように体を適応させる母乳の効果により、子宮と胃袋、そして腹全体があっという間に膨らまされてゆく。
そこには、触手化した自分の乳首を口と女性器に突っ込んだ超々乳の怪人の周りに、巨大なボテ腹の女子高生の集団があえぎ声をあげながら自分の胸を揉んだり腹を撫でたり女性器をまさぐったりしているという異様な光景が展開されていた。
「このくらい飲ませれば大丈夫ね。そろそろパワーアップの効果も切れるころかしら。」
ミルキー・ホルスターが触手化した乳首を元に戻すと、9人を超乳化させるだけの母乳を出し切った超々乳は、パワーアップの効果切れによってゆっくりと縮んで行き、元の超乳に戻った。
しばらくして友人たち全員の子宮と胃腸から血液中への母乳の吸収が始まると、9人の巨大なボテ腹がじわじわと縮んで行き、少し遅れて同じペースで18個の乳房がじわじわと膨らんで行く。
そして、腹が元の大きさに戻ったとき、それと入れ替わりに貧乳から巨乳まで様々な大きさだった友人たち全員の胸は例によって巨大な超乳へと変貌を遂げていた。
放心状態の友人たち全員の超乳が丸出しになり、制服とブラジャーは千切れたり破れたりして無残な姿をさらしている。
「大成功!これで、私がギガブレストからもらう服は全部ただになるのね。でも、9人同時はさすがに疲れたわ。後はギガブレストのスタッフに任せて・・・」
ミルキー・ホルスターは催眠超音波を通常モードに戻し、変身を解除して元の制服姿に戻ると、部屋にあるインターフォンでギガブレストのスタッフを呼び出した。
「108号室、終わりました。超乳化した皆さんのサポートをお願いします。」
すぐにギガブレストのスタッフがぞろぞろとやって来て、友人たち全員の体と超乳を支えながら応接室に連れて行った。
「さてと、せっかく一緒に来たんだから、みんなが超乳牛娘怪人になるところをしっかり見届けましょうかね。」
佳代の表情は達成感に満ちあふれていた。
その後、佳代の周りでは加速度的に超乳牛娘怪人が増えて行くことになるが、その話はまた別の機会で。
終わり