美女へと転じる洞穴

バスタピネス 作
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最近太り気味の若い女性が一人、洞窟へ迷い込んた。
ここにはろくなものが無いが、それでもゆっくりすれば疲れを癒やせると思って、踏み入れてしまった……。
(この辺には洞窟なんてあるはずじゃないのでは?)
真由はそう疑問を抱いたのだが――すぐに答えが見つかった! 妹の真奈から聞いた伝承を必死で思い返す。確か彼女が口にしたのはこんな感じであったと思う。
「迷える心の持ち主は洞窟に食われる」と。

恐る恐る進むと何故か食卓を見つけた。
メニューはダイエット中の立場に反する野菜の無いピザだった。
でも食べられるのはそれだけなので食べた。
そのまま眠ってしまった。

意識が戻ると、余計酷い肥満体型になってしまった。

「うう、痩せたいのに…」

洞窟を奥へ奥へと進むと、今度は一本のポールとビキニがあった。
謎の力で着替えさせられてポールダンスを強いられた。

踊り終えると、何処からか聞こえた。
「もっと太れー!」の声。

その場でさらに太り「ああ、デブって最高…♥」と言ってしまう程に洗脳されてしまった。

全身に隈なく贅肉が付いて遠目に見ると山の様。

しなければいけないのはダイエットなのに…また暫く進んで大きな扉の前に立った。
その扉を開いた瞬間、頭がワニで体がゴリラという奇妙な怪物に捕まり、取り込まれた。

死にたくない思いで暴れていると、奇跡が起きた。
なんと顔より大きな爆乳を誇る抜群のスタイルの持ち主へと体が変化していったのだ!!
洗脳も解けた。

……どう考えても奇跡でしかないのだが……そんなことはもう誰も指摘しないほどに、今の彼女は幸せに包まれていた。
そして更にしばらく進んでいくと出口に着いた。
その時、背後から声がかかった。

姿までは確認出来なかったけど間違い無いだろう……これは間違いなく彼氏となる人確信した。
彼はきっと自分に相応しい人間に違いない。
振り返ったそこには確かに自分の理想通りの恋人がいた!
嬉しいの極み!
だからできたての爆乳を見せつけ彼にこう言ってあげた。
「お姉さんと一緒に来ましょう?」と。

(完)