不思議な譲渡契約 〜サエコの場合〜

ブラン 作
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 ある日のこと、サエコは会社で珍しくミスをして落ち込んでいた。
「はぁ・・・・」
簡単な数字のミスだったが、年齢の割りに大きな仕事を任されていたので、
ミスを訂正するためにはかなりの労力が必要だった。顧客に一件づつ謝罪の
電話をし、社内の関係者にも説明をしなくてはならなかった。それに上司か
ら強く叱責を受けたのも初めての経験だった。リカバリーするために夜遅く
まで残業しなくてはならなかった。
「サエコさんでもミスすることあるんですね?」
深夜の静まり帰ったフロアで、彼女に声をかけてきたのは佐々木祐介だった。
憧れの先輩の登場にサエコは咄嗟に言葉を発することができなかった。
「びっくりさせたかな。よかったらこの辺で切り上げて、憂さ晴らしに飲み
にいかないか?」
思いがけなく嬉しい出来事であったが彼女は緊張のあまり声が出ず、小さく
うなずいて同意を示した。

 二人はダイニングレストランに入り向かい合わせの席に座わった。
いままで男性と満足にデートもしたことがないサエコは自分がどう振る舞え
ばいいのかわからなかった。しかも相手は憧れの男性である。
祐介が気を使って他愛もない話をしてくれたお陰で徐々にサエコの緊張も解
けてきた。
注文した料理を待っている間に、サエコはカバンの中の携帯が鳴っているの
に気がついた。携帯を確認するとなんと例のメールであった。

『深堀サエコ 様
下記の【知識】の譲渡契約が成立いたしました。
ご利用誠にありがとうございました。
件名:気象に関する知識 レベルB
  計:1件             』

譲渡は終わったものと思いこんでいたサエコは唐突なメールに驚いた。しか
し、件数が1件だけだったので特に気にしなくてよいだろうと考えた。
だが、服の中で胸がブラジャーをぐいぐいと押し上げ、バンドがきつく背中
と脇腹にめり込んできているのを感じた。
「(くっ、苦しい。ホックを外さなきゃ・・・)」
サエコは急ぎの電話をかけにいく振りをして席を立ち、慌てて化粧室に駆け
込んだ。背中に手を廻してホックを外そうとするがきつくしまっていてなか
なか外れなかった。胸の成長はまだ納まらずブラジャーによる締め付けはさ
らにきつくなっていた。
「ふぅ。外れてよかった・・・。先輩に今の見られたかしら?こんなときに
最悪・・・。」
なんとかホックを外すことができたが、ブラによる拘束が解けたバストはぐ
んぐんと体積を増し、サエコはその様子を見守ることしかできなかった。
今回譲渡された気象の知識は今までより価値が大きいようで今までよりも
遙かに胸の膨らみ方が大きいようだった。
「もう、なにこれ・・・大きすぎるよぉ・・・」(108→120cm)
ようやく成長は納まったが、二回り以上大きくなった胸のせいでブラのホッ
クが止まらず外したままにするしかなかった。拘束力がなくなった胸は歩く
だけでユサユサと揺れた。
サエコは何もなかったように席に座り、祐介に失礼を詫びた。席に座るとボ
リュームを増した胸がテーブルの上にどっさりと乗っかった。
彼女は祐介の視線が自分の胸に注がれているのを感じた。
「(やっぱり、どう考えてもバレてるわよね・・・。えい、もうどうにでも
なれ!)」
サエコはお酒のグラスを持ち上げるとぐいっと一気に飲み干した。
しばらくするとアルコールが廻り、お陰完全に緊張がほぐれてきた。
胸に来る視線も気にならなくなり、祐介との会話が弾んだ。二人はかなり
うち解けることができたが、次第に彼女の酔いが酷くなってきた。
店を出るときにはサエコは祐介の肩を借りなければ歩けないほどに酔って
いた。彼女がふらっとよろめく度に、巨大な胸の膨らみが祐介の脇腹にぐい
っと押しつけられた。

家まではタクシーで10分ほどの距離だったので祐介が同乗して家の前まで
送ってくれることになった。荒い運転のせいでサエコはますます酔いが回っ
てしまったようで、車から降りると腰が立たないほどフラフラになっていた。
「送っていただいてありがとうございました。ここからは一人で大丈夫です。」
そう強がりを言ったものの、サエコは一人では立って歩くことができず、祐
介が彼女を背負って部屋まで連れていくことになった。彼女の巨大なバスト
が祐介の背中に押し当てられ、歩く振動でむにゅん、むにゅんと胸がかたち
を変えた。祐介はサエコの部屋にたどり着くと彼女をリビングのソファーに
降ろした。
「ありがとうございました。」
祐介が彼女の方に向き直ると目と鼻の先に巨大は胸の膨らみがあった。祐介
は魅入られるように自分の両手を差し出しバストに触れた。祐介は服の中に
手を滑り込ませ豊かなバストをまさぐり、今まで経験したことのない巨大な
胸の重量感と柔らかさを堪能した。さらに、彼女の服をブラごと脱すと二つ
の大きな乳房が露わになった。肌のきめは細かく、大きさのわりに乳房の形
は全く崩れていなかった。
「あんまり見ないでください・・・」
サエコは祐介の頭の後ろに両手を廻してハグをすると、祐介の顔は巨大な胸
の膨らみに埋もれた。祐介はそのままソファーに彼女を押し倒し、胸の谷間
に顔を埋めた。サエコは大きな胸が脇に流れてしまわないように、両腕で胸
を抱えて祐介の顔を挟み込んだ。

朝、目覚めると祐介の姿はなかった。サエコは二日酔いの頭でとぎれとぎれ
になっている記憶をつなぎ合わせていた。レストランで酒を飲み始めたとこ
ろまではよく覚えていたが、店から出た後はあまり記憶がなかった。それで
もこの部屋で祐介と交わったことは断片的に記憶があった。そのことを思い
出して彼女は顔を真っ赤にした。

 この出来事をきっかけに二人は週末ごとに会うようになった。
会社ではお互いに仕事上の話しかしないようにしたので二人が付き合ってい
ることは誰にもわからなかった。
サエコの巨大な胸は街中でも会社でもどこにいても大きな注目を浴びた。服
の中にバレーボールが2つ入っているのではないかというほどの大きさであ
るため、既製のブラジャーは合わず、オーダーメイドで作ってもらうしかな
かった。祐介はというとサエコの胸のせいで巨乳フェチに目覚め、二人一緒
のときは彼女の胸を揉んだり揺らしたり顔を埋めたりして楽しんでいた。

 それからしばらくしてサエコはフィットネスジムに通うようになった。
これまでの人生で真面目に運動というものをしたことがなかったが、バスト
の形とプロポーションが崩れないようにジム通いを始めることにした。特注
のフィットネスウエアに包まれた巨大なバストはサエコの動作に合わせて上
下左右に大きく揺れ、周囲の注目を浴びたが、彼女はそんな視線も気にせず
にトレーニングに励んだ。胸の成長とは比べるまでもないがヒップも量感を
増して魅惑的なカーブを描いており、女性らしい完璧なボディーラインに成
長を遂げていた。サエコにとって、祐介のためにこの体型を維持するという
のが目下の目標だった。

その日もいつもどおりのメニューをこなしていた。
軽い筋トレが終わってエアロバイクを漕いでいるとき、徐々に胸が苦しくな
ってくるのを覚えた。今日は少し体調が悪いのかと思いバイクのペースを少
し落としてみたが、苦しさは増すばかりだった。
いつもより胸が張っている感じがして、ふと、胸元に目をやるとフィットネ
スウエアがぱんぱんに張りつめていた。
「(ええっ!うそぉ!胸が大きくなってる!)」
胸の膨らみは少しずつ大きさを増していた。彼女は慌ててエアロバイクを降
りると両腕で揺れるバストを抱えながら更衣室へと駆け込んだ。バストはフ
ィットネスウエアの拘束を破ろうとぐんぐんと生地を押しひろげ、収まりき
らなくなったバストがウエアの下から溢れ出し始めた。
「(ちょっと、何?・・・。まだ、譲渡できる知識があったのかしら・・・?)」
胸はバスケットボール2つほどの大きな膨らみとなってようやく成長がとま
ってきた。
ロッカーを開けて携帯を確認すると、やはり契約成立のメールが来ていた。

『深堀サエコ 様
下記の【知識】の譲渡契約が成立いたしました。
ご利用誠にありがとうございました。
件名:クイズに関する知識(全国レベル) レベル:A
  計:1件        』

10年も前のクイズ大会の知識が譲渡されるとは夢にも思っていなかったサ
エコは鏡の前で呆然と立ちつくした。鏡には爆乳というレベルを通り越した
巨大な乳房をした自分の姿が映っている。彼女は大きなため息をついた。(120→156センチ)
「(どうしよう。こんなに大きく・・・祐介さんに何て言っら・・・。)」

フィットネスジムからタクシーで家に戻り、サエコはしばらくためらってい
たがおそるおそる祐介の携帯に連絡を入れた。すると、祐介は早めに仕事を
切り上げて彼女の部屋にやってきてくれることになった。
「ごめんなさい。忙しいのに。」
急激に大きくなった胸のせいで着れる服がなかったので、シーツを胸の周り
に巻いて祐介を玄関先に出迎えた。
祐介はさらに大きさを増した胸の膨らみに目を見張った。そして彼女がまと
っていたシーツを強引に引きはがした。
「ちょっと、こんなところで・・・」
乳房は相当ボリュームを増したものの肌のきめは細かく、しっかりと張りが
あった。
祐介は大きさを確認するように両手で彼女のバストに触れ、嬉しそうに重さ
を確かめながらバストを愛撫した。
「もう・・・」

半年後
「あなた、お帰りなさい」
祐介が玄関の扉を開けると、特注のエプロンに身を包んだサエコが出迎えた。
祐介はいつもするようにサエコの巨大な胸に顔を埋めた。
「もうっ、先にご飯にしますから!」
リビングボードの上の写真立てには、タキシード姿の祐介と特注のウエディ
ングドレスに身をつつんだサエコが幸せいっぱいの笑顔を浮かべて写っていた。
そう、二人は結婚したのだった。サエコは結婚を機に退職し、いわゆる専業
主婦となった。会社からは辞めないで欲しいと頼まれていたがそれを断り、
しばらくは仕事をしないことに決めた。
祐介はサエコから胸が大きくなった経緯について説明を聞いていたが、とく
に気味悪がる訳でもなく彼女の大きなバストを愛してくれていた。胸へのタ
ッチは日常茶飯事で、揉んだり揺らしたり、大きな胸を目立たせるような服
をわざと着せたりして楽しんでいた。
「もう、祐介さんがこんな人だと思わなかったわ。」
というのが彼女の口癖になっていたが、内心そんな日常に幸せを感じていた。

「ピンポーン」
ある日の夕方、訪問者があった。サエコはてっきり祐介が仕事から帰ってき
たものと思いこみ、勢いよくドアを開けた。するとそこに立っていたのは、
あの女だった。不思議な譲渡契約をしたときからもう一年近くが経つ、あの
ときサエコは酔っぱらっていたのではっきりと女の顔を覚えていなかった
が、抑揚の少ない低めの声は記憶に残っていた。
「こんばんは。深堀・・・、いえ失礼。佐々木サエコ様ですね。大変ご無沙
汰しておりました。」
キャリアウーマン風のこざっぱりしたスーツを着た女は口元を少しゆるめて
サエコに軽く頭を下げた。
「佐々木様のお陰で多数の契約をいただくことができました。恐らくあれだ
けたくさんの知識をお持ちの方は全世界でほかにいないのではないかと思い
ます。とにかく佐々木様の知識の質、量ともに大変驚きました。ただ、わた
くし、正直いいまして佐々木様が対価として受け取られたものがそれらに見
合っていたかどうか不安でおりました。しかし、お顔を拝見しましたところ
佐々木様は非常にお幸せになられたとお見受けしました。わたくしとしても
安心いたしました。
さて、今日は、お礼を申し上げに来ましたのとは別にもう一つお知らせがあ
るのです。」
サエコは何か喋ろうとするのだが女に圧倒されてなかなか言葉が出てこなか
った。
「あの・・・」
「佐々木様は全ての知識を譲渡されたとお思いになられてます。前回の譲渡
契約が半年も前ですから。しかし、まだ一つ譲渡されていない知識があるの
をご存じですね?」
「・・・・」
「そう、数学の知識です。佐々木様は中学では数学オリンピックを優勝さ
れ、大学時代には学術的に価値のある数々の論文を残しておられます。佐々
木様の論文を理解できる人は世界中に100人もいないと言われ、そのまま
の道を進んでおれば数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞にも手が届く
研究者になられるのではないかと噂されておりました。われわれは知識のレ
ベルによってAからEのランクをつけますが、佐々木様の数学の知識につい
てはAランクを超えるSランクの格付けがなされています。私も長年この仕
事をしていますがSランクを取り扱うのは初めてです。そして、この偉大な
知識についてようやく契約が成立したことをお伝えに来たのです。」
女は冷静に抑揚のない声で言った。
「ええっ!!ちょ、ちょっと待って下さい。もうこれ以上、いらないです!
契約はやめます!」
「残念ながら、規約上、契約は取り消せないこととなっております。それ
に・・・」
女は静かに言った。
「・・・もう譲渡は始まっています。」

サエコが自分の胸元に目線を写すと、むくむくと胸が膨らみ始めているのが
わかった。幾分余裕があったはずの部屋着は大きさを増すバストに押し上げ
られてきつくなっていた。
「お願いです。なんとかして下さい!」
部屋着の第二ボタンと第三ボタンがあっけなく弾け飛び、部屋着の下に着て
いたキャミソールが巨大な乳房でぱんぱんに張りつめていた。それもすぐに
バストの圧力に耐えかねて生地がビリビリと破れてしまった。部屋着の他の
ボタンも弾けてしまい、前がはだけた状態になった。彼女は両腕で乳房を抱
えるようにしたが、次第に胸の重みが増して立っていられなくなりその場に
へたり込んでしまった。二つの乳房はバランスボールくらいの大きさに膨ら
んでいる。(156cm→250cm)
サエコは女の方を見上げ、なんとかするように哀願し続けたが、女は冷静に
譲渡が行われるのを見守っているだけだった。バストが膨らむスピードは衰
えるどころか増しているようだった。両方の乳房はそれぞれ玄関ホールの両
方の壁まで達し、行き場を失った乳肉が目の前でうずたかく二つの山を作っ
ている。サエコの視界は徐々に塞がれて女の姿が確認できなくなった。さら
に大きさを増す乳房は女が立っている玄関扉の方に向かって溢れ始めてい
た。
女は迫り来る巨大なバストに押しつぶされてはたまらないと慌ててサエコの
住居を後にした。絶望的なサエコの叫び声を後にして。
(250cm→???cm)

おわり