無色 その7

橙 作
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「あ〜・・・・・・」
ラニエリは、憂鬱なまま目覚めた
今日で全てが終わってしまう
もう、向こうに帰らなければいけない
それなのに、ラニエリはまだ何もできていなかった
その上、ラニエリの体は母乳が出るようになっててしまっており
それもまた、ラニエリの気分を落ち込ませる原因の一つとなっていた
「どうなったかな・・・・・・」
ラニエリは、恐る恐る自分の爆乳に触れた
その胸は昨日とは違ってぜんぜん張っておらず、乳首も普通の状態だった
「良かった・・・・・・」
ラニエリは、心の底から安心した
しかし、これですべての問題が解決した訳ではない
ラニエリには、解決しければならない大きな問題があった

胸を収められるような服を例のかばんから取り出し、ラニエリは外に出た
爽やかな風が吹く、清々しい朝だ
ふと隣を見ると、いつのまにかそこにグジョンセンが立っていた
「・・・・・・おはよう、ございます・・・・・・」
グジョンセンは、小声で挨拶をした
「ああ・・・・・・おはようございます」
ラニエリもつられて小声になる
「あの・・・・・・胸のほうは・・・・・・どうなりました?」
ラニエリがそう聞くと、グジョンセンは顔を赤くした
やはり、結構恥ずかしいらしい
「あの・・・・・・ちょっと家に来てもらえませんか?」
言われるがまま、ラニエリはグジョンセンの家に向かった

「どうぞ・・・・・・」
グジョンセンは、ラニエリに紅茶を差し出した
昨日飲んだのと同じものだ
「んっ・・・・・・あれ?」
しかし、ラニエリはそれに違和感を感じた
「・・・・・・昨日とちょっと味が違う・・・・・・何か入れたんですか?」
「これです」
そう言って、グジョンセンは服をめくって、自分の胸を出した
その乳首からは白い液体が流れている
「これですって・・・・・・まさか」
「はい・・・・・・母乳です」
なんと、その紅茶に入っていたのは、グジョンセンの母乳だった
「おいしかったですか?」
驚くラニエリをよそに、グジョンセンが聞く
「ええ・・・・・・けっこう」
ラニエリは、紅茶を飲み干して言った
「そうですか・・・・・・よかった」
そして、グジョンセンは、カップを片付けると、ラニエリの傍に寄った
寄った、と言うよりも、くっついている感じである
「あれから・・・・・・一晩考えてみたんですよ」
グジョンセンが言っているのは、ラニエリが本当はクディチーニなのではないかという事だ
「・・・・・・やっぱり、あなたはあの人に似ている・・・・・・何故?」
グジョンセンはラニエリの胸に顔を寄せる
「あっ・・・・・・」
ラニエリは少し感じてしまう
それと同時に、胸が張ってくるような感じもした
(げっ・・・・・・またか?)
まさか、また母乳が出てしまうのか、それだけは避けなければいけない、と、ラニエリは思っていた
グジョンセンの前で母乳を噴き出してしまったら、みっともない気がするからだ
グジョンセンは話を続ける
「こんなに胸が大きいのに・・・・・・こんなに違うのに・・・・・・」
そう言ってグジョンセンは、ラニエリの胸に顔を埋めた
「あっ、ちょっと・・・・・・」
ラニエリの胸が熱くなってくる
(もう・・・・・・勘弁してくれよ・・・・・・)
例によって、乳首もだんだん勃起してくる。これはもう、完全に母乳生産体制に入ったと言っていいだろう
(やっべ・・・・・・帰らなきゃ・・・・・・)
ラニエリはグジョンセンから離れようとする
「じゃ・・・・・・私はもう、これで・・・・・・」
「待って」
一刻も早く帰ろうとするラニエリを、グジョンセンが止めた
「私を・・・・・・置いていかないで・・・・・・」
グジョンセンは再びラニエリに擦り寄る
そして、ラニエリの乳首が勃起している事に気がついた
「乳首・・・・・・たってる・・・・・・」
グジョンセンはラニエリの乳首を触る
「あうっ!」
ラニエリは思わずあえぎ声を上げる
「ちょ・・・・・・ちょっと待って・・・・・・」
ラニエリは止めようとするが、グジョンセンは聞かずに、乳首をいじり続ける
くりっ・・・くりっ・・・
「はうっ・・・・・・」
「立派な乳首ね・・・・・・こんなに大きくなって」
ラニエリの乳首はもうパンパンに張っている
胸だって、今にも母乳が出そうだ
「ちょっと・・・・・・もう・・・・・・やめて・・・・・・」
「・・・・・・やめない」
グジョンセンは、ラニエリの服を脱がした
あらわになった乳首の先端は、軽く濡れている
それを見てグジョンセンは、一気にラニエリの乳首に吸い付いた
「・・・・・・ああっ!」
グジョンセンは強い力でラニエリの乳首を吸う
「もう・・・・・・だめだぁ・・・・・・」
ビュッ・・・ビュッ・・・
ラニエリの力が抜けると同時に、胸から母乳が噴出した
「・・・・・・!!」
グジョンセンの口の中に、甘い液体が流れ込む
「・・・・・・やっぱり、母乳出るんだ・・・・・・」
そう言うと、グジョンセンは乳首から口を離し、ラニエリの爆乳を搾り始めた
ぎゅっ・・・ぎゅっ・・・
「うう・・・・・・あああっ!」
グジョンセンに胸を搾られるたびに、ラニエリの乳首から勢いよく母乳が飛び出す
グジョンセンの体に母乳がかかり、もう母乳でベトベトだ
なおも、グジョンセンはラニエリの胸を搾り続ける
母乳はちっとも収まらず、部屋はどんどん母乳まみれになってゆく
「もう・・・・・・やめてくれよ・・・・・・」
ラニエリの願いも、グジョンセンには通じない
グジョンセンは、裸になり、母乳まみれのその体を、ラニエリの体に押し付けた
むにゅっ・・・むにゅっ・・・
体と体、特に乳と乳が密着しあう
それが、ラニエリに変な感覚を与えていた
「ああ・・・・・・はうう・・・・・・」
胸からは、まだ母乳が流れている
グジョンセンは、再び乳首に吸い付いた
「・・・・・・ふぁっ!」
「んっ・・・・・・んっ・・・・・・」
今度は、ラニエリの母乳を飲んでいる
かと思うと、母乳をたくさん口に含み、ラニエリの口に口移しで流し込んだ
「どう・・・・・・甘いでしょ?」
「んっ・・・・・・甘い・・・・・・」
グジョンセンは、ラニエリのその様子を見た後、ビンビンに勃起したラニエリの乳首を、力いっぱいつねった
「・・・・・・あああああっ!」
今までよりも遥かに強い刺激が、ラニエリを襲う
その衝撃で、ようやく収まりかけたと思われた母乳が、再び勢いよく噴出した
「んっ・・・・・・」
グジョンセンは、再びラニエリにキスをする
「・・・・・・!!」
「・・・・・・」
グジョンセンが、何かに気づいた様子で、ラニエリを見る
「ラニエリ・・・・・・あなた・・・・・・やっぱり・・・・・・」
「・・・・・・ばれたか」
ラニエリは、力なく返事した
そのとき、玄関のドアを何者かがノックする音がした
二人は驚いて玄関のほうを見る
するとそこには、いつものようにパンを届けに来た、ハッセルバインクが居た
「お前ら・・・・・・何やってんだ?」

数分後、三人はクディチーニの墓の前に来ていた
ラニエリとグジョンセンの乳首は、もう元に戻っている。相変わらず乳はでかい、が
「・・・・・・で、ばれちまった、ってのか?」
ハッセルバインクがラニエリに聞く
「・・・・・・ああ」
ラニエリが力なく答える
「でもよかった・・・・・・また、一緒にいられるんだよね?」
グジョンセンがうれしそうに言う
「いや・・・・・・そうじゃない」
ラニエリがそれを否定する
「え・・・・・・何で?」
グジョンセンが驚いて聞き返す
「俺がここに戻ってこれるのは三日間だけなんだ・・・・・・それで、今日がその三日目なんだよ」
グジョンセンは黙っている
「俺は・・・・・・お前にちゃんとした別れを言うために、戻ってきたんだ」
「嘘・・・・・・嘘でしょ?」
グジョンセンは信じられないといった様子だ
「いや・・・・・・嘘じゃない」
「そんな・・・・・・また別れるなんて・・・・・・嫌だよ・・・・・・」
グジョンセンはラニエリに泣きつく
「ごめんな・・・・・・けど、大丈夫だよ・・・・・・」
「え・・・・・・?」
グジョンセンがラニエリの顔を見上げる
「俺は・・・・・・俺はここに居る事はできないけど・・・・・・向こうからお前たちを見ることはできるから・・・・・・」
ラニエリは顔をあげて言う
「・・・・・・だから・・・・・・その・・・・・・大丈夫だから、さ・・・・・・」
「全然言ってる意味がわかんないな」
ハッセルバインクが突っ込む
「しょうがねぇよ・・・・・・俺だって、よくわかんないんだから」
グジョンセンは、じっとラニエリの顔を見ている
「とにかく・・・・・・もう、泣かないでくれ。俺は、ずっとそばにいる・・・・・・つもりだから」
「うん・・・・・・わかった」
「わかったのか?」
グジョンセンの適応の早さに、ハッセルバインクが驚く
その時、ラニエリの体が透け始めた
「・・・・・・どうやら、もう行かなきゃ見たいだな・・・・・・」
「えっ・・・・・・」
「・・・・・・じゃあ、元気でな」
「・・・・・・クディチーニ!」
グジョンセンはクディチーニの手を掴もうとしたが、その前にクディチーニは消えてしまった
後には、二人だけが残されていた
「は〜あ、結局俺は、あいつには勝てなかった、ってわけだな」
ハッセルバインクが疲れたように言う
「そうかも知れない・・・・・・だけど、あなたがこの胸をくれなかったら、私はクディチーニにちゃんと会えたかどうかわからないから・・・・・・」
グジョンセンはハッセルバインクのほうを振り向く
「・・・・・・ありがとう、ハッセルバインク」
グジョンセンは、極上の笑顔でそう言った
「・・・・・・ま、その笑顔が見れたただけでも、良しとするか」
そう言って、ハッセルバインクは墓場を後にした
グジョンセンも、その後に続いて・・・・・・一度、クディチーニの墓を振り返って見て・・・・・・墓場を後にした
空は晴れていた

終わり