バストアップミルク

美吟(物語)・たまねぎ(挿し絵) 作
Copyright 2002 by Bigin (story)
Copyright 2005 by Tamanegi (picture)

「んぐ、んぐ、んぐ……ぷはぁ」
浩史が見つめる前で、洋子は手にしている牛乳瓶に入っている白い液体を飲み干した。そして、ベッドの脇にある小机の上へと、空き瓶を置いた。
「味は……普通の牛乳と同じだね」
「ふーん、そうなんだ。商品名がバストアップミルク、って言うだけあるな」
彼女に飲ませようと通信販売で買ってきたのは浩史なのだが、その液体を彼が飲む訳にはいかなかった。何しろ彼女が手にしている牛乳に良く似た液体は、女性の胸を大きくさせる代物なのだから。
「まだ、大きくならないね」
洋子は、自分では標準的な大きさと言い張っているが、浩史からは貧乳と呼ばれる自分の胸を見下ろしてから、さらに大きさを確認するために、両手をセーターの上から乳房へと当てた。
「そりゃそうだろ。説明書にはエッチなことで興奮すると大きくなります、って書いてあったからな。だから、早速始めようぜ」
言うなり浩史は、彼女の唇へ吸い付いた。
小さなうめき声を上げてから、慌てて目を閉じる洋子。普段から垂れ目な感じのする瞳が、目を閉じるとますます強調されトロンとした感じになり、浩史の興奮を高めるのだった。
キスをしながら、彼は右手を彼女の胸へと当てた。厚手のセーターの上からでは、かろうじて膨らみが分かる程度の大きさと、セーターに隠れて柔らかさが伝わらないいつもの感触を感じながら、浩史はわずかに丸めた手のひらを、ゆっくりと動かしていく。
いつものように、指を伸ばし、わずかの乳房をかき集めるように動かしながら、少しでも胸の柔らかさを感じようとする浩史だったが、途中で今日はそんなことはする必要が無いのだ、と気づいた。
「どう? 何か変わって来た?」
「ん……なんだか、胸がいつもよりも熱くなってきてる」
「じゃあ、さっきの牛乳が効き始めてきたのかな」
言いながら浩史が、なおも胸を触り続けていると、手のひらが押し返されるような感じが伝わってきたのだった。
「あ、おっきくなってきた」
「本当?」
「なんか、そんな気がする。洋子はどう?」
「わたしは……触られているから分かんないなあ……」
「じゃあ、セーターを脱いで見てみよう」
浩史はすばやくセーターの裾に手を伸ばし、一気に脱がした。
「少し、大きくなってきたかな」
目の前に曝された、Aカップに包まれた彼女の乳房を見つめながら、浩史は呟いた。
「言われてみると、ちょっとブラがきついかな」
そう答える彼女の表情には、笑みが浮かんでいた。中学生の時に、必要ないと言い張る親の言葉を無視して、同級生と張り合うためにブラジャーを着けて以来、カップの部分がきついと思ったことは、これまでには無かったのだった。それが今になって初めて感じるのだから、彼女が喜ぶのも当然だろう。
「それじゃあ、もっと触ってやるよ」
うん、と頷いてから、洋子は胸を突きだして彼の手を迎え入れた。ブラと彼の手に包まれているため、見た目として大きさが変化しているのか彼女には、はっきりとは分からないものの、いつも以上に胸が熱くなり、絶頂間近のように張りつめているのが感じられる。
「お、だんだんと変わってきたみたいだぜ。触り心地が違ってきた」
胸の上で動く、浩史の手の動きが、いつもよりも激しいものになってきていた。もう一方の、触られていない方の乳房も全体的に広がっているような感じだし、それになにより、ブラがきつくて苦しく感じられるようになってきていた。
「ほうら。こうすると谷間が出来るぜ」
浩史は両手を乳房に添えてから、下から押し上げてみた。すると、彼女の眼下には自分のものとしては初めて見る胸の谷間が現れたのだった。
「本当だ……凄い」
洋子は手を伸ばして、目の前にある胸の谷間が本当に自分のものなのか確かめつつ、嬉しそうな笑みを浮かべる。谷間を指で触りながら、なおも続く浩史の愛撫を受けているうちに、洋子はだんだんと苦しさを感じるようになってきた。
「ねえ、胸がきつくて苦しいんだけれど。ブラ、外してもらえない?」
「いいじゃん、このままきつくなっても。このままで大きくしていって、ブラが引きちぎれるのを見てみたいな」
「もうっ、そんなマンガみたいなこと、あるわけないじゃない」
小さく叫びながら、洋子は背中に手を回して、ブラのホックを外した。
すると、それまでに締め付けられていた胸に開放感が沸き起こる。それと同時に、これまでに洋子が感じたことのない、胸の重みを感じたのだった。
「わあ、胸が重たく感じられる」
「そうなんだ?」
紐の緩んだブラを胸から外しながら、浩史は彼女の胸をまじまじと見つめた。さっきは手触りでしか感じることの出来なかった彼女の胸の大きさを、今度は目で感じようとしていた。
上から見下ろす形になる洋子とは違い、正面から見る浩史には、その変化は一目で分かった。昨日までは、ただ盛り上がっているだけだった乳房全体に、丸みが感じられるようになっていたのだった。浩史の心をそそられる、優しい曲線美だった。
「本当だ。こうやると、胸が持ち上げられる」
曝された乳房の下へと手をやり、浩史は乳房を押し上げては、重みと張りで押し返してくる乳房の感触を楽しんだ。
洋子の左胸を触りつつ、浩史は唇を彼女の右乳首へと当てた。唇に伝わってくる肌触りもいつもより柔らかく、口全体を乳房が押し返してくるのだった。
ちゅぷ、ちゅぷっ、と彼女に聞かせるためにわざと大きな音を立てながら吸い続ける乳首は、すでにいつもよりも大きくなっていた。いつもだったら舌で押すだけの乳首を、今日は根本を漁るように丹念に舐め続けていく。
いつも以上に乳首をもてあそばれて、洋子の興奮はこれまでに感じたことが無いほどに高まっていった。洋子の息が荒くなる。洋子の頬が赤く染まる。見下ろしてくる目つきがぼんやりとしたものになっていく。
そんな洋子の変化を、浩史は乳房を通して感じていた。すでにCカップ以上の大きさになり、右手に掛かってくる重さも相当なものになってきている。
浩史は右手に力を入れて、手のひらに余るぐらいの乳房を揉みしだいた。彼女と付き合って以来、胸に触ったことはあっても、揉むのはこれが初めてなのだ。大きさと重さを同時に感じるために、下から持ち上げるようにしつつ、口では乳首を舐めながら、彼女の顔をじっと見つめた。
「すごく、おっきいね」
彼の視線を感じた洋子は、そう答えた。もはや彼女の胸は上から見てもはっきりと分かるぐらいに大きくなっており、彼の口が押し当てられ、手のひらが動く度に、絶えず形をゆがめていくのが見て取れるのだった。
「ねえ、ちょっと手と口を外してもらえる? わたしの胸、見てみたいんだ」
浩史は残念そうに頷いてから、彼女の言葉に従った。
「うわっ。本当におっきい……」
彼女の眼下には、二つの大きな膨らみがあった。丸く膨らんだ乳房の先端には、外側を向いた乳首が二つ、添えられている。
両手を乳房の下へと伸ばすと、視界から手のひらが隠れる。指先を動かしても、乳房の影になって見えないことを確認してから、手のひらを乳房の下に当てて、ゆっくりと持ち上げてみた。
彼女の顔に、満悦の笑みが浮かぶ。
指先に感じられる乳房の重さと弾力。
手を離すと胸から肩に伝わってくる、乳房の重み。
そして再び持ち上げると感じられる、重さからの開放感。
感覚だけではない。視界には丸さを保ちながら形を変えていく乳房と、深い胸の谷間が見え続けているのだ。
「あ、まだ大きくなってる……」
彼女の胸は、すでにDカップを越えるぐらいになっていた。両手で胸を押さえて真ん中に寄せ集めると、谷間どころか隙間も出来ないぐらいに、乳房がぶつかり合うのだった。
「なあ、そろそろ触らせてくれても良いだろ」
浩史の声で、彼女は我に返った。
「あ、うん。良いよっ」
自分の胸に見とれてしまっていたことを隠すように、彼女は胸から両手を離して、慌てて振り回した。その途端、いきなり解放された胸が大きく揺れた。
「すげえ……胸、揺れてるじゃん」
浩史は乳房に当てようとしていた手を彼女の肩へと伸ばして、彼女の上体を揺さぶった。すると、体の揺れからワンテンポ遅れて、乳房が左右へと揺れるのだった。
ぷるん、ぷるん……
初めのうちは肩を揺さぶって胸を揺らしていた浩史だったが、いつの間にか胸の揺れに合わせて肩を揺らすようになっていた。左右に揃って揺れる胸の動きをさらに強調させたかと思えば、動きが不揃いになるとそれをさらに強めようと、彼女の体を前後に揺らしていく。
「や、やだ……そんなに揺らさないでよ」
口では嫌がっているものの、その表情は嫌悪よりも戸惑いと言った方が良かった。そんな彼女の表情をいつまでも見ていたかったが、それ以上に胸を触りたい気持ちの方が強くなっていた浩史は、彼女の言葉を機会に体を揺らすのを止めた。
体が止まってからワンテンポ遅れて、乳房の動きが止まった。
「洋子、胸が揺れている間に、また大きくなったんじゃないか?」
えっ、と驚いて胸を見つめると、手で胸を押さえることなくとも、胸の谷間がはっきりと作られているのが見えた。
揺れるのを止めたにも関わらず、乳房が引っ張られるような感じが伝わってくる。
「ねえ、横になっても良い? 胸が重たくてしょうがないの」
そう言ってから、洋子は生涯の間に口にすることは無いと思っていた言葉を喋っていたことに気づき、もう一度同じ言葉を繰り返してから、早速横になった。
「俺はこのままの格好の方が、胸の重さが分かるから良いんだけれど……」
小声で反論するものの、すでに洋子は横になってしまったのだからどうしようもない。
仰向けになったことで、一回りは広がって大きくなった乳房へと、浩史は再び舌と手を伸ばす。
乳首に口付けをしようとして、浩史はいつもと勝手が違うことに気づいた。これまでだったら、胸の近くに寝そべって口を這わせれば良かったのだが、胸が大きくなった今では頭を持ち上げてから吸い付かなければならないのだ。
だが、そんな苦労も浩史にとっては楽しみでもあった。乳首に吸い付き、これまでは感じることの無かった弾力を唇と頬で感じつつ、手のひらでは大きな乳房をまさぐり、転がす感じを味わっていく。
「ん……」
切なげな彼女の溜息が聞こえてくる。そんな彼女をさらに高ぶらせようと、浩史は唇で乳首をくわえてから乳房を引っ張り上げ、ちゅぱっ、と音を立てさせつつ乳首を解放する。
「んあっ」
引っ張られ、いきなり突き放されるという、小さな胸では味わうことの出来なかった変化に、洋子は声を上げる。
膨らみ続ける彼女の胸は、もはや谷間どころか密着した割れ目になっていた。広がり膨らんで密着する部分は、可愛らしい尻のようにも見える。
周りに広がると同時に、その高さも変化し続けていた。浩史は胸から唇を離して、彼女のヘソの当たりに顔を持っていくと、丸々とした彼女の乳房が視界に広がり、その先にある彼女の顔を隠していた。
カップだと、Hカップぐらいになるんだろうか? そう思いながら、浩史は再び彼女の乳房を揉みしだいた。
もはや、片方の乳房だけでも両手で揉めるぐらいになっていた。浩史は彼女の右胸にキスをしながら、両手を乳房の周りに這わせ、その大きさを測っていく。
「おっぱいが、こんなに気持ちいいなんて……」
飲んだ牛乳のせいなのか、それともこれまでに、こんなにも熱心に愛撫されたことが無かったのかは分からないが、大きな乳房の感触だけでなく、そこから沸き起こる快感に、洋子は流され続けていた。
「あは……あっ……あ……」
彼女の反応を耳にしつつ、浩史は乳房への愛撫を続ける。砂をかき集めるように両手で右乳房を盛り上げつつ、その先端にある乳首を舐めていく。
かと思えば、舌を這わせつつ胸の谷間に移動して、顔がそのまま埋め込まれていってしまうぐらいに大きくなった二つの乳房を味わうのだった。
「あっ、何!?」
彼女が声を上げたのは、胸の奥で何かが熱くなった時だった。
「胸の奥が、熱いっ。何か、集まってくるっ」
そろそろだな、と浩史は思った。戸惑う彼女を余所に、浩史はなおも彼女の乳房を責め立てる。
「な、何これ……だめぇっ。弾けちゃうっ!」
彼女の背中が弓なりに曲がり、乳房がぶるぶると震える。
その途端、浩史の口内へと、熱い濁流が流れ込んできたのだった。
「えっ。胸から……何か、出てる?」
洋子の目の前では、すっかり大きくなった彼女の乳房に吸い付き、何かを飲み込んでいる浩史の姿があった。
「ああ……吸われてる……」
彼女の乳房から何かが流れ出し、それを浩史が飲んでいるのだ。胸から出るもの、それは当然母乳なのだろうが、避妊はちゃんとしている洋子にとっては、母乳など出るはずが無かった。
どういうことかと聞き出そうとするものの、それをかき消すほどの感覚を彼女は乳房から感じていた。それは、これまでに感じたことのない快感だった。
乳房が弾け、何かが出る時に感じた開放感。そして乳首を吸われている放出感。いずれも、これまでに経験したことのない種類の快感だった。

「ふう、やっと出終わったな」
しばらくして、乳首から口を離すなり、浩史は呟いた。
「浩史、今のって何?」
「母乳だぜ。そんなことも分からないのか?」
「そんなこと、どうして?」
「お前に飲ませた薬のせいだぜ。名前にもあるだろ。バストアップミルクって。胸を大きくした上に、母乳まで出るようになるんだ」
「そんなの聞いていないよ」
「そりゃそうさ。言ってなかったんだから。その方が愉しめるってもんだろ。
なかなか良かったぜ。お前の驚いた表情」
「そんな……わたし、びっくりしたよ」
「ま、びっくりはいいんだけどな。どうだ、気持ちよかったか? 初めての射乳は?」
「しゃにゅう、って何よ?」
「乳を射精するから、射乳だろ。でさ、説明書には、男の射精に近い感覚って書いてあったけれど、どうだった?」
「そ、そうなの。いきなりだったから、そんなの分からないよ……」
「それじゃあ、もう一度試してみようか」
「もう一度って……えっ!」
戸惑う洋子をよそに、浩史は彼女の左乳房へと吸い付いた。
「こっちはまだ出していないだろ」
浩史の言う通り、さっき母乳が出たのは浩史が吸い付いていた右胸だけだった。左の乳房からは、まだ射乳は行っていない。
「いやあ、羨ましいなあ。男とは違って、こうやって続けて愉しめるんだから」
からかいの言葉を口にしてから、浩史はさっきと同じように両手で乳房をまさぐりつつ、乳首を口に含んだ。
さっきは慣れないことの連続に、ただ気持ちいいとしか感じる余裕が無かったのだが、一度体験をしてみると、胸から伝わる快感を味わう余裕が生まれてきていた。
乳首から伝わってくる快感は、これまでとはまるっきり違っていた。いつもだったらじわじわと体が熱くなっていくのに、今は乳首への刺激がそのまま快感へと変わっていく。乳房にしても、今までは触られているぐらいにしか思えなかったのが、まるで股間の粘膜部分を触られているかのように、触れられた部分がじわじわと気持ちよくなっていく。
それに、胸の奥では何かが集まり、固まりが作られている。それを出したくて堪らない一方で、乳首と乳房からの快感をもっと味わいたくなってしまう。
これが、さっき浩史が言っていた射精に近い感覚なのだろうか、と洋子は思った。そう思いつつ、洋子は彼のものを愛撫する時のことを思い浮かべた。
先端の部分が一番敏感で、でも竿の部分も感じる。
そして、快感が高まれば射精する。
彼と同じようなものに、今の乳房がなってしまっていると思うと、彼女の興奮はますます高まっていった。
「あはっ……そこっ……もっと吸って……」
訴えかける彼女。だが浩史は、それを待っていたかのように唇を乳首から離した。
「えっ、何で止めちゃうの」
「止めるわけじゃないさ。こういうのってさ、相手にやってもらうよりも、自分でやった方が気持ちいい場所が分かるだろうと思ってさ」
意地悪そうな顔を浮かべながら、浩史は乳房を両手で抱えてから、彼女の顔へと乳首を近づけた。
「自分で、吸ってみろよ」
すっかり大きくなった乳房は、彼女が自分自身の口で乳首を吸えるぐらいになっていた。
「我慢できないだろ。男だって途中で止められたら我慢できないんだから、今のお前だってそうなんだろ」
彼女の心を見透かしたかのように、浩史が言い詰めてくる。
彼女は、彼の言葉を否定する事はなかった。そして、頭を持ち上げ、自らの舌を自らの乳首へと伸ばしていった。
舌先に固い乳首が触れると同時に、乳首からは生暖かい舌の感触が伝わってくる。
「ん……」
唇で乳首を吸い込み、舌で乳首を舐めあげると、さっきまで感じていたのと同じ快感が沸き起こってくる。
性急な、今にも胸の奥に溜まったものを吐き出してしまいたいような快感。
舌の先で乳首の先端から根本をくまなく舐めあげ、そして時には歯で甘噛みをし、強い刺激を与えては、胸の奥で熱いものが膨れていくのを感じていく。
そうやって、自らの乳首を愛撫していく彼女を、浩史はじっと見つめていた。すでに顔と同じ大きさになっている胸を寄せ集めつつ、口をせわしなく動かして自らのものへと刺激を与え続けていく。
そんな彼女の表情に刺激され、浩史は既に射乳を済ませた右乳首へと再び口を伸ばした。
「ああっ」
思わず彼女の口が乳首から離れる。だが、同時に快感を失ってしまう彼女は、すぐさま乳首へと口を戻した。
彼女の二つの乳首を、二つの舌が責め上げる。
一つは男の欲望に突き動かされ、激しく攻めてくる浩史の舌。
一つは自分自身の感じる場所を知り尽くし、優しく攻めてくる自分自身の舌。
乳首からの快感が高まると同時に、乳房の奥ではさっき感じたのと同じ、何かが膨れ上がり、外へ出ようとする感じが伝わってくる。
もどかしいような快感に彼女が乳首を吸い上げると、それを見た浩史も乳首を吸った。
「んっ……」
またしても、彼女の乳房が大きく震えた。
胸の奥から熱い固まりが駆け登り、彼女の乳房を内側から刺激していく。
そして、彼女の口内へと、熱い母乳が一気に流れ込んできたのだった。
「んっ!」
彼女はうめき声を上げつつ、口内に入ってくる甘い液体を飲み始めた。
飲んでも飲んでも、それが尽きることはなかった。むしろ、吸われる度に乳房の中で膨れ上がる快感に、その量はますます増えてきているかのようだった。
そんな彼女に追い打ちをかけるように、浩史は乳首を思い切り吸い上げた。
「あはっ!」
乳首から彼女の唇が離れ、口からは飲み干せなかった母乳が、乳首からはまだ射乳を続ける母乳が流れ出す。
ぷしゅっ
浩史が吸い続けていた右の乳首から、再び母乳が弾け出た。
一滴も残さないように吸い上げていく浩史の舌使い、そして浩史に吸われて勢いを増し、激しく流れ出ていく母乳に、洋子の背中がぞくぞくと震えていく。
流れ続ける右の胸に釣られたのか、余韻の残っていた左の乳首から、再び白濁の母乳が流れ出し、洋子の乳首をくすぐっていく。
それをめざとく見つけた浩史は、右の乳首を吸いながらも、右手でもう一方の乳房を抱え込み、乳首を彼の口元へと近づけていく。
「や……」
彼女の目の前には、巨大な乳房を両腕で抱えながら、二つの乳首を口に含んで同時に吸い上げてくる浩史の顔があった。
一方でも強烈な快感が、二つ同時に押し寄せられ、洋子は為すすべもなくぐったりとするだけだった。
ようやく、快感が納まり母乳の流れも終わった所で、洋子は溜息をもらした。
「どうだった?」
「凄かったけれど……なんか、激しすぎて疲れちゃった」
「疲れたからって休むのはまだだぜ。こっちの二回目が残っているだろ」
浩史はまだ一度しか射乳をしていない彼女の左乳首へと吸い付いた。
「いじわる……」
そう言いながらも彼女は浩史の愛撫を、そのまま受け入れたのだった。