超乳おとぎ話 桃花源記

ブラン 作
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昔、貧しい漁師が川で漁をしていると桃の花が咲く林に迷い込み、そこを抜けていくと美しい里にたどり着いたという。
その里には戦乱を逃れて移り住んだ人びとが暮らしており、豊かで平和な生活を営んでいたそうだ。
漁師はそこに数日滞在した後、住んでいた村に帰るとそのことを役人に報告した。
役人は大勢の村人を率いてその場所を探しに行ったが、どれだけ探しても見つからなかった。
それを聞いたある人は桃の林の奥にあり、水が流れる源にあることからそこを桃源郷と名付けたという。



漁師には妻とシュンリン(春鈴)という娘がいました。川で獲った魚を売って暮らしていましたが、家族が暮らすだけのお金を稼ぐので精一杯でした。ですが、一家は貧しいながらも幸せな生活を送っていました。
ところがある日、漁師は病にかかってしまい、しばらく漁に出られなくなってしまいました。そうなると一家は生活に困るようになりました。

「わたしが川で魚を獲ってきます。」

シュンリンは十五歳になったところでした。
漁は大人の男の仕事ですが、父の仕事を少し手伝ったことがあり少しくらいなら女の自分でも魚を獲れるかもしれないと思いました。
舟を漕ぐには少し力が必要でした。シュンリンは手足が細く身体も大きくありませんでしたが、櫂を操るくらいは問題ありませんでした。
舟の上から網を投げるのは苦労しました。狙った位置に上手く広がるように網を投げないといけないからでした。

「えいっ!・・・だめか」

最初は全く獲れませんでしたが、数十回投げてようやく一匹の魚を捕まえることができました。
しかし、その一匹だけでは晩ご飯のおかずにもなりませんでした。
来る日も来る日もシュンリンは川で網を投げ続けました。だんだんと上達して一日に五、六匹くらいは捕らえるようになりました。たくさん獲れると市場に行って売り、少しのお金を得ました。

「お米と麦、塩、それから、お野菜を少し買ってきたわよ。」

「すまないね、シュンリン。あなたばかり働かせて…」

「いいのよ、お母さん。それよりお父さんの具合はどう?」

「寝てたら具合は良くなってきたみたいよ。でもまだ熱は下がらなくて…」

「そう… 薬が買えるお金があればいいんだけど… わたしがもっと頑張らなきゃ」

この時代の薬はとても高価なものだったので貧しい庶民が手が出せるものではありませんでした。
薬を買うのは無理にしても病を治すには滋養をつける必要があるので、もっとたくさん魚を獲らなくてはいけないと思いました。
シュンリンは家から離れてよりたくさんの魚が獲れる遠い場所まで舟を出すようになりました。

ある日、見知らぬところを舟で走らせていると良い桃の花の香りが漂ってきました。ふと見れば、片岸だけでなく両岸とも一面に桃の花が咲いています。
桃の木の林はずっと遠くまで続いているように見えました。

「これってもしかして?」

昔、父が行ったという桃源郷の入り口の光景に似ていると感じました。
父は誰に聞かれても二度と桃源郷の話をしませんでした。誰も行くことが出来ないため、村人から嘘つき呼ばわりされていたからでした。
しかし、シュンリンは真面目な父が嘘をつくとは思えず、桃源郷は本当にあるのだと信じていました。

「この林、いったいどこまで続いているの?」

シュンリンは胸を高鳴らせて舟を進めましたがどれだけ進んでも桃の林は尽きませんでした。
一日ずっと舟を漕いでいたのでお腹も空き、やがて体力も限界に近づいていました。シュンリンは少し休憩を取ろうとして舟を停めましたが、疲れていたためそのまま眠りに落ちてしまいました。



ふと目を覚ますと、シュンリンは見知らぬ家の中にいました。舟の上で眠ってしまったはずですがなぜ家の中にいるのかよくわかりませんでした。

「気がついたかのぅ?」

頭の上の方から老人の声がしました。見上げると長い髭を蓄えたお爺さんがシュンリンを見ていました。

「ここは?」

「名も無き村じゃよ。舟の上で眠ったままじゃったので具合でも悪いのかと思ってここに連れてきたのじゃ。」

「そうだ。わたし、舟の上で…」

「ところで腹は減っとらんかい?話はそのあとじゃ」

(ぐううううううぅ・・・)

シュンリンのお腹の音が部屋に響きました。朝からほとんど何も食べていないのでした。

「すみません…」

「ほっほっほ。メイランよ、この可愛いお嬢さんに何か食事を用意してくれんか?」

奥から三十歳前後の美しい女性が顔を覗かせました。
この人がメイランという人だということがわかりました。

「はい。お爺さま。すぐに何か準備します。」

シュンリンはこの老人の家でかなり長い間寝ていたようでした。辺りはすっかり夜が明けて日が昇り、鳥がさえずる声や牛や鶏の鳴き声が聞こえました。
寝床から起き上がって隣の部屋に移ると食卓があり、そこにはたくさんの料理が準備されていました。

「さあ、冷めないうちに召し上がって」

「は、はい」

メイランは戸惑っているシュンリンに薦めました。
炊いた米と野菜の入ったスープ、蒸した魚。小麦粉を練って作ったパンのようなものに豚肉の煮込みなどどれも美味しそうな湯気を立てていました。
シュンリンは席についてまずスープをひと掬い飲みました。

「お、おいしい!」

家で作るスープは塩で少し味付けをするくらいですが、このスープには香草や魚のだしなどが入っていて驚くほど美味しいのでした。
お米もつやつやとしていて良い香りがし、パンのようなものの中には詰め物がしてありそれもまたすごく美味しいのです。そして、豚肉は口に入れるとほろほろとほどけるように蕩けてなくなるほど柔らかく煮込まれていました。
シュンリンは何かのお祝いの日にしか肉を口にしたことがありませんでした。この村はシュンリンの村とは違ってとても豊かであることがわかりました。

(ガツガツガツ、ごくごく、ぱくっ、ばくばく、ぱくぱくぱく…)

美味しすぎて箸が止まらず、シュンリンは目の前の料理を全て平らげてしまったのでした。

「まぁ。そんなに慌てて食べなくてもまだまだたくさんありますから」

「ほっほっほ。さすが育ち盛りじゃな、見ていて気持ちがいいのう」

シュンリンはお代わりもしっかり食べてしまいお腹が張ってしばらく動けなくなるほどでした。
老人とメイランにシュンリンは自分の名前と年齢、住んでいる村のことなどを話しました。

「なるほど。お父上が病気でシュンリンが代わりに漁をしていたというわけか。子供が一人で舟に寝ていたので何事かと思ったわい」

「あの… ここは桃源郷という村なのでしょうか?」

「桃源郷?確かにそのような名前で呼ぶものもいるらしいがの。だが、ここは名も無き村じゃよ。」

「わたしの父が若い頃に同じようにここに来たことがあるようなのです。桃の木の林を抜けたところに村があったと。」

「ふうむ。その若者なら覚えておるかもしれん。じゃが随分前のことじゃからはっきり顔は思い出せんが…」

「もう一度ここを訪れようとしたのですが、たどり着けなかったんです。」

「ほっほ。そうじゃろな。外界の人間が入れぬようになっておるからの。こちら側が受け入れぬ限りはな。」

お腹が落ち着いたところでシュンリンは老人に村を案内してもらいました。深い山々から清らかな水が流れる沢があり田畑は潤い、豊かに実っていました。牛や豚、羊などたくさんの家畜も飼われており、この村が豊かで平和であることがわかりました。

「爺さん。誰だい?その子は?」

農作業をしていた男がこちらに声をかけてきました。

「うちのお客さんじゃよ。失礼のないようにな。」

「外界の子だな、えらく痩せっぽちじゃないか。外は戦争ばっかで食いものも十分じゃないって聞くぜ。その点ここは天国だ。この村で暮らすのが一番だぜ。」

川では三人の女たちが衣服を洗濯していました。どの女もほどよく太っていて暮らしぶりが豊かであることがわかりました。

「あら。可愛いらしいお嬢さんね。」

「どこから来たの?」

「キレイな顔をしているわね。村長さん、どこでこんな可愛い子を捕まえてきたのよ?」

女たちの胸元ははだけて豊満な乳房が露わになっていました。

(うっわ、大きなおっぱい…)

いずれの女もシュンリンが今まで見た中で最も大きな乳房をしていました。女たちは恥ずかしげもなく裸の胸を見せたまま老人と話をしていました。シュンリンは女たちの顔よりもスイカのような大きな胸の方に目を奪われていました。

「きゃははっ!」

「わーい!」

近くでは女たちの子供と思われる女児が川で遊んでいました。
シュンリンよりもかなり年下で二人とも恐らく十歳くらいでしょうか。しかし、その胸元にはしっかりとした大きな膨らみが形成されているのでした。

(ぷるるんっ)

(ばいん、ばいん、ばいんっ)

二人が駆け回ると豊かな膨らみが跳ねるように上下に揺れていました。
老人の家に戻るとメイランが出迎えましたが、メイランの胸は先ほどの女たちよりまた一段と大きいと思いました。この村の女たちは皆、健康的で美しく、しかも、とても豊満な胸をしているのでした。

シュンリンは今年、十五歳になりましたが一向に膨らんでこない胸元を気にしてました。
父が病気になり最近は生活するのがやっとのことでしたのでそのことを忘れていましたが、メイランや他の女たちの豊満な胸を見てそのことを思い出したのでした。
シュンリンはメイランと二人になったのでそのことを話してみました。

「メイラン、どうしてこの村の女の人はみな胸がとても大きいのかしら?」

メイランは少し考えてから答えました。

「この辺りの田畑を潤す水は白龍山から流れ出ているのですが、この水で育つ作物や果物はとても身体に良いと言われています。家畜もよく育ちますし、男どもは逞しく、女どもは豊満な身体に育つと言われます。」

「そうなんだ。じゃあ、わたしもここで暮らしてたらメイランのように成長するのかな?それとも小さいときからずっと暮らしてないとダメ?」

「どうなんでしょう。でも実は、わたしはシュンリンと同じように外界からやってきた人間なのです。
ここに来たときは、18歳。そうですね… シュンリンよりも背が低くてもっと痩せていました。」

「えっ!メイランはここの人じゃなかったんだ!?」

豊満を絵に描いたようなメイランが昔は自分より痩せて小さかったとは俄かには信じられませんでした。

「はい。戦争で住む所と家族を失い、食べるものもなく、途方に暮れてさまよい歩いていたときにいつしかこの里の近くまでたどり着いたのです。お腹が空いて餓死寸前のわたしを偶然、村長さんが見つけてくれたのです。」

「そうだったんですね…」

「ですが、わたしは身体が弱っていて食べ物も食べられないほどになっていました。食べ物が喉を通らなかったのです。そこで村長さんは桃の林の中から神仙桃を探して出して、その実を細かく砕いてわたしに食べさせてくれました。すると、みるみるうちに体力を取り戻し、身体もこのように健康になったのです。」

「すごい… その桃には不思議な力が込められていたんですね。」

「神仙桃が成る木は十万本に一本の割合でしか存在しないそうですが、この村の人たちはそれを大事に祀っているそうです。わたしもその木を見せてもらいましたが、樹齢が何千年ともわからない大きな老木でした。」

「もしその桃を食べたらわたしもメイランのようになれる??」

シュンリンは目を輝かせながらメイランを見ました。

「そうねぇ。多分、同じようになると思うけど… 神仙桃を食べてよいかは村長さんに聞いてみないと…」

メイランは村長が帰ってきたら聞いてくれると言いました。



「ふむ。神仙桃を食ってみたいか…」

「どうでしょうか?シュンリンはこの村の同い年の子と比べてかなり痩せていると思います。」

「神仙桃が必要なほど飢餓状態ではないが… じゃが、どうしてもということなら食っても身体に特に害はないがな 」

「わあ!いいんですか!やったー!」

「ただし、元に戻す方法はないから後悔しても知らんぞよ」

シュンリンは村長に神仙桃の木まで連れて行ってもらうことになりました。
桃源郷の周囲は桃の林が果てしなく続いているように見えるほど無数の木が植っていました。普通ならその中から一本の木を探し出すのは不可能に近いことですが、ここの人たちは皆場所を覚えているのだそうです。村長にしばらく付いて歩くととんでもなく大きな桃の木に出会いました。

「これが神仙桃の木…」

「いかにも。登って取ってこれるかな?」

「はい。木登りは得意です。」

「ワシが指差す実がわかるか?それを取ってくるのじゃ」

シュンリンは男の子に混じってよく木登りで遊んでいたので高い木でも問題ありませんでした。するすると登っていったかと思うと村長が指差した桃の実をもぎとり降りてきたのでした。

「ほっほっほ。見事じゃ。家に戻って食べるがよい。」

家に戻るとメイランが神仙桃の皮を剥いてくれました。

「さあ、どうぞ」

「ありがとう。」

(シャグッ・・・)

「味はどう?」

「甘くて美味しいー♪」

見た目も味も普通の桃とほとんど違いはありませんでした。これが本当に神仙桃という特別な桃なのかと疑問に思うほどでした。

(ドゥンッ・・・)

「えっ?なに?」

一つの桃を食べ終えた時でした。身体に何か違和感を覚えました。

(ドゥンッ・・・ ドゥンッ・・・)

胸の鼓動がいつもより大きく感じられます。
身体が全体的に熱くなっていました。しかし、特に胸の部分がとても熱いように感じます。

(ぐぐぐぐ・・・ むくっ)

胸元を見下ろすと何もなかった部分にこんもりと低い丘が盛り上がっているのがわかりました。

「うそっ!胸が大きくなってる??」

シュンリンは両手を胸に当ててその膨らみを確認します。

(むくっ… むくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくむくっ…)

胸の膨らみは目に見える速度で大きさを増していきます。最初は手のひらに収まるほどの大きさだったのが、手から溢れて収まらなくなっています。
大きくなった膨らみは白い布の服を張り詰めさせて今にもはちきれんばかりになっています。

(ぐぐぐぐ・・・ ビリッ!)

大きくなる胸の圧力に負けてとうとう服の縫い目が裂けてしまいました。シュンリンは溢れでる豊かな乳房を手で押さえますが膨張はまだ止まりません。

「いやん!まだ大きくなるの??」

(ぐぐっ… みちっ… むちっ…)

胸の成長ばかりに気を取られていましたが、シュンリンの背丈も少し大きくなり、肉付きも全体的に良くなっています。

(ビリッ… ビリリリ…)

簡素な布の服はお尻の部分も裂けてしまい、豊かな桃尻とむっちりとした太ももが露わになりました。

(むくむくむくむくむくむくむくっ…)

胸の成長速度は次第にゆっくりとなりましたが、既にスイカほどの大きさに達していました。

「すごい… これが神仙桃の効果…」

「メ、メイラン。シュンリンに何か着るものを持って来てくれるかの?」

シュンリンはすっかり大人っぽくなり、誰もが振り返って見てしまうほどの美女に成長していました。
頬が少しふっくらとして桃のように赤みがさし、まだ少し幼さは残っているもののどうみても十五歳の少女には見えません。
背はすらりと高くなり、破れた服の間からきれいな白い肌がみえています。腰の細さと対称的に豊かになったお尻が女性らしい優美な曲線を描いています。
そして驚くべきはたわわに実った二つの乳房です。
メイランの大きさには及ばないものの丸く柔らかな乳肉が大きく立派に突き出しています。
シュンリンは持ってきてもらった美しい赤い着物を羽織ってその二つの膨らみを隠しました。

「成長はまだ終わっとらん。あともう少し続くじゃろう。」

シュンリンは豊満になった身体にとても満足してその日は眠りについたのでした。



次の日、シュンリンが目を覚ますとそこは見慣れた粗末な舟の上でした。

「あれ?わたし、確か舟の上で寝てしまって… え?桃源郷… 村長さんやメイランは??」

辺りには桃の林が広がっていました。

「あれは夢だったの?」

シュンリンは横たえていた身体を起こしました。

(ゆさっ…)

「おっ、重い、この胸。やっぱり夢じゃなかったんだ…」

見下ろすと大きな胸は赤い着物を窮屈に張り出させており、そこから溢れ出んばかりに大きくなっていました。時間が経ってさらに成長し、スイカの大きさをゆうに超え、メイランを遥かに凌ぐ大きさにまでなっていたのでした。

(ゆさっ…)

「やだ、これじゃ足元が見えないじゃない…」

シュンリンは櫂を手に取って舟を動かし始めましたが、大きな胸は舟を漕ぐには邪魔になりました。また、お尻が大きくなったせいで舟の上でバランスを取るのも難しくなりました。

(ゆさっ…)

「早く家に帰らなきゃ。お父さんもお母さんもきっと心配してる…」

以前のように上手く舟を操れなくなったシュンリンでしたが何とか舟着き場まで帰ってくることができました。
舟を降りると漁師たちがシュンリンに声をかけて来ました。

「見慣れねぇお嬢さんだな。どこから来たんだい?」
「おおっ!すっげえ美人じゃねえか!」
「ででっ!何だ?あの乳は!?」

自分はシュンリンだと言いましたが誰も信じてくれません。漁師たちを無視して歩き始めると市場の人たちが寄って来ました。

「むほおっ。なんと豊満な女子じゃ。」
「お嬢さん、お名前だけでも教えていただけませんか?」
「歩くだけで乳が揺れとるやないか!」

そんな声を無視して市場を通り抜けて家を目指します。大きな胸で足元が見えないので何かに躓かないように注意しながら歩きました。

(ゆさっ… ゆさっ…)

シュンリンがどこに向かうのか気になるのか大勢の村人が後ろをついて来ました。やがて村はずれの粗末な家まで辿り着き、シュンリンは中に入りました。

「お母さん、いま帰りました。」

「誰?シュ… シュンリンなのかい?」

シュンリンの母は娘の姿に空いた口が塞がりませんでした。寝床からも父親が顔を覗かせました。

「お父さん、ただいま。わたし桃源郷に行って来たの…」

病気の父は仙女のように美しくなったシュンリンを眺め、彼女の不思議な話を目を細めながら聞いたのでした。



シュンリンは桃源郷で村長さんから貰った赤い着物を市場で売り、そのお金で父の病気の薬を買いました。
薬を飲むと父は元気になり再び漁に出られるようになりました。
噂は国中を駆け巡り、彼女を嫁にしたいと多くの求婚者が現れました。そして、毎日のように家には様々な贈り物が届くようになりました。
その後、シュンリンがいつ誰と結婚したかは定かではありませんが彼女も両親も共に幸せに暮らしたということです。