アイデアル・ドール ING

ブラン 作
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次の日のレポートでアイガールのレベルが5に上がったことがわかった。また新たな機能が加わったようである。


『○月○日のトランスレポート

なまえ:はるか
トランスタイム:12時間28分
シンクロレート:89.6%(+3.6%)
シンクロレベル:4→5

シンクロレベルが5に上がりました!
おめでとうございます!
新たな機能として"パーツ編集機能"が追加されました。』


パーツ編集とは何なのか早速その機能を確かめてみることにした。
アイガールにトランスし、ステータス画面を確認すると最下段に"パーツ編集"のボタンが表示されていた。
それをタップすると次のような画面が開いた。

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パーツエディット・モード

上肢:上腕・前腕・手
下肢:大腿・下腿・足
体幹:胸部・腹部・背部・腰部・臀部
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体の部位ごとに編集が出来るということなのだろうか、試しに"上腕"を押してみる。上腕の三次元画像が表示される。
上腕とは二の腕とも呼ばれるが、二の腕の"長さ"と"太さ"が変更できるようだ。
もう一つ、"筋肉量"というパラメータがあり現在は50となっているが、1〜100の間で変化させられるようだ。
その"筋肉量"の十の位を60、70、80と増やしてみる。

(グッ…ググッ…モリッ…)

頼りなさげだったはるかの細い腕は急に筋肉で盛り上がり、"太さ"の数字も大きく変化している。さらに90、100と増やす。

(ムキッ…バッキーン!)

ボディビルダーかと思わせるほどの逞ましい腕へと変貌を遂げる。
腕だけが異常に発達した体はどう見ても変だったので数値をすぐ50まで戻した。

「なるほど。色んな細かい設定ができるということだな…そうなると当然…」

僕は迷わず次に"胸部"を選択した。
胸部の画像が表示され、現在、バスト100センチ、アンダーバスト65センチであることがわかる。
胸に関して変更できる項目は以下のようになっていた。

 乳首:形状、大きさ、色
 乳輪:形状、大きさ、色
 乳房:形状、大きさ、位置、軟性
 乳腺:発達度、その他
 胸郭:幅、厚さ、筋肉量

"乳首"の"形状"を選択するといくつかのパターンから突起の形状を選べるようになっており、現在は標準となっているが長め/短め、太め/細めが設定できる。
また、陥没型に変更することも可能だった。
"色"もピンク色から、薄茶色、茶色、こげ茶、黒が基本だが色を混ぜ合わせることができ、少し赤みがかかった茶色や、こげ茶と黒の中間ということもできる。
"乳輪"は"形状"で円形を楕円にしたり、左右を少し非対称にするとリアル感が出そうだ。
"大きさ"を大きくしていくと海外の爆乳モデルのようなCD盤くらいの大きさにもできる。
"色"は乳首と同じく様々に選択できるがテクスチャを指定すればぶつぶつと斑点を付けることも可能だ。

「こんなことまで設定できるのか…開発者のこだわりがすごいな…」

"乳房"の"形状"ではロケット型やお碗型などを簡易に設定できる。
バストの底面が小さく、高さがあるのが俗に言うロケット型、反対に底面が大きく、高さが小さいのがお碗型である。
また、乳首がツンと上を向くようなボールのようなバストから歳を重ねて下垂したバストまで変更でき、さらに"位置"ではバストの位置と左右の乳房の離れ具合も調整できる。
"軟性"とはバストの柔らかさのことで軟度を高めるとマシュマロのようにふわふわと柔らかくなり、低めると水風船のようにパツパツと張った硬いバストとなる。
また、"乳腺"の"発達度"を変えることで軟度を調整することも可能のようだ。
一方、"胸郭"の"幅"や"厚さ'で乳房の土台となる胸板の大きさが調整できる。
"筋力量"を増やせばマッチョな胸板に変貌させることも可能だ。

「胸だけでしばらく遊べてしまいそうだな。他のパーツはどうなんだろう?」

次に気になるのはやはり下半身の部分だ。"腹部"のボタンを押してみる。

 腹:幅、厚さ、筋肉量、その他
 へそ:形、位置
 陰毛:形、濃さ、色
 性器:ひだの形、色、膣の径・深さ
    クリトリスの大きさ
 
「細かいな…アレをあんな風に変えることもできるのか…」

"性器"をタップすると画像が表示され、かなり細かくカスタマイズできるのはやはり美女のアソコをいじくり回したいというニーズが多いからなのだろうか。

「へその形や位置もか?この機能いるか??」

"腹"を押して"筋肉量"を上げると腹筋を割ることも出来そうだ。
数値を標準の50から上げていくと、70で縦に筋が出来て、90以上になるとシックスパックが浮き上がってきた。
ふと、設定の中に"その他"とあるのに気がついた。押して見ると“妊娠"の文字が現れたのでそれをタップする。

(ボゴォーーンッ!)

突然、腹が大きく前に張り出した。見下ろすと2つの胸の下に大きな腹が出来ている。妊娠6ヶ月ほどだろうか。

「重いっ」

急に腹にずっしりと重みが加わり体のバランスが崩れてよろめいてしまった。腹には縦にしっかりと妊娠線も現れている。

「芸が細かいな…ん?さらに変更できるのか?」

妊娠月数を変更できるようだ。妊娠10ヵ月、すなわち臨月に変更するとさらに腹が大きくなった。

「ふぅ…こんなに重いのか。女性って大変だな。」

鏡に姿を写すと大きな腹の膨らみ具合がわかったが、立っているためには体の重心を後ろに傾けてないといけなかった。
手を当ててみると皮膚がパツパツに張っていた。

「今動いた!…なんてね〜」

もちろん作り物なので赤ん坊が入っているわけはないが、不思議なことにこの大きな腹には母性を感じてしまった。
ふと乳房に目を移すとサイズが少し大きくなった気がする。妊娠すると胸が大きくなるというが2サイズほど増した感じがする。

「おっぱいも張ってるなー。さすがに母乳が出るわけないけど…」

勘違いする人が多いが、妊娠すると母乳が出るわけではなく一度出産を経験した女性じゃないと母乳は出ない。
エロ漫画などでセックスで興奮して噴乳するような場面を見たことがあるが実際には経産婦でしかあり得ないのだ。
胸が張っているのは乳腺の発達度と連動させてあるためだろう。
"胸部"の乳腺の発達度を確認すると確かに標準より値が高くなっていた。

「ん?これは?」

"乳腺"にも"その他"の項目があるのに気がつき、それをタップすると、"母乳"という項が現れた。

「こんな機能まで。まったく、どこまでマニアックなんだよ…」

この機能にそんなに需要はありそうに思えなかったが母乳プレイなんて言葉もあるし意外にニーズがあるのかもしれない。
そもそも僕の体から母乳が出るとは考えられないが。
"母乳"をオフからオンにすると"乳量"を設定できるようだった。
少ない〜多いまで5段階となっていたが、試しに"多い"に設定してみても僕の乳房から母乳が溢れ出すようなことはなかった。
妊娠した姿で外を歩いてみるのも面白そうだと思ったがマタニティドレスなど衣服も必要なのでまた購入してからやってみようと思った。

朝からすっかり興奮してしまったが、普段通りのルーチンに戻る。
体型をいつもの通りに戻した後、シャワーを浴び、すっきりしたところで簡単な朝食を済ませた。
今日は少し遅くなってしまったがニュースに目を通しながらパンをかじった。これでも投資家なので政治や経済の最新の動きは一応知っておく必要がある。
会社を買ったり、ファンドに投資したりするにはその道のプロと渡り合うことになるので常に情報の更新は重要だ。
悠々自適の生活を送っているように思われがちだが僕だって人に見えない努力はそれなりにしている。
ただ、投資の極意は何かと聞かれれば今のところ"直感"としか言いようがない。
その会社に投資するかどうかは、色んなファンダメンタルな情報はある程度の参考にはするものの、結局は経営者の印象やその会社のオフィスや工場を見た直感で決めている。
それを人に説明することはかなり難しい。
最近は外出することがままならなかったので、人に会ったり、会社を訪問したりすることは出来ていなかったが、アイガールの姿なら活動することも出来るかも知れなかった。
今日は書斎に籠もって本を読んだり、書類に目を通したりするつもりだった。その前にちょっと気分を盛り上げようと思い席を立った。

部屋着を脱いで裸の胸を白いフルカップのブラジャーで包む。背中でホックを止めた後、Kカップブラの中に溢れた乳肉を収める。

「ふんふふ〜ん♪」

下着姿のまま鼻歌を歌いならドレッサーでメイクをこなしていく。
髪は黒髪のショートヘアを選び、濃すぎず清潔感のあるオフィスメイクを心掛ける。
ベースメイクはナチュラル感を残し、アイメイクは控えめにしつつ、口紅は明るめにして健康的な印象にする。
メイクが終わると上質な生地で仕立てられた白いブラウスに袖を通す。

「入るかな…」

胸に合わせたのでボタンは難なく止めることができた。ただ、少しシワができて胸の膨らみが目立ってしまうのはどうしようもない。
白いブラのレース模様が微かにブラウスに透けている。外に出るなら模様のないモールドブラにしないといけないなと思った。
その後、少し濃い目のストッキングを足先から通してゆく。最初は履くのに少し時間がかかったがかなり慣れてきた。
左右の脚とも太ももまで上げた後、両手で引き上げて下腹部を収めた。その上に黒いタイトスカートを履いて腰でホックを止めた。
こうなると見た目は完全にフレッシュ感が漂うビジネスウーマンである。
テレビの仕事などて忙しい時期に秘書を1人雇おうかと真剣に考えたことがあった。
僕は完全なフリーランスなのでスケジュール管理から電車や飛行機のチケット、宿の予約なんかも全て1人でしていたからだ。
はるかのような巨乳美人がいたら迷わず雇っていたんじゃないかと思う。

「そうだな…秘書という設定ならもう少し色気がある方がいいかも…」

スマートフォンを手に取り、少し設定を変更してみることにした。
身長を少し伸ばし、華奢な体型をむっちりボディに変えてみる。

 身長  :163→170 (+7)
 バスト :100→107 (+7)
 アンダー: 65→ 72 (+7)
 ウエスト: 56→ 63 (+7)
 ヒップ : 83→ 90(+7)

急に衣服が縮んだように感じた。ブラが窮屈でバンドが脇腹を食い込んで痛い。
ブラウスの胸元も今にもボタンが弾け飛びそうなほどパツンパツンになっている。
少し余裕のあったタイトスカートもウエストがきつく食い込んでいる。
ブラのホックは外し、スカートのホックはいくつか緩めた。ブラウスの袖丈が少し短くなったが問題ない範囲だった。
鏡に後ろ姿を映すとむっちりと大きくなった丸い尻がタイトスカートを張り出させていた。

「かなりエロさが増したな…こんな秘書がいたら逆に仕事にならんだろ〜」

僕は秘書バージョンの姿を楽しみながら書斎で一人、書類や本に目を通した。
時間が経つと大きな胸の重みが肩に堪えるようになってきたが、胸の端をデスクに載せて負担を軽減した。
ふと気づくと胸の先端がじんわりと温かくなっているような気がした。

「えっ?」

胸に手を当ててみるとブラウスは濡れている。

「まさか?母乳?」

ボタンを外しブラジャーに触れるとぐっしょりと濡れているのがわかった。
白いブラを取り去ると両胸の乳首の先端からポタポタと母乳が滴っている。

「僕の胸から出るなんて…」

既に結構な量が出てしまったようでミルクの甘い香りが書斎に漂っている。先ほどパーツ編集で"母乳'をオンにしていたためだった。
乳首を指で摘んでみると勢いよく白い液体が噴き出す。

(ビュゥーーッ!)

お陰でデスクの上には僕の出した母乳で白い水溜りができてしまった。

「ああっ…これ、気持ちいいかも」

母乳を搾っていると何とも言えない心地良い感覚に包まれていることに気づく。放乳が終わるまでしばらく僕は恍惚としていた。



この日、夜になってようやく泉あきなから連絡がやってきた。