育ちが良すぎる高瀬さん

ブラン 作
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<令和6年・春> 安定成長

春になって温かい日が続くようになりました。
わたしはみどりちゃんとショッピング・モールへとお出かけです。
わたしたちはこの春に6年生になりましたが、クラス替えはないので同じクラスのままです。
わたしが大きいのでわたしと並ぶと子供のように見えますが、みどりちゃんの背丈は平均くらいです。
ちなみにわたしはまた背が少し伸びて175センチ、みどりちゃんは148センチです。

「おまたせ〜」

みどりちゃんはオシャレです。
今日は黒っぽい長袖のシャツにプリーツの付いたチェックのミニスカートを合わせ、厚底の黒いブーツを履いています。髪はツインにまとめていて学校でのみどりちゃんとは雰囲気が違ってとてもカワイイです。
今日のお出かけの目的は2つあって、一つ目は映画を見ること、もう一つは洋服を買うことです。
映画は春休みに公開された大ヒットアニメの「プリプリ♥プリティ なないろレンジャーズ」を見に行きます。
お母さんに連れて行って欲しいと言ったら、混んでいてイヤだと断られたのでみどりちゃんを誘いました。みどりちゃんは春休み中に一度観たそうですが、もう一度観たいからわたしに付き合ってくれると言いました。

「ほんとうにいいの?無理して付き合ってない?」

「無理なんかしてないよー!リピする価値はある映画だよ。売り切れで買えなかったグッズも買いたいし!」

ショッピング・モールの中の映画館の前まで来るとたくさんの人でいっぱいです。ほとんどはわたしたちと同じ歳くらいの女の子です。わたしだけ背が高いのでびっくりした目で見られました。
入場できるまで結構並びましたが、春休みの時に比べたら空いているほうだよ、とみどりちゃんは言いました。
開場時間になって入口が開くと席に着く前にまずグッズショップに向かいます。みどりちゃんは限定のプリティ・シザーとラブリィ・ニードル、それからレンジャー達がつける可愛いリボンの髪飾りを買いました。わたしもスレッド・スタッフとみどりちゃんと色違いのリボンを買いました。
ふたりでさっそく髪にそのリボンをつけました。お互いにめちゃめちゃカワイイね!って言って盛り上がりました。
映画はハラハラ、ドキドキ、ものずごく面白かったです。映画館を出た後もわたしたちはずっと感想を語り合いました。

ショッピング・モールにらいくつかの服屋さんが入っていて、先ずみどりちゃんが行きたがっていたショップへと向かいました。
オシャレな服がとても安く買えるということで私たちくらいの小学生や少し上の中学生と思われる女の子たちがたくさん来ていました。
みどりちゃんは早速、気に入った服を見つけたみたいで、手に取って鏡に映していました。

「ねー、これヤバくない?めっちゃくちゃカワイイんだけどー!」

「それ、すごくイイよ!みどりちゃん!」

確かにどの服もとてもカワイイのですが、残念ながらわたしに合うサイズはありませんでした。
ジュニア用子供服のサイズは大きくても160センチまでなので175センチのわたしにはどれも小さすぎます。
たとえ大きいものがあっても、胸が入るかどうかわかりません。入ったとしても、服を胸に合わせるとシルエットがだぶだぶになってしまうのは悩みです。その点ではコンパクトな胸のみどりちゃんを羨ましいと思います。
わたしはワンピースやトップスは諦めてスカートを探しました。スカートだったらウエストさえ入れば大丈夫です。
 
「ふみちゃんのそのスカート、カワイイわね!」

「ちょっと履いてみよっかな?」

試着室に入ってスカートを着替えます。
普段はお母さんと一緒に服を買いに行きますが、わたしの身長には大人用の服しか合わないのでお姉さんぽい服を選ぶことが多いです。手に取った服はタータンチェック柄で裾が広がったスカートです。すこし子供っぽいかなと思いましたが、色やデザインがとても気に入りました。

「どうかな?」

「めちゃくちゃいい!」

膝が隠れるくらいの丈のスカートですが、わたしが履くと膝が出てミニスカートになってしまいます。でもパンツは見えないから大丈夫そうです。
お値段も手頃だったのでわたしはこのスカートを買うことにしました。


<令和6年・夏> 成長は続く

この夏休みに家族でハワイへ行くことになりました。
お父さんがお休みを取れることになり、お兄ちゃんが高校3年生で部活を引退したこともあって家族で初めて海外旅行をすることになりました。
両親は昔、2人で海外に行ったことがあるそうですが子供を連れて行くのは初めてです。
お父さんはホテルでのんびりと過ごしたいと言い、お兄ちゃんはマリンスポーツに挑戦したいと言ってます。お母さんは思い切りショッピングをするつもりだそうです。わたしはやっぱり白い砂浜でおしゃれにジュースを飲みながら海を眺めたり、砂浜に寝そべったりしたいなと思います。
家族みんなでどんなことをしたいかを出し合って、お父さんがプランを決めました。パスポートを取って、スーツケースを買うなど準備も必要です。
1つ心配なのは水着をどうするかということでした。去年の夏に比べてわたしの身長は12センチ伸びて、バストは20センチも大きくなっています。当然、買い直さないといけないのですが、サイズがないのです。お母さんに相談するとこう言いました。

「大丈夫よ。現地に行ったらたくさん売ってるわ。向こうにはわたしたちのような胸の人がたくさんいるからね」

お母さんのサイズまで売っているのかちょっと疑問でしたが、水着は現地のショッピングセンターで購入することにしました。



いよいよ旅行の日、わたしたちは家を出て電車に乗り空港に向かいました。わたしたち家族4人が集まると周りの人たちからすごく注目を浴びます。
お父さんは身長194センチ、お兄ちゃんは203センチ、お母さんは185センチ、そして、わたしは178センチあるからです。
しかも、お母さんはバストが160センチもあって歩くだけでユサユサ揺れるのでどうしても視線が集まります。わたしもかなり大きい方ですがお母さんと並ぶと小さく見えます。
飛行機に乗って8時間ほどでハワイに到着しました。
夜遅い時間に着いたのでその日はホテルに移動して寝るだけでした。

次の朝、眩しい陽の光で目覚めました。
ホテルの部屋のバルコニーから外を眺めるとハワイの青く美しい海が広がっていました。
まだ眠っているお父さんを叩き起こして家族で朝食に向かいました。
朝食の後はホテルを出てビーチを散歩しました。
朝なので泳いでいる人はいませんでしたが、散歩をしている人やサーフィンボードを抱えた人たちがいました。
部屋に戻るとわたしとお母さんは早速、ショッピングに出掛ける準備をしました。そして、お父さんとお兄ちゃんを残してショッピングセンターへ向かう専用バスに乗りました。
そこはとても広くて日本のアウトレットモールなんかよりもっと大きいのです。お母さんは免税店でブランド品のバッグを買いたいと言ってましたが、まずわたしの水着を買うことを先にしました。
水着売り場にも驚きました。ものすごくたくさんの水着が並んでいてどのから見れば良いのかわからないくらいでひた。うろうろしていると、わたしたちに店員さんが声を掛けて来ました。

「アロハ〜!コンチニハ〜、メー・アイ・ヘルプ・ユー、どんなのをお探しですか?」

ブランド髪のキレイな女性店員さんて、わたしは外国人と話すのがほぼ初めてなので緊張しましたが、日本語が喋れるみたいなので少しホッとしました。

「おいくつですか?ハウ・オールド・アー・ユー?」

「トゥ、トゥエルブ…」

「12歳なの?ワ〜オ!大人っぽいわねぇ!ちょっとサイズをチェックするわね」

店員さんはポケットからメジャーを取り出してサッとわたしの胸回りに巻きつけました。

「フォーティー・エイト・インチーズ!(122センチ)、アメージングね!信じられない!」

48インチと言われてもピンと来ませんでしたが、店員さんはわたしたちを誘導して明らかに大きいサイズが置いてあるコーナーに連れて行きました。

「ジャスト・ア・モーメント、少し待ってね。えーっと、そうね。これなんかいかがデスカ?」

外国の水着はどれもシンプルであまり装飾がされてないものが多いようです。店員さんはオレンジ色とブルーのビキニをわたしに見せました。
どちらもカップに紐がついたビキニで、背中で紐を結ぶタイプのものです。トライアングル、三角ビキニとも言われるタイプだそうです。着るのに少し勇気がいりそうですが試着することにしました。
試着室に入って服を脱ぎ、ビキニのカップを胸に当ててみます。カップは少し小さいみたいで胸が入りきりません。首の後ろと背中で紐を結びました。

「どんな感じですか?」

試着室のカーテンを少し開けると店員さんが顔を覗き込みました。

「まぁ!キュートだわ!いい感じね!」

お母さんも似合ってるわよと、言ってくれました。
でもやはり胸がはみ出していて海に入ったらビキニがずれないかな?とちょっと気になります。

「こんなのも試してみますか?」

店員さんはもう一つ白い水着を選んでくれました。ホルダーネックというタイプで、ストラップを首の後ろに回すのですが、カップの部分はさっきの水着よりも面積が大きいので恥ずかしくなくていいかも、と思いました。
わたしには大人っぽすぎるかな?と思いましたがこっちの方がサイズは合うのでこれがいいと思いました。

「ワオ!これもいいわね!セクシーよ。」

お母さんも賛成してくれたのでわたしは白いこの水着にしました。



お昼過ぎから家族4人でビーチに行くことにしました。ホテルから歩いてすぐのところにビーチがあるので部屋で水着を着て、だぶっとした大きめのシャツを上から羽織って出かけました。
ビーチ沿いの道にはたくさんお店があってサンドイッチやハンバーガー、ホットドッグなどを売っているのでお昼ごはんにそれらをいくつか買い、砂浜にシートを広げて座りました。

「いい天気ねー。風が気持ちいい。」

「そうだな。日本より涼しくないか?」

ハワイは日本より南にありますが、それほど暑くなく過ごしやすいと思いました。
お昼ご飯を食べた後、いよいよ海に入ります。
シャツのボタンを外してシャツを脱ぎます。ビキニを着たのは初めてのことなので内心とてもドキドキしていました。特に白いホルダーネックの水着は少しセクシーな感じで嬉しいのですが恥ずかしさもあるのです。でもここはハワイで誰も知ってる人はいないと思うとちょっと大胆になれました。

(ぶるんっ…)

お父さんとお兄ちゃんはわたしの方に視線を向けませんでした。でもこっそり盗み見ているのはわかりました。わたしの白い水着がいい感じとか、似合ってるとか言って欲しいんですけども。

「ねえ、お兄ちゃん?わたしの水着どう思う?」

「ど、どうって… よ、よく似合ってるんじゃないか?」

「やった!ありがとう!じゃあ、ちょっとだけサービス」

(むにゅううう・・・)

お兄ちゃんに向かってグラビアアイドルさんのようにおっぱいを両腕で挟んで谷間を強調するポーズをしてあげました。

「さっき測ってもらったらね、122センチになってたんだよ〜」

「お、おう」

6歳下の妹の水着姿にドギマギするお兄ちゃんがカワイイと思いました。

ビキニの水着は胸が揺れやすくてちょっと困ります。

(たぷっ…)

少し駆け足しただけで上下左右に揺れてカップから飛び出しそうになります。

(たぷんっ… たぷんっ…)

周りを見てみると外国人の女性が何人かいましたが、わたしより胸の大きい人はいませんでした。それよりも全体的に横幅の大きな人が多いです。バストよりもヒップのすごく大きい人が多いなぁと思いました。
お母さんはアメリカにはわたしたちのように胸の大きな人がたくさんいると言ってましたが、こちらに来てからそうでもないということに気づきました。
よく考えたら、外国製の最も大きなサイズ、Kカップ(日本のPカップ相当)のブラが窮屈なのだから外国でもかなり大きいことになるわけです。

(ゆさっ…)

(ゆさっ…)

水着でビーチを歩くと男の人も女の人もわたしの胸に注目が集まりました。わたしの胸が外国人の視線を集めるなんて思ってもいませんでした。
わたしの胸でこの反応ならお母さんならどうなるのだろうと思いました。

(ぼるるんっ!)

お母さんが上着を脱ぐと超特大のバストが現れました。もちろんわたしなんかと比べ物にならない大きさです。お母さんの水着は黒のトライアングル・ビキニです。三角の布がバストトップを隠していますが上下左右からおっぱいがはみ出しまくっています。

「ワッツ・ザット!?」
「ハウ・ビッグ!アンビリーバブル!」
「ハウ・メニー・センチメーターズ・イズ・シー?」

お母さんのバストを見て外国の人たちからどよめきが起こり、皆あっけに取られていました。

(どっぷんっ…)

(どどどっぷんっ…)

前から見るとウエストを隠すくらい大きくて、歩くとそれが左右に揺れるのです。後ろから見ても2つのバストが背中からはみ出しているのがわかります。
お父さんは外国人が驚く様子を見て少し得意気でした。わたしも外国人を驚かせるお母さんのバスト、すごいと思いました。



常夏の島でわたしたち家族は毎日、ビーチに行き、ショッピングをして、色んなアクティビティや観光に出かけて楽しく過ごしました。楽しい日々はあっという間に過ぎて日本へと帰って来ました。
ハワイではたくさん食べ過ぎてしまって少し太って帰って来ました。わたしだけでなく家族全員です。
旅行に行く前から窮屈だった外国製32Kサイズのブラから胸が溢れ、ホックを止めるのがとても大変になりました。
その様子を見てお母さんがそろそろオーダーメイドにしないとね、と言いました。


<令和6年・秋> 予想外の成長

ハワイ旅行から帰ってからしばらくして、わたしはお母さんに連れられてブラジャーをオーダーメイドしてもらいに行きました。
そのお店は最寄駅から電車を15分ほど乗った隣り町の商店街の中にありました。
商店街はお世辞にも栄えているようには見えなくてところどころシャッターが閉まったお店もありました。ですが、そのランジェリー・ショップはおしゃれなカフェのような見た目で周りの雰囲気に少し合っていない感じがしました。

「いらっしゃいませ〜!高瀬様、お待ちしておりました。」

お母さんは予め予約を入れてくれていたみたいでした。店員さんはお母さんと同じくらい歳の女性で、お母さんほどではないですがとても胸が大きいことがわかりました。

「こちらがお嬢様ですね?まぁ、モデルさんみたい。」

わたしは少し笑みを浮かべながら会釈をしました。

「では、お嬢様はこちらへどうぞ。まず測定させていただきますね。」

店員さんに案内されたのは試着室のような小さな部屋でした。

「これは3Dスキャナーといいましてカメラでバストを撮影して立体像を作る装置です。ここで上を脱いでハダカになっていただけますか?脱いだ服や下着は下のカゴをお使いください。」

そう言って店員さんは小部屋の扉を閉めました。よく見るとカメラが壁のあちこちに付いていました。
わたしは言われた通り服を脱いでブラを外し、脱いだものをカゴに入れました。

「撮影して大丈夫ですか?」

「はい」

(カシャッ)

撮影は一瞬で終わりました。

「もう服を着ていただいて構いませんよ」

わたしが服を着ている間に測定の結果が出ていました。店員さんはタブレット端末でわたしのバストの立体画像を見せてくれました。
この画像データにぴったり合うブラジャーをコンピュータが選んでくれるのだそうです。
店員さんが言うには、胸の大きい人はメジャーで測ると誤差が出やすいのでこの方法の方がいいのだそうです。

【測定結果】
 トップバスト 123.5cm
 アンダーバスト 72.7cm
 TBーUB   50.8cm
 カップサイズ  Q
 右乳体積   4017cm3
 左乳体積   4044cm3
 両乳体積   8061cm3

測定結果を見てわたしの胸って両方で8リットル?もあったんだってびっくりしました。店員さんは180センチのわたしを見上げながら結果を詳しく教えてくれました。

「大きさがあるのにカタチが良くて、張りもあって、肌が白くてキメが細かくて、まさに理想的なバストです。左右の大きさもほとんど同じ、整っていますね。いまおいくつですか?」

「12歳です。」

「えっ?えええーーっ!!じゅっ、12歳なの??信じられない!うわー、大人っぽいんだね〜。さすが高瀬さんのお嬢さん。」

店員さんはQカップの見本を持ってきました。オーダー品はわたしの胸のカタチに合わせたものになるので着け心地はこれよりももっと良いそうです。このお店はフルオーダーではなくセミオーダーといって、いくつかある型の中から一番近いものを選んでブラを組み上げるそうです。
この方がフルオーダーよりかなり安くて早く出来上がるということです。お母さんがこのお店を選んだ理由がわかりました。
部屋に入って見本を試着してみましたが、見本でもすごく着け心地がよくてピッタリでした。



注文してから3週間ほどでブラが出来上がり送られてきたのを着けています。
そのブラを着けた時はとても着け心地がよくて、胸が弾むように軽く感じました。わたしの胸にピッタリだったのですが、少し困ったことがあります。何故なら胸の成長を見越して余裕のあるサイズにしてもらった筈なのにピッタリになっいるからです。

(ぷにゅっ)

「やばいかも…」

わたしは胸ではなくお腹のお肉を指でつまみました。
ハワイでは美味しいものを食べ過ぎて少し太ってしまったのですが、日本に帰ってきてからも食欲が止まらなくなっていることが大きな原因です。
わたしは胸を除いて身体はスリムな方だと密かに自慢に思っていたのですが、最近はお尻が大きくなってお気に入りのデニムが入らなくなったのはショックです。みどりちゃんと一緒に買いに行ったスカートもウエストがきつくて履けなくなってしまいました。
でもやはり増量が激しいのはやはりバストです。せっかく作ってもらったオーダーブラがすぐに入らなくなったらどうしようと不安です。



(ぽにゅっ)

「あんっ!もう、みどりちゃん!」

学校の更衣室でみどりちゃんがわたしのお尻を触ってきます。以前はセクハラは胸だけだったのですが、お尻にも手が伸びてきます。

「ふみちゃん、ちょっと太った?」

「もう!言わないで、気にしてるのに!」



秋の運動会が始まりました。
わたしだけみんなより頭一つぶん大きいので目立ちます。でも目立つことには慣れています。
わたしは割と運動が得意な方で、去年も運動会でリレーの選手を務めました。今年は大きくなった胸のせいで速く走れるかどうか心配でしたがなぜか選ばれてしまいました。
まずは最初の競技の二人三脚です。
わたしは体育の女の先生とペアを組みます。普通は生徒同士でペアになりますが、わたしは背が181センチもあるのでペアになれる人がいませんでした。
なので、先生とペアを組むことになったのですが、先生は168センチなので下から見上げられてしまいます。

「ヨーイ・・・ パーン!」

「イッチ、ニ、イッチ、ニ・・・」

わたしと先生のペアがすぐに先頭になりました。他のペアとは一歩の大きさが違うので差はぐんぐん広がっていきます。

「イッチ、ニ、イッチ、ニ・・・」

わたしが先生の歩幅に合わせながら、コケないように注意して走ります。

(たっぷん… たっぷん…)

歩調に合わせてバストが揺れます。肩を組んでいる先生に胸がゴンゴンと当たってしまうので申し訳なく思いました。

「イッチ、ニ、イッチ、ニ・・・」

「ゴール!いっちゃーく!」

わたしたちが2位以下を大きく引き離して1位になりました。

次に出場したのは騎馬戦でした。
わたしは男の子3人の馬の上に乗ることになっていました。普通、騎馬の上には小柄な子が乗りますが、すごく強い騎馬を一つ作ろうということになって、クラスの中で背の高い男の子3人とわたしが選ばれました。
男の子が屈んで土台を組み、その上にわたしが乗ります。うしろの2人の肩にお尻を乗せて、両手を前の人の肩に乗せます。
わたしは男の子よりも体重があるので持ち上がるかちょっと心配です。

「せーの!よっ!」

騎馬が立ち上がるとぐーんと目線が高くなりました。

「大丈夫?重たくない??」

「い、いや、ぜんぜん…」
「大丈夫っっ」
「こっ、これくらい、なんてこと」

やせ我慢で言ってるのか、わたしに気を使ってくれてるのかわかりませんが、とにかく重いのを我慢させてごめんなさい、と思いました。
ただ、わたしたちに勝てる騎馬はいませんでした。帽子を取られたら負けなのですが、だれもわたしの帽子に届きません。反対にわたしが手を伸ばせば簡単に相手の帽子を取ることができました。

最後の競技はリレーでした。
これまでわたしたちのチームがトップでしたが、リレーで負けると逆転される可能性がありました。

「ヨーイ・・・ パーン!」

(たっぷん… たっぷん… )

運動するときは特注のスポーツブラを着けて出来るだけ胸揺れしないようにしてますが、思い切り走るとどうしても大きく揺れてしまいます。

「な、何だあれ?」
「ででっ!でっか!」
「あれが6年生ってマジか?」

(たっぷん… たっぷん… たっぷん…)

重い胸のせいで思うようなスピードで走ることができません。体重が増えたことも影響しているかもしれません。でも、わたしの場合、他の人よりも歩幅が大きいのでスピードはかなりあります。

(たっぷん… たっぷん… たっぷん… たっぷん…)

他の生徒たちとほとんど一団なっていました。
そして、そのままほとんど同時にゴールテープを切ったのです。

(ざわざわ…)

きわどい勝負でしたが、胸が先にゴールを切ったわたしが1位でした。

「やったー!ふみちゃんの胸の差で1着!」

こうして運動会はわたしたちの優勝で終わりました。


<令和6年・冬> 成長の終わり

年が明けました。3月になると卒業になるので何だか寂しくなってきます。
卒業式のために服を買いに行きました。わたしの学校には制服がないので式の日はお出かけ用のようなちょっとフォーマルな服を着ます。レンタルする人も半分くらいいるそうですが、わたしのサイズはレンタルがありません。
身長はまた伸びて184センチになりました。もうお母さんとそれほど変わらない背丈です。中学でもまだ伸びちゃうのでしょうか?
大人用のスーツが売っているお店に行きましたが、大きいサイズはあまり品揃えはありませんでした。
ジャケット、スカート、ブラウス、リボン、靴下をまとめてセットで買いました。ブラウスのサイズはかなり大きくしたのですが、胸が大きすぎてちょっと窮屈な感じです。普段、ボタン付きの服を着ないので外れてしまわないかちょっと心配になりました。
ジャケットのボタンも残念ながら止まりません。



バストは135センチとまた大きくなりました。
去年の冬、国産のブラが入らなくなって外国製のブラを買ってもらいましたが、今年の夏から秋にかけてその外国製のサイズがなくなり、オーダーでブラを作りました。そのオーダーブラも…

「よっ… くっ… キツっ…」

胸が全く収まってくれません。
外側のホックを何とか止めましたが、胸がカップから溢れて逃げ出します。

「ふぅ。入った! …もっと大きいブラをオーダーしなくちゃ…」

(コン、コン)

「入るわよ」

部屋のドアをノックする音が聞こえ、お母さんが入ってきました。手に何か持っていました。

「なーに?」

「これね、お母さんが昔に着けてたブラなの。ちょっと着けてみて。」

レースのついた真っ白で美しいブラでした。
わたしは着けていたブラを外してお母さんのブラを胸に当てました。

「お母さんが中学生のときに着けていたものなの。実家に置いてあったから送ってもらったのよ。せっかくオーダーしたのにすぐにサイズが合わなくなったからあんまり使ってないわ。」

ブラのサイズはUカップです。カップの大きさはわたしにぴったりでした。しかし、アンダーは少し大きかったのでバンドの内側のホックを止めました。

「ちょうどピッタリだわ…」

「うん、よさそうね。しかし、ふみかの成長には驚くわ… 」

「お母さんはいつごろ成長が止まったの?」

「中学3年生頃かしら。確か、その頃はYカップだったわ。その後、大人になってあなた達を産んだときにまた大きくなっちゃったけど…」

お母さんのバストは高校、大学時代もYカップのままでしたが、お兄ちゃんとわたしを産んで現在の2Zカップまで大きくなったそうです。

「わたしの成長はいつごろ止まるんだろう…」

もし、今のペースで成長が続けば中学生でお母さんのサイズを超えてしまうかもしれません。
ブラの中のバストの収まりを調整しながら今のところ止まる様子のない成長のことを考えていました。



卒業式が終わって、わたしはみどりちゃんと一緒に家に帰りました。みどりちゃんとは同じ中学に行くことになっています。胸やお尻へのセクハラが玉に瑕ですが2人はこれからもずっと親友です。
身長は150センチになったそうです。6年生では平均的な背丈です。わたしとは30センチ以上も差があるので歩きながら話すときはかなり見下ろさないといけません。
バストもようやく成長を始めていて、最近、ようやくジュニア用ブラを卒業したそうです。
買ったブラのサイズやカップを尋ねたのですがぜったいに教えてくれません。わたしのことはすごく細かく聞いてくるのに、不公平だと思いませんか?


END