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11月の中旬にいよいよ峯山神社の乳巫女候補者を決める学内選考会が行われる。
峯山神社の巫女選びは例年2月に行われるが、それに先立って学内での選考会である。
峯山神社は巫女となる女性を全国から公募している。しかし、現実には峯山学園の生徒が選ばれることが多かったため峯山学園に6名の推薦枠が設けられるようになった。これは峯山以外の生徒にも巫女を目指してもらうようにするための措置であったと言われている。最近は峯山の姉妹校にも推薦枠が設けられるようになり、それ以外の学校は一般枠として申し込む。合計して10〜12名ほどの候補者の中から3名の巫女が選ばれるということになっている。
峯山学園の生徒はまずこの6名の候補者に選ばれることを目指してきた訳である。
我が3年8組は肥育後の減量を4月から開始し、7ヵ月間に月1kgほどのペースで緩やかな減量を進めてきた。どの生徒もバストダウンすることなく平均7kgの減量に成功している。
4月の時点でクラスにZカップ以上の生徒が5名いたが彼女たちも順調にアンダーが絞れて軒並み2サイズアップが図れた。
桜井詩織 3Z→5Z
楠木柑奈 2Z→4Z
梅野清佳 Z→3Z
柿崎さくら Z→3Z
橘六花 Z→3Z
このほかに、4月時点でYカップだった槙野奈々は再成長によって急激に大きさを増していた。
夏休み明けの測定で3Zに達して僕たちを驚かせたが、それからさらに2サイズ成長してクラス最大の桜井詩織と肩を並べる5Zまでになっていた。
学内選考会は各クラスから4名の代表者を選ぶ必要があり、僕と檜原先生はそれについて話をしていた。
「うちの代表は桜井詩織、槙野奈々、楠木柑奈の3人は決まりですね。あと一人ですけど…」
「梅野さんだな。彼女は巫女になることを強く希望していたからね。後の2人はどちらかと言うと諦めている風だったよ。3Zではあとワンサイズ伸ばしても巫女候補に選ばれる可能性は低いと思ってるようだ。現実にその通りではあるけど」
「他クラスには6Z、7Zの子がいるんですよね。巫女候補になるのがこんなに厳しいとは思ってませんでした。」
「僕もだよ。大変な世の中になったものだと思うよ。」
恐らく、6、7Zは候補確定で、後は5Z同士での争いとなりそうだ。そうなるとバストの形や張り具合、左右のバランス、体型などが決め手になってくる。
桜井さんや槙野さんが残れるかはそこにかかってきそうだ。
*
さて、待ちに待った学内選考会の当日、僕たち教師や学内の関係者は大講堂に集まっていた。
学外から来賓を招き、地元のメディアを入れて大々的に行われたのは過去の話で、今は時代の流れで限られた関係者のみで行われるようになっている。
各組から選抜された生徒たちは1組から順番に一人ずつステージを歩き、育て上げたバストを披露する。
審査を行うのは7名の審査員。学園の理事長、高等部の比嘉校長、1年から3年の学年主任の先生、そのほかに研究部から招待された2名の先生だ。
真壁先生はいないのかと姿を探すと審査員席の後ろの席に座っておられた。かつては審査委員長を歴任していたそうだが本人の意思で退かれたということだった。
関係者が全て席についたところでいよいよ選考会の開会となった。開会宣言の前にまず、参加する生徒たちがステージ上に整列した。
参加者は総勢48人。全12クラスから4名ずつ選出された生徒たちで、全員オレンジ色のマントを羽織っている。マントの下には既に審査のための水着を着ているということだ。
「それでは今から、峯山学園高等部、学内選考会を開催いたします。」
開会宣言の後、理事長の話があった。
峯山は育乳教育で国内最高峰の教育機関であり、皆さんには最先端の育乳法を実践してもらっている。自信を持ってこれまでの育乳の成果を存分に見せてほしいとの言葉がかけられた。
ちなみに今回、出場する生徒48名は全員3Zカップ以上である。平均バストサイズは153.4センチ、これほどの超巨乳女子が一堂に集まる機会は世界でも他に例がないだろう。
なお、20年前の選考会の記録によると出場者の平均バストサイズは118.5センチ、Mカップ以上で参加できたそうだ。その選考会で断トツの1位となった國場ゆうこはバスト152センチ、5Zカップ。当時ではあり得ないと大きなニュースになったが、そのレベルの超巨乳が今では珍しくないくらいに育っているのだ。
20年で35センチもの巨乳化が進んだことは峯山育乳法の改善と進化の成果であることは明らかである。
さて、いよいよ選考会が始まった。
48名の生徒は一旦退場し、1組の生徒4人だけがステージの端に残る。名前を呼ばれた順に前に進み出てマントを取り、ステージの中央まで歩いていく。そして、ビキニを脱いで胸を露わにしてからその場で一周回ってから元の位置へと戻っていくのだ。審査員はその間に一人ずつを審査する。
「1組の愛内りいなさん!」
「はいっ!」
名前を呼ばれた生徒が前に進み出て橙色のマントを取った。大きく豊かなバストは小さな白いビキニに包まれているが、バストの容量に対して明らかにカップが小さく、収まりきらない乳房がこぼれんばかりになっている。
(ぶるるんっ!)
生徒がステージ中央に向かって歩き始めると、勢いよく前に突き出したバストが歩調に合わせてユサユサと揺れた。
生徒はステージの中央に来たところで立ち止まり、名前と身長、バストサイズ、カップを告げた。
「1組の愛内りいなです。身長、160センチ、バストは、トップ152センチ、アンダー72センチの4Zカップです。」
女生徒はサイズを告げた後、手を後ろに回してビキニの紐を引っ張って解いた。
(ぼろんっ…)
ビキニの紐が縛り付けていた力が無くなり、小さなカップから大ボリュームの乳房が溢れ出す。
ビキニの下から現れた乳輪はバストの大きさに比べてやや小さめであり、乳首はピンク色をした標準的な大きさであった。彼女はビキニを完全に取って上半身を露わにし、少し恥ずかしげに顔を上げた。
(おおっ、これは…)
大勢が見ているステージ上で生徒が裸の乳房を晒し披露するという所作を初めて見て、僕は感動を受けていた。
彼女の乳房の形は最も美しいとされるティアドロップ型(或いは、しずく型とも呼ばれる)であり、左右のバランスも整っている。乳房が大きくなればなるほど重力の影響を受けて垂れ下がり、左右にも分かれやすくなったり、サイズのバランスも崩れたらし易くなる。その点、この生徒のバストはほぼ理想的と言える。あえて言うならもう少しボリュームと高さがあればいいと思った。しかし、いきなりの良乳に僕の興奮は高まってしまった。
そして彼女はその場から三歩ほど前に進み出て、その場でゆっくりくるりと一周した。
一周回った後、胸をはだけたままの状態でステージの端へと歩いて退場した。続いて1組こ次の生徒の名前が呼ばれ同じように審査が進んでいく。
「続いて、1組の鈴木ななみさん!」
「はいっ!」
次の生徒がマントを脱いだ。先ほどの子よりもバストが一回り大きそうだった。手元の資料を確認するとやはり5Zとなっていた。4Zと5Zはワンサイズの差であるが明らかに見た目が違う。バストの重量でも一般的に約1キロの差があると言われている。
(ゆっさっ… ゆっさっ…)
ステージ中央に向かって歩き出すと大きな胸がユサユサと揺れる。うちの桜井さん、槙野さんと同じサイズだ。
「1組の鈴木ななみです。身長、167センチ、バストは、トップ158センチ、アンダー76センチの5Zカップです。」
水着の紐を解くと巨大なバストが溢れだした。
「5Zですか… 残念ながらうちのクラスの最大は4Zですよ…」
僕に話しかけて来たのは隣の席の山西先生だった。
山西先生は9組の担任であり、学園では少数派の男性教師であるのでとても仲良くさせてもらっている。
「うちには5Zが2人です。この生徒とはライバルになりますね…」
「5Zはボーダーラインですね。手元の資料では7Zが1人、6Zが2人。この3人は巫女候補でおそらく確定でしょう。しかし、5Zは7人います。この7人で残り3つの席を争うことになるでしょうね。」
「5Zが7人ですか…」
「私は気楽な見物ですが、平野先生は気が気でないでしょうね。初めての選考会でしょうし…」
「その通りですよ。もちろんどの子にも選ばれて欲しいと思いますが、正直やはり自分のクラスの子が選ばれて欲しいです。」
1組の鈴木さんは豊かなバストを露わにしてステージでくるりと回った。
「やや乳が長いかもしれないな」
山西先生は僕にだけ聞こえる小さな声で言った。
乳が長いとは下がり気味だということを意味している。それほど気にならないが、注意して見てみると確かにそのように見えた。乳が長い分、前への張り出しがやや控えめな感じがした。
鈴木さんの後、残り2人の生徒が順にステージを歩いた。2人ともサイズは3Zということで詳細は割愛する。
1組が終わると次は2組の4人がステージの端に現れた。
「2組はカワイイ子が多いですね」
山西先生がまた僕に小声で言った。
僕は胸のことに気を取られていて彼女たちの顔をよく見られてなかったが、よく見れば4人組のアイドルかと思うほど美形揃いだった。
だが、8組も桜井さんや梅野さんはアイドル級のルックスだし、槙野さんや楠木さんも負けてはいないと密かに思ったが言わなかった。
4人のうちの1人はマントの膨らみがかなり大きい。6Zの子がいると聞いていたが彼女のことだろうと思った。
その他は4Zが2人、3Zが1人となっていた。
「2組の、与田ゆきなさん!」
「はい!」
4人中最後に呼ばれた彼女がマントを取ると会場内がすこしざわめいた。当然のことながら今までで一番デカく、胸の盛り上がりが大きい。
(たぷんっ… とぷんっ…)
小さな水着はバストトップをかろうじて隠せているくらいで上下左右から柔肉がはみ出しまくっている。
歩くと上下にたぷたぷと波打ち、左右にゆさゆさと揺れる。
「2組の与田ゆきなです。身長は158センチ、トップバスト160センチ、アンダー75センチの6Zカップです。」
肩までのボブショートは少しブラウンがかった黒髪で、目は大きく童顔、アイドルグループにいてもおかしくないルックスだ。この見た目と160センチのバストとのギャップには驚くほかない。
ビキニの紐を引くと6Zのバストが解放された。
(ぼるるんっ…)
カップが外れて顕になった乳頭はバストの巨大さに比べるとやや小さめで、緊張のためか硬くなりツンと尖っていた。乳輪の形はキレイな円で大きさも標準的だ。
(デカい… しかもかなりの良乳だな…)
大きさとカタチの良さから彼女が巫女候補に選ばれるのはほぼ間違いないだろうと思った。
続いて3組、4組と審査が進んでいく。
4組からは5Zの子が1人出てきた。
「4組の本庄ここねさん!」
「はい!」
マントを取ると大ボリュームのバストをお目見えした。体型は小柄でやや太めである。
(たゆっ… たゆっ…)
歩いて揺れる乳は明らかに柔らかそうであることがわかる。腰にはくびれのラインは残るものの脂肪の層で覆われ、柔らかそうなお腹の肉がビキニの上に乗っている。
「ちょっと太いかなぁ」
隣の席の山西先生がつぶやいた。
肥育後の減量が思うように進まず、身体を絞りきれなかったことが見て取れる。
「4組の本庄ここねです。身長153センチ、バスト167センチ、アンダー85センチの5Zカップです。」
(ぼるんっ…)
ビキニを外すと大容量バストが現れた。
むちむちと柔らかそうな乳房であり、ちょっと檜原先生に似ていると思った。バストに張りはあり下垂は気にならないがそれよりも太めのボディがどう評価されるかだろう。
5組、6組と審査が進み、6組には5Zの生徒が1人いた。そして、その後の7組には今回最大7Zの生徒がおり注目が集まった。
「7組の本田美咲さん!」
「はい!」
彼女がマントを取ると会場内にどよめきが起こった。
端正な顔立ちをしたおとなしそうな見た目の女の子なので胸の膨らみとのギャップが凄い。
(どゆんっ… )
「7組の本田美咲です。身長163センチ、トップバストは162センチ、アンダー75センチ、カップは7Zです。」
夏前のプール開きのときの彼女をよく覚えている。水泳の授業では生徒は揺れを抑えるために胸全体を包み込む水着を着用するのだが、それを着けていても他より大きさが際立っていた。そのときは6Zだったがやはりワンサイズ伸ばしてきている。
背中に手を回してビキニの紐を解く。
(ボルンッ…)
白いビキニから解放され特大のバストが溢れ出す。
白く大きなバストはそれほど垂れることもなく十分な高さをキープしていた。乳輪と乳首はやや大きめだがバストの大きさと合っており、左右のバランスも気にならない。
「これも良乳ですね。」
山西先生もこの生徒には文句のつけようがないようだった。
「このサイズでこれだけ整ってたらまず候補で間違いないな」
7組の審査が終わると次はいよいよ我が8組の番となった。