美容室のお姉さん 1

ブラン 作
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元来、僕は髪を切るのは面倒くさく好きではないんだけど、ある目的があって
こまめにとある美容室に通っている。
そこに通い始めたのは2年前くらいからで、それまでは理髪店、いわゆる普通
の散髪屋に通っていた。ある日、たまたま行きつけの散髪屋がすごく混んでい
たので諦めて街をふらふら歩いていたときにそこを見つけたのだ。
美容室は男が髪を切るところではないなどと勝手に思っていたのだが、看板に
は男性カットとメニューに書かれているし、面倒くさいことは早く済ませてし
まいたかった僕は思い切ってそこに入ったのだった。
僕の他には客はおらず、予約も入っていなかったみたいで早速カットをしても
らうことになった。アシスタントの女の子に誘導されて椅子に座ると奥から美
容師のお姉さんがやってきた。そして、鏡越しに移ったお姉さんの姿を見て唖
然としたのであった。

(で、で、でかい・・・)

お姉さんの胸元はとてつもなく大きく前にどーんと張り出していて、白いシャ
ツに胸がパンパンに詰まっている。サイズはHやIカップなんてレベルじゃな
い。特大のスイカが二つ入っているんじゃないかってくらいの膨らみで、今に
もボタンが弾けそうになっている。僕が今まで見た中で史上最大のおっぱい
だった。
しばらくその胸にくぎ付けになっていたので、お姉さんからどのようなヘアー
スタイルにしますか?と聞かれてあたふたすることになった。
よくよく顔を見てみるとなかなかの美人さんである。僕は一瞬でこのお姉さん
のファンになってしまったのだった。それからというもの、僕はお姉さんの大
きな胸を観察したいがためにその美容室に通っている。   


お姉さんの名前は里中みゆきという。壁にかけてある美容師免状にその名前が
書かれてある。みゆきさん……お姉さんの雰囲気にぴったりの名前だ。
髪は肩より下くらいまであるのを髪止めでポニーテールにまとめている。年齢
はその落ち着いた立ち振る舞いからすると30歳を少しこえた辺りだろう。
20歳台後半といっても十分に通用する。胸を除けば体型はふつうで、痩せす
ぎてもいないし太ってもいない。
既婚、未婚は不明である。指輪をしていないことからすると結婚してないのか
もしれないが、仕事の邪魔になるから単に外しているだけかもしれない。お姉
さんは物静かであまり自分のことを語らない。事務的にここのカットはどうし
ますか?とか後ろはこれでいいですか?と言うくらいだ。その少し低めの落ち
着いた声にはセクシーさが漂っている。

反対におしゃべりなのがアシスタントの佐奈ちゃんだ。年齢は20歳くらいで
髪型はボブショートの元気な女の子なのだが、ほとんどずっと一人でしゃべっ
ている。今日はお休みですか?とか最近旅行とか行かれましたか?と営業的な
トークから始まり、結局は自分の話をずっとしている。遊びにいったところと
か、彼氏と喧嘩したとかそんな話だ。
彼女はシャンプーを担当していて僕が席に着くとイスを倒してシャンプーし、
頭を流す。髪の水を切ってタオルを巻きつけて再びイスを起こす。髪を切り終
わった後も同様にして僕の頭を流してくれる。それ以外にも床の掃除や片付け
なんかも彼女がこなしている。

そんなわけで佐奈ちゃんの情報はいくらでも入ってくるのだが、お姉さんのプ
ライベートについては全く謎に包まれたままだった。2年通った今でも正確な
年齢は知らないし、住んでいる場所、家族構成すらわからない。
佐奈ちゃんのシャンプーが終わり、お姉さんが僕のところにやってくるといつ
も僕の胸は高鳴った。白いシャツに包まれた大きな膨らみが僕のすぐ後ろにあ
る。
大きな胸はお姉さんが動くと少しの時間差をもって重そうに動いた。僕はその
挙動から少しも目が離せなかった。
いったい何センチあるんだろう?少なくとも3桁は軽くいっている。110セ
ンチ、いや、120くらいあるかもしれない。それを収めているブラジャーは
いったい何カップなんだろう?恐らく特注サイズなんじゃないかと思う。大き
めのシャツの胸の辺りにはいつも窮屈そうなしわができている。シャツのボタ
ンが弾け飛んだりしないのだろうか?そんなアクシデントが見られたラッキー
だろうなと妄想する。
残念ながらボタンは弾けたりしないが、その代わりにたまに嬉しいことが起こ
る。

(むにゅっ)

胸があまりに大きいのでカットの途中で僕の肩や首筋にそれが当たるのだ。
わずかな時間であるが、僕は全神経を集中してその柔らかい感触を味わう。そ
のアクシデントは毎回起こるわけではないので、それゆえに僕はその感触をい
つも心待ちにしている。