森エルフさんの巨乳願望

ブラン 作
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26 ダイエット大作戦

冬休み中に増えてしまった体重を落とすために私はダイエットを始めました。
エルフの身体はエネルギーの消費が少ないため、人間に比べるととても痩せにくいのですがそんなことは言ってられません。
私は3月には森に帰ります。こんな身体のまま帰ったらエルフの仲間に笑われるのは目に見えています。あと2ヵ月の間になんとかしなくてはなりません。
まず、食べるものを改めることにしました。うどん・蕎麦などの麺類、かき揚げなどの揚げ物、そして、お餅などお米でできた高カロリーなものは一切控えます。
そして運動。外は雪が積もっているのでジョギングは出来ませんが、出来るだけ歩くようにします。
家からお店まで車で5分の道を歩き、スーパーに行くときも車は乗らず私だけ歩きます。部屋では筋トレとストレッチをして身体を動かします。
私の今の体重は68キロです。秋の身体測定では57キロでしたからそれから2ヵ月で10キロ以上も増えてしまっています。
まずその頃の体重まで戻したいと思います。

(ぎゅるぎゅるぎゅる・・・)

「はぁ。お腹空いた…」

私のお腹が食べ物を欲しています。
でも、ガマン、ガマン。ぽよんと飛び出したこのお腹がへっこむまでは、欲しがりません。
制服のスカートが限界にきています。もう一度、叔母さんに作り替えて欲しいとはとても恥ずかしくて言えません。

「あら?エルちゃん、食べないの??」

「どうした?具合でも悪いのか?」

叔父さんと叔母さんが心配そうに言いました。心配をさせても悪いので私は正直にダイエットを始めたことを告白しました。

「そうだったのね、心配したわ。でも、成長期なんだからそんなに気にすることないわよ」

「そうだ、そうだ。健康が一番だからね。体調を崩したら元も子もないからな」

「はい。気をつけます」

二人は優しい言葉をかけてくれました。二人に甘え過ぎていたことも私の反省点です。

「いっち、にぃ、さん、し…」

部屋に戻って、筋トレを行います。
全体的に筋力アップを図って痩せやすい体づくりをします。特に腹筋を重点的に鍛えてお腹を引き締めていきたいと思います。

「ごー、そく、しっち、はち…」

トレーニングのメニュー表を作って壁に貼りました。何があっても毎日、絶対にこのメニューをこなしていきます。私は一度決めたことは必ず守る意思の強いエルフです。
今頃、クラスメイトたちは受験勉強の真っ最中でしょう。私は勉強などそっちのけでダイエットに励みます。


ダイエットを始めて2週間が経ち、2月になりました。
予想していたように、体重は思うように減ってくれません。
折れ線グラフで体重をつけていますが、スタート時の68.1からわずかに減って現在、67.6です。
ですが、ウエストとヒップは1センチずつ細くなりました。筋肉がついて身体が少し引き締まった気がします。限界だった制服のスカートも少し余裕が出てきた気がします。
痩せるときは胸から痩せる、と聞いていましたのでバストが減ることは覚悟していました。胸はNカップもあるのですから少し減ったところで問題ありませんから。
しかし、不思議なことに胸のサイズに変化はありません。いえ、むしろサイズが増しているみたいなのです。

(120… やっぱり、2センチ増えてる)

カップが1つ上がってOカップになっていました。ブラを作り替えるほどのことではありませんが、どうなってしまうのでしょうか。

2月の初めに公立高校の入学試験がありました。私は家から一番近い高校を受験しました。先生からも私の学力なら問題なく受かると言われていましたし、もっと難しい学校を勧められたりもしていました。
試験の手応えは十分ありました。1ヶ月後に合格発表がありますが問題なく受かっているのではないかと思います。
かえでとみのりは1月に私立高校を受験し、2月に公立高校も受けました。他のクラスメイトも2つ受けてどちらか選ぶ人が多いようです。
どちらにしても私と違う高校を受けているので、春から別々になってしまいます。
というか、私はエルフの森に帰るのでどちらにしてもみんなとのお別れは避けられません。