森エルフさんの巨乳願望

ブラン 作
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20 秋の身体測定

朝日山中学では11月下旬に秋の身体測定があります。春の健康診断では身体測定のほかに聴力検査や内科検診がありましたが、秋は身長と体重の測定だけ行うそうです。
春のときは何とも思いませんでしたが、今回は少しゆううつでした。はっきり言うと前と比べてかなり体重が増えていると思うからです。
胸が大きくなっただけならいいのですが、それ以外の身体の部分にもお肉がついています。
叔父さんと叔母さんは考え方が柔軟ですので、私の胸が大きくなったり、少し太ったりしても何とも思ってませんし、髪をバッサリ切ってショートヘアにしても似合っていると言ってくれました。
しかし、私の両親が今の私を見たら何て思うでしょうか?まるで人間とそっくりになった私の変貌ぶりに驚いて森の家に連れ戻そうとするかもしれません。エルフの女性は髪が長く、痩せていて胸が小さいという決まった観念があるからです。
体重が増えている原因は毎日の豆乳だということはわかっています。豆乳は胸を大きくする効果がありますが、エルフにとってはカロリーが高すぎるので余分な栄養が身体にどんどん蓄積されるのです。
止めればいいのでは?と思うかもしれませんが、私はみのりのHカップを目指してもう少し育乳を続けたいという想いがあります。

ジャージに着替えた後、私達は保健室へと向かいました。そして、出席番号順に並んで順番が来るのを待ちました。
私の後ろには矢野みのり、その後ろには吉川かえでが続いています。
まず身長です。

「森中エルさん・・・173.1センチ」

春のときから3センチほど高くなっていました。みのりはどうだったのかな?と見ていると148センチ台で変化はなかったようでした。
私との差はかなりあるので子供みたいに思えてちっちゃくて可愛いです。もちろん、気にしている本人にそんなこと言えませんが。
かえでは少し伸びて160センチに届いたということでした。女子の平均くらいの高さでしょうか。

続いて体重です。

「森中エルさん・・・57.3キロ」

やはり増えていました。
前回は46キロでしたから10キロ以上も増えています。背が3センチ伸びた分と、Gカップの胸の重さを考えても少し増えすぎのように思います。

「エル?どうかしたの?」

測定を終えたみのりが話しかけてきました。

「ううん。思いのほか増えてたからビックリしちゃって…」

「えー、そうなんだ??でも全然太ってないよね。」

「そんなことないって…」

「ここはまた大きくなったみたいね?」

身長差が25センチくらいあるのでみのりのちょうど目の前に私の胸がありました。それをじっと見つめながら彼女は言いました。

「う、うん。まぁ、少しね。」

今度はかえでが口を挟んできます。

「少し…じゃないわよ!二人並んだら明らかにエルの方がおっきいじゃない!」

保健室の鏡に写った姿を見ると、確かにジャージの胸の膨らみは小柄なみのりのHカップより背の高い私のGカップの方が大きく見えます。
バストサイズは恐らく私の方があるんだと思います。

その日の夜、バスルームで改めて自分の身体をチェックしました。
部屋着を脱いで下着姿になります。手を背中に回してブラのホックを外します。

「ふぅ…」

Gカップに育ったバストは結構な重さがあります。ブラを着けないでいると胸が垂れると言われますので出来るだけ着けるようにしていますが、長時間しているとブラ紐が肩に当たるところが痛くなってきます。
レースの付いた淡いパープルのブラから二つの乳房が解放されます。以前ほどの強い弾力はなくなり、指で押すとぷにっと柔らかくめり込みます。
手で持ち上げるとずっしりと重みがあるのがわかります。
夏休み前にはほとんど平らだったのが、4ヵ月で手で覆い隠せないほどの大きな膨らみに成長しました。
バスタブに身体を漬けるとバストがぷっかりと浮かび重力から解放されるのも気持ちいい瞬間です。

「ああっ…」

あまりに心地良いので変な声を出してしまいました。人間の考えたお風呂というものは何て気持ちがいいのでしょう。
毎日お風呂に入るのが習慣になってしまったので、来年、森に帰ったらどうしようかと今から悩んでしまいます。