森エルフさんの巨乳願望

ブラン 作
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4 夢の国、ショッピングモールへ

4月の終わりから5月の初めにかけてゴールデンウィークの休みがありました。
叔父さんの店は定休日以外は普通にやっていますので私はお手伝いをしていました。
お店にはたまにしかお客がやって来ません。来たとしても何も買わなかったり、少ししか買わなかったりします。
こんなことで生活できるのだろうかと心配になるのですが、叔父さんによると店での売り上げは全体の4分の1ほどで、大部分はお得意さんとの取り引きで成り立っているということです。つまりお店以外のところでも商売をしているのです。
叔父さんが扱う薬草やハーブ、キノコなどは他のエルフたちから仕入れています。
エルフは森のどこに何かあるか良く知っていますので、欲しいものを言えば何でも揃います。それを人間に高い値段で売るのですから売れてないように見えても儲かっているのです。
例えばキノコには美味しく食べられるもの、美味しくないが薬になるもの、毒があって食べられないものがあります。
食べられるキノコの中で珍しいものは高値が付きますし、薬になるキノコは高くても欲しいという人がたくさんいるそうです。

お店が休みの日に私は叔父さん、叔母さんとショッピング・モールに出かけました。
車で30分ほどのところに沢山のお店が集まった施設があるというのです。
私は商店街のお店やコンビニを見たときに品数の多さに驚きましたが、ショッピング・モールはもっと大きいというのです。

「マズったなぁ…」

叔父さんが不満を漏らしたのは道がとても混んでいたからです。ゴールデンウィーク休みのためか車が道を埋めていました。

「叔父さん。この車たちはみんなショッピングモールにいくの?」

「全部じゃないがほとんどはそうだよ。入り口が詰まって渋滞してるんだ。」

車は少し進んでは止まるを繰り返しました。
施設が見えてくるとその巨大さに驚きました。駐車場も端が見えないほど広く、全て車で埋まっています。

「すごい車の数!」

何千、何万という車がびっしり停められています。これを作り出した人間に尊敬と共に恐ろしさも感じました。
建物は大きすぎて全体がわからないくらいでした。入り口に地図が置いてありましたが、読むのが苦手なのと細かすぎてよく分かりません。
中に入るとその光景に唖然としました。

「うわ・・・」

真ん中に大きな空間があり、その左右にびっしりとお店が並んでいます。
それも2階、3階にも同じように並んでいます。奥行きがどれくらいあるかも見通せないくらいずっと奥まで続いています。
二人は二週間に一度ほど食料を買い出しにここに来るそうですが、食料だけでなく様々な物がここでは売られています。
靴一つにしても何百と並べられていて色も形も違います。エルフの世界ではまずこんなこと考えられません。
服の種類はさらに凄いです。いくつもお店があってそれぞれ違うデザインの服がたくさん並んでいます。人間は本当にこんなに沢山の服を必要とするのでしょうか?
私はお祭りの日の子供のように目をキラキラ輝かせながら、そんな夢のような光景に圧倒されていました。
人混みではぐれないように注意しながら歩いていると、下着のお店の前を通りかかりました。

(す、すごい・・・)

色とりどりのブラジャー、ショーツがこれまた大量に並べられていました。それらのどれもがレースやリボン、フリルなどで美しく作られています。
クラスの女の子はこういうところで下着を買っているんだと思いました。
足を止めてじっくり見たいところでしたが、叔父さんもいますし、今日は食料の買い出しに付いてきているだけなので我慢しました。

ショッピング・モールは驚きの連続でしたが、さらに私を驚かせたのはレストランでした。
フードコートという広大な空間に無数のテーブル、イスが並べられていて人間たちでびっしりと埋まっています。料理の種類も数え切れないほどあって、好きな料理をなんでも注文できるようになっています。

「ここでみんな食事をするんだ。普通のレストランで食べるよりかなり安いんだよ。」

叔父さんが得意げに説明しました。
小麦粉を捏ねて糸のように伸ばしたものを茹で、スープに入れて食べる料理や炊いたお米の上に焼いたり揚げたりした肉を乗せたものなど様々です。
私が種類の多さにあっけに取られていると叔父さんは続けて言いました。

「今日は混んでてダメだが、空いているときはここで食事することもある。エルフが食べられるようなものもほんの少しだけどあるんだよ。」

それがどこなのか見つけられませんでしたが、どこかにベジタリアン・メニューというのがあるのだそうです。私は一度、それを食べてみたいと思いました。
食料品売り場も巨大でした。叔父さんは金属で出来た大きなワゴンを持ってきてそれを手で押しました。叔母さんが次々と品物をワゴンの中に放り込んでいきます。
大きなワゴンはそう簡単にいっぱいにはなりませんが、中身を満載した人たちも沢山見かけました。
叔父さんの店のお手伝いをすると私は少しですがアルバイト料が貰えます。たくさんお手伝いをしてお金を貯め、カワイイ下着やキレイなお洋服を買いに来ようと帰り道で思いました。