乳神様の洞くつ 5

ブラン 作
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【地下四階】
四階までやってきた。ここまでは至って順調。
ここに来て改めてリンダの盗賊としてのスキルの高さを感じてしまう。
一度通った道は決して忘れないし、魔物の気配を感じ取るのもうまい。微妙な
空気の流れを感じて効率よく階段を見つけるのも得意だった。私はただ攻撃に
専念すればよかった。時にはリンダが囮になって魔物の注意を引き、私が一撃
でそれをやっつけた。
四階は二階、三階とは違った魔物が現れる。魔物たちは強くなっている。

「えいっ!やあっ!」

サルの化け物と石像みたいなのを片付ける。どちらも体力が高くやっつけるの
に苦労した。

(むくむく)

鎧の下の胸がまた少し大きくなった。
魔物が強くなったせいか胸が膨らむ量が多いみたい。

「ああっ!宝箱!」

リンダが宝箱を見つけて興奮している。
トラップは仕掛けられていないようだ。リンダは気をつけながら蓋を開けた
が、残念ながら宝箱の中身はからっぽだった。

「ちぇっ、また空っぽか。やっぱりもう誰か来て空けてるようね。」

先にこの階に来た者がいるようだった。

「先を急ぎましょう!」

私たちは次なるフロアへの階段を探して歩いた。


【地下五階】
次々と魔物が現れ私たちに襲いかかってきた。
人形のお化けや一つ目の巨人たち、それらを私は落ち着いてそれらを片付け
た。

(むくむく)

また少し胸が大きくなっている。
かなり余裕があったはずなのに膨らんだ胸が鎧の内側の空間を満たし始めてい
る……このままじゃこの鉄製の鎧もダメになるかもしれない。
また行商人がいないかしら?この辺にもいるっていって気がする。リンダに探
してもらおう。

「ええっ?もうその鎧が苦しいの?買ったばかりじゃない?」

「ま、まだ余裕はあるんだけど、そのうちダメになるかもしれない。早いうち
に別のを探さなきゃ。」

「わかった。魔物の気配が少ないところを探すわ。そういうところに商人がい
ることが多いから。」

(バシュッ ズバッ ブシュッ…)

羽の生えた化け物を3体倒した。魔法で火の玉を打ってくる奴、ちょっと苦手
だ。

魔物たちを倒しながら進む。リンダの言った通り、魔物の気配がない場所に行
商人の姿を見つけた。

「いた!助かったぁ!」

「おーい。行商人さん!」

背中に大きな荷物を背負った商人はこちらの姿を認めると駆け寄ってきた。

「いらっしゃいませ!わざわざすみません。呼んでいただけたらこちらから参
りましたのに。」

先ほどの女商人とは違ってとても丁寧な話し方をする女性だった。
事情を話し、この鉄製の鎧に代わるものを持っていないか尋ねた。
私の鎧はもうかなり窮屈になっていて、中にはみっちりと乳房が詰まってい
る。

「それでしたらいいものがありますわ。今、お出ししますから少々お待ち下さ
い……。はい、これなんていかがでしょう?バトルコートという商品です。軽
くて丈夫な素材でできたコートで、動きやすくて防御力も結構あるんです。そ
れに燃えにくくて炎系の魔法にも強いんですよ。」

バトルコート。それいい!重くて動きにくい今の鎧と違って軽くて動きやすそ
うだし。問題は……サイズだけど。

「試着してみていいですか?」

「もちろんです!どうぞ。」

リンダに手伝ってもらってまず今装備している鎧を脱ぐ。
あ、あれ?脱げない…
持ち上げてすっぽり鎧を脱ごうとするが、胸がつかえてうまく脱げない。
やだ、どれだけ大きくなってるの?

(ぐぐぐぐ……)

「マリア、大丈夫?もっと強く引っ張るわよ。」

(ぐぐぐぐぐぐぐ……)

(ぶるるんっ!!)

「ぬ、脱げたぁ!!」

よかった。何とか鎧が脱げた。胸がつかえて脱げないなんて、いったい私の
胸って。
布の下着は鎧と一緒に脱げてしまい裸の胸があらわになっている。見下ろすと
見たことのないたわわな乳房が二つぶら下がっていた。
うっそお、信じられない。まるで異国の女性のような大きな胸。手に余るほど
の大きなおっぱい。

「で、でかっ!どこまで大きくなるのよ!」

リンダは一段と大きさを増した私の胸に目を丸くしている。

「まあ、なんて立派なバストなんでしょう?大きくて羨ましいですわ。」

女商人にも胸を褒められて嬉しくなる。営業トークかもしれないけど。
私は脱げてしまった布の下着を着けて、その上からバトルコートを着させても
らった。
軽い……身体が宙に浮いているみたい。これならサルのようにすばしっこく動
けそう。
コートの前を閉めてもらう。苦しくない。胸の膨らみがコートを突き上げてい
るがさきほどまでの鎧と比べて全然余裕がある。その場で軽くジャンプをして
みると、コートの中で胸がゆさゆさと揺れた。大丈夫、これくらいなら戦いの
邪魔にもならない。

「いただくわ。いくらかしら?」

「3200ゴールドになります。」

私は女商人にその金額を渡した。

「ありがとうございます!お客様、お買い物のついでにこんな商品もいかがで
しょう?とっておきがあるんです。」

商人は再び荷物を開けて中から何かを取り出そうとしている。

「はい、これです……揺れないブラ。戦いのときにおっぱいが揺れて困るとい
う女戦士さんたちの声を元に作られた魔法のアイテムです。バストをホールド
して揺れをしっかりと抑えてくれるんですよ。お客様のように大きめサイズの
胸の方にお勧めします。もちろんプライベートでもご使用していただけま
す。」

また胸が大きいと言われて嬉しくなる。今着けている下着とは違って絹のよう
な白い生地にレースが付いたいかにも高級そうな品物。ちょっと高そう……。

「サイズは一種類ですがどんな胸の大きさにも合わせられるようになっていま
す。一度着けてみられますか?」

言われるがままコートと布の下着を脱ぎ、その下着を着けてもらう。そのブラ
は乳房を持ち上げつつしっかりとホールドし、それでいて全然苦しくない。

「まあ!なんてお似合いなんでしょう。まるでお客様に合わせて作られたみた
い。見てください谷間の部分、なんて美しいこと!」

商人が言う通り私の胸には見事な谷間が出来上がっていた。自分で見ていても
うっとりとしてしまう。効果を確かめるためにその場で軽くジャンプをしてみ
る。さっきまでゆさゆさと揺れた胸はピクリとも動かない。

「これが魔法効果なんです!すごいホールド力でしょう?」

「いくらなんですか?」

「4500ゴールド…ですが、今ならキャンペーン中なので3800ゴールド
で構いません。」

「じゃあ、これもいただくわ。」

「ありがとうございます!」

予定外の出費だけどいいものだから仕方ないか。

「あの、ところで、このダンジョンって地下何階まであるんでしょう?」

「はい。仲間からの情報では八階が最下層だということです。そこに魔物のボ
スがいるらしいです。でも妖気が強すぎて私たちではそこに近づけません。
あ、下の階にはもう一人私たちの仲間がいますからその子からも話を聞いてみ
てくださいね。」

私たちは女商人と別れて下の階へと向かった。
バトルコートと揺れないブラの組み合わせは素晴らしかった。格段に素早く
なった私はさっきまで手こずっていた魔物たちをあっという間に片づけてい
た。