育乳学園

ブラン 作
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10

國場ゆうこの肥育期間は終了し、豊丘研修所での彼女との共同生活も終わりと
なった。最終日、俺たち二人は峯山学園の真壁の研究室に呼ばれていた。

「やあ、香川先生、國場さん、ご苦労様でした。」

真壁は国場ゆうこの大きく膨らんだ胸元にちらりと目を向けてから、俺たちに
ソファーに座るように言った。俺は毎日見ているが、真壁にとっては彼女の乳
を目にするのは久しぶりのことである。彼には常に彼女の成長記録が報告され
ていたが、実際に目の当たりにするとそれが大きく成長を遂げたことに驚いて
いるようだった。
彼女は少し緊張しているようでおどおどと不安気な表情を浮かべていた。とい
うのも今から豊丘研修所での三ヶ月間の成果を確認するべく彼女のバスト測定
が行われるからだった。

「國場さんの成長には驚いたよ。日本中見渡してもキミほどの巨乳はいないだ
ろうね。早く正確なサイズが知りたいね。」

そう言いながら真壁はまじまじと彼女の制服の胸の膨らみを見つめた。どうや
ら彼が思ってた通り、いや、それ以上の巨乳に育っているようだった。

「早速だけど、隣の部屋で服を脱いで3Dスキャンボックスに入ってくれるか
な。」

スキャンボックスというのは身体の三次元情報をスキャニングする装置で、
人がちょうど一人入れる円柱状の機械の箱だ。10秒ほどの測定時間で三次元
データが取得され、スリーサイズなど様々な数値が自動的に表示される。
俺と真壁は別室で服を脱ぎ始める彼女をモニター越しに眺めた。モニターには
カメラに背を向けた彼女が移っている。彼女はスカーフを解いてから制服の裾
をたくし上げて脱ごうとしている。しかし、大きな胸が邪魔で脱ぎにくそう
だ。力を入れて引っ張り上げると制服が脱げると同時に下に着ていたキャミ
ソールも脱げてしまった。背中の大部分は巨大な純白のブラのバンドで覆われ
ている。大きな乳房の重みを支えるための巨大なブラは一般的なブラジャーと
は別物に見えてしまう。どちらかといえばドレスなどの下につけるコルセット
のように見えてしまう。
彼女は背中に手を回し、ブラのホックを上から一つずつ外していく。一つ、二
つ、三つ・・・何段あるのかわからないブラのホックを外し終えるとようやく
バストが解放される。彼女はそのブラジャーを脱いだ制服の上に重ねて置い
た。
白い美しい背中が露わとなり脇腹から二つの大きな胸がはみ出しているのが見
える。後ろから見てわかるなんてなんと大きなバストなのだろう。
真壁がモニターの彼女を食い入るように見ている。俺はある程度自分が育てた
という自負から少し得意な気持ちになった。
スカートに手をかけ、ホックを外して下すとむっちりとした腰回りが現れる。
胸がかなり成長したのと引き換えに、腰やお腹、ヒップにもたっぷりと柔らか
な脂肪がついてしまっている。白いショーツは大きくなった尻を覆うには少し
小さすぎるようで、ショーツの布地が苦しそうに引っ張られ、柔らかい肉にき
つく食い込んでいる。

「かなり太りましたね。」

俺はモニターを見つめる真壁に向かってそう言った。豊丘研修所でのカロリー
たっぷりの肥育食、それを三ヶ月も食べ続けるとこうなることは予想がついて
いた筈で、俺は早い段階で真壁に忠告したのだった。彼女のバストは文句なし
大きさと美しいフォルムを保っている。しかし、たっぷりと肉がつきぽっちゃ
り体型となってしまった彼女は巫女としては太すぎるように思えた。真壁は俺
が言ったことに対しては何も答えなかった。
彼女はショーツを脱ぎ、全裸となってからスキャンボックスに入った。何度か
これで測定を受けたことがあるらしく、ボックスに入ると自らボタンを押して
扉を閉めた。
ボックスの上部にもカメラが取り付けられており、モニターには巨大な胸を顕
わにした國場ゆうこが映っていた。

「國場さん、準備はいいですか?測定を開始しますよ。」

真壁がPC画面上の測定ボタンをクリックするとボックスが連動して測定を開
始した。モニターに青白い光が溢れ、映像が少し揺れた。

「はい。ごくろうさま。では服を着てこちらの部屋に戻って下さい。」

測定はすぐに終了した。真壁のPC画面には國場ゆうこの3D映像が描画され
ていた。
なんて高速で高精細なんだろう。映像を拡大していけば肌の毛穴まで見えそう
なくらいクリアな画像である。

しばらくして制服姿に戻った彼女が部屋に戻ってきた。いよいよ彼女の測定結
果が判明する。真壁はアプリケーションのメニュー項目からサイズ測定を選ん
で実行した。画面に身体の各部位のサイズが表示される。

「えーと、國場さんのトップバストは・・・152.3センチ!」

数字を読む真壁の声は興奮を隠しきれなかった。俺も140センチの後半くら
いだろうと予想していたのでまさかの150センチ台という結果に非常に驚い
た。

「アンダーバストは・・・77.1センチ。」

やはり懸念した通り、アンダーはかなり太くなっていた。しかし、それを補っ
て余りあるトップバストの数字。俺が計算をするまえに画面にはトップとアン
ダーの差が表示されていた。

「トップ・アンダー差は75.2センチ!ということは・・・カップサイズは
見事、2Z!」

「おおっ、やったな!見事なZ超えだぞ、國場さん!」

Zカップといえばトップとアンダーの差が72.5センチ、彼女はそれを一つ
超える2Zカップ相当のサイズに達していたのだ。
育乳にかけた二人の男は異常な興奮に包まれていた。特に真壁はいたく感動に
打ち震えている。学園の創始者、峯山一郎が夢見た理想の巨乳。それを実現す
るのは真壁の夢でもあった。彼はそれを今、目の当たりにしているのだ。
國場ゆうこ自身も少し恥ずかしがりながらもとても嬉しそうな笑顔を浮かべて
いた。

「ありがとうございます!香川先生、真壁先生。昨日の夜、すっごく不安で眠
れなかったんです。もし期待通りの結果が出なかったらどうしよう?って。先
生たちにここまでしてもらって目標に行ってなかったらって。でも、今は最高
の気分です!まさか150センチを超えているなんて自分でも信じられませ
ん!!」

彼女は誇らしげに自分の巨乳を前に突き出した。

「おめでとう、國場さん!キミならやってくれると思っていたよ。」

真壁は両手で彼女と固い握手をした。彼の興奮はまだ覚めやらないようだった。
ずっと追い求めていた理想の巨乳をとうとう育てることができたのだから。

*

真壁の研究室を後にし、峯山学園の構内を彼女と二人でゆっくりと歩いた。
冬休みに差し掛かった学園はひっそりとしており、人を誰も見かけなかった。
豊丘研修所での共同生活が終わり、彼女は冬休み中は実家へと帰る。年が明け
ると今まで通り峯山学園での生活に戻る予定だ。少しの間、彼女と会えなくな
ると共に、学園に戻ると二人で会える機会も格段に減ってしまう。

「さみしくなるね。」

「はい。私、先生とずっと一緒にいたいです・・・」

俺だってそうだった。しかし、そんなわけにはいかなかった。
この後、高島トモアが運転する車で彼女を実家に送り届けなくてはならないの
だ。
俺たちは誰もいない校舎で長いキスをした。俺の腹部には彼女のバストが押し
当てられ、抱きしめるほどにその強烈な乳圧が熱く感じられた。

*

学園の駐車場には例の黒塗りの高級車が止まっており、運転席では高島トモア
が俺たちを待っていた。彼女は車を降りて俺たちを迎えた。

「國場さん、どうだった?結果は?」

「やりました〜!Zカップ超えです。」

「わおっ!すごおおい!おめでとう!!」

高島トモアと國場ゆうこは抱き合ってよろこんでいる。抱き合って二人の巨乳
がぶつかる光景はすばらしいものだった。しかし、127センチVカップの高
島の胸も今や國場ゆうことは比べれば見劣りしてしまうのだった。

車の中では高島は俺たちのことをいろいろと聞きたがった。
主には豊丘研修所での生活のことだったが、裏には俺たちの恋愛事情がどう
なっているのか知りたがっていることがありありとわかった。
高島の問いかけに答えるのは助手席の國場ゆうこで、後部座席の俺には時々話
を振られる程度だった。

「へーぇ、毎週、二人でデートしてたんだぁ。いいわねぇ。そんなこと香川先
生は一言もおっしゃってくれませんでしたね?」

「いやぁ、それは・・・」

なぜいちいち高島にデートの報告をしなきゃならんのだ。全く女というのは小
うるさい生き物だ。

「いいなー。私もだれか良い人みつけないとな。30までには結婚したいし。」

「ええーっ、先生くらい美人ならいくらでも彼氏になる人いますよぉ。たぶ
ん、バリバリのキャリアウーマンに見えるから男の人が近づきにくいんです
ね。もっと隙をつくらなきゃだめですよ。」

「うーん、そうね。國場ちゃんの言うことも一理あるかも。」

「香川先生はどう思います?」

変な女子トークに巻き込まれ、答えに詰まってしまう。俺はこういうのが苦手
だ。
結局のところ、俺が高島トモアに誰か知り合いを紹介するということで話が終
わった。将来有望な育乳師で、顔はそんなに格好良くなくても我慢するが背が
高くて、やせ形、筋肉質。真面目で誠実で浮気をしない人。そんな男がいるだ
ろうか?
選り好みをしていると婚期が遅れるぞと思ったが、俺は何も言わなかった。

*

國場ゆうこを実家に送り届けると車中は俺と高島トモアの二人になった。

「彼女、大人になりましたね。」

「確かに。初めて会った頃はおどおどしていて内気な少女だったが。」

「これも香川先生のお陰です。恋は少女を大人に変えますから。」

その言葉に何も返すことができなかった。

「年が明けると次はダイエットが始まります。今の彼女は巫女になるには太り
すぎています。胸を出来るだけ減らさないようにうまく痩せさせなくてはなり
ません。学園ではそのプランを既に準備してあります。肥育後のダイエットっ
て結構きついんですよ。今まで食欲のままに食べていてよかったのが急に食事
を制限されますから、精神的に落ちる子もいるんです。先生はこれまで通り彼
女の心の支えになってあげてくださいね。」

肥育で十分に胸を大きくした後はできるだけ胸を保ちながらシェイプアップし
ていくことはよくやられる手法だった。確か、北前まりかも肥育で太りすぎた
身体をダイエットで絞ったと言っていたのを覚えている。
しかし、これにも限度がある。急激なダイエットは胸を小さくし、形を崩して
しまうことに繋がる。今は理想的な彼女の胸だが張りを失い、だらんと垂れて
しまっては元も子もなくなってしまう。
今日のスキャンボックスの測定結果。彼女のスリーサイズは『バスト:
152.3、ウエスト:73.6、ヒップ:99.5』という結果だった。たっ
ぷりと脂肪の乗った下半身を重点的に絞ってゆかねばならない。

「ああ、会える機会は減るけども彼女とは毎日連絡を取るようにするよ。
継続的にマッサージも必要だしな。」

「春になれば彼女は高校三年生。秋には学内の選考会があります。それまでに
は体を絞っておかなくてはなりません。ところで・・・」

しばらく間が空いてから高島が続けた。

「香川先生は彼女が巫女になることについて、どうお思いですか?」

意外な質問だった。もちろん何も異論はない。峯山学園のエースとして神社の
巫女になることは彼女の望むことでもあるだろう。

「どうって・・・。何も問題ないじゃないか。」

「そうですよね。」

変な会話だった。どうしてそんなことを聞いたのかと聞き返したかったが、
車はほどなく俺のマンションに近づいていたのでここで会話は終了した。

*

年が明け、彼女は通常通りの生活に戻り、学園での生活が再びスタートしてい
た。
驚いたのは彼女のクラスの同級生たちで、150センチを超えたバストを目の
当たりにして皆唖然としたそうだ。昔は彼女にライバル心を燃やしていたクラ
スメートたちも圧倒的な差を見せつけられて完全に戦意を喪失してしまったよ
うで、彼女を無視したり辛く当たったりするようなことも辞めてしまったそう
だ。
彼女はダイエットに取り組んでいた。まず肥育食が通常食に切り替えられる。
しばらく肥育食のカロリーに慣れ親しんでいた生徒は通常食では全く物足りな
く感じてしまう。豊丘研修所で特別な肥育食を与えられていた彼女からすると
それはさらに物足りないものだった。

(ぐううううぅ・・・)

昼食を食べたばかりだというのに授業中にお腹の音がなってしまう。

(はぁ、おなか空いたなぁ。)

通常食に切り替わっての最初の一ヶ月がきついらしい。
これが辛くて暴食に走り、ダイエットどころか逆に太ってしまって巫女選抜か
ら脱落した生徒も過去にいるくらいだった。
ただ、その一ヶ月を乗り切ると比較的楽になっていく。急激なダイエットはバ
ストの減少と形を崩す恐れが大きいため、緩やかにダイエットが進められてい
く。

真壁からは彼女を学内選考会のある三年生の秋、11月までに10キロ痩せさ
せる計画だと聞いていた。
月1キロ以下のペースであればバストの形を損なわずにダイエットが可能とい
うのが彼の持論であった。それに対して俺は、形を損なわないとしてもサイズ
は大きく減ってしまうのでそこまで痩せさせるべきではないと主張した。しか
し、俺の意見は残念ながら採用されなかった。
俺はダイエットの進行とともに彼女の美しいバストが衰えていないかと心配し
た。毎週末必ず彼女に会ってバストの触診を行い、張りを保つマッサージを行
うのだった。