ちちのーと

ブラン 作
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まなみは気分が良かった。
普段私をいじめる女たちが悲壮な顔をして落ち込んでいる姿を心の中であざけ
り笑った。家に帰ると早速ノートを広げてまた誰かの名前を書いてやろうと
思った。例のノートに手をかけたその時だった。

「どう信じてくれた?」

机の横に公園で出会った美しい女が立っていた。
まなみは突如目の前に現れた乳神に驚き椅子から落ちそうになった。

「きゃああっ!ど、どうしてここに?」

「乳神と“ちちのーと”はセットなのよ。そしてノートを手にした者だけが乳
神の姿を見ることができる。あなた以外の人には私に姿は見えていないわ。」

乳神ルナの体はよく見れば少し透けており、足は床についておらず宙に浮かん
でいた。

「あなた本当の神様?でも神様が人のムネを奪うなんて。」

「なぜならそれが乳神だから。私たちは人からムネを吸い取って生きている
の。私たち乳神が住む世界は人間界とは別の世界。私はそこから少し顔を出し
ている状態なの。だから体が透けていて宙に浮かんでいられる。もちろん実体
化してこちらの世界に完全に姿を現すこともできる。その場合は地球の重力の
影響を受けてこのように浮遊することはできない。」

乳神は美しい金髪をなびかせながら宙を浮遊してまなみのベッドの上に浮かん
でいたが、突如、浮いていた乳神がベッドの上に落ちた。

(どしんっ)

「これが実体化。体が重くてイヤだわ。特にこのムネがね。」

乳神は半透明ではなくなり、まなみのベッドの上であぐらをかくようにして
座っている。
彼女は豊満な白いバストを下から救い上げるようにして持ち上げて揺さぶっ
た。Iカップかそれより少し大きいくらいの見事な巨乳だ。乳神は続けた。

「その“ちちのーと”で沢山の人からムネを吸い取って欲しい。できる?」

「ええ。面白いわ。」

まなみはそう乳神に答えた。彼女の頭の中には今日の二人のように屈辱を味合
わせてやりたい女が大勢浮かんでいた。


乳神が姿を消すとまなみは今まで自分をいじめてきた女や貧乳、まな板、ガリ
ガリと馬鹿にしてきた女たちの顔を思い浮かべ、名前をノートにどんどん書き
入れていった。

「Gカップの胸をやたらと自慢してくる女。何て名前だったかな?」

まなみは今までに様々な女性からいじめを受けてきた。特に高校時代、その巨
乳の女から度々バカにされたことをよく覚えている。性格はひどかったが、胸
だけは女から見ても羨ましいと思ってしまう程に大きく、そして美しかった。
水泳の時間などは他のクラスから男子生徒がのぞきにやってくるほどだった。
しかし、その胸もまなみがノートに名前を書きさえすれば私のようなペタ胸に
なってしまうのだ。

「西根多香子」

彼女は卒業アルバムをめくって女の名前を調べ、容赦なくノートに書き入れた


*
その後、数日間、まなみは思いつく限りの女の名前をノートに書いた。
名前が書かれた女のムネは数秒後に乳神に吸われ、AAAカップの無乳へと変
化していった。
小中高、それからいくつかのアルバイトで出会ったムカつく女はほとんど書い
てしまったので次に書く名前を考えあぐねていた。
そんなときに乳神がまた姿を現した。

「ごきげんよう」

乳神ルナは半透明の状態でまなみのベッドの上空付近を浮いていた。
机に向かっていたまなみは振り返り乳神の方を見た。

「いつも突然ね、ルナ」

「他に登場の仕方はないわ」

まなみはルナの姿にいつもと違うところを見つけた。

「ルナの胸、何だか大きくなってない?」

胸元がいつもより豊かになっているように見える。Iカップほどだったはずの
胸はちょっと見かけることがないくらいの爆乳に成長しているのだ。

「そうね、人間のサイズで言えばQカップってところかしら。これも貴女が沢
山名前を書いてくれたおかげよ。」

2つのバスケットボールほどのサイズになった胸がふるんふるんと空中でゆっ
くり揺れている。胸に合わせて衣装も別のものに変わったようだ。

「えっ、吸い取ったムネってルナの胸になるわけ?」

「そうよ。たくさん吸えば吸うほど、そして、大きければ大きいほどね……。
この間のGカップは本当に良かったわ。西根多香子さんだっけ?かなりのちち
値だった。」

豊かに溢れるルナの白い乳房はノートに名前を書かれた人たちから奪ったムネ
なのだ。

「ちち値?って?」

「基本的にはムネの容積に比例する値よ。大きければ大きいほどいいの。そして
美乳であればあるほど高くなる。そして周囲からも褒め称えられるほど立派
なムネである方がいいわ。そういう胸ほどちち値は高くなるのよ。」

「ふうん。」

「ちなみにGカップさんは人前に出る仕事をしていたらしいわ。それが人前に
出られなくなって今は引きこもっているようよ。」

まなみにとっては奪ったムネがどうなろうがどうでもよかった。彼女はただ女
の胸がなくなり絶望することに喜びを感じているのだ。

「ところで今日はいいお知らせがあるの。貴方が沢山の名前を書いてくれたか
ら、その成績が認められて乳神レベル2へ昇格したのよ。」

「昇格?乳神の中でも位があるわけ?」

「まあね。吸い取ったちち値の合計で乳神のランクが決まるのよ。レベルアッ
プしたお陰で“ちちのーと”に新しい機能が加わるの。名前を書いた後、3秒
以内に名前のすぐ下にカッコを書くと、ムネを吸い取る日時やペースを指定す
ることができる。そしてカッコを閉じるとその条件が発動する。」

「ふうん。面白そうね。」

まなみは次にどんな方法で女たちから胸を奪ってやろうかと思案を始めるの
だった。

[ムネを吸い取った人数:32]
[乳神ルナのバストサイズ:I→Qカップ]
[乳神ルナのレベル:1→2]