選択肢 外伝 ルナンのファン

バディムの人 作
Copyright 2021 by Badelimunohito All rights reserved.

「お母さん……」

私はお母さんのDVDを見て、むせび泣いていた。
お母さんと言っても、本当のお母さんではない。

ルナンさんというアイドルだ。
ルナンさんは雑誌でデビューした。
その時点で100キロを超えてそうな激太ボディだった。
何せルナンさんには首が無い。
脂肪で埋もれてしまっている。

ルナンさんの注目度はデビュー時点から高かった。
本格的に人気を得たのは、DVDを出してからだ。

ルナンさんのDVDは2つしか無い。
1つ目のテーマはお母さんだった。
当時のルナンさんは20歳だったそうだけど、凄まじいバストを誇る体は魅力だった。

私はルナンさんに夢中になった。
ルナンさんのことをお母さんと慕うようになった。

ルナンさんはそれからダイエットした。
ちょっともったいない気がしたけど、健康を気にされたのなら仕方ない。
この時、私は初めてルナンさんの首を見た。
ボリュームは下がったけど、この体もちょっと魅力的だった。

しかし、ルナンさんは大食いチャレンジの仕事を引き受けた。
本人はそんなに太ると思わなかったらしい。

しかし、ルナンさんの食欲は彼女の想像を超えていた。
再び首が見えなくなるどころか、視界が脂肪で埋まるレベルとなった。
凄まじい肉体だったけど感動した。

それからルナンさんは最後のDVD、肉塊モンスターを作った。
ルナンさんは食欲に支配され、目に付いた物を何でも食べるモンスターを演じました。
ストーリーが進むごとにルナンさんは肥え太っていきました。
最大で何キロあったのでしょうか。

ルナンさんは最後にお母さんの心を取り戻しました。
その時の表情は本当に素敵でした。

残念ながら、ルナンさんはこのDVDを最後に引退してしまいました。
それから付き合いのあった彼氏と結婚しました。
うう、あのボディを好きなようにできる人がいるなんて。
羨ましい。

私達ルナンさんのファンは第2のルナンさんの到来を心待ちにしていました。
しかし、ルナンさんを超える魅力を持つアイドルなど中々現れません。

そこで私達は1つの手を考えました。
私達の手でルナンさんを生み出すことです。

もちろんそのままルナンさんを作り出すことはできないでしょう。
ルナンさんの体型を作り出すのは至難の業。
単に太らせれば良い物ではありません。
それに何より、ルナンさんと同じ心を持つ人間など作れないでしょう。

私達は高校生の少女を見つけました。
彼女は自尊心が低く、とても痩せた体をしていました。
私達の仲間には芸能関係者もいました。
彼女をアイドルデビューさせることにしました。

私達は彼女が巨乳でふくよかな体になるよう肥育しました。

ルナンさんには及ばないけど、ふっくらした体になった。
かつての制服が入らないぐらいに。
彼女は大いに自信を付け、人気アイドルになった。
ルナンさんと違い、彼女はぽっちゃりお姉ちゃんとなった。

でも、もっと時間が経てばお母さん役もやれるかもしれない。
私達は慎重に彼女を育てていった。