アイデアル・ドール ING

ブラン 作
Copyright 2020 by Buran All rights reserved.

新しい服や下着は注文したが届くまで少し時間がかかる。それまでの間、家でじっとしているのもつまらないので外に出てみたくなった。

「少し外に出るくらいなら…」

シンクロレベルが上がり外出の制限時間はなくなっている。これは少しのことくらいでは突然トランスが解除されたりしないくらいに同調性が高まったということだ。
ハードな運動は避けた方がよいそうだが、ジョギング、水泳、テニス、卓球などのスポーツは楽しんでも問題なく、ヨガやフィットネスジムなどへも行けるそうだ。
そのようなアクティビティは今後どうするか考えるとして、今日のところは近所に食料品の買い出しにでも行ってみようと思った。
ハラダ・ノブヒコではスーパーに買い物すら行けなかったので、食事はほぼデリバリーを利用するしかなかった。
アイガールの姿であれば自由に買い物に行けるので久しぶりに食材を買って自分で何か作ってみようと思った。

ノーブラのニットの上からパーカーを羽織ってみる。これは元々僕が持っていた服だが不自然ではない。
大きな胸が布地を突き上げて膨らみを目立たせるが、乳首の突起はわからないし、サイズが大きめのため腹が見えることもない。

(ゆさっ…)

ノーブラの胸は何の拘束力も受けないため少しの動作で揺れてしまう。

僕はパーカーにデニムというカジュアルな格好で部屋を出た。

(ゆさっ…ゆさっ…)

マンションのロビーを通って外に出ると4月に入ったがまだ少し冷たい空気が肌を刺してくる。
Kカップの胸は普通に歩くだけでゆさゆさと揺れる。これが人目を集めるんじゃないかと少しドキドキしながら表通りを歩く。
最寄りのスーパーまでは歩いて5分ほどであり、オフィス街が近いこともあってサラリーマンやキャリアウーマンが道を行き交っている。

(ゆさっ…ゆさっ…)

予想した通り、巨大な胸の膨らみに男女問わず好奇の目が向けられる。特に男性から胸元に熱い視線を受けるのがありありとわかる。
これまでは美しい顔に視線が集まったが、それが胸に向けられている。

(あっ…)

バストの先端がじんじんと疼いている。乳首がツンと硬くなってニット生地に突き刺さる。人に見られて妙な興奮状態になってしまっているのだろう。歩くたびに揺さぶられて繰り返し乳首に刺激を受けてしまう。

(マズいな…)

増していく胸の疼きに耐えながら何とかスーパーマーケットにたどり着いた。

(また見られた…)

やはりここでもKカップの胸に視線が刺さる。揺れるなと思っても柔らかな乳肉は服の中でたゆんたゆんと波打ってしまう。

(ゆさっ…ゆさっ…)

こうなるとゆっくり買い物をする気分ではなくなり、必要なものだけをカゴに入れてそそくさとレジで会計を済ませた。レジの店員にもまた胸をガン見されてしまった。
買い物袋を下げて家路を急ぐ。しかし、早歩きになるほどバストの揺れが大きくなり、胸への刺激も増してしまう。

(ゆさっ…ゆさっ…ゆさっ…)

(くっ!…巨乳は感度が悪いってのはただの噂か。やべぇくらい感じてるじゃないか…)

無性に両手で大きな胸を揉みしだき、思い切り刺激したいという衝動に駆られる。しかし、街の真ん中で人もいるところでそんなことできない。
顔を真っ赤にしながら何とかマンションにたどり着いた。そして、ドアマンに気取られないよう涼しい顔でエレベーターに乗り込んだ

(はぁ…はぁ…)

ドアを空けて部屋に入るなり僕はパーカーのジッパーを下げ、窮屈なニットのセーターを捲り上げた。

(ぼろんっ!)

細い体に似つかわしくない100cmの爆乳がこぼれ出る。僕は思わずそれを両手ですくい上げ、揉み上げる。乳房はずっしりと重く、柔らかさと共に適度な弾力を兼ね備えている。

(もみゅっ…もみゅっ…)

白い肌はきめ細かくもっちりと手に吸いついてくるようである。

「ああっ…」

ピンク色の乳首は恥ずかしいくらいに硬くなっており、乳輪がぷっくりと膨らんでいる。乳首はニットと擦れ少しヒリヒリしているがそれとは異なる熱を孕んでいる。人差し指と親指で突き出た部分を摘んでみる。

「んああっ!」

思っていた以上の強い快感がほとばしり、思わず艶っぽい声を上げてしまう。その高く澄んだ嬌声がさらに僕の興奮を高める。

「んっ…こ、これは…きっ…きもちいいっ…」

両乳首を指で引っ張ってねじりを加えるとさらに強烈な快感が走る。

「うっ、くううっ!すげぇ…」

僕は玄関の壁に背中を持たせかけていたが、足に力が入らなくなって身体がずれ落ちてしまいそうになった。
このままトランスを解除して、怒りたったナニを擦って収めようかとも思ったが、すでにこの爆乳が生み出す快感の虜になってしまっていた。
胸と併せて下半身にも疼きが芽生えていた。以前このようなことになったときは、ワレメに手を入れた瞬間にトランスが解けてしまったが今はどうだろうか。
デニムを下ろし、ピンクのショーツ姿になる。そして、ショーツを太ももの下まで押し下げて下半身を露出させる。右手を陰毛の生えそろった股へと当て、ワレメに中指を滑らせる。
そこは既に愛液でぐっしょりと濡れてしまっていた。

「ひゃあああんっ!」

指先がクリトリスに触れた瞬間、電気が走ったかのように強烈な快感が身体を貫き、大きな声を出してしまった。
腰に力が入らなくなり、玄関の毛足の長いラグの上に座り込んでしまう。

「んはぁっ!くふっ!…」

指を動かしてクリを刺激すると止めどなく快感が湧いて出てくる。声を抑えようにも歯止めが効かない。

「あはっ…んっ…んんっ…」

もう片方の手では乳房をまさぐりながら、指で乳首を摘んでいる。快感のレベルはどんどんと上がってゆく。

「いっ…イ…イクのか??…こ、このまま…イカせ…て…」

トランスが解けてしまうかもしれないという焦りを抱えながらも、興奮は頂点に向かって昇り詰めていく。

「うっ!ああああんっ!!」

かわいいイキ声と共に僕はラグの上でフィニッシュを迎えた。
イッた後、その余韻が収まるまでしばらく放心状態になっていた。男で自慰をするよりも遥かに快感のレベルが上だった。

「女の子の体って、こんなに感じるものなのか・・・」

トランスは解けることはなかった。
以前よりもシンクロレートが向上したため激しく興奮しても解けなくなったのだろう。それならまたオナってもいいなと思ってしまう僕だった。



次の日、僕はネット注文した品物が届くのを待ちながら料理でも作ろうと考えていた。
昨日はスーパーに買い物に行って食材を買って来たが、あんな事をしてしまったので料理を作る気分にはなれず冷蔵庫にそのまま入ったままになっている。
僕は朝からアイガールにトランスし、夜寝る前までそのままという生活が気に入りはじめている。Kカップの胸は重くて邪魔だがそれはそれで気に入っている。
トランスレポートを見ると、昨日は15時間以上トランスしていたことがわかる。


『4月○日のトランスレポート

なまえ:はるか
トランスタイム:15時間22分
シンクロレート:61.3%(+3.3%)
シンクロレベル:2

アイガールに色んな体験をさせてさらに同調性を高めましょう。
軽度のエクササイズをしてみるのもいいでしょう。また、人とコミュニケーションを取ることもお勧めします。』


レポートにはこのようにアドバイスも書かれていて、これに従った方が効率良くシンクロ・レートが上がっていくみたいだ。
逆に言うと、僕には運動と人との会話が足りていないということになる。
元々、運動は苦手な方だ。近所の公園に行ってジョギングをするくらいだろうか、水泳やテニスは僕には少しハードルが高い。
人とのコミュニケーションも僕は積極的にとる方ではないので、ショップの店員などと会話するか、電話でもいいので誰かと話してみるかだろう。
僕には友達もほとんどいないのだが、一人だけある女性が思い浮かんだ。熱愛スキャンダルが出てからお互いに連絡が取れなくなったアイドルの女の子だが、どうにかして連絡が取れればいいのだが。
それはそうと、料理を始めよう。
実はキッチンをほとんど使ったことがないので勝手がよくわからないが時間なら十分にある。

「パスタくらいなら僕だって作れるさ…」

先ずは鍋に湯を沸かすところから始めないといけない。

「えーっと、鍋は。」

(ゆさっ・・・)

見下ろすとKカップ乳の盛り上がりがあり、下がよく見えない。乳が20センチ以上前に張り出しているので自分の足元だってよく見えない。
身を屈めて扉を開け、麺を茹でるのにちょうどいい鍋を取り出した。
続いて冷蔵庫の中から必要な食材を準備する。

「玉ねぎ、にんにく、ベーコン、なす、後は、トマト缶くらいだろう。」

まな板と包丁を取り出したところで手を洗い、アレがあったことを思い出す。

「どこかにエプロンがあった筈だよな。あきなが持ってきたのが…」

あきなとはアイドルの泉あきなのことだ。今となっては連絡不通のため付き合っていると言ってよいかわからないが、前にここに遊びに来たときに持ってきたものだ。
僕との熱愛が世間に発覚してから連絡を取っていないし、取ることも出来なくなっている。おそらく彼女の事務所が僕と接触しないようにしているのだろう。
僕は彼女の魔法少女的なデザインのエプロンを引き出しから取り出した。フリルのたくさん付いた赤とピンクのエプロンで何かの番組で着けていた衣装だと言っていた。
僕は彼女のそのエプロン姿が可愛くて見事ノックアウトされたことを覚えている。

「ちょっと派手だけど・・・」

エプロンを着け、玉ねぎを切ろうとすると大きな胸が邪魔で手元が見えないので半歩ほど後ろに下がらなくてはいけない。

「巨乳って案外大変だなぁ…」

切った食材をフライパンで炒め、パスタの茹で加減を確認する。ガラスに映った自分の姿を見て、悪くないなと思う。まるで本物の女性になってしまったかのような錯覚をしてしまう。
苦労して作ったパスタはなかなかの美味だった。