桃子たちは縄を引きちぎった鬼の力に唖然としました。
「うそっ、なんて馬鹿力なの!?」
「もうちょっとだったのに!」
「信じられない・・・」
「こうなったら戦うしかないわね!」
赤鬼と青鬼が立ち上がると人間の大きさのゆうに二倍はあるのがわかります。二匹とも酒を飲みすぎたせいで足元がふらふらとしています。
赤鬼は青鬼に言いました。
「(うえっぷっ)青鬼よ、おれは飲みすぎて気分が悪い。お前がこのお姉ちゃ
んたちの相手をしておいてくれ。」
そういって赤鬼は広間から出ていきました。桃子が追いかけようとしましたが
そこに青鬼が立ちはだかりました。
「ぐへへへへっ、そうはさせん。おーい、鬼ども起きろ!このお姉ちゃんたち
を捕まえるんだ!!」
青鬼の命令に従い、まだ完全に酔いつぶれていない鬼が何匹か立ち上がりました。
桃子は刀を抜いて青鬼と向かい合いました。あやめ、ききょう、さくらの三人
は下っ端の鬼どもを相手にしています。
(ドカッ、バキッ、ドコッ、バシ、バシッ、エイッ・・・)
戦闘が始まりました。下っ端の鬼とはいえ力は人間の男より遥かに強く、打撃
が当たっても全く効いていないようです。
「よーし、こうなったら!」
あやめは両腕で乳房を抱えるようにしながら鬼めがけて突進します。
「超乳砲弾!!!」
持ち前の瞬発力を活かして一気に加速し、自らが弾丸のようになって鬼めがけ
て突進します。あやめは巨大な乳房を前に押し出してそれを鬼にぶつけます。乳房がぐにゅんとひしゃげたかと思うと、鬼はその反動でものすごい速度で弾
き飛ばされました。
(バコォーーン!!)
ふっとばされた鬼は屋敷の壁に身体を打ち付けられ動かなくなりました。
「やったわ!」
「すごい、あやめちゃん!」
「おっぱいの弾力を利用するとはうまく考えたわね。」
喜ぶのも束の間でまた他の鬼が彼女たちに襲いかかってきます。
「今度はわたしが相手よっ!」
ききょうは目にも止まらない速さで鬼の首元に飛び膝蹴りを食らわせました
が、鬼は少しよろめいただけでした。
「超乳打撃!!」
ききょうは上半身を振りかぶって身体をねじったかと思うと、腰を回転させて
ながら上半身を高速で回転させました。身体の中心を軸として巨大な乳房に遠
心力を与えられます。それをよろめいている鬼の頭部に思い切りぶつけます。
(バッチーーン!!)
鬼は頭に強い衝撃を受けてふっとびその場から動かなくなりました。
「いえい!」
「わぁ、ききょうもやるわね。」
「すごい、なんて破壊力なの!」
さらに他の鬼が襲いかかってきます。
「みんなばっかりにいい恰好はさせられないわ!」
さくらは鬼に足払いをして転ばせました。身体の大きい鬼がどしんと尻もちを
つきます。次の瞬間、さくらの姿が消えたように見えましたが、彼女は壁を
蹴って宙に舞い上がったのでした。
「超乳重圧!!」
持ち前の跳躍力を活かして高く飛び上がったさくらは、自慢の巨大乳を鬼の真
上から落下させます。
(ズッシーーン!!)
鬼はさくらの巨大な乳の下敷きになって押し潰され、少しも動かなくなりました。
「決まったわね。」
「さくらもやるぅ!」
「あの様子だと何本か骨折れてるわね。」
三人は得意技を駆使しながら下っ端の鬼たちをどんどん片づけていきました。