森エルフさんの巨乳願望

ブラン 作
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9.再び、夢の国へ

ショッピングモールへは路線バスに向かいます。私たちはバス停近くの公園で待ち合わせをしました。

「エル、お待たせー。かえではまだ??」

「まだ来てないわ。バスの時間に間に合うかな?」

矢野みのりはクリーム色のハイネックのニットセーターに格子柄の黒いロングスカートという組み合わせで、いつもとは違って少し大人っぽく見えます。
セーターはゆとりのあるサイズのため胸の膨らみはあまり目立ってません。
私は叔母さんに手伝ってもらって作ったフラワープリントの白いワンピースを着てきました。

「エルのワンピース、カワイイわね!やっぱり背が高いからそういう服似合うよねー」

「ありがと。上手くできたか自信なかったんだけと…よかった」

「ええっ!もしかしてその服、自分で作ったの??すごいじゃない!?」

つい口を滑らせてしまいマズイと思いました。もし、作り方を教えてと言われたら答えられません。

「ううん。でもほとんどは叔母さんに手伝ってもらったんだけどねー」

そんなやり取りをしている間に吉川かえでが遅れてやって来ました。彼女は白いブラウスにグレンチェックの膝丈のスカートというお嬢様風の装いです。

「ごめ〜ん、遅くなった〜」

「遅い!遅い!バスが来ちゃうところよ!」

私たちはバスにギリギリに乗り込んで後ろの席に座りました。
叔父さんの軽自動車も大好きですが、大きなバスにも気分が上がります。
何十人が一度に乗れるような乗り物を作ってしまうなんて人間って凄いんだなと感心してしまいます。

バスは時々、停留所に止まりながら30分ほどで私たちをショッピングモールまで連れて行ってくれました。
ゴールデンウィークほどではありませんが、休日ということでかなりの人手で賑わっていました。
メインの目的は下着屋さんでしたが、かえでが服を買うのと三人でお茶をすることにもなっています。先ず最初に下着屋さんへと向かいました。
みのりとかえではこの辺ではこのお店が一番品揃えが多く、値段も安いと言います。
お店には様々な色、形、デザイン、大きさの下着が並べられています。どう選べば良いかは二人のアドバイスに従うつもりです。

「エルって自分のサイズは分かってる?」

分からないとかえでに答えると、最初は店員さんに測ってもらうのがいいと言います。
みのりが店員に声をかけてくれました。

「いらっしゃいませ〜。では、サイズを確認しますね〜。こちらへどうぞ〜」

美しい女性の店員に導かれて私は試着室に入ります。ポケットからメジャーを取り出して服の上から私の胸に回しました。

「トップが…78、アンダーが…70ですから…AA70がちょうどいいと思います。ハンガーの首のところにサイズが表示されてますからそれで探すとわかりやすいですよ〜」

ブラはハンガーにかけられて、デザインごとに並んでいます。首のところにはサイズがわかるようにB65とかC70などと表示されているそうです。
試着室から出てくるとかえではAカップのブラをいくつか手に持っていました。

「かえでも買うんだ?」

「うーん。カワイイのがあったから…激安だし」

私も探し始めましたがAAカップはかなり少ないみたいです。
みのりは私のブラ選びを手伝ってくれました。

「エル、これはどう?カワイクない?」

「いいっ!いいけど学校に着けていっても大丈夫かな?」

「じゃあ、こっちは?ちょっと控えめだけど…」

「それも良いなー。うーん、悩む。ところでみのりはいいの?自分のを探さなくて?」

「大丈夫よ。だいたい買うものを決めてあるから」

三つほどに絞りこんだ後、試着をしてみることにしました。私はかえでが入った試着室の隣りに入りました。
みのりに選んでもらったブラはどれも可愛くて出来れば三つとも欲しいところでしたが予算的にはどれか一つしか買えません。試してみて一番しっくりくるものを選ぼうと思いました。
ワンピースのジッパーを下ろして下着になり着けてきたブラを脱いで上半身ハダカになります。そして、選んだブラの肩紐に腕を通してカップを胸に当て、背中のホックを止めてみました。

(うん。カワイイかも!)

自分がすごく大人の女性になったような気がしました。頭からすっぽり被る簡素なジュニアブラとは雰囲気が違います。
他の二つのブラも着けてみてどれにするかをよく考えようと思いました。
しばらく悩んでいるとかえでとは反対側の隣の試着室にも誰かが入ってきました。
私は直感でそれがみのりだと思いました。彼女が何カップのブラを買うのか気になるところですが覗くわけにもいきません。

外から店員さんの声がしました。

「お客様、サイズはいかがですか??」

「いいみたいです」

私がそう答えると店員が試着室に入ってきてブラのストラップの長さを調節してくれました。

「カワイイと思います、とってもお似合いですよー。」

私は褒められたこともあって、レースであしらわれたその白いブラを買うことにしました。ショーツもお揃いのがセットになっています。

店員さんは試着室から出ると、隣のみのりと思われる女性にも声を掛けました。
隣からその声が聞こえてきます。

"お客様、サイズはいかがですか??"

"ちょっと小さいみたいです。やっぱり一つ上を…"

私は服に着替えながらとなりの会話に聴き耳を立ててしまいました。普通の人間には聞こえないのでしょうが、エルフの耳には聴こえてしまいます。
声の主はやはりみのりでした。

"では、これのH65を持って来ますね、少々お待ちくださいね。"

Hっ!
A、B、C、D、E、F、G、H、アルファベットの8番目。みのりのバストってそんなに大きかったの?
私は試着室を出てレジに下着を持っていくと、しばらくしてからみのりが試着室から出て来ました。サイズはどうやらH65で問題なかったみたいです。
かえでは既に会計を済まして紙袋を手にして私たちを待っていました。
かえでがみのりに尋ねました。

「みのりってブラのサイズいくつにしたの?」

「教えなーい」

そう言ってみのりはサイズの書かれてある部分を手で隠していました。彼女は私たちにもサイズを内緒にしておきたいようです。
日本人女性で最も多いのはCとDカップ。その次にB、E、A、Fと続くのだそうです。Hとなるとかなり珍しいサイズなので言いたくないのでしょう。
私は偶然知ってしまいましたが、誰にも言わないでおこうと思いました。