アイデアル・ドール

ブラン 作
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次の日、多恵子はアルバイトから帰ってくるとトランス・システムのスイッチ
を入れてリナに変身し、“入浴”と“連続装用24時間”の体験項目を実行す
ることにした。
“入浴”は20分以上お湯に浸かり、髪や身体を洗って異常がないかを確認し
た。湯が熱く感じすぎたり、シャンプーや石鹸がしみたりすることもなく彼女
はいくつかのチェック項目に全て問題なしと書き込んだ。
“連続装用24時間”はその日の夜から次の日まで二日がかりとなったがこれ
も問題なくこなした。連続といっても食事とトイレのときはトランス・システ
ムの解除が許されているし、リナの身体にも慣れてしまったので何の問題も起
きなかった。彼女は同じようにチェック項目に問題なしと書いた。
これで残された実施項目は“ジョギング”だけとなった。

運動が得意でない彼女はあまり気が乗らなかったが30分くらいなら何とかな
りそうだと考えていた。
 「近所の公園を一周して帰ってくれば30分くらいにはなるわね。これをク
リアすれば体験項目は終わりだわ!」

クローゼットから学生時代に使っていた上下のジャージを探し出しそれを着
た。胸が大きすぎてジッパーが中々上がらなかったがなんとかそれをぐいっと
引き上げる。
多恵子はアパートの鍵を閉め、公園に向かってゆっくりと走りだした。

「(たぷん、たぷん)えっ・・・(たぷん、たぷん)ちょ、ちょっと、(たぷ
ん、たぷん)胸が揺れて邪魔なんだけど・・・」

ジャージをパンパンに張り出させているGカップの胸はブラジャーによる拘束
を受けてはいるものの軽く走るだけの振動で上下に大きく揺れてしまう。平日
の昼間であり人目が少ないのが幸いであったがそれでもすれ違う人たちはゆっ
さゆっさと揺れる多恵子の胸に視線が集まるのであった。
住宅街の端まで来ると公園が見えた。公園には大きな池がありそれを一周して
戻ってくればよかった。胸の付け根が痛くなってきたので多恵子は片手を胸に
当て、揺れが少なくなるように工夫した。だんだんと息が切れてきたが、かな
りのゆっくりペースで止まらずに走った。15分が経過し、池の対岸付近まで
やってきた。

「はあっ、はあっ(たぷん、たぷん)、あと半分ね、(たぷん、たぷん)」

公園にもほとんど人がおらず、多恵子は安心していたのだが、ふと見ると前か
ら男子高校生の一団が現れた。どうやら近所の高校生らしく体育の授業でこの
公園の周りを走っているようだった。

「おおっ、すっげぇ、おっぱい」
「みんな見ろよ、大揺れだぜ」
「モミモミしてぇ〜」

多恵子は揺れる胸を高校生たちにじろじろと見られながら彼らの間を通り抜け
た。

「(まったく・・・いやらしいんだから)」

アパートにたどり着いた時、走った時間は30分を経過しており、“ジョギ
ング”の体験項目はクリアとなったのだった。
ジャージを脱ぐとシャツにびっしょりと汗をかいていた。アイガールも汗はか
くようだった。多恵子はその汗を流すためにシャツを脱ぎ、シャワーを浴びる
ことにした。

「すっごい汗。やっぱり普段私が運動してないからかなぁ・・・。ブラまで
びっしょり汗で濡れちゃってる・・・」

汗で張り付いたシャツを脱ぎ、ブラジャーを外してショーツを脱いで全裸と
なった。
ユニットバスのシャワーのコックを捻り熱いお湯を出す。

「・・・やっぱり、またあの感覚」

多恵子は先日感じた胸の疼きのようなものをまた感じていた。それはジョギン
グを始めたときから既に少し感じていたのだが、揺れる胸を人に見られる度に
その感覚は膨らんでいった。そして高校生の集団にじろじろと胸を見られたと
き、その感覚は爆発的に大きくなったのだった。
シャワーの水が彼女の豊満な乳房をたたく。彼女の二つの乳首はすでに硬直し
ていた。

「やあんっ・・・気持ちいいっ」

シャワーのノズルを胸に近づけるとさらに心地よい感覚が広がる。

「はあん。こんなことしちゃ・・・」

もう片方の手で大きな乳房を弄る。30分間ゆさゆさと揺らされ、男子高校生
たちに視姦された胸はいつもよりも敏感になっており、少しの刺激でも甘い声
を漏らしてしまう。 

「ああんっ・・・」

多恵子はシャワーを乳首に当てながらもう片方の手を下半身へと持っていく。
彼女も年頃の女性なので自慰をすることはあった。生理の前などムラムラして
眠れないときはベッドの中で指をショーツの下に滑り込ませ、ゆっくりとクリ
トリスを刺激する。陰部が次第に愛液で満たされ始めてくると片手の中指と人
差し指で陰部を押し広げて露出させ、もう片方の指で肉芽を刺激する速度を上
げていく。やがて快感は静かに頂点に達する。
多恵子にとって自慰は機械的に処理するようなもの、ゴミが溜まれば捨てるよ
うなものという感覚でしかなかった。
しかし、リナの身体は違った。胸を刺激して得られる快感は止めどなく、小さ
な肉芽がさらに強い快感を与えられたくて今か今かと彼女の指を待ち受けてい
た。
リナの陰部からは既に涎のように愛液が流れ出している。多恵子はその割れ目
に指をすべりこませる。指が肉芽に触れた途端、身体がビクンと反応し膝がガ
クンと砕けそうになる。

「はああああんっ、きっ、気持ちいいよおっ!」

多恵子はバスルームの壁に身体をもたせ掛けながら片手で乳房を、もう片手で
クリトリスを刺激し続けた。

「あんっ、ああんっ・・・だめぇ、い、いっちゃううっ!!」

快感の絶頂に達した後、彼女はその場から動けないほど全身の力が抜け放心状
態となった。いつもの自慰でこんなに気持ちよくなったことはなかった。

「私なんてことをしてしまったのかしら。リナの姿のままで・・・」

自慰の余韻が覚めると多恵子の中に罪悪感だけが残された。もう二度とこんな
ことはしないと彼女は自分に言い聞かせるのであった。