森エルフさんの巨乳願望

ブラン 作
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16 体育祭本番

いよいよ楽しみにしていた体育祭の当日になりました。
朝日山中学は各学年3クラスありますので、赤、青、黄の3色に分かれて争います。私たちのクラスは青組で、一年生、二年生との合同チームです。
競技は徒競走、障害物走、大玉転がし、ビーチフラッグ、ムカデ競走、綱引き、クラス対抗リレーとありますが、最も盛り上がるのは最後のリレーだそうです。
一年の男女、二年の男女、三年の男女とバトンを繋ぎます。三年の女子がアンカーということになりますが、その役を私が務めるのです。3チームに先生チームを加えた4チームで走るそうです。
最初の徒競走は足ならしでしょう。点数もあまり高くはありません。
赤、青、黄から二人ずつ、6人がスタートラインに一列に並びます。距離はトラック半周で約100メートルです。

「ヨーイ・・・(パァン!)」

ピストルの音に反応し走り始めました。
6人の中から私が頭一つ飛び出し、他の5人にぐんぐんと差を付けていきます。

(ブルンッ… ブルンッ… ブルンッ…)

胸が小刻みに揺れて痛みを感じます。
以前ほどの痛みはありませんが、スポブラをしていても全力で走ると揺れて痛いのです。

(ブルンッ… ブルンッ… ブルンッ…)

私は5人とかなり差が開いているのを確認しスピードを少し緩めました。

"おいっ、あれ見ろよ!"
"森中ってあんなに胸あったっけ?"
"パッドかなにか入れてるんじゃねーの?"

男の子が私の胸揺れを見て噂しているのが聞こえました。
私の胸は最近、またワンサイズ大きくなっています。数週間前に買ったCカップのブラがもうキツいので、多分Dカップになっているのだと思います。
以前に自作したスポブラが小さくなったので作り替えたのですが、少し緩いため揺れが抑えられないのかもしれません。

私は2位に大きな差を付けてゴールラインを走り抜けました。ですが、昼からのクラス対抗リレーでも胸の痛みは問題になりそうです。

「はぁ…」

「ため息なんて、エルらしくないわよー」

自分の席に戻って座っているとみのりに声をかけられました。彼女は大玉転がしに出場することになってますが出番はまだです。
やはり胸のことはみのりに聞け、と思いヒソヒソ声で相談しました。

「…でね。という訳なの」

「そうかぁ。エルの胸、成長期だもんねー。確かにスポブラ着けてても痛いときは痛いわよね。私なんか今日はスポブラを二重にしてきたわよ。」

「にじゅう?…そんな手が…」

私は汗をかいた時のために、替えのブラを持って来ていました。更衣室に戻ってそれを着けてこようと思いました。

ところで、みのりのHカップはやはり存在感があります。スポブラを二重にしても揺れを抑えるのは難しく、準備体操ではユサユサ揺れる胸元が男の子の視線を集めていました。
私は体育の時などに女子の胸元をチェックするのがクセになっていますが、今日は体育祭なので絶好の観察日和です。
朝日山中の3年女子はBかCカップが多くて半数以上を占めていると思います。AカップとDカップはそれよりやや少ないくらいだと思います。Eカップ以上のいわゆる巨乳ちゃんはクラスに1人か2人くらいです。

 A以下 15%
 B   30%
 C   30%
 D   15%
 E以上 10%

比率にすると大体こんな感じだと思います。もちろん私の勘ですので正確な数字ではありません。
となりのクラスにもかなり巨乳の子がいます。サイズはFか、もしかしたらGカップあるかもしれません。身長は160センチ台の前半くらいでスタイルは抜群です。髪は長く、顔もかわいいので男の子からかなり人気があるみたいです。
それから、二年生の中にFカップくらいの子がいるのを見つけました。
身長は150センチを少し超えたくらいです。童顔で小学生のようにしか見えませんが、胸の膨らみはかなり立派です。徒競走で胸を大きく揺らしながら走っていたので目立ってました。
他にも気になる子はいましたが、やはりみのりのバストが学年で一番だと思いました。

午前中に男子生徒による綱引きの一回戦があり、午後に二回戦が行われました。赤組が2勝、私たちの青組は1勝1敗、黄組が2敗という結果になり赤組が頭一つリードしました。
優勝のゆくえは配点の高いクラス対抗リレーに委ねられることになりました。

「エル、頑張ってね!」
「エルなら大丈夫!」

クラスメイトから励まされながら私はスタート地点へと向かいました。
リレーのチームは1〜3年生の男女6人です。1年生の男子から順番に走り、3年生の女子、つまり私がアンカーを務めます。
赤、青、黄の3チームの他に先生チームも加わっています。先生も男女6人となっていて最後は体育の先生が走るそうです。
各チームの第一走者の四名がバトンを持ってスタートラインに並びました。

「さぁ、いよいよラストの競技!クラス対抗リレーの準備が整いました!では、校長先生、スタートの合図をお願いします!」

「ヨーイ・・・(パァン!)」

ピストルの合図で一斉に飛び出しました。
赤・青・黄の男子はほぼ横一線でコーナーに入ってゆき、青、黄、赤の順番です。先生チームの先生は足が重そうでかなり出遅れています。

「きれいなスタートです!青組が飛び出しました!そのあと黄、赤が続きます!先生チームは少し出遅れました!」

"ワァーーーーッ!"

トラックを半周走り、一年女子にバトンを渡します。二年生の男子、そして、女子とバトンが移り三年生へと回ってきました。

「いよいよ三年生の走者にバトンが渡ります!…おおっと!バトンを落としてしまったようです!黄色!慌てて拾いましたが、赤組、青組と差が開いてしまいました!」

二年女子から三年男子へのバトンリレーのときにトラブルが起こりました。私たちの黄色チームがバトンを落としてしまったのです。最後尾を走っていた先生チームに追いつかれてしまいました。

"ワァーーーーッ!"

「三年生はトラック一周を走ります。1位は赤組、その後を青組が追っています!しばらく差が空いて先生チームと黄組が追いかけます!」

黄色の男子がかなり挽回し、先生チームとの差は縮まりましたが1位とはまだ大きな差があります。
いよいよ男子からアンカーの女子にバトンが渡ります。1位は赤、2位は青のままです。しばらく遅れて黄色と先生チームがほぼ横並びでやって来ました。いよいよ私の番です。

"エルー!"
"頑張ってー!"

黄色チームの声援を背中に受けながら私は先生チームとほぼ並んでバトンを受けました。先生チームのアンカーは体育の先生で相当速そうです。

(スッ…)

先生は前の走者からバトンを早めに受け取り、私がバトンを受けたときは僅かに私の前に出ていました。

「速いっ!」

猛烈なスピードで加速して赤と青チームを追いかけます。全校の生徒と先生から大きな声援があがります。
私も負けてはいません。出だしでは前を取られましたがぴったりと先生を追走します。
幸いなことにスポブラを二重にしたおかげで胸の痛みは感じません。

"ワァーーーーッ!"

「1位は赤、2位は青、その後を先生と黄色が猛烈に追い上げて来ています!!」

一周の半分を過ぎたところで前を走る先生のスピードが少し落ちました。私はすかさず外から先生を追い抜きました。

"オオーーーッ!"

「黄組が先生を抜いて3位に上がりました!!赤組がやや疲れたか!!3チームの差はどんどん縮まりますが微妙なところです!」

20メートル以上あった赤組との差がまるまるうちに縮まり、あと5メートルというところまで迫って来ました。

「最後の直線に入りました!黄色が青を抜いて赤に迫ります!赤が逃げ切れるか!」

"ワァーーーーッ!"

差はあと少し。こうなったらエルフの意地です。走りで人間には負けられません。

「ゴーーール!!ほぼ同時にゴールテープを切りましたぁ!!勝ったのは・・・黄色!黄組の勝利です!!」

"キャーーーーッ!"

"ワァーーーーッ!"

最後に赤組を抜いて大逆転。クラス対抗リレーは黄組の勝利に終わり、総合優勝も黄色が手にしました。
私はみんなから賛辞を受けて体育祭は大盛り上がりで終了しました。