膨乳バトル烈伝 マリカ

ブラン 作
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次の日、わたしは夜明けに目が覚めたのでBEバトルのルールブックを何度か見返していた。
魔法カードの種類はたくさんあるので何のカードにどんな効果があるのかをよく覚えておかないといけなかった。
基本の攻撃魔法にはムク系とバイン系があり、ムク系はバストサイズが加算される魔法で、ムク、ムクラ、マムク、マクムク、ムクムーンと後ろになるに従い強力になる。
ただし、ムクに限っては複数枚あってまとめて出すことができる。例えば、3枚を一度に出せば効果は3倍で+15となる。

 ・ムク B+5
 ・ムクラ B+10
 ・マムク B+20
 ・マムクム B+30
 ・ムクムーン B+50

バイン系は乗算され、バイン、デバイン、ドバイン、デカバイン、バイバインという体系になる。

 ・バイン Bx1.1
 ・デバイン Bx1.2
 ・ドバイン Bx1.3
 ・デカバイン Bx1.5
 ・バイバイン Bx2.0

その他にもボム系、ドム系などがあるらしいが詳しい説明は省略されている。
防御魔法には場に伏せて使うものと場に開いて使うものがある。それぞれクローズカード、オープンカードとも呼ばれる。
クローズカードは相手の攻撃を待ち伏せするカードで魔法をかき消したり、跳ね返したりするものが多い。
魔法をかき消すマジックバリアや跳ね返すマジックリターン、バイリターンなどがある。
オープンカードはやや効果が低い代わりにその効果がずっと持続される。
相手の攻撃を軽減するエンジェル、デクライン。
攻撃を当たりにくくするダークウインド、ダークストームなどがある。
その他にはアイテムカード。カードの種類と効果は様々あるが、防御魔法で防ぐことはできないので注意する必要がある。
大きく分けると相手の胸を一定のペースで膨らませる豊乳サプリや成長ホルモン、特製ドリンクなどの薬品系と自分の胸を小さくするミニマイザーブラや縮乳ブラなどのブラ系がある。
この他にもカードはあるらしく、勝ち進むごとに種類が増えていくそうだ。



朝早くから点呼があった。
看守が眠そうに目元を擦りながら牢の鍵を開けた。

「1174番、1175番、1176番、1177番、確認よおーっし!!」

明日のバトルに向けての準備があるということでその説明があった。
まず身だしなみを整えるために浴場で体を洗い、髪を整え、その後に衣装を合わせるということだった。
確かに髪は伸び放題だし、ときどき布で体を拭うくらいでまともに風呂にも入ってない。
わたし達は牢屋から出され、浴場に連れて行かれた。そこで女性看守に引き継がれた。

「さっさと服を脱いで髪と体を洗うのよ!5分で済ませなさい!」

布の服を脱いで籠に入れ、裸で浴室に入った。久しぶりにゆっくりと湯に浸かりたいところだけどのんびりと過ごしている時間はなかった。
髪と体を洗うと浴槽に入れる時間は1分ほどしかなかった。わたし以外の3人も慌ただしく洗いを済ませて同じ浴槽に浸かった。
周りを見る余裕はほとんどなかったけど、3人ともスタイルが良く、肉づきの良くない自分の体を見せるのが恥ずかしかった。
特にプロポーションが抜群なのは踊り子のディアナだった。
豊かに実った乳房、くびれた腰、丸くてプリプリとしたお尻は女のわたしから見ても羨ましいと思う体だ。
おしとやかなミーナ嬢もそれに劣っていなかった。
クロエは剣士らしく筋肉質で余分な肉はついてなかったが、それでも出るところは出ていて女性らしさと逞しさを兼ね備えていた。

「5分経ったわよ!なにぐずぐずしてんの!」

わたし達は慌てて服を着ると看守に連れられて浴場を出た。
その後は髪を整えてくれるという。ただ、理容師は1人だけなので順番にカットしていくそうで、それ以外の人は衣装合わせになる。
クロエが先にカットとなり、後の3人で衣装を合わせることになった。
廊下をいくつか曲がって衣装部屋と呼ばれる場所にやってきた。

「はあ〜い。いらっしゃいませ〜」

そこには色鮮やかな衣装が所狭しと並べられていてここが監獄の中だとは思えないくらいだった。
とても愛想の良さそうな女性がわたし達の衣装を選んでくれる係のようだった。

「わたくしがあなた達のイメージにぴったりなお衣装を選んでさしあげますから〜。はぁ〜い、先ずは1175番、ディアナ・アークランドさぁん!」

ディアナは看守に促されて一歩前に進み出た。

「まぁ!なんて美しくてセクシーな方なのかしら〜。貴女の色香ならほとんどの男性を虜にできちゃいそうね。
そんな貴女には・・・はい、これなんかどうかな〜」

女はたくさんの衣装の中から1つを引っ張り出してディアナに手渡した。

「さっそく試着してくださるかしら?」

彼女は看守に見張られながら受け取った衣装に着替え始めた。

「では、お次。1176番、ミーナ・ジェッタさぁん!あら、こちらも美しいお嬢様!
とっても上品なお顔だち・・・そうね、貴女ならこんなのが似合うかしら〜」

女はミーナにも衣装を選んでそれを渡した。次はわたしの番だ。

「次は1177番、マリカ・マルベリーさぁん!まぁ、こちらもカワイイお嬢さんだこと。
そんな貴女がもっと可愛く見える衣装は・・・はい、これをどうぞ〜」

わたしには白いブラウスと青い格子柄のスカート、そして頭に付けるカチューシャが渡される。
これってウェイトレスの格好?すっごく可愛いけどわたしなんかが着て似合う気がしない。しかし、看守に促されてしぶしぶそれを試着する。
ブラウスは胸元と袖に、スカートには裾にフリルがついていてちょっと甘すぎる感じだけど、こんな衣装を着たことがなかったわたしはちょっとドキドキとした。
スカートは短めで太ももが露わになるのがちょっと恥ずかしい。
わたしの家は貧しくはなかったけど倹約家で素朴な服しか着せてもらったことがなかったし、可愛い服を買って欲しいなんて言えなかった。

「んまぁ!マリカさぁん!とおーってもかわいいわ!まるでどこかのお城のお姫様みたいよ。
ほら、青いカチューシャもこうやって着けて、うんうん、いいわよ〜」

わたしはかわいいと褒められて、恥ずかしいとは言い出せなくなってしまった。
ふと周りを見るとディアナは胸元がざっくりと開いたセクシーな赤いマーメイドドレスに身を包み、豊かな胸が溢れんばかりになっていた。
一方、ミーナは裾の広がった華やかな白いドレスを着ていて彼女の上品さがさらに引き立てられているように見えた。
2人の美しさには少し気後れがしてしまったけど可愛い衣装に気分が上がってしまったことは事実だった。
明日は化粧を施され、この衣装に身を包んでバトルを行うそうだ。
衣装を選び終わるとわたしとミーナは牢屋に戻され、ディアナはヘアカットのために連れられていった。

「マリカさん、貴女とは戦いたくないわ」

2人きりになったときにミーナはふいにわたしに向かって囁くように言った。

「わたしもです。誰とも戦いたくありません」

「そう言う意味ではありません。私には貴女が私に無い何かを持っているのが分かります。だから貴女とは戦いたくないのです。」

「あなたこそ。わたしに無い物をたくさん持っていらっしゃいます…」

2人の会話はそこで途切れてしまった。男の看守が戻ってきてしまったからだ。
しばらくするとクロエが髪をさっぱりさせて戻ってきた。黒髪が美しく整えられており、後ろで一つに束ねられていた。
わたしは彼女がどんな衣装を着ることになったのか知りたかったが看守がいるので聞くことも出来なかった。