育乳学園U

ブラン 作
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学園内の見学を終えて校長室へと戻ってきた。松岡さんが扉を軽くノックした。

(コン、コン)

「比嘉校長、ただいま戻りました。」

「やあやあ、お疲れさん。平野先生、どうでしたか?」

もちろん松岡さんのおっぱいが素晴らしかったとは口が裂けても言えない。
学園内を歩いて気づいたことなどを述べ、いくつか質問をしたりした。

「では、これから平野先生を職員室に案内しよう。私に着いてきなさい。」

比嘉校長は重厚なチェアから立ち上がって僕に後ろを着いてくるようにいった。松岡さんとはここでお別れとなった。

「高等部は各学年12クラス。1クラスに担任と副担任がおるので24名。これが3学年だから職員だけでかなりの大所帯なんじゃ。担任と副担任のどちらかは教師、育乳指導員となっておる。平野くんは育乳師の資格もお持ちだから一人二役も可能だが、初めてでそれは難しい。副担任はちゃんと付けるんで安心して欲しい。」

「はい」

比嘉校長の話を聞きながら階段を降り、職員室の前までやってきた。
校長が扉を開けると、職員室は遠くまで見渡せる広いフロアになっているのが見えた。
パーティションで各学年が分かれており、手前が一年、奥が三年となっているようだった。
僕はまず一年生を担当する職員たちに紹介された。
比嘉先生の説明の後、僕は頭を下げて簡単に挨拶をした。
職員たちの半数以上は女性であり、男性の方が少ないように見受けられた。これは、二年、三年も同じであった。
驚いたのは女性職員はいずれも松岡さんに勝るとも劣らない巨乳揃いということだった。大きく張り出した白いシャツの膨らみを机の上に乗せていた。
続いて二年生の担当に紹介された後、いよいよ僕が担当する三年生の職員たちの前にやって来た。

「みんな、聞いていると思うが今度、三年生を担当してもらう平野大樹先生だ。先生は国語の教師でありながら二級育乳師の資格もお持ちという逸材だ。」

僕は先ほどと同じように頭を下げて簡単に挨拶をした。

「平野先生には8組の担任をやってもらう。副担任は檜原くんだな?先生に本学のことをよく教えて、協力しながらクラスを運営して欲しい。」

「はいっ!」

席から立ち上がったのは小柄で少しふくよかな女性で、彼女が僕とコンビになる檜原さんらしかった。年齢は20代の半ば過ぎだろう、目が大きく愛らしい顔をしている。髪は明るめのブラウンで肩にかからないくらいのボブショートだ。
そして、彼女もやはり大きかった。小柄な身体に似つかわしくない膨らみを前に突き出していたのだ。

「平野先生は檜原先生の隣りの席に座ってもらおう。」

「わかりました」

机の上には僕のものと思われるノートPCが置かれていた。

「そして、彼女が学年主任の杉崎くんだ。三年の代表として様々な調整ごとや企画などをしてくれている。キミの教育を担当してくれる。」

「平野大樹です。よろしくお願いします。」

「こちらこそ。学年主任の杉崎彩美です。3年の指導方針や校則のことなど簡単に説明させてもらいますね。」

立ち上がった杉崎さんは170センチを少し越すくらいの長身で30歳台半ばくらいのスレンダー系の美しい女性だった。見た目はクールな感じでデキるキャリアウーマン風だ。
ただ、身体つきは華奢なのに一部分だけが異様に大きい。檜原さんや松岡さんと比べても一回りは大きそうだった。
 
(松岡さんが3Zだったら、杉崎さんは一体いくつあるんだろう??)

今日の午後と明日はこの杉崎さんと檜原さんから教育を受ける予定だ。杉崎さんからは学園の方針、三年生の指導について、そして、学内のルールや年間行事、進路指導の進め方などを説明してもらう。副担任の檜原さんからはクラスの運営について説明を受ける。
檜原さんの隣の席に座り、辺りを見回すと反対側も向かい側も女性で皆、重量級のバストを机の上に乗せていた。

(自分は今、巨大なおっぱい達に囲まれている。なんかとんでもない世界に来てしまったな…)

ノートPCを立ち上げてメールに目を通すように言われたのでそのようにしていたが、周囲が気になって仕方がなかった。



午後、杉崎さんから教育を受けるべく僕は研修室へと移動した。部屋にはテーブルが一つとホワイトボードがあり、5、6人が入れるほどの広さとなっている。
杉崎さんはPCの画像をホワイトボードへ映すためにプロジェクターにコードを繋いでいた。

「平野先生、そこに腰掛けていてください。」

「はい。よろしくお願いします。」

杉崎さんが背中を向けると体つきがスレンダーで、腰が細くヒップも小ぶりなのがわかる。それに反して暴力的とも言える大きな胸が両脇から見えている。胸だけが異様に大きい奇跡のプロポーションはまるでアニメキャラのフィギュアのようだ。
準備が終わると杉崎さんはこちらに向き直ってニコリと笑った。クールな印象に反してチャーミングな笑顔だと思った。

「お待たせしました。さぁ、始めましょう。今、資料を開きます…」

「失礼ですが、杉崎先生はこの学園の卒業生なんですか?」

「いえ、私は違います。確かに峯山出身のスタッフは多いですけど…」

「そうですか。とても豊満でいらっしゃるのでそうなのかと思いました。」

「まっ、お上手なのね。」

「胸はおいくつあるんですか?」

胸の大きな女性にバストサイズを聞くことは敬意の表れでありマナーの一つだ。

「うふふ。こんなオバさんにも聞いていただいて嬉しいわ。先生は案外、律儀なタイプなんですね」

「いえ、お世辞とかじゃなくて。ホントに豊満で魅力的だと思ったので」

「コホン。さて、資料も開いたので教育を始めましょうか」

杉崎先生は大きな胸をドスンとテーブルに乗せ、PCでページを切り替えながら投影した画面で説明を始めた。
最初のパートは峯山学園の理念や創立の歴史などで僕は粗々勉強してそれらを知っていたが詳細な説明を受けた。

学園の創立者である峯山一郎はこの地方の貧しい農家に生まれた。幼くして働き、コツコツと貯めた少額の金を相場につぎ込むと天性の商才でそれを何倍にも膨れ上がらせた。
そして、それを元手に様々な事業を成功させるとしがない農村は彼の大規模なリゾート開発で豪華なホテルが立ち並ぶほどに発展した。周囲から人が流れ込んで大きくなり村から町、そして峯山市となった。
そんな彼の夢は巨大な乳房の女性に癒されることであったと言われている。
一郎は晩年になって地元の小さな神社に大金を寄付し、それを立派な社に作り替えた。そこに祭られている神は豊乳の神であり、願うと乳房が大きくなると言われ、子孫繁栄をもたらすと言い伝えられている。
毎年、彼は各地から大きな乳房を持つ女性たちを集めこの神社の巫女として選んだ。それが現在まで巫女選びの儀式として続いている。
また、それと同時期にこの峯山学園を創設している。全国的にも高まりつつあった育乳の思想を取り入れたこの学園は我が国の育乳教育の先駆けであり、その礎を築いたと言われる。
杉崎さんは熱心に説明するあまり熱を帯びてきたようでグレーのジャケットを脱いだ。

「ふう、暑い」

白いブラウスに包まれた大きな胸が存在感を誇示していた。上品な小さなフリルが胸元を飾っており、胸に盛り上げられて窮屈そうな皺ができていた。
しかし、大きい。松岡さんの3Zよりも確実に一回りは大きい。先程はサイズを聞きそびれてしまったのが残念だ。

「どこ見てるんですか?教育中ですよ?」

「す、すみません…」

つい杉崎さんの胸をまじまじと見つめすぎて叱られてしまった。だが、彼女は機嫌を損ねるということもなくそのまま僕に教育を続けた。峯山学園の歴史の一時間目はこれで終わりだった。
杉崎先生は授業があるということで、休憩を挟んで次は檜原さんへバトンタッチとなった。