きょういの宇宙生命体プルンガ

ガンガン 作
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無限に広がる大宇宙
この銀河星雲には無数の漂流物がある
それらは地球に来ても殆どは大気圏突入の摩擦で燃え尽きる
だが、もしそれすら耐え切った危険過ぎる宇宙の刺客が漂着して地球に来てしまったら…今回はそんなお話
ある日の夜、都心郊外の山奥で小さな隕石が落下した
衝撃は微々たるものだったが
見に来た野次馬達の車、バイクなどの乗り物の燃料が空になったり、小柄なミイラのような老婆または浮遊霊を見たと言う報告もあり、山姥が現れ悪さをしているのではないか?といった怪現象が起きる事態になり、警察やマスコミが調査に大勢が駆け付け騒動になっている。
今はすっかり夜中の山奥
少し薄気味悪い感じだ
女性記者「ここが隕石落下の場所なんですね」
警官「はい…エイリアン山姥が宇宙に帰るための燃料を盗んでいるとか変な噂になってしまっていて…」
女性記者「この燃え尽きて小さく焼け焦げた隕石が宇宙船だとは思えませんけど…あら?あちらにいる白衣の女性はどこかの研究者ですか?」
隕石落下地点周辺を調査している白衣姿の女性がいるが
遠くから見ても胸の大きさが分かるくらいのバランスボールが2つ上半身付いたような爆乳の持ち主だ。動作一つで特大の胸がバルンバルンと弾んでいる
警官「あちらの方は宇宙の何とか研究をしていられる大谷茉都香(おおたに まどか)博士だそうです。本官は田舎者なのでよくは分かりませんが…」
大谷「地球外宇宙生命体研究家ですよお巡りさん…父の受け売りで私もやってるんです」
女性記者「今…宇宙生命体と言いましたが…やはりエイリアンの仕業なんですか?!」
大谷「断言は出来ませんが可能性は高いです。いくつか該当する生物を知っているのですがまだ判断材料が少なくてですね…」
警官「ほぉ、山姥の仕業ではないんですかぁ…」
大谷「ええ、妖怪なんかの類ではないです。けど、下手をするとそれ以上に危険な物の可能性もあります…!」
女性記者「大谷博士、よろしかったら取材班の車で話して頂けませんか?」
大谷「えぇ、少しだけなら…」
女性記者は博士を連れ、パトカーや取材陣たちの車が大量に停まっている山道へ戻っていく。だが…
多くの人々が車の周辺で騒いでいて落ち着かない様子だ
女性記者「あら?何かあったの?!」
運転手「どうにもいつの間にか噂の山姥に燃料を盗られたようで他の車たちも立ち往生なんですよ…」
女性記者「なんですって〜!?」
それを聞いた大谷博士の顔が一変する
大谷「コレはマズイわ!!」
警官「そうです車が使い物にならないんですから…」
大谷「そうではないんです!…あッ!?コレを見てください!!」
博士は車の周辺を調べて道端に転がる紐状の物を指差す
運転手「なんだこりゃ…細いロープか?」
女性記者「見て!他の車たちにも転がってるわ!!」
暗いのでよく見なければ分からなかった紐状の物が車の数に合わせ、無数に転がっている
警官「その紐…なんか向こうの茂みの方から来てるようですが…」
紐状の物は辿ると山林の中へ集中していくのが分かる
女性記者「あの暗い林の中に何かあるのかしら…」
大谷「行かない方がいいわ!恐らく私の知ってる危険な宇宙生命体の毛よ!!」
警官「なんだって?!危険生命体…の毛!?」
大谷「そう…私の父も宇宙生命体研究者でしたが、そのあまりの危険さに発見早々に駆除したほどです…!」
女性記者「それがこの怪現象の張本人?!」
大谷「えぇ、コイツこそ隕石と一緒に来た宇宙からの漂流者…そして妖怪山姥の正体と私をこんな身体にした元凶が向こうの茂みに潜んでるわ…」
何か意味深な事を言った大谷博士の言葉に問おうとする者もいたのだが…
直後に茂みから巨大な影が現れ、それどころではなくなる
木より巨大な女性のような怪物が茂みから顔を出す。
だが、その顔よりも大きな気球サイズの爆乳に目がいく
運転手「うわああああ!!化物だ!」
大谷「遅かった…もうここまで成長しているなんて…マズすぎる…!!」
警官「ひいいいいぃ!お助けぇ…!」
警官が銃を巨大な爆乳の怪物目掛け発泡しようとするが…
大谷「ダメよ!…奴には効かないわ!!寧ろ逆効果よ!」
女性記者「教えて下さい博士!!あの怪物…危険宇宙生命体の名を…!!」
大谷「奴はプルンガ…父がふざけて付けた名前よ…奴はエネルギーを餌にして無尽蔵に膨張していく高度文明の敵よ…!!」

隕石と共に地球に飛来したプルンガは電気などを餌にドンドンと成長し食料が豊富にあるのだろうか都心に移動し更に膨張…
都心上空を覆い尽くすほどに巨大化してしまっている

都心はプルンガ対策本部を開き、対抗策を打とうとするも計画停電をするのがやっとであった
その際、大谷博士は会見を行い、
プルンガの説明を行った
山で小さな老婆のような浮遊霊または妖怪を見たと言うのは恐らくプルンガが生まれたてで大気圏に突入し弱り、萎んでいる状態だったと言うのだ。この時に彼女の父親は仕留めてプルンガ殺せたと言うのである。だが…
大谷「その時に飛び散ったプルンガの返り血が少女時代の私の胸に掛かってから、それ以降胸がドンドンと膨らみ、胸に対して揉む以上の刺激や衝撃を乳房が膨らむ体質になったのです。これがその証明です!」
大谷博士は頭より大きな胸を晒す。だがニップレスを付けた状態だ
その胸へ揉む、平手打ち、角材で叩くなどの打撃を与えたら目に見える勢いで腫れ…いや膨れ上がる
バランスボールサイズ2つの双乳が体積が増量していく…
臍が見えなくなり、股下、膝下の順に見えなくなるほど膨張して
最後には接地するまで巨大化する超乳を目の前にした取材陣は絶句する。
大谷「お解り頂けましたか?かつて私の父が学会でプルンガの存在と危険性を訴えた際、少女時代の私もこれと同じ事をしました。
ですが、生きた実物がいない為結局却下されましたが、今なら生きた実物が空にいるので問題無いでしょうね…ちなみにプルンガの身体と違い、人間の身体には新陳代謝の為にこの膨らんだ胸の中でエネルギーが凝縮され母乳になって排出され元のサイズに戻ります。後、この爆乳は意外な位に軽いんですよノーブラでこの張りですし…」
取材陣「博士は先代の父の無念を晴らす為に学会に報復みたいな真似を…?」
マスコミの心無い一言に対して
大谷「好きに受け止めて下さい…プルンガと私はどうにも縁がありますが、あくまで研究の一環です。今も最善の策を練っています。」

その後もプルンガの生態の説明を再開する
飛来時の姿は幼生期
見た目が老婆のような報告があったのは萎んでいた為で髪と手足は木の枝や根の様に何本も触手の様になっており、そこから浮遊して飛び回り触手を伸ばし、電気などの文明のエネルギーを奪ってゆくのだ
それで成長した爆乳巨人形態が一次成長期
肉付きが良くなり健康的な女性に
上半身が覆われてるほどに膨れ上がった乳房をしていた
あの巨大な爆乳には膨大なエネルギーが詰まっているのだろう
この姿になるともう駆除不可能になってしまう。核兵器の爆発ですら餌になるという化物だ
そして更に巨大に成長し都心上空を埋め尽くす大きさの現在は第二次成長期
全身の肉付きも増してムチムチしているような感じだ
大きさが増すばかりのプルンガに打つ手無しの人類はただただ昔の時代のような生活を強いられるばかりだ
電気が使えないだけで文明人は大変不便な事極まりない…
取材陣「博士…最近、大型台風が接近をしているそうですが…プルンガはこの嵐で何処かに飛んで行きませんか?」
大谷「プルンガを見縊ってはいけません…凄まじい大自然の脅威ですら奴にとってはご馳走にしかならないでしょう…ですが、その嵐が去った後に最善策を行う予定です。私が伝えたい事はもうないので、今回の会見はここまでにします」

予報では明日に台風が近づく予定の都心の河原にて
女性記者「大谷博士!先日の会見はお疲れ様でした」
大谷「あら…あの山の時の記者さん…その節はどうも」
女性記者「これだけ暗くて静かな真昼の都心は今までで初めてですよ」
大谷「嵐の前の静けさもあると思いますよ」
女性記者「でもその台風もあの都心上空を覆い尽くす巨大なおっぱい怪物プルンガが食べてしまうんですよね?」
大谷「えぇ、自然の脅威すら凌駕して喰らい尽くすプルンガは神からの啓示かもしれません…」
女性記者「もうこのまま…この大都会に太陽が顔を出す事がないまま、我々の文明は滅びてしまうのでしょうか…」
大谷「いいえ、奴は宇宙生命体…なら宇宙生命体に帰せばいいんですよ…そう…太陽の力を借りて」
女性記者「宇宙に帰す?…太陽…?」
女性記者は大谷の意味深な言葉にとやかく言わなかった

そして後日、台風が接近するが空の彼方の衛星カメラは捉えていた
都心部に浮遊してた巨大なおっぱいが空に大きな目…大型台風に近づいて行き吸収してどんどん大きく膨らんでいくのだ
大型台風の超エネルギーを呑み込み一気に巨大化していくプルンガ。
国土半分を覆い尽くしそうなほどはち切れんばかりに膨張した乳房は比較するとガスタンクか飛行船2つが身体に付いたような超乳
太平洋沖に移動したプルンガの
台風一過の都心上空はすっかり快晴で晴れ渡る
その最中、大谷は再度、会見を行った
大谷「今やこのプルンガは第三次成長期に入りました。
このまま成長を続ければ他の国にも魔の手が伸びてしまいます
事態は深刻に見えますが、今…宇宙開発局が大型人工太陽を搭載したロケットミサイルを発射してくれましたので現状打破が出来ます!」
それからロケットミサイルが発射され上空に巨大な太陽が昇る
プルンガはそれに惹かれるように
更に上へ浮上していく
暫くしてその太陽は消える
プルンガが喰らい尽くしたのだ
だが、その超巨大なおっぱいが降下する事はなく宇宙の彼方へ向かいどんどんのその巨影が小さくなっていく…
女性記者「やりましたね博士!プルンガは宇宙の彼方へ去りました!地球は救われたんです!」
大谷「いえ、奴は本来の餌に気付いただけですよ…太陽に…。
プルンガが太陽を喰らい、奴が太陽になるか…喰らい負けて破裂して宇宙のあちこちに子供をばら撒くか…それが奴の生態なのだと私は思います…」
女性記者「確かに超が付くほどの危険な宇宙生命体ですね…一応二度も飛来してるわけですし…」
大谷「またすぐ来るかも知れませんね…もしくは我々の文明が発達するか滅びてるかもしれない遠い未来に来るかもしれません…
私の体質もあるので利用方法もあるでしょうが奴は今の我々にはあまりにも危険…こんな悲劇は私の代だけで充分です。その為に宇宙生命体の研究を進めているのです」
女性記者「宇宙には私たちの常識を超越するものがまだゴロゴロいるんでしょうね」
宇宙の彼方に去って行く超危険生命体を尻目に2人は会話する
地球の危機はかくして去った
だが、つかの間の平和なのかも知れない
いつか空を見上げて眩しい太陽を見ようとしたらそこにあるのは巨大なおっぱい…プルンガになっているかもしれません…