「スミス・・・いっぱい飲んでね・・・」
「・・・はい・・・」
まだ日が出てから間もない頃、すでにスミスとエインセの二人は目を覚ましていた
二人が何をしているかというと・・・母乳を搾っていたのである
どこか母乳で濡れてもいい所でしたい、というスミスの願いは、エインセの「やっぱり部屋でしたい」という一言でかき消された
定期的に搾るようになった分、限界まで母乳を溜めて一斉放射、ということは無くなったのだ、が・・・
それでも、エインセの母乳の量は半端ではなかった
「店長・・・たくさん出てますね・・・」
「うん・・・なんか、だんだん増えてる感じ・・・」
「増えてるん・・・ですか・・・」
「そうだよ・・・多分、スミスに搾ってもらうようになってから・・・」
「・・・俺が?何かしましたか?」
「だって私・・・スミスにミルク搾ってもらうの・・・大好きだもん」
そう言った後、エインセは顔を赤らめた
「俺に・・・ですか?」
スミスは母乳を搾る手を止めて、エインセの顔をじっと見る
「やだ・・・そんなに見ないで・・・早く、搾ってよ・・・」
視線を向けられるとエインセは照れて、スミスを急かす
「は、はい・・・」
スミスは再び、エインセの乳首に触れた
「くっ・・・はあんっ!」
母乳が勢いよく飛び出す
こうして、幸せな朝は過ぎていく・・・
「ふう・・・」
搾乳を終えてスミスがくつろいでいると、そこにルーニーがやって来た
「どうですか?調子は」
「そうもこうも、見ての通りですよ。店長、どんどん母乳の出る量が増えてますからね」
「でもそれは、それほど店長がスミスさんを愛しているという事じゃないですか?」
「店長も同じような事言ってましたけどね」
「じゃあ・・・いよいよ私たちの計画も、完成に近づいてきた訳ですね?」
「まあ・・・そういう事じゃないですかね?」
二人が盛り上がっているところに、ちょうどリオが通りかかった
「あっ、リオ!ちょっと聞いてよ!」
ルーニーはリオを呼び寄せ、事の経過を嬉しそうに話した
リオは「そうですか・・・よかったですね」とだけ言って、その場を立ち去った
「何かしら・・・ちょっと元気がないわね・・・」
ルーニーはそんなリオの様子を不思議がる
エインセの恋に関しては敏感な彼女も、このときのリオの胸中を推し量ることはできなかった
「スミス・・・そろそろお昼だよ・・・」
昼近くなると、エインセが乳首を勃起させてやって来た
もちろん、彼女の胸の中には大量の母乳が溜まっている
「ほら・・・早く・・・」
服をめくり、胸を露にしてスミスを急かす
「はい、それじゃ・・・」
スミスが搾乳に取り掛かろうとしたその時
「スミスさん・・・ちょっといいですか?」
リオがやって来て、ちょうど二人を邪魔する形となった
「あ、はい・・・すみません、店長」
リオに連れられてスミスはどこかへ行ってしまう
エインセは、その場にぽつんと取り残されてしまった
「・・・寒い・・・」
再び服を着る。乳首も萎んでしまった
リオの話は特に大した事もない用事だった
急ぎの用でもないのにわざわざ言いに来た様子は、まるでちょうど搾乳のタイミングを見計らって来たようだった
「すいません、店長・・・」
急いでスミスが戻ってくる
「ううん、いいの・・・」
エインセはそんなスミスを労う
「でもほら・・・もう、溢れてきちゃった・・・」
エインセの乳首からは、スミスに搾ってもらうのを待ちきれずに、母乳がトロトロと溢れ出している
「じゃあ・・・行きますよ」
「うん・・・早くやって・・・」
スミスはすっかり萎んだ乳首を扱く
「くうっ・・・はあんっ!」
それでもやはり気持ちいいようで、すぐにまた乳首が勃起してくる
「あっ・・・あはあっ!」
ビュッ・・・ビュルッ・・・
母乳も一気に溢れ出す
だが、いつもより飛び出し方に勢いがない
やはり、待たされたのが原因だろうか・・・
そんな二人を、リオは少し離れた所から見ていた
(二人とも・・・本当に仲がよさそうね・・・)
リオに見られている事にも気付かず、スミスは搾乳を続ける
(だけど・・・スミスさん・・・私だってね・・・)
リオは、厳しいような、優しいような表情で、その場を後にした
搾乳も終わり、午後の暇な時間になると、リオがスミスの所にやって来た
「スミスさん・・・ちょっと・・・お話があるんですけど・・・」
リオの表情は、いつになく真剣だった
「はあ・・・何ですか?」
「ここではちょっと話しづらい事・・・どこか人の来なそうな所に行きましょう」
「人に聞かれるとまずいような事なんですか?」
「ええ・・・特に、店長には」
スミスはリオに連れられ、彼女の部屋にやって来た
「何なんです?話って」
スミスが聞くといきなり、リオはスミスに抱きついた
「えっ・・・ちょっと!?」
「スミスさん・・・私・・・スミスさんの事が・・・大好きです。凄く・・・」
「なっ・・・」
いきなり予想外のことを言われ、焦るスミス
「好き・・・って・・・どういう事ですか?」
「どうって・・・そのまんまの意味ですよ。私は、スミスさんの事が好きなんです」
リオはスミスの目を見ながら続ける
「私は・・・立場上、店長とあなたの事を応援しなければいけないのはわかっています・・・けど・・・もう、押さえ切れないんです・・・気持ちが・・・」
「・・・・・・」
リオの告白を黙って聞いていたスミスは、戸惑いながら言葉を返した
「でも・・・急にそんな事言われても・・・」
「ええ・・・わかります。あなたが混乱するのも」
リオは優しく言う
「ですが・・・私は、本気なんですよ。それはわかってくださいね」
「はあ・・・」
スミスは気のない返事をする
「・・・本当にわかってるんですか?」
「あっ・・・はい」
リオに問いただされると、スミスは焦って声を大きくして返した
「つきましては・・・一つ、お願いがあるのですが・・・聞いて頂けますか?」
「・・・内容によりますけど」
「簡単な事ですよ・・・今夜は、スミスさんに自分の部屋で寝て頂きたいんです」
「・・・結構、厳しくないですか?」
なぜ、スミスにとって自分の部屋で寝る事が厳しい事なのか?
そもそも、スミスがエインセの部屋で寝るようになったのは、エインセのたっての希望によるものであり、それを無視する事は、エインセとの関係を考える上で、あまり好ましい事ではないからだ
「・・・やっぱり、いけませんか?」
リオが悲しそうな表情で見つめる
「いや、その・・・」
こうなると根が優しいスミスは困ってしまう
「・・・わかりましたよ。とりあえず、今夜だけですよ?」
「はい♪」
返事を聞くやいなや、リオはご機嫌に去っていった
スミスに残された問題は、これをどうやってエインセに伝えるかだった
「店長・・・ちょっと、いいですか?」
「えっ・・・?」
思いがけないスミスからの呼びかけに、ドキッとするエインセ
「な、何・・・」
どきどきしながらスミスの方に寄るエインセ
何を考えているのか、乳首が勃起している
その、彼女の希望は、呆気無く打ち砕かれることになる
「ちょっと・・・話したい事があるんですけど・・・」
「うん・・・何?」
「ちょっと、言いにくい事なんですけど・・・店長、今日は・・・俺・・・自分の部屋で寝ていいですか?」
「えっ・・・」
固まるエインセ
気まずそうな顔をするスミス
「・・・なんで?」
「何で、って言うと・・・」
スミスは理由付けに戸惑う
リオに告白されたなんて言えるわけがないし・・・
「・・・とにかく、そうなんですよ。今日一日だけですから・・・・・・ね?」
ね、と言われたって、そんな簡単に納得できるものではない
しかし、エインセは、スミスの申し出を承諾した
「うん・・・・・・いいよ」
口ではそう言っているが、もちろんいい筈が無い
(何でだろう・・・スミス・・・急に・・・)
一人でしばらく悩んでいると、ルーニーが現れた
「どうしたんですか?元気が無いですよ?店長」
「うん・・・あのね・・・」
エインセはさっき起こった事をルーニーに話す
「うーん・・・・・・何なんでしょうね?それは」
「わかんないの・・・全然」
「まあ・・・とりあえず、様子を見てみたらどうですか?」
「うん・・・そうするつもり・・・だけど・・・」
エインセは自分の胸を擦りながら、心配そうに言った
「私のミルクは・・・どうなるの・・・?」
正直な所、今ではもうスミスに朝母乳を搾ってもらわないと、日中溜まった母乳がどうなるか分からないのだ
「何なら、私が搾りましょうか?」
「ううん・・・いい」
ルーニーの申し出は、あっさり却下された
「ちょっと、スミスさん!」
そろそろ寝ようと思い、自分の部屋に向かおうとしているスミスを、ルーニーが怒った声で呼び止めた
「な・・・なんですか?」
思わずたじろぐスミス
「何ですか?じゃないですよ!どういう事ですか?店長から聞きましたよ!」
スミスは「しまった」というような顔をした
「あー・・・えーっと・・・ですね・・・」
言葉を詰まらせるスミスを、ルーニーはずっと睨み付けていた
「・・・私から、説明しますよ」
そこに、突然リオが現れた
「リオ?何か知っているの?」
「知っているも何も・・・私ですから。スミスさんに、こうするよう頼んだのは」
一瞬、三人の間に静寂が訪れる
「・・・どういう事よ。どうなっているのよ」
訳がわからないルーニーが言う
「告白・・・したんですよね、私。スミスさんに」
「・・・告白?」
「好きだって言いました・・・私だって、スミスさんに・・・店長と同じ事をして欲しい・・・それだけです」
そう言って、リオは去っていった
「・・・どういう事なんですか?」
「どうもこうも・・・まあ、こういう事なんですけどね」
「あなたは・・・どうするつもりなんです?」
「・・・心配する必要はありませんよ」
意味深な言葉を残して、スミスは部屋へ上がっていった
ルーニーも、それ以上は聞かなかった
続く