夏の幻

橙 作
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ギラギラに太陽が照りつける日。そんな日でも、子供は元気だ
「なあ、今日はどこ行って遊ぶ?」
3人の少年が集まって話している
「海は行ったし、川も行ったし・・・他にどっかあるか?」
「大体、遊ぶとこ少ないんだよな、この辺って」
「そうそう」
侃侃諤諤を繰り返しているうちに、一人の少年が、突如ある事を思いついた
「そうだ!今日は林の向こうへ行ってみようぜ!」
「林の向こう?何かあったっけ」
「聞いた事ないか?バケモノ屋敷の話。向こうの方にあるらしいぞ」
「ふーん、そんなのがあんのか」
「何でも、100年前の戦争で家の人が死んで、その人の幽霊が出るって話だぞ」
「よし!じゃあ、今日はそこに行ってみるか!」
子供というのは恐れを知らない

「・・・でっ・・・・・・かー・・・・・・」
三人は、すぐさま林の奥に向かっていた
すると、噂通りの大きい屋敷を見つけた
確かに外観は古そうだが、それゆえの気品に満ち溢れた重厚さも感じられる
黒塗りの壁は、辺りの芝生とのバランスが不自然で、かなり目立っている
そんな事よりも、三人はその大きさにただ圧倒されていた
「すげー・・・」
「よっしゃ、入るぞ!」
先頭を走る少年の言葉を合図に、三人は力を合わせて重い扉を開けた
ギイ・・・と軋む音がする
中は暗かったが、窓からの光で、何も見えないということはなかった
少し埃っぽいところが、不安を増大させる
「・・・誰もいないな・・・」
とりあえず三人は、玄関のすぐ横の部屋に入ってみた
部屋は意外と整然としていて、とても100年も放置されていたようには見えない
「何だ、普通じゃん」
少年たちが一様にがっかりしていると、一人の少年が、あるものを見つけた
「これ・・・何だろ?」
少年が手に取った物は、ピンク色の、なぜかじっとりと濡れているブラジャーだった
カップの部分は少年の顔よりも大きく、かなりの爆乳の持ち主が使用していたものと思われる
が、如何せんそういった事にはまだ興味を示す年頃でない少年たちは、戦利品と言ってブラジャーを乱暴にポケットに突っ込んだ
「おい、こんなのもあるぞ!」
別の少年の大きな声が響く
少年が見つけたものは、ブラジャーと同じ色をしたパンツだった
なぜかこれも湿っている
「これって・・・パンツじゃん!」
「何でこんなのが落ちてるんだ?」
女物のパンツに関しては理解できる少年たちは、とりあえずそれもポケットにねじ込んだ
「誰かここに住んでるのかな?」
「100年前だぜ?そんな訳ないだろ」
「奥まで行ってみようぜ!」
三人が、恐る恐る奥まで歩いていこうとした、その時
「うちに何か用?」
突如後ろから女性の声がした
「うわっ!」
驚いた三人が一斉に後ろを振り向くと、そこには一人の女性が立っていた
びくびくしながら、三人はその女性を大まかに観察してみた
すらっとした細い足、細い腰、やたら大きな胸、かわいい顔
何よりも印象に残ったのは、ドンと突き出した、女性の大きな胸だった
ともすると女性の顔よりも大きいと思われるその胸は、三人の視線を引いた
ただし、純粋な好奇心という点でだ
しばらくその胸に見とれていた三人は、急に懸念されていた事を思い出した
(この人って・・・ゆ・う・れ・い・かな・・・)
(・・・えっと・・・)
「・・・逃げるぞ!」
怖くなった三人は、一目散にその場から走り去った
「あっ、ちょっと!」
が、そこは子供。逃げるうちに行き止まりの場所に自ら入ってしまった
後ろを振り向く三人。女性はすぐそこにいた
恐怖で震えている三人に、女性はやさしく声をかけた
「こんにちは。別に私は幽霊じゃないわよ?」
「あー・・・・・・はあ」
硬直する三人。その時、一人の少年が思いもよらない質問をした
「ねえ、これ・・・何?」
そう言いながら少年がその女性の胸を突付く
「はうっ!」
丁度そこは乳首だったようで、女性は感じてしまい、大きな声を上げる
「それだよ、変な声まで出しちゃって・・・痛いの?」
「ううん・・・その逆・・・気持ちいいのよ・・・凄く」
「へぇ・・・気持ちいいんだ」
納得した三人は、自分の乳首を弄る
「・・・あんまり、気持ちよくないけど・・・」
「そうよ。これはね・・・女の人だけなんだから」
「ふうん」
そう言いながら、一人の少年が、今度は無造作に彼女の胸を揉み始めた
むにゅう・・・
「はあん!」
「おお、すげえ柔らかいぞ、これ」
「どれどれ」
女性の胸に一気に少年が集まってくる
「やだ、そんなに大勢で・・・くううっ!」
彼女がそう言っても、少年たちはまったく止める気配を見せない
ムニュ、ムニュ、ムニュ・・・
「すげえな・・・こんなに柔らかいの、初めて触ったよ」
「ほら、見ろよ。指がこんなに食い込むぞ」
「でもよ、ここなんか、すげえ硬くなってるぞ」
少年は、女性の乳首を触りながら言った
女性の乳輪はすでに限界までパンパンに膨れている
乳首を重点的に攻める少年たち
「はあっ、はあっ、はあっ・・・」
波のように押し寄せる快感に溺れそうな所で、女性はようやく声をあげた
「もう、やめなさーいっ!」
「ちえっ」
その声を合図に、少年たちは渋々胸を弄るのをやめた
「まったくもう・・・ほら、あっちの部屋に行ってなさい。お茶を入れてあげるから」
「はーい」
少年たちは、意外にも女性の言葉に素直に従った
「・・・ふう・・・」
三人を追いやってから、女性は自分の胸を見ながら、感慨深げに言った
「・・・なかなかやるわね・・・あの人みたいだわ・・・」

「はい、どうぞ」
女性が紅茶とちょっとした茶菓子を出すと、少年たちから、おお、という声があがった
「自己紹介が遅れたわね、私、バロシュって言うの」
そんな事は聞きもせず、三人は菓子を貪っていた
「・・・聞きなさいよ・・・」
バロシュがふて腐れながら紅茶を飲んでいると、少年たちからまたその胸に質問が出た
「それにしても、でっかいよなー・・・どうなってんの?」
「どうって・・・別に普通よ。特に変わった事はしてないけど」
「でもさ、俺、こんなでかいの見た事ないよ」
「まあ、そうね。ここまで大きい人となると、そう居ないんじゃないかしら」
バロシュは、胸をさすりながら多少自慢げに語った
「あ、じゃあさ、これって・・・」
一人の少年が、先ほど拾った巨大なブラジャーとパンツをテーブルの上に置いた
「ええ、私のよ」
「やっぱり。でも、何で濡れてんの?」
「汗かいちゃったからね、脱いだのよ。だからほら、私今ノーブラなのよ」
バロシュの服越しに、その大きな乳首が盛り上がっているのが見える
爆乳談義に花が咲く中、一人の少年が紅茶に口をつけた
「うえ・・・なんか苦い・・・」
「え、そうだったかしら?」
少年たちは、紅茶を飲み慣れていなかった
「入れちまえ」
カップからミルクをドボドボと入れる三人
その内に、カップは空になってしまった
「切れちゃった・・・」
「あら、足りなかったの。すぐ入れるから、ちょっと待ってね」
そういうと、バロシュはいきなり服を脱ぎ始めた
「えっ・・・何するの?」
「まあ見てなさいよ。特別大サービスだからね」
バロシュは、露になった立派な乳首を、指で弄り始めた
「んっ・・・ぅう・・・」
先ほどと同じように、乳輪がぷっくり膨らんでくる
ちょっと異様な光景に、少年たちは引き気味だ
「んぅ・・・はあっ、はああっ!」
ピュッ・・・
バロシュが大声をあげると同時に、彼女の乳首から、母乳が勢いよく噴出した
勢いが良すぎた母乳は、当初めがけたカップには入らず、辺りに散乱する
「なっ・・・何だこれ!」
「ふう・・・はあんっ・・・ふあああっ!」
完全に引いている少年たちをよそに、バロシュは気持ちよさそうに搾乳を続ける
そして、搾り終わった頃には、あたりは母乳にまみれ、甘い匂いが充満していた
「はあ・・・はあ・・・ごめんなさい。全然違う所に行っちゃったわね・・・」
「・・・いや・・・凄いよ・・・何か・・・」
「うん・・・おっぱいがこんなにたくさん出るって・・・」
「・・・変だけど・・・凄いや」
「・・・あら、そう?・・・ありがと」
「でもさ、こういうのって、赤ちゃんがいる人じゃないと出ないんじゃないの?」
「うふふ・・・そうじゃない人もいるのよ」
バロシュは、嬉しそうに言った
搾乳疲れのバロシュに、非現実的な風景に硬直した三人
お互いにしばらく黙った後、バロシュが思いもよらない事を言った
「・・・ねえ、搾ってみたくない?私のおっぱい」
「えっ!?・・・でも・・・」
「いいのよ・・・それにね・・・」
バロシュは、脈打つ乳首を少年たちに見せながら、誘うように言った
「・・・この中にはね、まだ、たっぷり溜まってるのよ・・・」
「・・・・・・」
しばらく考えた後、三人のうちの一人が、バロシュの乳首に触れた
「はうん!」
ピュッ・・・
軽く触れただけなのに、彼女の乳首から母乳が飛び出す
それを見た三人は、一斉に彼女の胸に襲い掛かった
「あうっ!いいわよ、どんどん搾って!」
ビュッ・・・ビュッ・・・ビュッ・・・
「わっ!」
母乳が少年たちの顔にかかる
「べとべとする・・・」
「ん・・・ふう・・・どう?こういうの、好き?」
「えっと・・・・・・好きって言うか・・・面白そうだね」
一人の少年が、顔にかかった母乳を拭きながら言った
「俺たちもそう思うよ・・・なあ?」
「・・・うん」
他の二人もそれに続く
「だからさ・・・もっと、たくさん搾らせてよ」
「そう来なくっちゃ。ほら、どんどん来なさい。まだまだ溜まってるのよ」
バロシュが勃起した乳首を見せ付けると、少年たちはそれに吸い付いた
「ふああん!」
「んっ・・・んぐ・・・んぐ・・・」
少年たちの口の中にバロシュの母乳が流れ込む
(うわっ・・・すごく・・・濃くて・・・甘い)
一心不乱に母乳を吸っている少年たちをよそに、一人乳首に吸い付けなかった少年は、不満を露にした
「おい、俺にも飲ませろよ!」
しかし、二人の少年は乳首から離れようとしない
「おい、飲ませろってば!」
ついに少年は実力行使に出た
強引に無防備にした乳首に荒っぽく吸い付く
「はあんっ!・・・そんな・・・強く・・・」
「何すんだよ!」
バロシュの右乳首を求めて二人の少年が争う
「おい、暴れんなよ!」
もう片方、左乳首を吸っていた少年が叫ぶ
「うるせー、大体、お前もう十分飲んだだろ!代われ!」
今度はこちらの少年が強引に引き剥がされる
「なっ・・・ちょっと待てよ、おい!」
ここに、二つの乳首を巡る三つ巴の争いが始まった
一度乳首に吸い付けば、引き剥がされまいと強い力で吸い付く
吸えない方は、さらに強い力で少年を、ひいてはバロシュの乳首を引っ張る
「あああんっ!皆で一斉にやらないでっ!」
少年たちの頭には乳首に吸い付くことしか残っていなかった
顔に母乳がかかってもお構いなしだった
グニュ、グニュ、グニュ・・・
強い力で、吸われ、引っ張られる敏感な乳首
そして、こねくり回される豊かな乳房・・・
「やだ・・・もう・・・だめええええっ!」
最後の一発、とばかりに景気よく母乳を噴出し、バロシュはそのまま気絶した

バロシュが目を覚ますと、三人はちょこんと小さく座っていた
「・・・ごめんなさい」
「いいのよ・・・別に」
余程気にしていたのか、バロシュにこう言われて、少年たちは安堵の表情を見せた
「でも凄かったわね、あなた達」
「え?」
「私をここまで興奮させたのなんて、今まであの人だけだったんだから」
「・・・あの人、って?」
「・・・私の恋人。この家に二人で住んでるんだけど、今ね、ミッドランズまで戦争に行ってるのよ」
「そっか・・・早く帰ってくるといいね」
「うん。あの人が戻ってきたらね、またたっぷり搾ってもらうのよ」
搾られる。その事を考えただけで、バロシュの顔に恍惚の表情が浮かんだ
しばらくして、少年たちはその家を去った
またきてね、と言われたが、一つ気になる事がある
「・・・何さ、気になる事って」
「あのさ・・・ミッドランズの戦争って、もう100年も前に終わってるんだって。お父さんが言ってた」
「・・・え?じゃあ、あの人は・・・?」

翌日三人が再びあの場所へ向かうと、そこに家は無かった
「・・・何だったんだ?昨日のは」
「・・・やっぱり、幽霊だったんじゃないの?」
「でもさ、触れたぜ、俺たち」
「・・・まあ、そうなんだけどさ・・・」
あの人は、恋人には会えたのだろうか
会えたとしたら、また、母乳を搾られたのだろうか
強い夏の日差しに当たりながら、そんな事を考えてみた

終わり