連続装用は7日のうちのようやく5日目に差し掛かった。
その日も多恵子は朝から人形の製作に取り掛かっていたが、以前のようにうま
く集中して作業が行えなかった。昨日のオナニーのことが頭をかすめていたた
めだった。
リナの身体は男性に見つめられると性的に興奮してしまうのだが、それが日ご
とに敏感になり、得られる快感も大きくなってきていることに多恵子は気づい
ていた。
その日は朝から既にムラムラと変な気分になっているのだった。
人形をまた一体仕上げて一息入れる。朝から感じている疼きを収めるために
ベッドに潜り込み胸を弄り始めた。
「あんっ・・・」
身体が熱くなり頭がぼおっとしてくる。左手で乳首を刺激しながら右手を下半
身にやりクリトリスを刺激するのが最も気持ちがよかった。ベッドの中で大き
な喘ぎ声を上げた後、多恵子はまた絶頂に達した。
自慰をしてしまうと頭はすっきりとして再び人形製作に集中することができ
た。一体、また一体と作った人形を積み上げる。部屋に所せましと並んだ人形
を見て彼女は満足の表情を浮かべた。
しかし、油断してふとこれまでにしたエッチなことを思い出してしまうと途端
にムラムラと変な気分になってまた自慰がしたくなってしまう。そうなるとま
たベッドに潜り込んですっきりとさせるしか方法はなかった。
「あああんっ!いっ、いっちゃう!!きも、ちいいっ!!」
その日は結局、何回したのか多恵子でもわからなくなるほど何度も自慰を繰り
返したのであった。夜も身体が火照ってなかなか寝付けず、多恵子が眠りにつ
いたのは朝方になってからだった。
6日目の朝は寝不足でなかなか起きられなかった。昨晩、遅くまでオナニーを
していたためだった。しかし、昨日あれだけしたはずなのに朝からもそのこと
が頭を離れなかった。
多恵子は刺激を求めていた。男性からのやらしい視線を受けた方が身体が熱く
なりより強い快感が得られる。多恵子は男の視線を浴びたいと思った。
ノーブラのまま身体のラインがくっきり浮き出るワンピースを着る。胸元は大
きく盛り上がり、細いウエストから豊満なヒップにかけての女性的な体のライ
ンが美しい。短めの丈からはすらりと長く綺麗な脚が伸びている。先日のスー
パーマーケットに向かおうとしていたがふと思い直して方向を変えた。リナが
向かったのはいつも多恵子がバイトしているコンビニエンスストアだった。
ノーブラの胸は歩くだけでプルプルと揺れ、乳首が布地と擦れて淫靡な気分が
高まる。今すぐにでも自慰をしたい気持ちを抑える。
「(西田さんと松田さん、私のことどんな目でみるかしら?)」
西田と松田は多恵子の仕事仲間のコンビニ店員のことだった。一人は40歳前
半、もう一人は20歳の半ばくらいの男である。
「いらっしゃいませ!」
西田が元気な挨拶で迎える。リナのほかに客はいないようだった。
店員の男はあまりに美しいリナの顔を思わず二度見した。
棚の商品を並べていた松田も下からリナの姿をちらっと見る。大きく前に張り
出した胸の膨らみに目が釘付けになっている。
リナは女性雑誌を読むふりをしながらガラスに映った二人の様子を伺う。二人
ともさりげなくリナに視線を送っている。
「(二人とも私のこと見てる・・・)」
リナはカゴにお菓子とサラダを入れてレジに向かう。ノーブラの胸がプルンプ
ルンと揺れる様子を二人の男はじっと見ている。松田が慌ててレジに入り会計
をしようとする。
「すみません。お手洗い貸していただけます?」
松田は普段多恵子には見せたことのない笑顔でトイレの方向を指さしどうぞと
勧めた。
リナはにっこり微笑んでトイレへ進む。その間男たちは彼女の胸やヒップを舐
めるように凝視した。
リナは彼らの視線をたっぷり感じながらトイレに入るとワンピースをたくし上
げてショーツを膝まで下ろした。右手を割れ目に滑り込ませるとそこは多量の
愛液でべとべとになっている。
「ああんっ、いいっ」
指が肉芽に触れると思わず声が漏れてしまう。あまりの快感に押しとどめよう
がなかった。ここがコンビニのトイレであり、店員たちに聞こえてしまうかも
しれないというスリルが彼女をますます興奮させる。
ワンピースの下に左手を入れて乳房をまさぐる。硬直した乳首に少しの刺激を
与えただけで甘い声を漏らしてしまう。
「あっ、ああっ、い、いいっ、だ、だめっ、や、やだ、きこえちゃう・・・」
リナはトイレに座ったまま乳首とクリトリスへの愛撫を続ける。快感はどんど
んと高まり、外に声が漏れているかもしれないというスリルで一段と興奮が高
まる。頭が真っ白になり身体が何度もびくびくと波打つ。
「も、もうだめえええっ!いっ・・・ちゃうっっ!!」
リナはトイレの壁に両手をついたまま絶頂に達した。今までのオナニーの中で
最高の快感だった。
リナはしばらくしてから気だるい身体を起し、衣服と髪を直して何食わぬ顔で
トイレを出てきた。そしてカゴの中のものを清算してもらうためレジの前に
立った。
二人の店員にはトイレの中からリナの声が聞こえていた。
西田はそれが現実に起こったことなのか飲み込めずに立ち尽くしていた。レジ
の松田も前にいる美人がトイレで変な声を出していたとは信じられず茫然とし
ながらレジを打った。松田はその美人の胸の膨らみにくっきりと二つの突起が
突き出しているのを見たのであった。
リナは二人の視線を受けながらコンビニを後にした。先ほどトイレでしたにも
関わらずムラムラとした気分は収まらなかった。彼女は家に帰ると先ほどの余
韻が冷めないうちにベッドでまたオナニーをした。
7日目の朝はすっきりと目覚めることができた。
たっぷり寝て少し冷静になれた多恵子は昨日コンビニで自分がしたことが信じ
られなかった。明日の夕方にはシフトが入っていてあのコンビニで働くのだ
が、痴女が現れたと大騒ぎになっていないかと心配だった。
依然として身体は性的な興奮と快感を求めていたが昨日よりは少しましなよう
であった。
それでもこのままでは人形製作に取りかかれないので、身体の火照りをとるた
めにもう一度ベッドに潜り込んでショーツに手を滑り込ませた。
胸をいつものようにまさぐりながら、肉芽を繰り返し刺激するとほどなくして
絶頂を迎えた。しかし、それは昨日コンビニのトイレで得られた快感の度合い
には遥かに及ばず多恵子はあまり満足できなかった。
「今日・・・。今日一日を乗り切ったら連続装用の7日間は終わりだわ。」
明日の朝を迎えれば連続装用7日間は終わり、それ以降はトランス・システム
を解除して多恵子の姿で過ごせる。そうなれば毎日性欲で悩まされることもな
くなる筈だ。
「今日は絶対にどこにも出かけないようにしよう・・・」
そう心に誓い人形の製作に取り掛かった。多恵子の部屋にはまた一つぬいぐる
みが増えた。しかし、やはり身体の中でくすぶっているものが彼女を苛立た
せ、うまく人形に集中できなかった。
昨日のことを思い出すとぞくぞくと快感の余韻が戻ってくるのを感じた。そし
て既に身体がひどく疼き始めていた。
再びベッドで自慰をする。しかし、疼きが多少ましになっただけで、さっきと
同じく満足感は得られなかった。
「一体、どうすればいいの?」
人形の作製と自慰行為を繰り返しているうちになんとか夕暮れになった。しか
し、5日目の夜のように今夜も寝付けなさそうな気がした。
「だめ・・・このままじゃ昨日のように外に出かけちゃうわ・・・」
多恵子は男に見られ興奮したがっている自分を感じていた。男の視線を浴びる
だけでなく、胸をまさぐられ激しく犯されたいと思った。その気持ちを何とか
やり過ごそうとするがその誘惑は高まる一方だった。