次の日は朝早くあきなの家を後にした。彼女は今日はまた予定があって出かけるそうなので、僕は先にタクシーに乗って帰った。
朝帰りするのはかなり久しぶりのことだった。朝の爽やかな陽光が目に眩しく染みる。家に帰る前に何か買おうと思い、マンション近くのオフィス街のコンビニの前でタクシーを降りた。
(コツッ…コツッ…)
スーツに身を包みんだ僕はどう見てもオフィスに出社する前の女性社員に見えるだろう。コンビニの床を叩くヒールの音が店内に響いた。寝不足で最悪な顔をしている筈だが幸いアイガールの表情には現れていない。
パンとコーヒーをカゴに入れてレジに向かおうとしたとき、雑誌コーナーでふと足が止まった。
(泉あきな…?)
普段、週刊誌を読むことなどない僕だが、見出しの文字が気になり思わず手に取ってしまった。
"泉あきなが激太り!活動自粛中の暴食生活が招いたアイドル生命の危機"
僕はその雑誌をすぐにカゴに入れて支払いを済ませた。
マンションに帰ると早速その記事のページを開いた。コンビニでスナック菓子を大量に買い込むあきなの写真が載っている。顔は帽子とサングラスで隠しているが確かに彼女だとわかる。
撮られた写真のアングルにもよるが、顔の輪郭が丸くなったのと、腰回りが豊かになったことがわかる。意地悪くも数ヶ月前のスリムな彼女の写真と比較されている。
*
『泉あきなが激太り!活動自粛中の暴食生活が招いたアイドル生命の危機。
今年○月に青年実業家との熱愛が発覚し、その後、活動を自粛中の人気アイドル、泉あきなの現在の姿を編集部が捉えた。
都内某所、深夜のコンビニエンスストアにタクシーで乗り付ける若い女性の姿があった。Tシャツにトレーナーのズボンというラフな格好で現れた女性は顔は帽子とサングラスで隠している。
顔を下げたときにサングラスの隙間から覗く大きな瞳で彼女だということがわかった。
ただ、我々のイメージにある彼女の姿とは明らかに違う点があった。頬は膨らみ、顔の輪郭は丸く、体は全体的に横幅が大きくなった印象を受ける。
彼女はカゴにフルーツ牛乳や炭酸飲料を入れた後、スナック菓子を山盛りになるまで放り込み、さらにレジで唐揚げとフライドチキンまで注文した。
彼女を知る人の話によると、自粛中はほとんど家から出ずほぼネットゲームをやって過ごしているという。
元々、ゲーム好きで知られる彼女だが1日に15時間以上プレイする日もありその腕はプロ級に上達しているそうだ。
ただ、運動不足と食生活の乱れによってスリムだったスタイルは見る影もなく危機的な状況に陥っている。
例の熱愛騒動の後から4ヵ月で15kg近く体重が増えているとの噂もありチームへの復帰を危ぶむ声も出てきている。』
*
熱愛発覚後にあきなが週刊誌の見出しを飾るのは初めてのことだろう。メディアとの接触は一切絶っていたのでこの記事はまた世間を騒がせそうだ。
このスクープを持ち込んだのは恐らくあきな本人だろうと僕は思った。昨日、彼女が匂わせていた次の手とはこのことを指していたのだ。
彼女は自分だということがわかるようにサングラスを少しずらして写真に撮られている。コンビニの場所と時間は予め匿名を使って雑誌社に連絡していたのだろう。
体重15kg増は少し盛り過ぎかと思ったがそれに遠くない数字の増加を僕が身をもって実感している。
肉付きが良くなって魅力が落ちるどころか、反対にエロさが増しているのは不思議なことではあるが。
とにかく彼女の事務所は大慌てするに違いない。チーム47への早期復帰を考えていた首脳陣は計画の変更を迫られるだろう。そう言う意味で彼女の作戦はもくろみ通りとなりそうだ。
僕はダイニングテーブルの椅子に腰掛けて薄いコーヒーと味のしないパンを食べながらもう一度その雑誌の記事を読み、ラックの中に放り込んだ。
そのあと、トランスレポートが来ていたのでそれに目を通した。
『○月○日のトランスレポート
なまえ:はるか
トランスタイム:10時間15分
シンクロレート:93.4%(+3.8%)
シンクロレベル:5
シンクロレートが90%台に達しました。100%を目指してさらにアイガールとの同調性を高めましょう!』
とうとう100%も近くなってきた。到達すればまた新たな機能が追加されたりするのだろうか?いずれにせよこのペースならあと2日で達することになりそうだ。
昨日、夜更かしが過ぎたようで少し眠い。体を目覚めさせるために熱めのシャワーでも浴びようと思いバスルームに向かった。
ブラウスとタイトスカートを脱ぎ、ブラを外す。そしてショーツを脱いで裸になる。そこで、ふと、昨日の少女のことを思い出した。
あきなにスマホを操作されて体が縮んだときにぞくぞくとした変な感覚に見舞われたことだ。もう一度、同じ感覚が得られるのか試してみたかった。
スマホのアプリを立ち上げて彼女が保存した"いもうと1"の設定に変更する。
(フッ…)
一瞬で目線が変わり、145センチの少女の背丈に縮んだ。
見下ろすと小ぶりではあるがその歳にしては立派なバストが盛り上がっている。しかし、あのときの感覚を得るのとはできなかった。
もう一度、元のサイズに戻す。今度は身長を一気に変化させるのではなく一つずつ数字を小さくしていった。しかし、結果は同じだった。
恐らく、自分で操作するのではなく誰かに操作してもらった場合に感じるのだろうという結論になった。
自分で足の裏を触っても何ともないが人に触られるとこそばく感じるのと同じようなものかもしれない。
僕は少女の姿のままバスルームに入った。ロリコンの趣味はないのだが、すらりと細く美しい美術品のような体を少し鏡で眺めてみたいと思った。
シャワーのヘッドが高い位置にあったので背伸びをして手に取り、カランを捻って湯が出てくるのを待った。
(シャーー・・・)
「ふぅ…気持ちいい…」
この体が12歳の時のあきなのものとほぼ同じだということに僕は微かな興奮を覚えていた。
片手を胸に当てる。成長途上の張りのある乳房の感触が見事に表現されおり、指が押し返されるような弾力がある。
(シャーー・・・)
シャワーの湯が胸を叩くと、敏感な先端部はすぐに固くなった。乳首と乳輪はまだかなり小さく成熟していない子供のものだがしっかりと前に突き出して尖っていた。
「ああっ!」
敏感な乳首に手が触れると思わず大きな声が出てしまった。
いつもよりワンオクターブ高いアニメヒロインのような可愛い声がバスルームに響いた。
シャワーヘッドを壁に掛け、両手で揉みしだくように胸を揉んだ。小さな手に適度なサイズの乳房がぴったりと馴染む。
「あっ、うふんっ、あんっ、いいっ…」
少女の姿でこのような行為をしているという罪悪感に苛まれながらも、反対にそれが興奮要素となって僕の気分を高まらせた。
片手を胸から下腹部へと滑らせてゆく。少女の秘部はまだ十分には陰毛が生えそろっていない。
細く白い指が割れ目へと侵入する。
「ひゃあああっ!!!」
体が小さくなっても感度に変化はないようだった。中指がごく小さな突起に触れた瞬間、強い快感が少女の体を貫いた。
「ああん、す、すごっ!あっ、も、もう!」
バスルームで一人、少女の姿でシャワーを浴びながらオナニーを止められなくなっている。湯船のへりに片手をつき、前屈みになってもう片方の手でクリトリスを刺激する。
「だ、ダメ!こんなこと…ああっ!いっ、やだっ!い、いっ、いっちゃああう!」
興奮が頂点を迎え、体から大きくビクンと震わせオーガズムに達した。
「はぁはぁはぁ…」
バスルームには僕の乱れた息とシャワーの音が響いていた。
そして、僕は背徳感を感じながらも素晴らしい快感の余韻に浸っていた。男が股間で感じる快感よりやはり数倍気持ちいい。
この感覚が癖になりつつあるのは認めざるを得なかった。
バスタオルで体を拭き、それを胴に巻き付けてバスルームを出た。そして、リビングのソファに腰掛けて火照った体の熱を冷ました。
ひと息ついたところでスマホを操作して体型を元に戻す。いつもの体型ではなく、あきなの体型に合わせてみようと思った。
まず、年齢を19歳に合わせてから身長を調整する。
「身長は155だったよな…」
(146・147・148・・・・・153・154・155)
目線が少し上がった。正確なサイズは知らないのでおおよその感じで調整してみる。
「バストはGカップだから、トップ95、アンダー70でいいだろう。ウエストは60は超えてるよな。ヒップもとりあえずプラス10してみよう」
身長 :145→155 (+10)
バスト : 78→ 95 (-17)
アンダー: 60→ 70 (+10)
ウエスト: 52→ 62 (+10)
ヒップ : 75→ 85 (+10)
バストがぐんと大きさを増して手では収まらなくなりズッシリと重みを感じた。
腰回りは女性らしいカーブを描き少女から大人の腰つきに変化しているがまだ少し足りないようだ。
「胸のサイズはこんなものかな。ウエスト、ヒップはもう少しありそうだな…」
以前ならまだしも、現在のあきなの体型はぽっちゃりの領域に足を踏み入れている。腹部もぽよんと前に出ているのでそれを再現する。
下半身のボリュームをもう少し増やすようにする。
身長 :155
バスト : 95
アンダー: 70
ウエスト: 62→ 70(+8)
ヒップ : 85→ 93 (+8)
脂肪の層が取り付いて腰のくびれのラインは緩くなり、お腹の肉が張り出していわゆるマフィントップになった。
(むにゅっ…)
両手を白い腹部に当てるともちもちとしていて柔らかくて気持ちがいい。
僕は決してぽっちゃり好きではないが、痩せ過ぎているよりも女性らしい柔らかさのある今のあきなの体は割と気に入っている。
尻は幅と厚みが増してむちむちと大きくなった。昨晩のセックスで彼女の腰を掴んだときの感覚とおおよそ同じになっていると思った。
「アイドルでウエスト70って…やっぱ太り過ぎだよな。」
腰に手を当てて自分の体を眺めるとほぼあきなの体型に調整できたことに満足した。
「後は、"パーツ編集"で細部を調整しよう」
アプリのパーツ編集から"胸部"を選び、"軟性"を少し変化させる。
あきなの胸は張りがあってむちむちとしているがアイガールの標準設定よりも少し柔らかめだ。
(むにょん、むにょん、むにょん…)
柔らかくした胸の揉み心地を合わせたところで次は胸のカタチを調整する。
彼女の乳房は底面が大きく高さが低い。つまり服を着ると目立ちにくい隠れ巨乳タイプだ。なので"胸郭"の幅を広げ、厚みを小さくして胴体を少し平らにしてやる。
その後、乳頭部を編集する。乳首はほとんど変える必要はないが、乳輪はアイガールより少し大きめだ。形も真円ではなく少し縦に歪んでいる。
胸の仕上がりに満足したところで他の気になる部分に手を加える。下腹部の陰毛はもう少し濃く茂らせる。
「まずいな…」
股を開くと既に膣液が溢れ出しそうになっていた。胸を触ってエロい気分になっているからだろう。よく見えるように鏡に写しながら編集を続けた。
ひだの形を変えて、クリの突起を少し大きくした。膣の中のことまではわからない。
「僕のちん○と同じ大きさのモノを中に挿れてみたらいいかもな?だが、そんなものないし」
突っ込むモノはないので代わりに指を入れてみる。
(くちゅ…)
クリより下側にある膣の入口から細い指を侵入させる。
「はあん…」
当然、奥までは届かないが少し指を曲げてもう一つのスポットを刺激してやる。
「あっ、くっ…ああっ、いいっ…」
先ほどとはまた違う快感がじんわりと体全体に広がっていく。
(くちゅ、くちゅ…)
指を出し入れするときの卑猥な音が辺りに響いていた。
「あんっ、す、すご、いいっ…」
奥から恥ずかしいほどに愛液がどんどんと溢れ出し、それが潤滑となってさらに快感が高まっていく。
刺激を繰り返す度にそれは大きくなり興奮は頂点に向かって登り詰めてゆく。
(くちゅ、くちゅ…)
「んあっ、はぁっ、くっ、あ、ああっ、も、もうっ!」
(くちゅ、くちゅ…)
「ダメッ、いくぅっっ!!」
ビクンと体が大きく波打ってオーガズムを迎えた。膝と腰の力が抜けてがくがくと体が震える。
「はぁはぁはぁ…」
またやってしまった。
女の体というのはなんと気持ちがいいのだろうか。
付き合っている彼女の体をコピーしてオナニーしてしまうなんて後ろめたい気分もあったが、とにかく今までにないくらい気持ちよかったの確かだ。
僕はこの状態を保存し、ファイル名を"あきな"とつけておいた。