膨乳バトル烈伝 マリカ

ブラン 作
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12

時を遡ること今から10年前。BEバトル界に旋風を巻き起こした17歳の少女がいた。
圧倒的な強さでファイブ・スターの称号を手にするとその勢いでバトルロードを勝ち進み、当時最年少でグランドスラムを達成したのである。
少女の名はカミラ・ファンベルゲン。北の辺境、ヘイバルト地方の生まれ。両親を戦争で亡くし、孤児としてバーチナスの砦へと連れて来られた。
身寄りのない彼女は砦の中で警備隊長や警備兵たちを親代わりにして育ち、砦で働くうちにBEバトルを覚えた。そして、周囲の勧めもあってバトルに出場することになるのである。
グランドスラムを達成し、莫大な賞金を手にした後もBEバトラーとして活躍を続けている。デビューしてから10年間、彼女は一戦たりとも負けておらず、マグノロワ市民は無敗の彼女に敬意を表し"BEレジェンド"と呼んでいる。

そのカミラ・ファンベルゲンとマリカ・マルベリーの世紀の一戦は全市民の大きな話題となっている。
コロッセウムの観戦チケットはあっという間に完売し、何としてでも生で観たいという市民のためにチケットが高額で取引きされちょっとした問題にもなった。
マリカ・マルベリーは若干16歳という若さでありながらファイブ・スターの称号を獲得し、バトルロードで快進撃を続ける期待の戦士だ。
少し控えめなところがある美少女だが内に秘めた芯は強く、バトルで重要となる機転の良さと根性を併せ持っている。
もし、彼女がカミラを破ってグランドスラムを達成した場合、カミラが待つ最年少記録を塗り替えることになる。
一方、無敗を誇る絶対女王のカミラ・ファンベルゲン。彼女に死角があるとは思えない。どのようなステージが設定されても彼女の知識・経験、鋭い感性を働かせて自分の有利な状況へと持っていく。
いくら勢いに乗るマリカと言えども彼女から勝利を勝ち取る可能性はかなり低いと予想される。
唯一、マリカが有利と言えるのは74と控え目なバストサイズ。カミラの83に対して多少のアドバンテージとなるだろう。
もう一つ、このバトルの大きなポイントとなるステージ設定だが未だかつてない大掛かりな仕掛けが準備されるという噂だ。不確定要素の多いステージであればマリカが勝利する可能性も生まれてくるかもしれない。



「それでは本日のメインバトルに移って参りましょう!!」

(ワァーーーーーッ!!)

「いやぁ、ものすごい歓声だぁ!超満員の観客が待ち望んでいるのは・・・マリカvsカミラ!!この世紀の一戦を一目見ようと市内各所にもマジックビジョンが設けられております!!
さあ、ではいよいよ戦士の入場です!!イーーストサーーイドッ!マリカ・マルベリー!!」

(ワァーーーーーッ!!)

"マリカ!"

"マリカ!"

「観客の声援に手を振って応えながら現れたのはお馴染みのブルーのコスチュームに身を包んだ可憐な少女、マルカ・マルベリーです!!
さぁ、本日がバトルロードの最終章、見事に勝利で飾ることが出来るのか!?もしグランドスラムを達成すればカミラが持つ最年少記録を塗り替えることとなります!!」

(ワァーーーーーッ!!)

いよいよ最終戦。このバトルに勝てばわたしは自由の身になれる。相手がレジェンドだかなんだが分からないけど、とにかく自分のベストを出し切るしかない。

「続いて!ウエストサイドにご注目ください!カミラ・ファンベルゲン!!」

(ワァーーーーーッ!!)

"カミラ!"

"カミラ!"

「この巨大なコロッセウムが一層大きな声援に包まれます!!とうとう登場しました!もはや国民的スターと言っていいでしょう!
BEレジェンド、カミーラ・ファンベールゲーンッ!!黒いローブを身にまとい、頭にはフードを被って登場します!これがいつものスタイル!」

"カミラ!"

"カミラ!"

「さあ、中央に来てカミラがローブを脱ぎ捨てます!!」

(ワァーーーーーッ!!)

「ウェーブのかかったアッシュ・グレーの髪が靡き、胸元の空いたドレス姿に変わります!そして、対戦相手のマリカを鋭い目で見据えます!」

カミラの顔に見覚えがある。
まさか!きょ、教官!?
砦でバトルを教えてくれた教官がレジェンド戦士だった!?

「口元に不敵な笑いを浮かべるカミラ、その顔は自信に溢れているように見えます!対して、マリカはカミラの登場に少し戸惑っているようです!
無理もないでしょう、この大歓声の中、無敗の女王と対峙するプレッシャーは相当なものです!さぁて、2人のステータスと賭け率を確認してみましょう!」


EAST
マリカ・マルベリー
年齢 16
身長 152
サイズ 74ー56ー80

WEST
カミラ・ファンベルゲン
年齢 27
身長 156
サイズ 83ー59ー86


 賭け率
 ーーーーーーーーーーーーーーー
 マリカ・マルベリー   3.6
 カミラ・ファンベルゲン 1.2
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 デポジット
 ーーーーーーーーーーーー
 賞金  30000s
 チップ 42180s
 合計  72180s
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「2人に大きな体格差はありませんが、バストサイズではマリカが優位に立っています。
ですが、賭け率はカミラが1.2倍と圧倒的な人気!女王の貫禄を裏付けています!さぁ、では本日のステージ設定を発表いたしましょう!」

(ワァーーーーーッ!!)

「本日はこの決戦に相応しいステージを準備しております!それは・・・冥界のステージ!!早速、シーンチェンジをいたしましょう!」

辺りが突然暗闇となり、観客席が見えなくなってしまった。
見えているのは足下のバトルフィールドと対戦相手のカミラだけ、エクスクルーシブ・エリアが設定され歓声もほとんど聞こえなくなった。

「ようやく静かになったわね、マリカさん。まさか貴女がここまで勝ち進んでくるとは思わなかったわ。でも、たとえ教え子でもここでは一切手加減はしないわよ。全力で行かせてもらうわ。」

「望むところです!まさか教官がレジェンド戦士だったなんて驚いたけど…わたしの全てをぶつけてアナタを倒します!」

自分たちが立つフィールド以外は暗闇で包まれてしまった。決して大きくない2人の声もお互いに届いてしまう。

「2人で何やら話しをしているようですが、終わったでしょうか?…では、ステージについての説明を行います!この冥界のステージには大きく2つ特徴がございます!
まず1つ、ターン開始時に"冥界の波動"と呼ばれる特殊効果が発生します。
2つ目、本ステージでは乳重が"ゼロ"となります。」

冥界の波動?この前のステージの森の恵みのようなことかしら?乳重ゼロって、バストの重さが無くなれば地面に着くことがなくなるんじゃ?

「おやおや?マリカさん、怪訝な表情を浮かべていますね?乳重がゼロならバストが地面に着かず、勝敗が決まらないと思っておられますね?ご心配はありません、後々分かってくると思います。あと、ヒントとして付け加えると冥界の波動にはいくつかのパターンがあります。その効果の何がしかが勝負のカギになってくるでしょう。では、コイントスに参りましょう、よろしいですか?」

(ピィーーン!)

「E!イースト・サイドのマリカ・マルベリーが先攻です!」


〜バトル開始〜

カードが配られる。

【マリカの手札】
『ムク』『マムクム』『デバイン』『デカバイン』『ボム』『豊乳サプリ』『バイリターン』

初めて見るカードはない。
デカバインとボムは強力なカード。防御カードのバイリターンがあるのは心強い。
わたしはバイリターンとムクを選んで場に伏せた。


〜1ターン目〜

冥界の波動 〜蒼旋〜

暗闇から微かに唸るような音が聞こえる。
何が起こるの?

(ヒューーーゥ)

周囲の空気が震え始め、やがて空気の動きになり、風がフィールド上を舞うようにして吹き始めた。それほど強い風ではなく、風が駆け抜けた後はピタリと止んでしまった。
何かの予兆かしら?風が段々と強くなっていくとか、雨が降るとか?

「今のは蒼旋という波動です。フィールド上を駆け抜ける風に煽られないように気をつけてください。さあ、戦士マリカ。バトルを始めてください。」

わたしのターン。
選択したのは先ずは"豊乳サプリ!"

「毎ターン5%ずつバストが増加するカードを選択!先ずは定石通り成長系を使います!」

[カミラ:B83→87]

カミラのターン。
アイテムカードの"ヒイクのエキス"を使用。

「こちらはバスト、ウエスト、ヒップが毎ターン5%増加するカード。カミラもまずは様子見と言ったところでしょう!」

[マリカ:B74→78、W56→59、H80→84]


〜2ターン目〜

冥界の波動 〜妖天〜

真っ暗な闇が仄かに明るさを帯び、赤く妖しげな光が辺りを照らし始めた。

(むくっ…)

なに?胸が…大きくなる?

(むくむくむくっ…)

[カミラ:B87→113]
[マリカ:B78→101]

「これは妖天の波動です。この赤い光を受けるとバストが30%増加します!避ける方法はありません。そして、このターンに限りムク系の魔法効果が5倍になります!」

わたしのターン。
補充カードは『マムク』
ムク系が5倍?だったら使わないと損よね。
"マムクム!"

「マリカ、マムクムで攻撃します!効果5倍でプラス150だぁ!カミラの衣装がふっ飛んで白い乳房が現れる!」

[カミラ:B113→263]

「そして豊乳サプリの効果も加わった!」

[カミラ:B263→276]


カミラのターン。
"ムクムーン!"

「ムク系最強のムクムーンだぁ!さぁ、マリカは困ったぞ!」

ホントに!バイリターンで返しても向こうがリターンを持ってたら終わりだわ。ここは受けておくしか…

(ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

「決まったーっ!青の衣装がぶっ飛んでバストがはだけ出るっ!プラス250!」

[マリカ:B101→351]

「そしてヒイクのエキスの効果!」

[マリカ:B351→369 、W59→62、H84→88]

一気に巨大化したバスト。だけど乳重ゼロのこのステージでは重さを感じない。目の前でふわりふわりと浮かんでいる。


〜3ターン目〜

冥界の波動 〜黒煉〜

赤く妖しい光が消え、再び暗闇に包まれたが辺りが凍てつくように寒くなった。特にバトルフィールドの地面からその冷たさが身体に伝わってくる。

「次は万物を凍てつかせるという黒煉の波動。このターンでは場に伏せたカードは凍ってしまい使用できません!」

わたしのターン。補充カードは『ムク+』
場のカードが使えないなら攻撃あるのみね。
"デカバイン!"

「いったーっ!デカバイン、バスト1.5倍!」

[カミラ:B276→414→434]
 

カミラのターン。
"デバイン!"

「こちらはバスト1.2倍のデバイン!赤く渦巻く炎がマリカを襲う!」

(ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

[マリカ:B369→442→464 、W62→65、H88→92]

「ここまでは両者ほぼ互角の戦い!大きなボールのように膨れ上がった乳房がふわふわとフィールド上を漂います!」


〜4ターン目〜

冥界の波動 〜蒼旋〜

(ヒューーーゥ)

周囲の空気が動き、フィールド上に風が吹き始めた。1ターン目と同じ蒼旋の波動のようだ。不安定な風が吹き付け大きな乳房を揺れ動かす。
この風の意味がわかったわ。バストが大きくなるほど風の影響を受けてしまう。体のバランスを崩したり、バストが暴れて地面に着けばアウトってことね…
それと、1ターン目と4ターン目が同じ波動ってことは波動は全部で3パターン?

わたしのターン。補充カードは『ムク』
攻撃は"デバイン!"

「マリカ、デバインを選択!1.3倍、効果は抜群です!」

[カミラ:B434→564→592]


カミラのターン。
"ヒダイン!"

「カミラ、ランダム効果のヒダインを使って来ます!効果は未知数。さぁ、どこまで大きくなるのか!?10、20、30・・・」

(ムクムクムクムクムク・・・)

「80、90、100・・・まだ伸びそうだ!」

(ムクムクムクムクムク・・・)

「・・・120。ここで止まったぁ!これは大きい!そして、マリカの2つの乳首があり得ないほどに巨大化したぁ!これは恥ずかしい!!」

いや〜ん。これって草原のステージの魔法カードだよね。もう!

[マリカ:B464→584→613 、W65→68、H92→97]


〜5ターン目〜

冥界の波動 〜妖天〜

暗闇が仄かに明るくなり、赤い光が辺りを照らし始める。

(ムクッ、ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

「再び妖天の波動!バストが30%増加します!2人のバストが大きなバルーンのように膨れ上がります。」

[カミラ:B592→769]
[マリカ:B613→796]

やっぱりそうだった。
波動は蒼旋、妖天、黒煉のパターンが繰り返されるみたいだ。
ここまで胸が大きくなると前がほとんど見えない。風に煽られて足を取られたら終わりだわ。次の蒼旋の波動は気をつけないといけない。

(ぽたっ… ぽたっ…)

えっ?もしかして?

「戦士マリカのバストから母乳が滴り始めました!地面に点々と白いスポットができています。」

わたしのターン。補充カードは『ドーグ』
初めてのカード。バストを20%縮小する代わりにウエストとヒップが増量するカードか。でもここは…
"マムク、ムク+"

「マリカ、ここはマムクにムク+の合わせ技!ムクラが倍になって40、そしてそれが5倍でプラス200ぅ!」

[カミラ:B769→969→1017]


カミラのターン。
"ムク・スリー!"

(ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

「カミラはムクの3枚出し!プラス20が5倍になってプラス100だぁ!」

[マリカ:B796→896→940 、W68→71、H97→102]

(プシャーーッ)

「マリカのバストから母乳が噴き出しています!これはヒダインの影響でしょう。」


〜6ターン目〜

冥界の波動 〜黒煉〜

全てを凍てつかせる黒煉の波動。このターンでは場のカードが無効になる。

わたしのターン。補充カードは『ボム+』『バイン』
ボム+はボム系の効果を3倍にするカード、ということはムク+と同じような使い方ね。
これはいいかも?
"ボムとボム+!"

「マリカ、ボムにボム+を重ねます!導火線に炎が灯った!2ターン後に発動すればプラス300の効果になります!」

[カミラ:B1017→1067]
*豊乳サプリの効果

カミラのターン。
"バイバイン!"

「おおっと!ここでカミラは切り札を切ってきました!ここを勝負どころと読んだのでしょう!赤く渦巻く業火がマリカに襲いかかるが場のカードは使用できないっ!バスト2倍っ!」

(ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

「マリカのバストが一気に膨れ上がったーっ!!デカァーーーイッ!エクストリームリー!イノーマス!マッシブ!バストーッ!」

[マリカ:B940→1880→1974 、W71→75、H102→107]


〜7ターン目〜

冥界の波動 〜蒼旋〜

(ビューーーゥ)

再び蒼旋の波動。強く吹いたり弱くなったり方向も定まらない風が巨大なバストに吹きつけられる。風に煽られて大きなバストが流され、それに連られて身体までが引っ張られてしまう。
2000に届きそうなバスト。カミラには大きな差をつけられてしまった。

(ぐぐっ…)

ステージ効果で乳重はゼロになっているがバストが大きくなるほど風の影響を受けやすくなる。

「おっと!マリカのバストが風に流される!大丈夫か!?フィールドを出てしまうとそこでバトル終了になります!」

(はっ… ぐっ… うっ)

「たっ、耐えましたーっ!なんとかステージから落ちずに踏ん張りました!根性には定評のあるマリカ・マルベリー、決して諦めません!」

ステージの外に出てしまえばそれでバトル終了だ。わたしは体ごと流されないように必死で足を踏ん張った。
でも、これ以上バストが大きくなったら踏ん張れる自信はない。
おそらく次の蒼旋の波動が我慢できるかが勝負になる。

わたしのターン。補充カードは『ムク』『バイサーカー』
バイサーカーは初めてのカード。場にオープンすると全ての攻撃効果が2倍になる。
攻撃をするのも受けるのも2倍か、これはギャンブルね… しかも、このカードを出したらまず相手の2倍攻撃を受けるわけじゃない?使いどころが難しいわ。
攻撃に選んだのは、"バイン!'

「さぁ、もうそろそろ強力カードが出払ってきました。しかし、終盤に来てのバインは有効です!」

[カミラ:B1067→1173→1231]

カミラのターン。
"特濃ミルク7.0"

「女王カミラ、さらに畳み掛けます!特濃ミルクの効果が上乗せされ、マリカはバストが毎ターン12%成長します!これは地味に効いてくるぞ!」

[マリカ:B1974→2210 、W75→79、H107→112]


〜8ターン目〜

冥界の波動 〜妖天〜

(ムクッ、ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

「妖天の波動で2人のバストが30%増加します!巨大なバストがさらに巨大になっていきます!」

[カミラ:B1231→1600]
[マリカ:B2210→2873]

わたしのターン。補充カードは『むちむちの玉』
このままでは絶望的。ここはこれで行くしかない!
"バイサーカー!"

「マリカ、場に伏せていたバイサーカーをオープンします!バイサーカーは全ての攻撃魔法の効果が倍になるカード!ボムの爆発に合わせてくるとは上手い!
さぁ、導火線の炎がカミラに到着し・・・爆発!ボム+でプラス300のところが倍で600だぁ!!」

[カミラ:B1600→2200→2310]

カミラのターン。
攻撃は"ムクラ!"

「カミラも強いカードは使い果たしたようです。しかし、バイサーカーの効果で2倍、そして妖天の波動でさらに5倍となる!プラス100ぅ!」

(ムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムクムク・・・)

[マリカ:B2873→2973→3329、W79→83、H112→118]


〜9ターン目〜

冥界の波動 〜黒煉〜

わたしのターン。補充カードは『ムク』
選んだカードは"ドーグ"

「マリカ、次の蒼旋に備えてドーグで胸を小さくします!バストが20%減少し、代わりにその分がウエストとヒップが増加します!」

(シュウウウ・・・むくっ、みちみちみちみちみちみちみちーっ)

(ビリリリーーッ!)

「もともと閉まらなくなっていたスカートが下半身の増量により完全に裂けてしまったぁ!マリカの体がまるで肉塊のような肥満体になっているっ!ショーツの紐も引きちぎられてしまい丸裸だぁ!」

[マリカ:B3329→2663、W83→412、H118→450]
[カミラ:B2310→2425]


カミラのターン
"ミルキーフラッシュ!"

「カミラはミルキーフラッシュを選択!母乳を激しく噴射してバストを小さくするカードです!カミラも蒼旋に備えます!バストはマイナス70!」

(ブッシャーーーッ!!)

[カミラ:B2425→2355]
[マリカ:B2663→2982、W450→472、H485→509]


〜10ターン目〜

冥界の波動 〜蒼旋〜

(ヒューー・・・)

「とうとう10ターン目!蒼旋の波動。風が徐々に強くなってきます!2人はこの風に耐えられるのでしょうか!?
もし、2人同時にフィールドから落ちてしまった場合、現時点でバストサイズが小さいカミラの勝利となります!」

(ゴォーーーーッ!)

今までになかったほどの強い風がフィールドを吹きつける。巨大なバストは煽られて大きく暴れる。

「うああああーっ!」

「マリカ、飛ばされないように必死に耐える!しかし、大きなバストに引っ張られてフィールドの端へと追いやられていくっ!どうだ!?」

落ちてたまるかとバストを腕で掴めるだけ掴んで強大な力に抵抗する。

「必死に耐えるマリカ!そして、カミラも相当厳しそうだ!バストに引っ張られて体が左右にふらふらと揺れる!風が止むまで耐えられるか!」

もうダメかと諦めかけたとき、徐々に風が弱わり始めた。

(ゴォーーーッ)

「マリカは何とか耐えている!カミラはどうだ?苦しそうだが大丈夫か??・・・あっ!と!カミラの体が引きずられて・・・フィールドの端へ・・・お、落ちた!落ちてしまったぁ!」

わたしにはカミラの姿も彼女が落ちたところも全く見えなかった。
胸が大きすぎて邪魔だったし、自分が落ちないように必死だったからだ。

「勝負あり!!・・・勝者マリカ・マルベリー!!・・・まだ信じられません、なんとあのカミラ・ファンベルゲンが敗れました!しかも、勝利したのは若干16歳の少女!最年少でのグランドスラム達成です!!」

エクスクルーシブ・エリアが解除されると耳をつんざくような歓声と大きなどよめきが聞こえてきた。

(ワァーーーーーーーーッ!!)

「一体何が起きていたのでしょうか?マジックビジョンで振り返ってみます!ターン開始時、2人のバストサイズはマリカが2982、カミラか2355とカミラが優位に立っていました。
蒼旋の波動が吹き荒れバストが煽られて暴れます。当然、サイズの大きいマリカの方が大ピンチです。
このとき風は南東に向かって吹いていましたのでマリカの体はじりじりとフィールドの端へと動いていきました。一方でカミラも必死に耐えています。おや?どちらかと言えばカミラの方が不安定な動きをしています。
やがて風が南向き、そして南西向きに方向が変わります。マリカの体は比較的安定していますが、カミラは徐々にフィールドの隅に追い込まれてゆきます。そして、ここで落下!という訳です。
なぜマリカの方が安定していたのでしょうか?これは超肥満体になった体が重りとなって体が引っ張られるのを防いだと考えられます!」

(ワァーーーーーッ!!)

「すみません!は、はやくシュリーンで元に戻してください!それから服を…」

わたしの衣装はとっくに破れてどこかに吹き飛んでいっている。解説は後でいいから早く服か何かを持って来てもらいたい。

「あっ、そうでしたね。お二人とも元に戻しましょう。シュリーン!」

小山のように巨大なバストがみるみるうちに縮んでゆく。
大きく突き出たお腹やたっぷりお肉のついた脇腹、隙間がなくなりぼこぼこと段のついた脚もだんだんと元に戻っていった。
バトルフィールドから転落していたカミラが起き上がり、フィールドに戻ってきた。
巨大だった胸は元に戻っている。投げ入れられたタオルでとりあえず前を隠しているようだった。
わたしの体もようやく元に戻ったけど、真っ裸のままなので小さくうずくまりながら着る物が届くのを待っていた。
彼女は落ち着きを払い特に悔しそうにもしていなかった。わたしと目が合うと口元を少し緩ませ、何かしゃべったように見えたが大きな歓声に掻き消されて聞こえなかった。