超乳昔ばなし ももたろう その2

ブラン 作
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そしてある日、おじいさんが桃子に言いました。

「桃子よ。鬼ヶ島(おにがしま)にいる悪い鬼を退治してくれんか。この村の男
たちは皆、鬼にやられてしまい。今や、年寄と子供しかおらぬ。このままでは
わしらは飢え死にを待つばかりじゃ。」

「わかりました、おじいさん。今まで育てていただいたお礼に鬼たちを退治い
たしましょう。」

桃子はおじいさんとおばあさんの言いつけを何でも守る娘でしたので素直にそ
う答えました。

「しかし、わしがおぬしに武芸を教え込んだとはいえ鬼の力には到底かなうま
い。うまく知恵を働かせて鬼を捕えるのじゃ。」

「そう言われましても。いったいどうすれば・・・」

男たちが大勢でかかっても簡単に倒すことができない鬼をどうやって一人の娘
が倒せるのか途方に暮れてしまいました。

「おぬしは女じゃ。鬼はまさか女が自分を倒しにやってくるとは夢にも思うま
い。持って生まれたおぬしの美貌を生かして鬼たちを油断させ、その隙に捉え
てしまうのじゃ。」

「そのようにうまくいくかわかりませんが・・・。とにかく行って参ります。」

「いやいや、おぬしは自分が思っておるよりも美しい。きっと鬼たちは見惚れ
てしまうじゃろう。」

おじいさんは桃子の美しい立ち姿を愛おしそうに眺めました。

「そうでしょうか・・・。でも、鬼たちは豊満なおなごを好むといいます。私
のような貧弱な体では鬼たちの気を引けないでしょう。」

そういって桃子は自分の平らな胸元を見下ろしました。桃子は年頃になっても
一向に膨らまない乳房を気に病んでおりました。

「そんなことを気にしておったのか・・・。まあ、確かに鬼は豊満なおなごを
好むというが。それならばいいものがある。なあ?ばあさん。」

おじいさんはおばあさんの方を向いて何かを持ってくるように合図をしました。
おばあさんは何かが入った布の袋をおじいさんに手渡しました。

「桃子や、おぬしにこれを渡しておこう。」

「これは?」

「ばあさん特製の“きびだんご”じゃ。」

袋の中にはきびを蒸してから練り固めたと思われる肌色の団子がいくつか入っ
ていました。

「はあ」

「どうれ、一つ食べてみるがよい。」

桃子はおじいさんが袋から取り出しただんごを一つ受け取り、ゆっくりと口に
放り込みました。甘味はそれほどなくお世辞にも美味しいとは言えない物でした。

(むくっ)

桃子はだんごを飲み込んだあとすぐに何か変だと感じました。

(むくむくっ)

何やら胸が熱くなってチクチクするような感覚があります。桃子は胸元を見下
ろすとようやくその感覚の正体がわかりました。

「ええっ、む、むねが大きくなってる!どうなってるのですか!?」

着物の布地は大きさを増す乳房に突き上げられて張りつめています。乳房は毬
ほどの大きさに達してもなお膨らみつづけています。

(むくむくむくっ)

桃子は膨らむ胸を腕で抱えながらどうすることもできずに困惑しています。よ
うやく膨らむのが収まったとき、桃子の乳房の大きさは西瓜よりも大きくなっ
ていました。

「さすが、ばあさん特製のきびだんごじゃ。よく効くわい。胸回りは五尺
(150cm)を超えたじゃろう。」

桃子は巨乳、爆乳を通り越しありえないほどの大きさに成長したバストに困り
顔です。

「これでは歩くのも大変です。」

巨大な乳房は着物をパンパンに張り出させており、前合わせからは豊かな谷間
があらわになっています。

「おぬしの美しさにこの乳が加わればまさに鬼に金棒じゃ。」

桃子は大きすぎる乳房を何とか着物に納め出発の準備をしました。
頭には鉢巻きを巻き、腰には刀を差してさらに、きびだんごが入った袋をぶら
下げました。

「おじいさん、おばあさん、今までありがとうございました。きっと鬼たちを
倒してここに帰ってきます。」

桃子は二人に別れの挨拶をして慣れ親しんだ粗末な家を後にしました。
家を出てすぐにおばあさんが呼ぶ声が聞こえました。

「桃子や。これも持ってお行き。」

そう言っておばあさんが桃子に手渡したのは小さな竹筒でした。

「これは?」

「特製のきびだんごを三日三晩煮詰めて作ったとっても滋養のある薬じゃよ。
困ってどうしようもなくなったときにはこれを飲みなさい。」

「わかりました。おばあさん、ありがとうございます。」

桃子は竹筒を袋に納め、おばあさんに別れを告げました。