夏美の夜の夢

ブラン 作
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夏美たち三人はしばらくノラの屋敷に滞在することになった。
行きがかり上、ノラ司祭たちの前でデルレの儀式を行うことになり、早乙女は儀式
に必要な道具類やホーリーサークルの準備をノラと相談しながら進めていった。
ノラの屋敷には魔術に関するほとんどのものが揃っていた。早乙女はときおりノラ
司祭と魔術談義をしながら、嬉々として準備を整えた。あとは満月の夜が来るのを
待つだけだった。
「みんなの前でデルレをするなんて恥ずかしいわ・・・」
夏美は心配だった。冴木に胸を触られるのは久しぶりになるが、大きくなった胸は
以前より感じやすくなっており皆の前で乱れてしまうかもしれないと思うと不安だ
った。
「まあ、そう言わずに。儀式を披露すれば私たちの信頼度もぐっとアップするんだ
から。」
早乙女は諭すように言った。
「冴木くん・・・あんまり激しくしないでね。」
夏美は冴木にだけ聞こえる小さな声で言った。冴木は小さくうんと頷くのであった。

いよいよ満月の夜となった。
メリル、ノラ、ガイルの三名は準備が整った部屋で儀式が始まるのを待っていた。
早乙女は夏美と冴木を伴って部屋に現れた。夏美はホーリーサークルの中央に進み
出る。ノラたちの視線を感じ、少し躊躇しながら身にまとっていたローブの紐を解
く。ローブをゆっくり脱ぐと夏美は何もつけていない姿になった。
白い肌、華奢な体躯とそれに似つかわしくない大きく丸い乳房が露わになる。一同
は固唾をのんでその美しい肢体を見つめる。
冴木がホーリーサークルの夏美の前に進み、早乙女が呪文を唱え始める。
しばらく、早乙女が詠む呪文の声だけが部屋に反響していた。呪文を唱え終わると
早乙女は冴木に指示を出した。
「冴木くん、始めて」
冴木はゆっくりとしゃがんで膝を落とし、目の前に夏美の乳房を見る体勢となった。
両手をゆっくりと二つの乳房に近づけて手を添える。暖かくふわふわとした柔肉の
感触が伝わる。冴木は久々に触れる夏美の乳房に興奮した。夢の世界に来てから夏
美の乳房を目にするのは初めてだった。それがまた一段と大きさを増し、重量感た
っぷりになっていることに冴木は驚かされた。乳房を下から救い上げるようにして
持ち上げ、円を描くように揉む。そして中央に寄せてはまた元に戻すを繰り返す。
二つの乳首は既に硬直しているが冴木はそれにはまだ触れないようにする。
夏美は乳房への心地よい刺激と大勢に見られている羞恥から顔を紅潮させている。
冴木と二人きりなら自ら胸を突き出して乳首への愛撫を求めるところだが、今回は
そうする訳にもいかず大人しくしている。
冴木は両の乳首をつまんで軽くねじりながら引っ張る。
「くっ・・・」
顔を片方の乳房に近づけ、舌で乳首をべろりと舐める。
夏美の身体には強い快感が走り、電撃に打たれたかのように背中をのけ反らせる。
巨大な乳房が遅れてゆっさと揺れる。冴木は子犬がミルクを飲むようにぴちゃぴち
ゃと繰り返して乳首を愛撫したあと、口全体に乳頭部を含み唇をすぼめて圧力をか
けながら舌で先端部を転がす。
「はっ・・・」
声が出そうになるのを夏美はなんとか押しとどめている。取り乱さないように必死
に我慢を続ける夏美をいじらしく感じながら、しばらく愛撫を続けたあと解放し、
もう片側の乳首を同じように愛撫する。夏美は立っているのがやっとで、腰に回さ
れた冴木の腕が彼女を支えている。
冴木はそろそろだろうと判断し、乳首への愛撫を一旦やめ、腰に回してした腕を解
いた。そして、両手で乳房を持ち上げながら中央に寄せていき両の乳首がお互いに
触れるところまで持っていく。二つの乳首を口に含む。いつもならそれらにまた刺
激を加えるところだが、しばらく時間を空ける。やがて、夏美の乳房がほんのりと
青白い光を帯び始め、徐々にその光が強くなる。ノラたちが目の前で起こるその光
景が信じられないという面持ちで見つめている。
冴木はただ口に含んでいた乳首に舌と唇で愛撫を始める。両の乳首を一度にちゅぱ
ちゅぱと音を立てながら強く吸うと夏美はついに我慢できなくなり大きな声を漏らす。
「ああんっ、だ、だめえぇ・・・」
青白い光がいっそう強くなったかと思うと、冴木の口の中に勢い良く女神のミルク
がほとばしり始める。冴木はそれをすぐに聖なるゴブレットで受ける。
夏美はホーリーサークルの中央で崩れ落ち、快感のあまり茫然自失としている。放
乳はしばらくの間続き、聖なるゴブレットは光輝く液体で満たされる。
「まあ!」
「なんということだ!」
「これが、伝説に聞く女神のミルク・・・」
ノラたち三人から歓声があがる。
冴木は座り込んでいる夏美にローブをかける。その胸のサイズは明らかに小さくな
っているのがわかる。
「たくさん出たわね・・・。出た後に腰が立たないなんて冴木君のスキルが上がっ
たんじゃないかしら?」
早乙女の言葉に冴木は顔を赤らめている。
148センチの胸は96センチまでサイズダウンしていた。減少量は今までの最高
記録である。
早乙女は得意げにノラたちを見あげた。彼らはしばらく呆然としていたが目の前の
出来事が本当に起こったことだと飲み込めたようだった。
「サオトメ殿、そなたらを疑って申し訳なかった・・・。」
「しかし、マドラも悔しがるだろうな。まさか、この三人がデルレの方法を知って
いたとは思わなかっただろう。」
「こりゃあ愉快だ。ごわっはっはっ」
ノラの屋敷にはガイル将軍の豪快な笑い声が鳴り響いていた。