グジョンセンの胸からいきなり母乳が出たことでしらけてしまった二人は、ギクシャクしたままだった
「あ・・・・・・それじゃ、俺、帰るわ・・・・・・」
どうにもこの場に居辛くなってしまったハッセルバインクは、とりあえず帰ることにした
「うん・・・・・・バイバイ」
乳首から母乳をトロトロ流したまま、グジョンセンが見送る
「何か・・・・・・ごめんな。本当に・・・・・・」
「いいの、気にしないで」
口ではそう言っているが、心の中は今も大混乱だ
グジョンセンは、ハッセルバインクを見送ったあと、しばらく胸を見つめたり、母乳を舐めたりしながら、今後の生活を考えてため息をついた
一方、時は前後して、数分前のハッセルバインクの家
ラニエリは、ようやく目覚めた
「くそ・・・・・・あいつめ・・・・・・」
起きてすぐハッセルバインクへの文句が出る
「人の胸こんなにでかくしやがって・・・・・・」
ラニエリは、手を伸ばして自分の胸に触ろうとする、しかし、うまくいかない
「!?・・・・・・おい、どうなってんだよ・・・・・・」
両手両足が縛られているのだ
体で円を描くように両手両足を一つにまとめられ、その巨大な胸を突き出す形になっている
「っ・・・・・・くそ・・・・・・」
何とか縄を解いたラニエリは、急いで外に出ようとした、が
ふと、鏡に映った自分の姿を見ると、足が止まった
鏡の前の自分は、服は破れ、その巨大な胸は半分以上露出し、乳首の形もはっきりとわかっている
「・・・・・・へん、それがどうしたってんだ」
ラニエリは、気にせず家を出た
それが間違いだった
ハッセルバインクの家から自分の家まで、近いと思ったら、結構距離がある
しかも、道行く人はすべて、ラニエリの胸を見ている
だんだんと自分の胸に注がれる視線が多くなる
これには、さすがのラニエリも参ったようだ
「なんかちょっと・・・・・・恥ずかしくなってきたな・・・・・・」
だからといって、急いで家に向かう訳にも行かない
急ごうとして走れば走るほど、ラニエリの胸は大きく揺れ、ますます色気をかもし出してしまうのだ
結局ラニエリは、人目をできるだけ避けながら、ゆっくり歩いて家まで帰るしかなかった
道中、ラニエリは一つ気づいたことがあった
だんだん自分の乳首が勃起してきたのだ
「え・・・・・・うそ・・・・・・何で?」
目覚めた時はそれほどでもなかったのが、今ではその乳首は硬くなっている
それに、だんだん胸が張ってくる感じがする
「何だよ・・・・・・俺・・・・・・見られて感じてるってのか?」
ラニエリは、そんな自分がちょっと不気味になった
ようやく家に入ろうとしたら、家の前にグジョンセンが立っていた
「・・・・・・あれ?」
グジョンセンは、ラニエリの姿に気づくと、すぐに近づいてきた
一瞬、いきなり大きくなっているラニエリの胸に怯むが、かまわず話し掛ける
「ラニエリさん・・・・・・探していたんですよ。どこに行っていたんですか?」
「ああ・・・・・・いや、まあ・・・・・・」
ラニエリは、どう言っていいのかわからず、困惑している
「でもよかった、早く戻ってきて。・・・・・・あの、ちょっと相談したいことがあるんですけど・・・・・・」
グジョンセンは、後半部分を小声にして言った
「・・・・・・相談?」
「はい・・・・・・ここではちょっと何なので、私の家で・・・・・・」
ラニエリは、言われるがままにグジョンセンの家に入った
中に入ると、何やら、朝来たときには無かった、特異な匂いがある
甘ったるいような、それでいてさらっとしたような・・・・・・よくわからないけど、いい匂いであることには間違いない
「で・・・・・・何ですか?相談って」
ラニエリは、相変わらず女を装って話し掛ける。結構疲れるが
「実は・・・・・・」
そういうと、グジョンセンは服をめくって、胸をさらけ出した
乳首からは、何やら白い液体が流れ出している
「・・・・・・何ですか、これ?」
「・・・・・・母乳です」
グジョンセンは、恥ずかしそうに言った
「母乳!?・・・・・・何でまた・・・・・・」
「急に・・・・・・出てきたんです」
ハッセルバインクとのさっきの事を話すわけにもいかず、グジョンセンは情報をかいつまんで言うしかなかった
「急に・・・・・・ねぇ」
ラニエリは、ただただ驚くばかりだ
「それで、どうしたらいいかわからなくて・・・・・・」
「そう言われても、こっちだってわかんないですよ」
「そうですか・・・・・・」
そう言って、グジョンセンは沈んでしまった
「でも、どうして知り合ったばかりの私に相談するんです?ほら、あのハッセルバインクとか言う人は?」
知ってる人を他人のように話すのは、結構難しい事だ
「あ、ハッセルバインクは、その・・・・・・だめなんです」
(ふ〜ん・・・・・・あいつもついに嫌われたか?)
ラニエリは、勝手に想像を膨らませた
「それに、あなたなら胸も大きいから、何か知ってるかもしれないし・・・・・・」
その後の言葉を、グジョンセンはためらいつつ言った
「・・・・・・似てるんです。あなたは」
似てると言われて、一瞬ラニエリはドキッとする
「似てる?・・・・・・誰にですか?」
「・・・・・・私の、死んじゃった彼氏にです。ほら、朝言ったじゃないですか」
「・・・・・・」
ラニエリは言葉を失った
まさか、ばれていたと言うのだろうか
「もちろん、見た目は違うし、声も違うし、話し方だって違う・・・・・・だけど、似ているんです」
ラニエリは、ただ黙って聞いていた
「何て言うか・・・・・・感じが似ているんです。魂の感じが」
「魂・・・・・・」
妙にスピリチュアルな表現だが、今のグジョンセンにはそう言うしかなかった
「・・・・・・ごめんなさい、あいまいな言葉で」
「ああ、いや、別に・・・・・・」
あながち外れてもいない。と言うよりも、むしろ当たりのほうに近い
「・・・・・・でも、言いたい事はわかりますよ。なんとなく」
「そうですか・・・・・・」
その言葉を聞いて、グジョンセンは少し安心したようだった
帰り際、グジョンセンは、ラニエリに訊ねた
「あの・・・・・・その胸・・・・・・どうしたんです?」
グジョンセンは、ラニエリの爆乳を指して言った
グジョンセンに言われて、ラニエリは今の自分の胸が非常識な大きさだということを思い出した
「ああ、えっと、これは・・・・・・気にしないでください」
そういって、ラニエリはそそくさと帰ってしまった
ハッセルバインクに大きくされたなんて、言えるはずが無いのだ
もしかしたら、ハッセルバインクは、ものすごい影響力を持っているのかもしれない
夕方
昼寝から目覚めたラニエリは、起き上がろうとしたが、うまくいかなかった
どれもこれも皆、この爆乳のせいだ
「さて・・・・・・どうすれば良いんだかな、これは」
服はきついので脱いでしまった。今目の前にあるのは、あらわになった巨大な双球だ
それにしても、やっぱり胸が張っている気がする。乳首だって、さっきから勃起したままだ
鏡で確認してみても、ラニエリの胸は、さっきよりも確実に少し大きくなっている
「・・・・・・変だな・・・・・・」
ラニエリは自分の胸に触れてみる
「あうっ!」
その瞬間、何かとても気持ち良い刺激が、ラニエリの体を走った
「な・・・・・・何だ?」
もう一度、今度は乳首の先端に触れてみる
「ああっ!」
今度は、さっきよりも数倍大きい刺激が、ラニエリを襲った
指先を見ると、なぜか濡れて光っている
これを見て、ラニエリは昼間のグジョンセンのことを思い出した
彼女は、急に母乳が出たと言っていた
「まさか・・・・・・俺もなんて事は・・・・・・無いよな?」
そうは思ったが、ラニエリは怖くなったので、これ以上むやみに胸を触らないことにした
しかし、そんな事でどうにかなるものでは無かった
ラニエリは、自分の胸が、どんどん熱くなってくるのを感じていた
「んっ・・・・・・何でだ・・・・・・何もしてないのに・・・・・・」
確かに胸には触れていない、が、胸はどんどん熱くなってきた
胸の中で何かが動いている。ちょうど、胸が大きくなったときのように
その「何か」は、どんどん乳首の先端に集まってきているようだ
「くっ・・・・・・だめだ・・・・・・これ以上は・・・・・・」
ラニエリは乳首の先端をつまむ
「・・・・・・ううっ!」
当然、新たな刺激がラニエリを襲うが、今はそれどころではない
しかし、その「何か」は、ラニエリの意に反して、どんどん胸の中に溜まってくる
もはや、収まる気配は無い。胸も一段と張ってきた
「もう・・・・・・だめだ・・・・・・出るっ!」
ラニエリが乳首をつまんでいた指を離すと同時に、乳首から母乳が溢れ出した
さっきからラニエリの胸が張っていたり乳首が勃起していたのは、人に見られて感じていたからではなく、母乳が溜まっているからだった
それを確信すると、ラニエリは少し気分が良くなった
母乳はなかなか収まる気配が無い。それほど多く溜まっていたのだ
ようやく収まった頃には、部屋はもう母乳まみれになっていた
「はあ・・・・・・どうしようか、これ・・・・・・」
新たな悩みを抱えて、ラニエリは二日目を終えた
続く