いよいよ満月の夜となった。
早乙女はオリビア女王の部屋でデルレの儀式のための準備を整えていた。その様子
をマドラと冴木が見守っていた。マドラの横には青い目の青年がついている。青年
はオリビア女王のホワイトナイトであり、これまでは様々な形でオリビアに使えて
いたようであるが、今晩だけは冴木がその代りとなる。
オリビア女王は先日より幾分乳房の体積が減り、かなり体調が回復したようであっ
た。ベッドの上で上半身を起こした状態でいるのだが、以前ならその体勢を保って
いるだけの力もなかったそうだ。身を起しているとはいえ、正面からはその巨大な
乳房に隠れて顔は見えなかった。乳房は冴木の背丈より少し低いくらいの高さがあ
った。両手を広げても片方の乳房すら覆い隠すことができないほど巨大であった。
「(なんて、大きいんだ)」
冴木はこの乳房をどう扱ってよいのか困った。デルレができるんだろうかと正直自
信はなかった。
早乙女は準備が整ったことをマドラに告げると彼は頷いて儀式の開始を許可した。
まずは冴木をホワイトナイトに任命するための儀式を行う。冴木がオリビアの横に
進み出ると、女王は少し怯えた表情で細い腕を差し出した。冴木は彼女の手を取り、
その甲にキスをする。
「これで冴木亮介はオリビア女王の正式なホワイトナイトと認められました。
では、引き続きデルレの儀式に移ります。」
青い目の青年が女王に掛けられていたシーツを取ると山のように巨大な乳房が露わ
になった。冴木は改めてその乳房の大きさに圧倒された。
ベッドに上がってみたが、やはり正面からでは乳房が邪魔してオリビアの顔は見え
なかった。オリビアの胴体や脚も乳房の下になっており見ることができなかった。
冴木は右の超乳にやさしく触れてみた。ふわふわと柔らかい。肌は白く絹のように
滑らかである。両手で大きな乳房の側面をさすりながら横側に回る。そうするとオ
リビアの横顔が見える。彼女は冴木に少しはにかんだ表情を見せる。
その表情を見て冴木は少し安心した。
両手に力を入れると右の乳房がぐにゅっと形を変えた。オリビアは心地よいのか目
を閉じている。乳房の中央に位置する乳首も巨大であった。それらはつんと固くな
り始めている。冴木はベッドの上で膝をつき、ゆっくり顔を近づけて乳首をべろり
と舐める。
「はぁっ・・・」
オリビアはびくっと身体を震わせ甘い吐息を漏らす。乳房の山がそれに合わせて波
打つ。冴木はオリビアの乳房を両手で揉みしだきながら舌と唇で乳首を弄ぶ。
オリビアから可愛らしい声が漏れ始める。
冴木は左の乳房の愛撫へと移る。べろりと舌で乳頭部を舐めまわしながら、手で乳
首を引っ張ったり弾いたりを繰り返す。乳房が巨大すぎてもう片方の乳房に手が届
かないのが残念であった。
「あっ、はあぁんっ・・・」
どこまで刺激すればよいのかわからなかったが、オリビアはかなり感じてきている
ようであった。そろそろ両の乳首を咥えたいところだった。
冴木は予め打ち合わせていた通り、脇で見ている早乙女と青い目の青年に合図を出
した。二人がそれぞれ左右から近づき、オリビアの巨大な乳房をぐいと押し込む。
乳肉が中央に集まり、深い谷間が一層深くなった。胸が寄ったお陰で両手を広げる
とようやく両の乳首に触れることができた。しかし、デルレ成功させるにはもっと
乳房を寄せる必要がある。
さらに冴木が二人の衛兵に合図を送るとそれぞれが早乙女と青年に加勢する。屈強
な男たちの力が加わり乳房が一気に寄せられ、中央で大きく盛り上がる。
「もう少しだ」
冴木は両の乳首を掴み、ぐいと中央に寄せる。
「ひゃぁぁぁっん・・・」
オリビアがその刺激に大きく喘ぎ、身をよじらせる。ようやく二つの乳首が重なっ
たところで、冴木は頬張るように口に含んだ。
「いやあああんっ!!」
電撃のような快感が身を貫き、オリビアは背中をのけぞらせる。その反動で巨大な
乳房が大きく波打つ。冴木は乳首を口から離してしまわないよう腕でしっかり乳頭
部を抑えた。
超乳が青白い光を帯び始め、徐々にロウソクの光よりも明るくなってくる。
「よしっ」
「来るわ・・・聖なるゴブレットを」
早乙女の指示でマドラがゴブレットを冴木に手渡す。次の瞬間、一段と強い光が冴
木の口の付近から発せられたかと思うと乳頭から女神のミルクがほとばしった。
「で、でた。」
「やったわ!」
「おおっ」
オリビアの両方の乳首からは物凄い量の女神のミルクが放出さる。室内は青白い聖
なる光で満たされている。手に取ったゴブレットはすぐに満杯になり、別のゴブレ
ットに入れ替えられる。そのミルクは聖水で清められた樫の樽に移される。
オリビアの放乳は深夜まで続いた。ミルクで満たされた樽がいくつも並び、オリビ
アの乳房はみるみる小さくなっていった。女王は恍惚の表情を浮かべたまま放心状
態となっている。
放乳が止まったころオリビアの乳房はスイカほどのサイズまで小さくなっていた。
肥大化していた乳首も可愛らしいサイズへと変化していた。オリビアはいつの間に
か眠ってしまい健やかな寝息を立てている。
冴木は悦楽の表情を浮かべている寝顔を見て満足げであった。
冴木と早乙女は儀式を終え、へとへとになって女王の部屋から出た。
疲れたが目的を果たした充実感があった。部屋に戻ってぐっすり眠ろう。そう思っ
た時であった。
城の東の塔から出たところで、二人は突然、武装した数人の兵士たちに取り囲まれ
たのだった。
「サオトメ殿、サエキ殿、ご苦労だったな。」
後ろからマドラの声が聞こえた。
「どういうこと?」
「おぬしたちは女王の秘密を知りすぎてしまった。しばらくは地下牢で暮らしても
らう。」
二人は兵士たちに脇を固められた。
「ちょ、ちょっと話がちがうじゃない!」
「本性を表したなマドラ!タダじゃおかないからな!」
冴木は抵抗しようと試みたが屈強な兵士たちの力にかなうわけがなかった。
「わっはっは。好きなだけわめくがよい。しばらく牢で沙汰を待つのだな。」
しかし、その時、一人の兵士がマドラに近寄り耳打ちで何やら報告した。
マドラの顔色がみるみる変わってゆく。
「なにぃ!ガイルが軍を率いて城に迫っているだと?兵の数は?わが軍は何をして
いるんだ、食い止めろ!」
兵士たちが騒然となっている。
「早く、その二人を牢屋にぶち込んでおけ!そいつらの処分は落ち着いてからだ。」
さらに別の兵士がマドラに報告する。
「イメリア軍がわが国に進撃を始めただと?そんなバカな!国境付近で戦闘状態だ
?いったいどうなっているのだ!」
マドラは緊急会議を行うために慌てて城内へと戻っていった。