絶壁からの卒業

バディムの人 作
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「ついに出来たわ!巨乳化薬の完成よ」

お姉ちゃんは高らかに宣言する。

「えへへ。ついにこれで私も念願の巨乳よ」
「お姉ちゃん。巨乳化薬って名前はやめた方が良いと思う」
「どうして?わかりやすくて良いでしょ?」
「この先、お姉ちゃんみたいにそんな薬を作る人ができた時に、分類に困るでしょ」
「私以外にそんな人いないでしょ。それに、この薬さえあれば他の薬なんていらないわよ」
「その薬、まだ試してないでしょ。どれくらい大きくなるかわからないじゃない。もしかしたら、もっと微妙なサイズの調整をしたい人も出るかもしれないでしょ」
「はいはい。ミナちゃんは細かいことを気にするわね。分かったわ。また今度考えておくわね」

これは考えないパターンだ。お姉ちゃんはあまり細かいことを気にしない。正確には、自分が気になることしか気にしないかな。
好奇心は強いけど、興味の幅が極端なのだ。
おそらくお姉ちゃんは、自分の悩みが解決すれば、あの薬への興味を無くすだろう。


お姉ちゃんの悩み。それは貧乳であること。
貧乳というか絶壁と言った方が良いかな。
とにかくお姉ちゃんは胸に恵まれなかった。
スレンダーな美人のため、そこそこの人気はある。
しかし、あまりに胸が無いためか、彼氏が出来たことは無い。


私はその方が良いけどね。
私はお姉ちゃんが大好きで大好きで仕方ないシスコン妹。
世界で一番お姉ちゃんが大好きな自信がある。
私はお姉ちゃんほど身長は高くない。
しかし、私の方がまだお姉ちゃんより胸がある。
そうはいっても貧しいレベルだけど。
でも、私は自分の体より、お姉ちゃんの体に興味がある。
お姉ちゃんがあまりに絶壁なので、抱きついてもお姉ちゃんの胸は柔らかくない。
絶壁。絶望を覚えるほど完璧な絶壁。
それでも、私はお姉ちゃんの胸は好きだった。
お姉ちゃんに抱きついていると安心する。
そんなお姉ちゃんの胸が絶壁で無くなるのは……多少は寂しい。
でも、お姉ちゃんが考えたことなので、お姉ちゃんの好きにさせることにしている。


「さて、それじゃあ……」
「お姉ちゃん、本当に飲むの?」
「何度も言っているでしょ?私はこれを飲んで、これまでの絶壁な自分を卒業するの!」
「お姉ちゃんは今のままでも魅力的なのに……」
「ミナちゃんは高校生にもなって絶壁なお姉ちゃんの苦しみが分かる?いつかは胸が大きくなる。そう信じ続けたのに、全然大きくならない胸。友達にからかわれる度、バストを図る度、どれだけ苦しんだことか!子供用のブラでも付けてろとか言われた苦しみがわかるの!?」


あまりのお姉ちゃんの剣幕に私は圧されてしまう。

「ごめんなさい。びっくりさせちゃって。それもこれもこの絶壁が悪いんだわ。絶壁さえ無くなれば、私はもっと心の広い人になれるはずよ」


こうして自己完結してしまうのはお姉ちゃんの長所であり短所である。
すぐに元気になるものの、人の話を聞かないところがある。
だいたい私は本気でお姉ちゃんが好きなのに……お姉ちゃんに私の想いはどれだけ届いているのやら。
どこかのアニメで壊れるほど愛しても伝わらない物もあると言っていたけど。
私の想いが届くのはいつなのか。


「さて、それじゃあ飲むわよ」
「待って。誰かで試さなくて良いの?」
「ミナちゃんは心配性ね。大丈夫よ。それに、こういうのは自分の体で試すものよ」

お姉ちゃんはぐいっと飲み干した。
お姉ちゃんの胸がどんどん膨らむ。

「あっ……苦しい……」


お姉ちゃんは慌てて胸のボタンを外す。目に毒な光景。いや、嬉しいんだけど。突然のことで混乱の方が大きい。

「お姉ちゃん!?何して……」
「だって、胸が……っ!脱いでから飲むんだった……」


お姉ちゃんは慌ててブラも外そうとする。
しかし、胸が大きくなるのが早く、ブラがどんどん伸びていく。

「苦しい……」


ブラのホックが外れる。お姉ちゃんの胸が大きくなったことで、限界に来たのだろう。
お姉ちゃんの大きな胸が晒される。

すごく綺麗。白い肌。先っぽにイチゴのように薄いピンクが付いている。
エロス。私のお姉ちゃんがエロスの塊に。
前からお姉ちゃんはエロいと思っていたけど、ますますエロくなっちゃった。


「えへへ。やった!ついに私は絶壁とさよなら……うう!?」


お姉ちゃんはお腹を抑える。

「どうしたの?」
「お腹が苦し……」


もしかして薬の副作用とか?私はお姉ちゃんのお腹を見た。スカートがギチギチと音を立てている。

スカートのホックを外す。
すると、お姉ちゃんのお腹が出てきた。
くびれていたはずのお腹に脂肪が付いている。

「嘘!?もしかして私太って……うう!?」


今度は尻を抑えた。おそらくパンツが苦しいのだろう。
私はお姉ちゃんのスカートを外した。
お姉ちゃんのお腹の肉が溢れてくる。

「嘘……そんな……っ!」

お姉ちゃんの顔が苦痛に歪む。
私はパンツを……パンツを……
ちょっと待って。私、これでも結構我慢強い方だけど、さすがに全裸のお姉ちゃんなんて我慢出来ないかも。
いやいや、こんなこと本当は考えている暇無いんだけど。なぜか世界が止まったように見える。

人間、集中力がすごいと時間が止まったように感じるって聞いたけど、もしかしてこれ?
私、もしかしてすごくない?
いや、そんな余計なことより、お姉ちゃんのパンツを外さないと。でも、そんなことしたら私、全裸のお姉ちゃんを見ることになるよ。
お風呂でいつも食い入るように見ているけど。


でも、こんな太ったお姉ちゃんの全裸なんて初めて。私に耐えられるの?
いや、今はお姉ちゃんが苦しいんだから、迷っている暇は無い。
私はパンツをむしりとった。
パンツから解放されたお姉ちゃんの尻がふくよかになる。
ああ、カメラ持ってくれば良かった。
そしたらお姉ちゃんが太る様子を何度もリピート出来たのに。
目に焼き付けておこう。

でも、全裸のお姉ちゃんってエロスの塊じゃない?
いやでも、どれくらい太るかにもよらない?さすがの私もめちゃくちゃデブなお姉ちゃんはちょっと……いや、それはそれで興奮するけど。
やっぱりある程度は美人度を保ってくれた方が……と色々考えている間に、お姉ちゃんの肥満化は収まったみたい。


やっぱりお姉ちゃんって女神様。エロスの女神。
お姉ちゃんが心配していた絶壁は治って、すごく大きな胸になった。
片方だけで私の頭ぐらいはありそうな胸。ああ、揉み揉みしたらすごく楽しそう。

お腹はモチモチと柔らかそうな脂肪で覆われている。
幸いにも胸ほど大きくならなかった。
何せ、お姉ちゃんはすごくスレンダーだったからね。
さすがの脂肪もお姉ちゃんのスレンダーさには勝てなかったか。

お尻も良い感じに大きくなり、桃みたいになっている。プルプルして美味しそう。
二の腕や太ももは太くなった体にふさわしい太さになっている。
ゼラチンみたいにプルプルしてる。

お姉ちゃんの顔にはほとんど脂肪は付かなかった。
幸い、ちょっとぽっちゃりしたくらい。グラマーな美人になったと言えるんじゃないかな。
あの絶壁お姉ちゃんが……まるで別人みたい。

「うう、まさかこんな体になるなんて……」
「大丈夫、お姉ちゃん。だから実験した方が良いって言ったのに」
「そうね。でも、大丈夫じゃないのはミナちゃんよ」
「どうして?」
「さっきから鼻血がとんでもない量よ。貧血で倒れるんじゃない?」


私は足元を見る。確かにものすごい量の血だまりが出来てる。何これ?ギャグ漫画?アホみたいに流れているんですけど。
自覚したら頭がクラクラしてきた。


「大丈夫、ミナちゃん」

お姉ちゃん、その体で近づかないで。私は意識を失った。


気がつくと、何か柔らかい物の上で眠っていた。
それはお姉ちゃんの膝だった。
お姉ちゃんの胸に視界が遮られる。
前はお姉ちゃんの顔が見えたのに……ちょっと寂しい。

「あっ、気がついた?ミナちゃんには刺激が強かったみたいね」

本当だよ。めちゃくちゃ強かったよ。
お姉ちゃんの肥満化は落ち着いたようで何より。
お姉ちゃんは新しい服に着替えていた。
白い服と青色のロングスカート。
これはこれでエロいなあ。

「ありがとう。お姉ちゃん、ずいぶん様変わりしたね」
「うん。胸が大きくなったのは嬉しいけど、お腹が増えたのは恥ずかしいな」


お姉ちゃんはお腹を掴む。
まさかこんなことになるなんて。

「今度からダイエットね」

ダイエットということは、体操服のお姉ちゃんや水着のお姉ちゃんを見られるかな。
それはそれで楽しみ。

「お姉ちゃん。私、太ったお姉ちゃんも好きだよ」
「ありがとう。慰めてくれて」
「本気なのに……」


絶壁なお姉ちゃんも好きだけど。今の体重を気にしているふくよかなお姉ちゃんも好き。
いつか私の気持ちがお姉ちゃんに伝わると良いなあ。


お姉ちゃんの身長やスリーサイズ

身長 159
体重 51→64
B 74→90
W 56→66
H 75→85