アイデアル・ドール ING

ブラン 作
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あきなの家を訪問した次の日、シンクロレートは5%以上伸びており、レベルは3から4へとアップしていた。アイガールで会話したりスキンシップをとったことが良かったのかもしれない。
新たに解放された機能は"体型リミットの解除"というものだった。


『○月○日のトランスレポート

なまえ:はるか
トランスタイム:15時間23分
シンクロレート:78.8%(+5.6%)
シンクロレベル:3→4

シンクロレベルが4に上がりました!体型リミットが解除されましたので、アイガールをさらに自分好みにカスタマイズしましょう。』


アイガールの体型はシンクロできるある一定のサイズまでに制限がかけられており、身長なら2m、スリーサイズはそれぞれ100cmまでが限度となっている。
その制限が取り払われるということらしい。
つまり、バストサイズを100cmを超えて大きくすることが可能になったのだ。
ただし、際限なく大きくできるという訳でもなくシンクロできる限界があるのだそうだ。
もしその限界を超えて大きくしようとするとトランスが解除されて元に戻ってしまうらしい。
僕はさっそくバストサイズがどれだけ増やせるようになったのか試して見ようと思った。
アイガールに転移して、ステータス画面を開く。スリーサイズは100・56・83と表示されている。
その横の編集ボタンを押すとバストの数字を増源できる。

(101・102・103・104・105・106・・・)

部屋着の下の膨らみが徐々に大きさを増しているのがわかる。巨乳好きの僕はたまらなく興奮していた。

(・・・110)

110センチまで大きくしたところで、シンクロレートを確認したが特に変化はない。限界に近づくと数字が下がり始めるそうなのでよく見ておく必要がある。

(111・112・113・114・115・116・・・)

余裕のあった部屋着の胸元がパツパツに膨れている。
興奮で乳首が固くなっており部屋着の布地をぷっくりと突き出させているのがわかる。

(・・・120)

「すげぇデカい…一体どこまでデカくなるんだ?」

(121・122・123・・!)

「んっ?」

120センチを超えてシンクロレートが徐々に下がり始めたため、僕は123でバストサイズを増やすのを止めた。
もっと大きくしてみたいところだったが、今の僕の状態ではここが限界ということだろう。
スマートフォンをテーブルに置き、パンパンに身の詰まったたわわな果実に触れる。
両手で救い上げるようにして持ち上げてみるとその大きさと重量感がわかった。

(ゆさっ・・・)

「しかし、重いな…」

片方だけで4〜5kgはありそうだった。
部屋着はパツパツに膨れ上がった胸部に布地が取られてお腹が出てしまっているが、胸が視界を遮っていて直接見ることができない。
僕は服の裾を掴んでそれを引き上げた。

(ばるるんっ!!)

巨大化した生の乳房が窮屈な部屋着から解放されて勢いよく溢れでる。
バレーボールほどの体積がありそうな乳房は重力に引かれて少し下がったが、だらんと垂れることもなく丸く美しい形を保っている。なんて存在感なのだろうか。

「バスト123、アンダーバストは65のままだから、差はいくつだ?・・・58か。何カップになるんだろう??」

現実離れしていて瞬時に計算することができなかった。
いくら巨乳・爆乳好きを自負する僕でも現実にこれほどの乳を目の当たりにするのは初めてである。

「差が35センチだとKカップ、2.5センチ刻みで一つ上がるから……Tカップ!?」

(むにゅっ・・・)

脇をグッと締めて両腕で胸を真ん中に寄せてみると、柔らかな乳肉はゴムまりのように簡単に歪んで中央に今までに見たことがない深い谷間を作った。

「うおおっ、すげぇ…」

興奮で乳首がツンと立っている。大きさは乳房と相応に大きくなって親指の先ほどになっていた。

「はああっん!!」

軽く触れてみたが胸の感度は変わらず敏感なままだ。爆乳を弄りたい気持ちを抑えて他のステータスも変更してみる。
ヒップのサイズを83から増やす。

(84・86・87・88・89・90・91・・)

鏡に映ったバックスタイルを確認するとキュートな小尻がむっちりと肉感的なヒップに変化していることがわかる。
100センチに到達すると僕はさらに数字を増やしていった。

(101・102・103・・・)

バストと同じくらいまで大きくなるのだろうかとシンクロレートを注視していたが、110センチ台の半ばで率が下がり始めた。

(114・115・・・116)

どうやらヒップは116までが限界のようだ。ぱつぱつに膨らんだ部屋着のズボンを下げて豊かな臀部を確認する。
ショーツは引き伸ばされてティーバックのように生地が細くなっていた。

「しっかし、なんてデカ尻なんだよ!外国のエロ雑誌のモデルくらい余裕であるな」

現在のステータスを見ると以下のようになっている。

 身長  :163cm
 バスト :123cm(80)
 ウエスト: 78cm
 ヒップ :116cm

ここまでやってみてわかったのは、ヒップを大きくするとそれに連動してウエストもある程度太くなり、合わせてアンダーバストも増えてしまうということだった。
ちなみに変更前と比較するとこのようになる。

 身長  :163→163 (+0)
 バスト :100→123 (+23)
 アンダー: 65→ 80 (+15)
 ウエスト: 56→ 78 (+22)
 ヒップ : 83→116 (+33)

ウエストは太くなってしまったがヒップとの落差は大きく女性らしい艶美な腰のラインを描いている。
ただ、アンダーも増してしまったためトップとの差は43センチと縮まってしまった。
これほどのド迫力ボディにはもう少し背が高いほうが似合いそうだということで、今度は身長を伸ばしてみた。

(164・165・166・・・・)

ボタンを連打して一気に数字を増やす。180、190を超えて200に達し、さらにそれより大きくしていく。
200までは一度大きくしたことがあるが、ここからは未知の領域になる。

(201・202・203・・・)

目線はどんどん高くなり、部屋を上から見下ろしているような感覚になる。
男子のバスケットプレーヤーでもかなり高い部類だろう。徐々に天井が迫って来ているのを感じる。

(211・212・213・・・)

ここまでいくとビックリ人間だなと思いながら、シンクロレートを確認したがまだ数値が落ちる気配はない。
さらに身長を伸ばしてゆく。

「どこまでデカくなれるんだ?」

(228・229・230・・・)

2.3mを超えてもまだ伸びる。もう天井との隙間はあまりなくなってきた。2.4、そして、2.5m台に突入すると頭を下げないといけなくなった。

(251・252・253・・)

ここでようやくシンクロレートが下がり始めたのでこれ以上数値を上げるのを止めた。僕は254センチという途方もない巨女となっていた。
見下ろすとテーブルや椅子などがいつもより小さく見えた。気づいたのは身体が全体的にスリムになったことだ。背丈が恐ろしく伸びたが横幅は変わらないのでひょろ長く見えてしまう。
巨躯を支えるために骨格が太くなったためか、胸や尻は相対的に小さくなったように感じた。
この背丈では少しの動作もひと苦労だ。頭はずっと屈めていないといけないし、部屋のドアをくぐることすらできない。
現実的な身長まで戻す。254から184センチまで戻すとひと息つきソファーに座った。
また面白い機能が一つ増えたなと僕は悦に入り、しばらくこの大きさで過ごすことにした。

 身長  :184cm
 バスト :123cm(80)
 ウエスト: 78cm
 ヒップ :116cm

ただ、よく考えるとこのボディサイズにあう服など用意していない。仕方なく僕が普段に着ていた男物の部屋着を着ておくことにした。

「うぐっ…キツっ…」

薄手のトレーナーのズボンを履こうとしたが、むちむちの太もものせいで布地がぱつぱつに張っている。
ヒップはさらに窮屈でぴっちりと貼り付いて丸く巨大な尻の形を浮き上がらせている。
116センチもの巨尻を収めることが想定されていないのだから仕方がないだろう。上着はさらに大変なことになった。
スイカのような2つのボールに上から服を被せたまでは良かったが、バストの半分くらいまでしか隠れない。
何とかたくしこむように収めようとしたが、下乳が溢れてしまってどうにもならなかった。しかも胸に生地が取られて白い腹が露出してしまった。
これでは動きにくくてどうしようもないのでアプリを開いてもう少しボディサイズを抑えることにした。

 身長  :184cm
 バスト :113cm(75)
 ウエスト: 72cm
 ヒップ :106cm

胸と尻を10センチずつ小さくするとなんとか服には収まってくれたが、少し丈が短くてヘソがチラリと覗いていた。
トップバストとアンダーの差は38センチ、Lカップとなる。

「これはこれでアリかもな…」

ただ、アイガールの端正な顔立ちと迫力あるボディがかなりアンマッチだ。
この背丈で外を出歩くのは問題がありそうだ。
これだけデカいと目立つしマンションの警備員に止められる可能性がある、もし街中で警察に職質されたら面倒くさいことになってしまうだろう。家の中だけでの楽しみということにしよう。

ゲーム機を立ち上げてあきなからメッセージが来ていないかを確認した。しかし、何も送られてきていなかった。

「今日、事務所の人と話すって言ってたな。夜には何か連絡があるかもしれない。」

僕はいつ連絡が来てもいいようにゲーム機を立ち上げたままにしておいた。
今日は特に何も予定がないので公園に散歩にでも出かけようと思った。以前、ジョギングで訪れた近所の公園だ。
体を元のサイズに戻し、バストだけ113センチのままにしておこう。

 身長  :163cm
 バスト :113cm(65)
 ウエスト: 56cm
 ヒップ : 83cm

トップとアンダーの差は48センチ、カップはPとなるが下着と服が収まるだろうか。
Kカップブラが入らないのは目に見えている。
ランニング用に買ったスポーツブラはどうだろうか、伸縮するので何とか入るかもしれない。
クローゼットの中から出してきて、首からすっぽりと被った。

「くっ…」

生地を引っ張って大きくなったバストに被せる。上から3分の2まで被せると胸はピチピチで水風船のように張った。
それでも力強く下まで伸ばすと少し下乳がはみ出るものの何とか収まってくれた。

「ふぅ・・・キツい」

その上から男物のパーカーを羽織り、ジッパーを上げる。

(ググッ…)

胸で引っ掛かりかけたが元々サイズに余裕があるので何とか首元まで上がった。
以前、このパーカーを着て外出したときは、Kカップの乳が揺れて服と擦れてしまい乳首が感じて恥ずかしい思いをしたことを覚えている。
今回はスポブラで胸を固定しているので同じことにはならないだろう。

「しっかし、重いな…」

両乳で何キロあるのだろうか、Pカップの重りははるかの華奢な体にはかなり負担がありそうだ。あまり長時間出歩かずに短時間で帰って来よう。
玄関で靴を履く時も足元がよく見えないので、座って履くために腰掛けが欲しいと思った。

外は少し雲がかかっており湿度はあったが、日光がないため気温は高くなく過ごしやすい気候だ。まだ午前中ということで人も少なかった。

(ゆさっ…ゆさっ…)

ビジネスマンや宅配業者が行き交う中、僕は公園に向かって歩き出した。
スポブラで抑えているとは言っても巨大なPカップは歩くだけで揺れてしまう。その様子を時々、スーツ姿のサラリーマンに見られているのがわかる。
それでもオフィス街を抜けてしまうと主婦や老人の割合が多くなり胸元に向けられる視線も少なくなった。

「あつい…」

10分も歩いてないのに汗が滴り始めた。重い胸を抱えて歩くのが予想以上の負荷なのに加え、スポブラにきつく締め付けられていて苦しい。
しかも湿度が高いために体に熱が籠るのだ。ブラの中がじっとり濡れていくのがわかる。
パーカーのジッパーを首元から少し下げるとムワッとした蒸気が胸元から立ち上がる。胸の谷間には細かい汗の粒が点々とついているのが見える。

「はぁはぁ…」

公園に到着するとすぐにベンチを探してそれに腰掛けた。パーカーの胸元を引っ張って新鮮な空気を中に入れる。
その時、大学生らしき2人組の男の子が僕の前を通りかかった。胸元に視線が注がれる。

「お、おい!アレ見てみろよ。スゲェぞ!」
「でっ、でけぇ!何カップあるんだ?」

ひそひそ声で話しているつもりのようだが彼らの話がしっかりと聞こえてしまった。

「HやIなんてレベルじゃねぇ!声でもかけてみるか?」
「いや。めちゃくちゃ美人だし、俺たちじゃ相手されんだろ」

彼らは僕の顔と胸元をたっぷり品定めしながらそのまま過ぎ去っていった。
少し汗が引いてきたのでジッパーを上げて再び歩き始めた。

(ゆさっ…ゆさっ…)

先ほどまではなかった感覚が生まれていた。胸の小さなうずきは胸が揺れる度に次第に大きくなってくる。

(なっ…なんだよ)

先ほどの二人組にエロい目で見られたことが性的なスイッチに何らかの作用をもたらしたようだった。
胸が揺れないように歩こうと思っても揺れをゼロにすることは不可能だった。疼きのような感覚は徐々に大きくなっている。

(ゆさっ…ゆさっ…)

ジッパーを下ろして大きな乳房を思い切り揉みたい衝動が盛り上がってくる。
このままじゃマズイ、と思った僕は気分を切り替えるために池の見える広場で立ち止まり大きく息を吸った。

(すぅ〜・・・はぁ〜)

静かな水面を眺めてさっきのことは考えないようにし、湧き上がってくるむらむらとした欲望をなんとか沈めた。
その後、公園を去って家路に着いたが再び先ほどのような感覚になるようなことはなかった。
Pカップの胸で外を歩けたことはとても楽しかったが、スポブラが小さく窮屈すぎることは課題だった。
この胸のサイズに合わせて服や下着を用意できれはいいのだが、そんなものが売っているのだろうか?とりあえずネットで調べてみようと思った。