短編集 〜豊・乳・ワールド〜

ブラン 作
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【K】朝いつも見かける子


(ガタン… ゴトン… )

朝はいつも眠い。
僕は毎朝、電車に20分ほど揺られて高校へ通っている。朝から夕方までつまらない生活をなんとなく惰性でやり過ごしている。

(ガタン… ゴトン… )

朝、僕の目を覚まさせてくれるのが途中の駅から乗ってくる一人の女の子。
小柄で大きな黒い瞳が印象的なかわいい子。こんな子が僕の高校にもいたらなぁと思ってしまう。

(プシュー……)

電車がある駅に止まり、扉が開き、その彼女が乗ってくる。彼女は毎日、同じ電車の同じ車両に乗る。
身長は150センチ足らず、恐らく147か48くらいだろう。制服で近隣の高校生ということはわかるがそうでなければ中学生くらいに見えてしまう。この春から見かけるようになったので多分1年生なのだろう。

(ゆさっ…)

驚くべきは彼女の胸の膨らみの大きさだ。
バレーボールを2つ入れてるんじゃないかというくらい盛大に膨らんでいて、ブレザータイプの制服の前はいつも止められていない。胸が大き過ぎてボタンが止まらないのか、それともボタンを止めると胸が強調されすぎるからだろうか。
僕は電車で彼女のかわいい顔と大きな膨らみを観察することを日課にしている。

(ガタン… ゴトン… )

彼女が車両に乗り込むと、小柄なので人影になって見えなくなってしまうことがよくある。だから、僕の近くに来てくれた日はラッキーだ。

(ゆさっ…)

隣を見ると彼女が横に立っている。
僕の横が空いていたのでたまたまそこにやってきたわけだ。
右手を伸ばしてかろうじて吊り革に手を届かせているのがかわいい。
彼女の頭の頂が僕の肩の高さと同じくらいだ。彼女との距離は30センチもなく、手を伸ばせば触れられる距離だ。
気になる胸の膨らみをまじまじと真横から見るわけにもいかないのでガラスに写ったその姿を眺める。

(ガタン… ゴトン… )

やはりデカイ。

バレーボールは少し大げさかも知れないけどハンドボールくらいは確実にある。
青年誌で見かけるグラビアアイドルよりも遥かにボリュームは上だ。Iカップ、いやそれより上、もしかしたらKカップとかあるかもしれない。

(ゴクリ…)

胸から顔に目線を上げるとガラスに写った彼女と目が合ってしまう。
見られていたことに気づいたのだろうか。僕はさりげなく窓の外の風景に視線をそらす。
前に座っているサラリーマンのおやじもスマホ画面を見る振りをしながら彼女の胸を盗み見ている。これだけ大きいと色んな人から好奇の目を向けられてしまうのだろう。

「キィーーッ!!」

突然、電車が急ブレーキをかけて減速した。
身体が振られないよう咄嗟に吊り革を強く握る。と同時に、隣りにいた彼女の手が吊り革から離れた。彼女はバランスを崩して僕の方に倒れた。

(あっ!)

彼女は僕の右腕に掴まり、寄っかかった。
制服の巨大な胸の膨らみが僕の右肘に押し付けられる。

(むにゅううう…)

肘は柔らく大きな膨らみに呑み込まれた。

「す、すみません」

彼女は謝りながら僕の右腕を離す。それはほんの一瞬の出来事だった。

「い、いえ…」

電車が急ブレーキをかけたのはその一度きりだけだった。そして、僕は彼女とそれ以上言葉を交わすこともなかった。

(ガタン… ゴトン… )

僕の右肘には彼女の柔らかく大きなおっぱいの感触が残ったままだった。