美容室のお姉さん 4

ブラン 作
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僕は電車に揺られてお姉さんの住む町へ向かっていた。
あれから二週間ほどしてお姉さんの引っ越しが済んだと連絡があった。僕は下
心まる出しで引っ越しの手伝いに行きますと宣言していたのだが、とうとうお
呼びがかからなかったのだ。しかし、引っ越ししてからお姉さんからメールで
連絡があり、いろいろな困りごとを相談されるようになった。大体は電子機器
のことで、とくにインターネット接続がうまくできないということだった。 
お姉さんの手助けのため僕は嬉々として出かけて行くことにしたのだった。
下心があるかというと、下心しかない。もちろん、お姉さんとのエッチなこと
を期待して。

ただし、一つ気になることがあった。
今年中学生になったという娘さん。僕のことを何て思うだろうか?
多感な年ごろの女の子だから、僕とお姉さんの関係を怪しむかもしれない。
もし嫌われてしまったら今後のお姉さんとの関係にも悪い影響を及ぼすかもしれない。
それに、娘さんがいれば当然エッチなことは期待できない。

ローカル線のある駅に降り立った。ありふれた田舎町だ。駅前には小さなロー
タリーがあり、バスとタクシー乗り場があるがそのいずれも止まっていない。
個人商店と小さな本屋はあるがコンビニはなかった。もちろんスターバックス
なんかはない。
お姉さんが迎えに来てくれていた。お姉さんは僕の姿を見つけて手を振った。
大きな胸のふくらみが左右にゆさゆさ揺れているのが遠目にもわかる。
肩までの髪は束ねておらず、いつもよりさらに魅力的に見える。シンプルな
カットソーにデニムというカジュアルな服装もまたいい。美容室のお姉さんと
はまた違うそのギャップに僕は早速参ってしまう。
そして相変わらず胸元は大きく膨らんでいる。カットソーの胸元は日の光を受
けて胸の下側に陰影が作られ、その存在感が強調されている。僕はごくりと生
唾を飲み込んだ。
お姉さんの後ろにスズキの白い軽自動車が見えた。お姉さんが車を運転するな
んて意外だった。

僕は軽自動車の助手席に乗り込んだ。駅から家までは車で5分ほどだというこ
とだった。お姉さんがシートベルトを締めるとベルトが胸にめり込んでしまっ
ている。
うおっ、いきなりのサービスショットだ。
ベルトがお姉さんの柔らかい胸を締め付けて歪ませている。なんて罪なベルト
なんだろう。窓の外ののどかな風景を眺めるふりをしながらガラスに反射した
お姉さんの胸元をずっと見つめてしまった。
運転するお姉さんから引っ越しの首尾について話を聞く。他愛もない会話が楽しい。

よくある田舎の民家がそうであるようにお姉さんの家もかなり大きかった。
駐車場も大きなベンツでも3台は置けそうなのだが、そこにちょこんと軽自動
車を止めた。格子戸を開けて進むと短い石畳があり、両脇には植え込みがある。
玄関スペースはやたらと広く、僕のワンルームの部屋くらいはありそうだった。

「ここは親戚から借りているの。って言ってもタダなんですけど。空き家にし
てると家が痛むから住んでくれないかって前から言われてたのよ。」

入って正面に廊下と二階へ続く階段があった。お姉さんについて廊下を進むと
広い居間についた。お茶を淹れるので少し座っててくださいと言われ僕は勧め
られた椅子に腰かけた。
この広い家に娘さんと二人だとちょっと寂しいだろうななどと考えつつ、台所
に立ってお茶の準備をしているお姉さんを眺めた。
後ろ姿からでも大きなおっぱいの存在がわかるのがすごい。あれで料理ができ
るんだろうかと不思議に思ってしまう。
そういえば、娘さんは家にいるのだろうか?玄関にはそれと思われる靴がいく
つか並んでいたようだった。

「娘さんは?」

「ごめんなさい。今日は出掛けちゃってるの。」

僕の心臓はドキンと大きく脈打った。この家にお姉さんと二人きりなのだ。
娘さんがどんな子なのか少し興味があったがそんなことはもうどうでもいい。
お茶を飲みながらちらりとお姉さんの胸元に目をやる。今日もしかしたらあの
巨大な膨らみをものにできるかもしれないと思うとさらに胸が高鳴った。

椅子に腰かけて淹れてもらったお茶を飲んだ。テーブルにはお姉さんのものと
思われるノートPCが置かれている。

「それで…。さっそくなんですけどお願いできますか?」

そうだった。今日はお姉さんからインターネットの設定を頼まれているのだ。
この家に引っ越して来てから繋がらなくなったとのこと。僕はその辺のことは
結構得意なので喜んで引き受けたのだった。
PCを立ち上げながら、ルーターの状態を確認する。すぐにルーターのケーブル
の接続が間違っていることに気が付く。ケーブルを繋ぎ替えてPCでもう一度設
定をするとあっけなく繋がってしまう。

「えっ!もう治ったの??」

お姉さんは僕の後ろからPCの画面をのぞき込む。

(もにゅっ)

僕の背中に大きな胸の膨らみが押し当てられた。おっと、早速のご褒美。
なんて心地よい柔らかさなんだ。
お姉さんはすぐに胸を離したが僕の背中にはその感触がしばらく残ったままだった。
大した不具合でもなかったんだけど、お姉さんから尊敬の眼差しを受け僕は得
意になった。
続いて、DVDプレーヤーの設定もこなし、高いところの電球の取り換えもしてあげた。

「やっぱり男の子ね、頼りになるわ。一家に一台欲しいわね。」

そういってお姉さんはにこやかな笑顔を振りまいた。


「きゃあ!!」

突然、お姉さんが悲鳴を上げた。5センチくらいの甲虫がゆっくりと壁を這っ
ていた。お姉さんは僕の後ろに隠れて、その虫を何とかしてくれと言っている。 
再び僕の背中に柔らかい胸の膨らみが押し当てられた。しかもかなり強烈にむ
ぎゅっとだ。この虫に感謝しないといけない。

「ああ、カミキリムシじゃないですか。近くにみかん畑があったからきっとそこから飛んできたんですよ。」

そういって僕は虫を手で掴んで窓の外に投げた。カミキリムシは羽ばたいて遠
くの方へと飛んでいった。

「あ、ありがとう。私も娘も虫が大の苦手で、この前も二人で大騒ぎだったの
よ。古い家だからどこからか入ってきちゃうみたいなの。」

お姉さんの前で頼りになるところを見せられて僕はうれしくなった。

夕暮れどきになり、居間には夕日が差し込んできている。

「みゆきさん…。またここに遊びに来ていいですか?」

思い切ってお姉さんを下の名前で呼んでみた。お姉さんにも戸惑いは感じられ
なかった。

「もちろんよ。毎日来てくれてもいいわよ。」

えっ?それってどういうことだ?僕と付き合ってもいいってことだろうか?
少なくともお姉さんは僕に対して好意を持ってくれているのは確かだ。
最初の敬語で少しよそよそしかった感じもなくなって、かなり打ち解けきたと感じる。

今しかない。僕は勇気を出してお姉さんの前に進み出た。
僕より少し背が低いお姉さんに合わせて屈み、顔をゆっくり近づけていく。
そして唇をお姉さんの唇に押し当てた。
しばらくの間、キスをした。
そしてお姉さんの肩に腕をまわして僕の方に抱き寄せる。大きな胸の膨らみが
僕の腹部に押し当てられて歪む。
そのままキスを続けながら、その膨らみの感触を楽しんだ。
柔らかい。ボリューム感も半端ない。上から見下ろすとお姉さんの胸の膨らみ
で足元が見えない。
膨らみに手を這わせていく。

「だめよ…。娘が帰ってきちゃうわ…。」

お姉さんは唇を離して言った。それでも僕はお姉さんの胸をまさぐることをや
められない。
なんて大きいんだ。本当に大きなスイカくらいのサイズがある。
こんな巨大な胸が現実に存在することが今でも信じられない。でも僕は今その
胸の膨らみに触れているのだ。
おっぱいが描く優美な曲線。乳房はかなりしっかりとした大きなブラジャーで
包み込まれているようだった。それでも十分に柔らかな感触が伝わってくる。
両手の指に力を入れて胸にめり込ませると適度な力で押し返してくる弾力。
両の胸を中央に寄せたときのぼよんとした感触。下から持ち上げたときのとて
つもない重量感。
早く服と下着をはぎ取って直にその胸に触れてみたかった。しかし、それはお
姉さんから拒否されてしまった。

「ほんとに…。娘が帰ってくるかもしれないから。」

娘さんにこんなところを見られたらもうこの家に来ることはできなくなるだろう。
チャンスはこれからいくらでもあるんだ。僕はそう言い聞かせてお姉さんの服
を脱がせるのを思いとどまった。

「ごめんなさい。」

お姉さんは少し申し訳なさそうに言った。よく考えればお姉さんとキスをし
て、服の上からでも胸を触ることができたのだから大収穫と言っていいだろう。


結局、娘さんとは顔を合わすことのないまま僕は家路についた。お姉さんに車
で駅に送ってもらいローカル線の電車に乗った。別れるのは後ろ髪が引かれる
思いだった。
毎日でも来てくれていいと言ってくれたのは本心からだったのだろうか?そう
だとしたら本当に毎日でも行ってしまうかもしれない。