コンプレックス少女 番外編 〜大友まどかの2年後〜

ブラン 作
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今日は今までの私の人生で最高のことがあったの。
そのことについて話したいと思います。
まず、私の紹介です。私、大友まどかは中学生。今年の春に2年生になった
ところ。
成績は平均より少し上くらい。運動は苦手な方。顔は自分で言うのも変だけ
どまあまあ可愛い方だと思う。
一つ、私が他の子と違うことと言ったら・・・あまり書きたくないけど、今
日の出来事に関係しているから仕方なく言うわね・・・人よりかなりムネが
大きいってことです。
どれくらい大きいかって?大人でもわたしくらい大きい人ってなかなかいな
いってくらい。ママも大きいから遺伝って言われたらそれまでなんだけど、
でもとっくにママのサイズも追い抜いちゃってるわ。

コレが大きくなり始めたのは小学校4年生の頃。
着替えのときに友達に言われて気がついたの。
まどかってムネ大きくっていいな!って言われて最初は何のこと?って思っ
たわ。でも胸元を見ると、私の胸には柔らかい膨らみが出来上がっていたの。
それまで全く気付いてなかったわ。
ママに相談したらスポーツブラを着けるようにって言われて、すぐに買って
くれた。
それを着けたときはなんか大人になった気分で得意になってたわ。友達から
も羨ましがられたしね。
でも喜んでいたのも最初だけ。このムネはぐんぐんと大きくなって私を困ら
せたの。
あっという間にスポーツブラじゃ合わなくなり、大人用のブラに買い替える
ことになった。5年生のときにママと一緒にデパートの下着売り場で初めて
買ったブラはなんとDカップ(驚くでしょう?)。そんなに大きいと思って
なかったからとても驚いたのを覚えてるわ。私のバストを測った店員さんも
何も言わなかったけどとてもびっくりしてたみたいだった。
6年生になってブラをEカップに変えたけど、秋にはもうFカップになって
いたわ。

学校ではもう大変。男の子達は私のムネを見ようと必死なの。あわよくばタ
ッチしようとしてくるし。ほんっと嫌だったわ。
男の子たちはわたしにウシとか乳牛、ホルスタインなんてあだ名を付けて
たわ。おばけ乳やおっぱいおばけ、単におっぱいって呼ばれることもあった
っけ。
体育で走ると男子みんながわたしの胸に注目して、きょうも大揺れだ!と
か言って冷やかすの。悪ガキがいて、その子はスカートめくりやのぞきな
どで度々問題を起こしているヤツなんだけど、わざと私にぶつかってきてム
ネを触ろうとするの。もう、ホントにむかついたわ!一度や二度じゃないわ。
当然、先生に言いつけて、その子はひどく叱られるんだけどしばらくすると
ケロリとしてまた挑んで来たわ。
そんなこともあってわたしは自分のムネが大嫌いだった。

ところで話は変わるけど、私には7つ年上の姉がいます。
姉の名前ははるか。年は20歳。とっても美人で頭が良くってわたしの自慢
の姉、とっても尊敬しているの。
高校生のときにピュア・ビューティフル・ガールのオーディションを受けて
全国2位になるほどの美貌の持ち主。学校でもファンクラブができていたく
らい。勉強もすごく出来て、難関大学の医学部に合格して今は、医大生。お
医者さんになる勉強をしているの。
姉はわたしと違ってムネが小さいんだけど、それがとっても可愛らしいの。
姉はそれを気にしているけど私はお姉ちゃんの雰囲気にぴったり合ってると
思うんだけどな。それに比べてわたしのムネは大きすぎてバランス悪すぎ。
姉妹で何でこんなに違うかなって本当に思う。

昔はよく姉と一緒にお風呂に入っていたんだけど、姉はいつも湯船につかり
ながら胸をマッサージしていたわ。私が何してるの?って聞くとおっぱいが
大きくなるマッサージだといってわたしにやり方を見せてくれた。さっきも
言ったけど姉のバストは平らで膨らみはほとんどないの。それを気にして毎
日一生懸命マッサージをしていたわ。そのほかにも牛乳や乳製品をたくさん
摂ったり、いろんなサプリメントを試したりといろいろとやってたけど、結
局、あんまり効果はなかったみたい。
わたしはその頃、姉のやることが何でもカッコよく思える年頃だったからこ
っそりとそれを真似していたの。一人でお風呂に入るときは同じようにマッ
サージをして、牛乳や乳製品をたくさん摂り、姉のサプリメントもこっそり
内緒で飲んだりもしたわ。
わたしのムネが大きくなったのは恐らくそのせいなの。
姉もわたしのムネを見てすごくショックを受けたみたい。自分は大きくなら
ないのになんでまどかだけ?って思ったようね。
もちろんムネが大きくなってきてからはマッサージも牛乳もサプリメントを
辞めたんだけどね・・・もう遅かったみたい。
中学に上がってバストサイズは90センチを超え、ブラのサイズはGカップ
にしたんだけど、それもすぐに小さくなってH、I、Jとサイズを替えたわ。
大きいブラってほとんど売っていないし、たまに見つけてもアンダーが大き
くって合わないことがほとんどなのが悩み。(わたしの場合、アンダーバス
トが小さ目で65センチだから。)
2年生になった現在、バストは103センチあります。見下ろすとメロンの
ような二つの大きな膨らみが前に突き出している。これのせいでおへその辺
りは見えないし、立っているときは足元が見えない。走ると揺れてムネの付
け根が痛くなるし、重くて肩こりもする。
いい加減に成長が止まって欲しいんだけど、今のところ全く収まる様子がな
いの。はぁ(溜息)。今着けてるJカップのブラももうかなり窮屈になって
きててカップからムネが溢れはじめている。次はあやのさんから教えてもら
った外国製の大きいブラを扱うサイトで買ってみようと考えてるの。
あやのさんっていうのはお姉ちゃんの高校時代の親友でとんでもなく大きい
ムネの持ち主なの・・・わたしよりもまだかなり大きい。昔は時々家に遊び
に来てたからわたしをすごく可愛がってもらっていたの。
やさしくて、美人で、すごくセクシーな方なの。今は看護師さんになるため
の勉強をしているのよ。

話がかなりそれてしまったけども元に戻します。
今日起こった人生最高のできごとのことです。
学校で昼休みに、またムネのことでからかわれていたの。男子って中学にな
ってもまだ子供なのよね。わたしとしては小学生のときから言われているか
らあまり気にしてないけど、それでもやっぱりうっとうしい。わたしをから
かってくる男子は決まっていて、些細なことをきっかけにしてムネのことを
言ってくるの。そんなときクラスのほかの子たちは恐れて何も言ってくれな
い。
でも今日はみんなが知らないふりをするなかで一人の男の子がわたしのこと
をかばってくれたの。突然わたしの前に現れた王子様って感じだった。名前
は山本タケル君。
タケル君は大人しくて普段は目立たない感じの男の子なんだけど、中学2年
にしては身体が大きく背が高いんだ。そのタケル君が大きな声を上げたから
クラスの皆はびっくりしたわ。

「おまえら!いい加減にしてやれよ!大友さんが嫌がってるだろ!」

わたしをからかっていた3人の男子たちは今度はタケル君をからかい始めた。
「ひゅ〜。ひゅ〜。熱いね〜。」
「俺のまどかに手を出すな・・・って?男前じゃねえか、山本!」
「俺らにケチつけようってのか!?」
こんな感じだったと思う。そして、一人の男子がタケル君に詰め寄って胸倉
を掴んだの。その瞬間、タケル君はその子をすごい力で突き飛ばし、教室の
壁にぶつかってドカンと大きな音がしたわ。先生が慌てて教室にやってきて、
タケル君とその男の子を職員室に連れて行ったの。二人は職員室でかなり長
い間叱られたみたい。

二人が帰ってきた後もわたしとタケル君ができていると冷やかされた。
タケル君は周りからはやし立てられ素っ気ない態度で無視を決めていたわ。
わたしはタケル君にお礼を言いたかったんだけど、周りが騒ぐから何も言う
ことができなかった。
そこで、わたしは下校中のタケル君を待ち受けることにしたの。とんでもな
くドキドキしちゃった。

「山本くん!」

わたしは周囲に誰もいないことを確認してから、タケル君に声をかけた。向
かい合うとタケル君がこんなに背が高かったんだと感じた。

「さっきはどうもありがとう。」

わたしがタケル君の顔を見上げながら言うと彼は戸惑ってまごまごしていた。

「あいつらいつも大友さんをからかっていただろ?・・・俺もずっと我慢し
てたんだ。でも今日はもう我慢の限界だった。」
「山本君が言ってくれてうれしかった。わたしもあの人たちには困っていた
の・・・。でも、そのせいでわたしとカップルにされちゃったわね。ごめん
なさい。」
わたしがそういうとタケル君は照れてさらにまごまごとしていたわ。
「そんなことは気にしないよ。大友さんとカップルなら。」
それってどういう意味?って思いながら、わたしはタケル君についてゆっく
り歩き出していた。タケル君は人気のいない公園まで来るとピタリと足を止
めた。

「実は・・・お、俺、前から大友さんのことが好きだったんだ。」

わたしは突然の告白を受けて驚いた。っていうかその場でしばらく凍ってし
まった。
まさかこんな展開になるなんて一つも思っていなかったの。男の子から告白
されるなんて初めてだったし、こういう時にどうしたらいいかなんて全く考
えてなかったから。
わたしは正直なところ嬉しかった。このままタケル君とラブラブになってし
まえば周りからカップルと言われても堂々としてればいいし。でも・・・あ
のことがコンプレックスになって素直に受け入れることができなかった。
「ありがとう、すごく嬉しいけど・・・でも私こんな胸だし。一緒にいると
山本君までひどいこと言われてしまうわ。」
「あんな奴らのこと気にするもんか。それに俺、大友さんの胸、すごくステ
キだと思う。みんな冷やかしたりするけど正直なところ気になってるんだと
思う。」
今まで無駄な荷物くらいとしか考えてなかったムネを素敵と言ってくれたこ
とにわたしは驚いた。そして心優しいタケル君のことが好きになってしまっ
ている自分の気持ちに気づいたの。
「あ、ありがと。その・・・山本くんも気になってたの?」
わたしの質問にタケル君はどぎまぎとしていた。しばらくして彼は素直に肯
いた。
「うん。」
その瞬間にわたしが抱えていたコンプレックスは消え去ったみたい。
わたしはタケル君の手をぎゅっとにぎってにっこり笑うと、彼の手を自分の
ムネに近づけて、ぐいっと押しあてたの。
「みんなは大きすぎて気持ち悪いっていうけど・・・」
彼の2つの手が制服の胸のふくらみに押し当てられていた。
「気持ち悪くなんかない、その反対だよ。柔らかくて温かくて。」
「本当に?・・・ありがとう。でもすごく重いのよこれ。」
そういってわたしはタケル君の手を少し上げてムネを持ち上げさせた。
「ほんとだ・・・結構重いんだね。」
タケル君は顔を真っ赤にしていたわ。わたしもその様子を見てはっと我にか
えって手を離したの。冷静になってくるとわたしは何で咄嗟にタケル君にム
ネを触らせたのかわからなくなってきた。そして後からすごく恥ずかしくな
ってきて彼の顔も見ずにお別れを言って帰ってきたの。

これが今日の出来事です。明日学校で、わたしとタケル君が付き合ったこと
を公表したら大騒ぎになってどうなるかわからないけど、今は最高に幸せな
気分です。
それにしてもこのムネが素敵だなんて・・・こんな脂肪の塊のどこがいいの
かしら?

おわり