その12 闘い
<1>嵐の前
時刻は6時。
不二子は第2形態の姿で友人達と帰宅準備であった。
一美「だからさー今日はさっき言った番組見なよ。絶対面白いから」
南美「えーでも、あれ普段見てるのと被っちゃうーどーしよっかなー」
不二子「そんなに勧めるなら見てみるよ。理乃はどう?」
理乃「あ、ゴメン。私、今日兄さんと不二子の叔父さんの所に行く用事があるから・・・」
不二子「そうだったね。時期が近づいてるんだっけ・・・」
理乃「うん、明確じゃないけど楽しみなんだ」
不二子「私も楽しみにしてるよ。じゃあね!」
理乃「それじゃあ。」
日が暮れるまでお喋りした仲良し達は理乃以外は家路に向い校門を出て行く。
それを物陰から覗く怪しい人影があった
その人影は末戸室恵と輩2人であった。不二子に復讐しようとあの石を探りにここまで来ていたのだ。
だが何か戸惑っているようである。
末戸「参ったね・・・こんなに不二子ちゃんの通う学校がこんなでっかいマンモス学園だなんてさ・・・どこから探りゃ良いんだろうねぇ」
不二子の通う緑山学園は不二子の通う中等部、姉達の通う高等部、父の研究施設の大学部などなんやかんや入り乱れてる
広大な学園都市とも言える所なのだ。一部では謎のエネルギーでこの巨大な学園が罷り通ってるなどと言われたり
妙な都市伝説が囁かれたりしてるがあくまで噂だ。
末戸はこんな広い学園で見たこともない石を探す事に半分戦意を失っていた
手下A「どこぞにある石を探してる間に誰かに見つかって捕まりそうだな。」
手下B「どうしたもんか・・・うーん、ん!?うう!!」
困り果ててた手下の一人が唸り出し、突然藻掻き始めた。もう一人も同じ事になる。一体何だ・・・?
落ち着いたが顔を上げたが目つきが違う。どうしたというんだ・・・
手下B「あんたが末戸だな?捜し物の在処なら私が知ってる。これから案内する。あの娘に復讐したいんだろ・・・」
末戸「誰だい!?・・・」
手下A「こいつらであってこいつらじゃねぇ。宇宙人っつって信じてくれれば良い。協力するぜ」
末戸「へぇ、そう・・・解ったわ。あっちね」
手下A(なんだこの女他の地球人の連中と比べて随分、物分かりが良いな・・・)
末戸は突拍子もない話をかけられ驚いたが、何者かも判らない奴を信じ、気にせずどこかへ走っていく。
奴らの正体はレイヤー星人だ。だがタイムラグ達と違い、夏に不二子が仕留めた、犯罪を行う悪いレイヤー星人の方である。
相手側は色々調べ、末戸の事情を知り彼女を利用しに来たのだ
不二子の事を知る、あの時捕まった犯人とおそらくその仲間だろう。
末戸は正体も教えてもらってもない悪のレイヤー星人の言葉に従い、
不二子の父・博司が通勤する大学の理農工学部の研究施設まで近づいていた
<2>末戸の逆襲
時刻は8時。末戸はもう研究施設内に潜入してきた。悪のレイヤー星人が詳しく説明を言うのを素直に聞いてる。
手下A「この部屋の中に石があるが、石と一緒にあの娘の親父が管理している。あの娘ほど強くはないが十分強い注意して入り込め。」
末戸「不二子ちゃんより弱い男なら負けないね。スタンガン・・・コレで十分さ・・・
手下B「ひとまず覗いて様子を伺いますか・・・」戸を少しずらし、隙間から部屋の中を見る。
手下A「あれが例の石!成長の源だ!だがあの親父がいる上にブツまで持ってやがるな・・・どうする?」
末戸「簡単ね・・・とりあえずこうする」末戸はノックした。 コン コン
博司「はい・・・ん?誰かね・・・{バチバチッ!}うぐッ!・・・ムゥ・・・ッ!!」博司は戸を開けた途端気を失い倒れる
知らぬの顔に戸惑ってる間の隙を見逃さず隠してたスタンガンで気絶させた。
気絶した博司は椅子に体を縛られ座った状態にされた。
手下B「いやぁ男相手にやるね」悪のレイヤー星人も彼女の強行ぶりに少し関心していた
末戸「フンッどんな男もコレには敵わないのさ。で、これどう使うのさ?」
施設から盗んだ資料やここの説明書を見て手下が話す。
手下A「まずそこの注射を打てば2週間であの娘みたいに強く大きくなれるんだとよ」
末戸「へぇなるほど・・・この注射を打てばでももっと早くならないのかい?」彼女は文句を言いつつM注射を自分に打ち込んだ。
博司「む・・・無駄な事だな。君は見た所30近い、成長期を過ぎてるだろ。効果は出ないはずだ・・・」
いつの間にか博司が目を覚ましていた。気絶から起きて早々冷静な人である。
末戸「おやお目覚めのようだね。タフな男だね」
そう言いながら末戸は両手にもう一本別のM注射器とM線の塊である隕石の断片を出す
博司「それを何に使うつもりだ!」
末戸「あんたには娘にようがあるのさ。あの娘以上に強大になりたいから使い方を教えてくれよ。知ってるんだろ?」
博司「知らん。むしろ教えて欲しいくらいだ(不二子の事を知ってるみたいだな)」
末戸「チッ!ダメか今すぐ強大なパワーが欲しいっていうのに・・・試しにもう一本打ってみればいいのかしらぁ・・・」
なんと末戸はもう一本注射を打ち込んだ。
博司「なんだと!なんてバカな真似を!!前代未聞だ・・・Mストーンは未知の部分が多々あるのに・・・どうなるか判らんのだぞ!」
博司は彼女の犯した行為に驚いてたが宇宙人も驚いてた
手下A「俺たちの星の技術でも解明出来てないMにこんな事するなんてな・・・この女・・・どうなっても知らねぇぞ・・・」
末戸「これで少しは効果が出るはず・・・ぐふ・・・早速効果が現れたみたいだ・・・ね・・・
これで・・・あたしも・・・不二子ちゃんみたいに・・・強く大きく・・・あ・・・熱い!・・・体が熱い!!・・・ああぁ・・・・・・」末戸は気絶した
末戸の体に変化が出るそれを博司は傍観していた。首まであった髪があっという間に踵まで伸びる。だがその髪は不二子みたいにストレートではなく
ちぢれている。胸と尻も大きく膨らんだが皮膚が荒い。体のバランスも上半身のが若干長く見える。もう服はビリビリに破け裸である
怪我をしてたようだが癒えたようだ。腕に巻いた包帯も千切れ飛ぶ。顔に変化がない。筋肉の比重が低いのか体中が筋肉太りをしている。
それになにより不二子達とは違い彼女の体はゲル状にならず大きくなったのだ。
その姿身長324、上から333、96、315。体重427である。
さらにおかしなことに末戸はすぐに目を覚ました。
「あら、強く大きくなったって感じはあるね。あの不二子ちゃんには勝てそうなが気もするわ」
博司は結果に言葉を絶してた。
手下A「すぐに服用意してやるよ」
(あれ無事だ?しかも予想以上の成長だと・・・どういう事だ?まあいずれにしろ、大した女だぜ)
手下B「所でこの石どうする?」
(どっちにしろ好都合・・・良いカモですね。親分☆)
末戸「あたしがもしもの時の為にもらうわぁ」
他者の思惑とは裏腹に平然としている末戸は嬉しそうだ。そして博司の前に行き
末戸「さあてこのパワーの確かめるのに丁度良いサンドバックになってもらおうかしらねぇ・・・」
それからしばらくしてそこへまた2つの別の声が入る。
漱一郎「教授遅くなりました。うわっ!!なっ!{ボガッ!}んぐぐ・・・」
理乃「お兄ちゃ・・・キャア!!あんた確か・・・なん・・・」
あまりの事態に理乃は硬直して動けなかった{ボゴッ!}そして倒れる。
末戸「余計なのまで来たわね。想定外だったわ。まあ良いわ。この娘や他の人質に不二子ちゃん呼んで貰えないかしら?
あの子にたっぷりお礼を返したいのよ」
手下A「それなら賛成だ」
手下B「こっちもあの娘には用があるんでねー」
末戸「場所もかえましょ。この体じゃここは動きにくいわ。広くて高くて外から見えない・・・そうだ
途中で通った体育館にするわ」
<3>戦い
そして数時間後、不二子と対峙ー対決という現状である。どちらも均衡を保っている
不二子は自慢の超乳超尻が邪魔で動きにくそうにも関わらず上手い身のこなしで攻撃を裁いているのだ。
末戸「フフフ凄いわ不二子ちゃんそしてあたし!この美貌とパワー、堪らない!!この勝負あたしが勝つ!」
不二子「言ったでしょあんたに絶対負けないって・・・頭に来てるからちょっと本気出すねラグ!」(力の差を見せてやるんだ!)
すると不二子はケータイを出し光を照射。自分の倍以上あった特大の胸と尻がみるみる萎み自分の背丈程の数値までになった。上から366・66・355
末戸「不二子ちゃんが少しスマートになったですって・・・」
不二子「これで決める・・・」いきなりフッと消える
末戸「え?アレ・・・{ドゴッ}グハッ・・・」壁に叩き飛ばされドスっと倒れる末戸
手下A「何!?巨体が素早く動いたと思ったら一気に死角に・・・早い」
手下B「それになんて重そうな拳なんだ・・・」
動きの邪魔をしていた自慢の胸と尻を自分の背丈ほどに縮めただけで機敏性が上がった。
だが、少々負担をかけてるようでややきつそうである。
不二子「負けないって言ったじゃない」ラグ(不二子の本気はまだこんなもんじゃないからね)と元の姿にブルンと戻る
「さあぶっ飛ばされたくなかったら、みんなを返して!」(もう応援を呼んでる諦めるんだな!)
手下A「よく見てみぃ!」
手下B「まだ終わりじゃねぇよ!」
不二子「何ッ!」振り返ると末戸が起き上がってなんかを食べていた。
末戸「フフフ、やるわね不二子ちゃん・・・コレなんだか分かる?あなたもしってるあの石よ!私もまだ本気じゃなかったのよ
もう一回力を使ってあなたを圧倒してみせるから!!ヴヴヴヴヴぅガぁぁぁぁぁ!」
悶え苦しみ屈んだ末戸の背中が膨れ上がり亀裂が走り割れ目が出来た。そこからからゲル状の人型が4m程に、いやだんだん膨張して・・・もう5mを越え体育館の天井に届きそうなになった。
その光景は蛹を破り出てきた羽化のようである。
手下A「や、やりすぎだ・・・もはや人間じゃねぇ・・・」腰が抜けたようだ
手下B「これが・・・いやぁ!こんなはずじゃぁ・・・」こちらも硬直状態
先程の末戸は抜け殻状態だ。そこへゲルの巨人が喋る。
末戸「やったわ!!遂に不二子ちゃんより大きくなれた!最高だわ!!力が漲るわ!今すぐ叩きのめしてあげるわ!ほら」
そう言った末戸は巨大な手腕を不二子めがけて振り下ろす。不二子は防ごうとしたが動きの重い元の長身姿である第3形態の自分に、慣れてない上からの攻撃と自慢の超乳が動作を邪魔した為ガードが遅れ、
攻撃を受けて薙ぎ飛ばされてしまった。だが自慢の超乳がエアバックのように衝撃を抑えた為、不二子は大事無かった。自分の胸が邪魔をしたが役にも立った。
末戸「なんて子なの・・・私がこんな姿へパワーUPしてもまだ倒れないなんて!」
不二子「・・・痛い。胸がジンジンする・・・」
ラグ(気をつけるんだ不二子!Mの力が狂い始めている!これはもう本気でやらないと渡り会える相手じゃないぞ!!)
不二子「分かっってる!!でもどこまで保つか・・・」ケータイからの照射を浴び再び本気の姿になる今や胸と尻は身長の数値以下だが美貌に変わりはない
「凄く体が軽い。パワーも衰えてない!!」(応援は少しで来る。粘るんだ!)体格差を物ともせず巨大ゲル末戸と張り合う不二子。
フルスペックの姿で巨大ゲル末戸と戦い数分が経過不二子は限界が近づいてたが、末戸は暴走の影響でもっと厳しい状況だった。
末戸「グッ・・・苦しい・・・なんで!?・・・あたしより小さい不二子ちゃんがなんで力負けしないの?!」
ラグ(当然だ。筋肉の比重率上昇で且つ本気状態の不二子が力負けなんかするか!体重ならまだ不二子のが重い!)
末戸「何ぃ!?不二子ちゃん・・・あなた細い腰をした見た目なのに遙かにおデブちゃんなの?!}
不二子「あんたはどこまで私を怒らせるの!!!!!」トドメの攻撃に入った
崩れるように倒れる末戸、不二子はかなりきつそうだ姿が戻っても立ってるのがやっとだ。
不二子「・・・っ!私を・・・ここまで本気にさせるなんて・・・でも・・・これでお終いね!」
末戸「ぐう・・・ぐぐ・・・ぐぐ・・・うぐぐ・・・う、見事だわ・・・不二子ちゃんアタシの乾杯ね。人質は返すわ・・・でも急いだ方が良いわよ・・・
アタシがどうなるか判らないから助からないかも!!」いきなりの発言に変色し胸が膨れ・・・いや腹も勢いよく膨れだした。全体がどんどん膨れ上がる巨大ゲル末戸。
ラグ(完璧にMが暴走してる。まずいぞ間に合わない!)
だが、不二子は立ってるのがやっと。末戸は次第にゴゴゴゴゴと轟音を体から響かせ爆発寸前状態。
不二子「みんなーーーー!!(私はこんな奴に負け、みんなを助けられずに終わるのか・・・嫌・・・そんなの絶対嫌・・・絶対負けたくない!!!!!)」
「うわーーー!!!」ラグ(なんだ!!不二子の髪が青く輝きどんどん伸びていく!?)それはあっという間の出来事・・・
物凄い勢いで伸びた不二子の髪は自分より巨大な末戸を包み隠せるほどにまで伸びていく。その光景は彗星のようだ。
末戸「な、何よコレ・・・・・・吸い取・・・られ・・・る・・・」そしてその中でけたたましい爆発音。末戸が自爆したのです。
だがそれすらも押さえ込み被害は最小限に済んだ。
数分後レイヤー星人達の応援が駆けつけた頃には現場は焼き切れた髪多量、ゲルが少し散乱しラグ以外は皆倒れていた。
気絶した悪いレイヤー星人はそのまま監獄送り。末戸は抜け殻と数kgのゲルしか残っていなかった。
<4>その果てに
不二子は目覚めた。そこはラグ達の宇宙船だとすぐに分かった。自分にあの時何が起きたか思い出せない
とにかく必死だったのは確かだ。戦いの痛みは癒えてるが、妙に頭が重いような不思議な感覚だった。そこへラグが現れる。
ラグ(今、負傷した人を治療中なんだ来てみるかい?)
不二子は皆の様子を見に行くことにした。そこにはラグの父ロックと不二子の父博司が一緒にいた。夏目兄妹は包帯を巻かれ寝台で眠っている。
ロック「おお来たかね不二子君、君のお父さんと色々話していたんだ。」
博司「そこで不二子、お前にロック殿に頼まれてほしい事がある。」
ロック「この間話した事を憶えているかね」
不二子「私の細胞が治癒効果も兼ね備えてるって話ですね」
ロック「そうなんだ。また君の力を貸して頂きたい。夏目兄妹は内出血や骨折、臓器負傷と少々大変だ。」
博司「私ならもう大丈夫だ。不二子は他の3人を助けて欲しい」
不二子「え?!3人?理乃達で2人じゃないですか?」
博司「いや、まだ1人重症患者がいるんだ・・・」
ロック「不二子君を苦しめた人末戸室恵だ。」
不二子「ええ!?なんであいつは爆発してそのまま・・・」
博司「メチャクチャになってほとんど消えた。だが今は別の手術室で仮死状態でいる」
ロック「そう、あれはMの間違えた摂取により、外の皮不完全だったようだ。その皮が急成長に追いつかず破れ、のちに中のゲルも暴走により膨張し、破裂した。
残ったのは破れた抜け殻のような皮と少しのゲル塊になり、あとはキレイにどこかへ消えた。
だが彼女は君の力があれば蘇生可能なのだよ。Mを無茶な摂取で暴走を起こせば最悪死ぬ可能性もあるんだが奇跡的に無事だったんだ。
残骸の抜け殻とゲルのM適性度がかなり上がっているのもまた異例の軌跡。地球人の人体の可能性には驚かされる
その抜け殻と少しだけ残ったゲルに体のメカニズムに関して大事な部分があったので、君のM細胞をゲル状にして合わせれば治療できるんだ。
クローンとも違う、君に少しだけ似た前とは別人になるかもしれないけど、救える命だ、なるべく助けたい」
博司「地球の技術だって手が打てないだろう。不二子判ってくれ」不二子は様々な葛藤の中、しばらく考え答えた
不二子「・・・判りました。彼女も助けます。元はあの人のM細胞ゲルを私が吸い取ったわけですから。それで今回は何kg必要なんです?」
ロック「ざっと見積もって150kg必要になりますかな。夏目さん達は20kgほどですが何分こちらは大半が無いもので、かなり採る形になって申し訳ないですが・・・」
不二子「そ、そんなにですか・・・でも決めたことです。また胸から あとお尻からも採って下さい。縮めるのは嫌ですがまだ成長するみたいですし
それまで重たい胸とお尻を少し軽くした体を味わいたいと思います。」
ロック「心得ました。では案内します。」と言われるまま手術室に行き、変わり果てた末戸の姿に驚き、前に8キロ細胞を採られた機械まできて横になる。今回は150kgどうなるのか。
不二子「ではお願いします。」
ロックが了承した合図とともに医療班が機械を動かす。あの時はなんとも感じなかったが今回は胸とお尻の圧力が少しずつ抜けるのと縮んでいくのを感じた。
ロック「ありがとう完了だ。これで皆を助けられますよ」
不二子「それはなによりです。私はなんか体が軽くなった気分です。差し詰め今の体は602・72・564で1336kgって数値が浮かび上がってます」
ロック「多少ばかりすっきりさせてしまい、申し訳ない限りだあと不二子さん、あなたにまだ話したいことがある。」
不二子「なんです?もう事は済んだように見えますが・・・」そこへラグがどこからかやってきた
ラグ「君が末戸が爆発しそうだったあの時どうなってたかとかね。不二子は憶えてないみたいだけど・・・あの時、君の髪が物凄く伸びてパンパンに膨れ上がった末戸を包んで、
巨大なM細胞の塊と化した末戸のM細胞ゲルを多量に吸収した。どこかへ消えたんじゃなく君が吸い取ったんだよ」
不二子「え・・・そんな事が髪が伸びて・・・」
ロック「本来急成長時にぐんと伸びるあなたの髪が突然Mを求めるかのように伸びていったそうです。これは最後の成長が来ているのかも知れません。
しかも、巨大なゲル状のM細胞を吸い取って今は別次元にある。次の急成長が来たら・・・今までとは明らかに違うの何かが・・・」
不二子「じゃあ頭が重いと感じたんですが、Mを吸い取ったのと・・・」
ラグ「関係あるかもね。もう今日は遅い、日が昇ってきそうだ。君の家へ送って上げるよ」
ロック「夏目さんご兄妹は治療が済み次第送るから心配はない。何か起きたら連絡を下さい。」
そうして不二子の長い夜は終わった。夜明け前に、父博司と帰宅した。そして話は飛んで事件から数週間後。
<5>不二子の終わりへの始まり
不二子(その後ラグ達の連絡により、末戸は一命を取り留めたそうだがMの暴走の反動でこれまでの記憶を失い、記憶何故か子供の体になってしまったそうだ。
命を失う所をこれで済んだから増しな方だとロックさんが言ってた。あちらで彼女は重要なサンプルとして彼らの手で大事に育てられ、何も知らず新たな人生を送っている
日に日に大きくなってるそうだ。治療後は赤子同然だったそうだが、この間宇宙船で彼女を見た時は既に150cmだった。髪も銀色に変色していた。Mの影響らしい
どことなく私に似てる箇所がある感じがした・・・それと私の事を命の恩人と教えられお姉様と慕っている。改名もされクリスと呼ばれている
また近いうちに会いに行ってみよう。今度はどこまで成長しているのだろう。私は生まれ変わったクリスとしての彼女の今後を確かめるのが楽しみになっている。
理乃達兄妹は無事回復した。だが超回復だった。私のM細胞の効果で急成長まで促してしまったらしい、
その相乗効果で身長が231、上から284・66・275{体重は秘密}でぐんと大きくなったようだ。お兄さんも大きくなったそうだ。私は申し訳ない気持ちだったが、
理乃本人は寧ろ感謝していた。今日は理乃の成長した姿を皆で見ようと私ん家で落ち合う予定。
家族が出かけて留守を任されているからこうなったのである。私自身この目で理乃がどんな感じになったか楽しみである。
まずは比較しやすい第2形態になって、みんなの到着を待とう。なんかわくわくするのか体中が疼く感じだ)
それから少しした昼下がり、不二子の友人である一美、南美、理乃達3人が到着した。
一美「チィーす、不二子〜なんかあんたん家外で見たよりずっと中が広い家なんだね〜。これなら色々でっかくなった理乃でも大丈夫だ〜」
不二子「いらっしゃいみんなー!理乃〜本当に大きくなったね!私が見上げるほど色々と大きくなってるじゃない!」
理乃「色々って何よ(笑)でも実際に見ると広いわー不思議ねー。あがるわよー不二子ー」
南美「ホントだー、凄ーい不二子の家ー。おじゃましまーす」
一美「なんか探索したくなるなー」
南美「私もー!ついでにトイレ借りるねー」
理乃と不二子を置いて一美と南美の2人はどんどん中へ入っていった
そこへ第2形態の不二子を少し見下ろしてた理乃があまり響かないように少し屈んで不二子に耳打つ
理乃(ねえ?この家って私たちを助けた・・・宇宙ry・・・)
不二子(そう!あの人達が私の為に立て直してくれたの・・・)
理乃(やっぱり!凄い力を持ってるのねーあの宇宙人さん達)
不二子「ところでさ、理乃も私みたいにケータイ作ってもらわなかったの?それだけ大きいと色々不便だよ」
理乃「良いの・・・不二子。私この姿の自分が気に入ってるから。それに不二子みたいに凄く鍛えてる訳じゃないから縮むのは答えそうなの
あと不二子の気持ちが理解出来た気がする。これだけ大きい体、胸にお尻よく疲れないわね。本当に鍛えられてるのね」
不二子「それを言ってもらえるなんて照れるなー。この縮んだ姿は初めは苦労ものだったもの。今でもきついけどね。
ちょっと元の姿に戻ってみるわね。本来の大きさでも理乃と比べて見たかったの、よいしょっと・・・」
そう言い不二子は腰を下ろし、さっとケータイを使い元の大きさにドドンと戻った。
理乃「やっぱりまだまだ不二子のが大きいね。見下ろせたと思ったら座ってる不二子のが目線が高いなんて・・・。」
不二子「でもこの間理乃達を襲った末戸はこの姿の私が見上げるほど一時的にだけど大きくなったわ。」
理乃「そうだったんだ。ところでさ、不二子。あなたは今の姿の自分を気に入ってる。それとも不満?」
不二子「え!?そ・・・そうねー五分五分かしら。」その唐突な質問に不二子の何かのスイッチが入った。
「確かにパワーや美貌があるけど・・・変に・・・大きいのが・・・・・・邪魔で・・・あまり・・・・・・動き易くな・・・・・・・・・い・・・」
不二子に凄い睡魔が襲った。(嘘・・・こんな時に最後の成長が来たって言うの・・・?家族もいないのに・・・・・・)
理乃「どうしたの!?不二子?」
不二子「理乃・・・私の・・・家族・・・を・・・呼ン・・・・・・・・・」理乃にはここはか細かったので聞こえなかった
理乃「不二子!!?大変!!一美〜!南美〜!不二子が〜!!」
不二子は座ったまま俯せて眠りに入った。最後の急成長が始まったのだ。
続く