彼女の悩み

御霊神 作
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第三話
ヒロキ編

「ヒロキ君、その荷物はそこに置いといてくれ。」
「あいよ〜。」

オレは今日は雀さん、またの名を朱雀さんの家、「鳳凰寺」のおじゃましています。しかも朱雀さんのお父さんの炎次郎さんはこの隠れ里の里長ときたから凄い!しかもオレの家まで用意してくれて・・・
このヒロキ、言葉に出来ないほど感謝しております・・・
というわけなので、今日はお世話になってる鳳凰寺のお手伝いをしてるわけなんですね〜。

「そういえば、ヒロキ君。さっきの地響きはなんだろうな?」
「さあ〜・・・何か落ちたかもしれませんね。」
「うむ〜・・・もしそうであれば偵察に行かねば・・・」
「あれ?そういえばおふくろ殿と朱雀さんは?」
「ん?ああ、こまつはまた仮装していたな。確か尼僧の格好だったな。
雀は最近何か悩んでるらしいな・・・ヒロキ君、何か聞いたか?」
「いえ、オレも気になっていましたし、朱雀さんのあんな顔見たくありませんしね・・・今度何があったか聞いてみます。」
「そうか・・・ありがとう。雀も喜ぶよ・・・」

オレと親父殿が話していると、また大地が大きく揺れた。
これはただ事じゃないと感じたオレと親父殿が出ようとすると、
窓のほうから警備隊の烏天狗が飛び込んできて・・・

「御頭!そしてだんな!ご報告します!!
北の山の木々が揺れ動いています!
そ、その木々の中には・・・・・・」

隊員の烏天狗が言葉をつまらせると、次に頭を割りそうな騒音が襲った。

「大きくなりすぎちゃったよ〜、お母さぁん!!」
「あらあら、ごめんなさい!お母さんが手を滑らせちゃったからですね〜。」

オレと親父殿と烏天狗の警備隊員は騒音が止むまで耳をおさえ続けた。音が止み終わって、声がした方角をおそるおそる見てみると、
オレ達は言葉を失った。
そこには天に頭がつきそうなほど巨大化した朱雀さんとこまつさんの姿があった。

「なっ・・・朱雀さん?」
「こ、こまつ!!」
「姐さん!!お嬢!!」

当然こちらの声が聞こえる事はなく巨大な女二人は辺りを見渡していた。するとまたあの騒音がオレ達を襲った・・・

「あらあら!雀ちゃん!あそこは私達の里ですよ。」
「あ、本当だ!凄く小さく見えるね!あ、あそこって私達の家だ。
しかもあそこにいるのって・・・」
「あらあら!炎次郎様と烏天狗さんとそれにヒロキちゃん!!
良かったわね、雀ちゃん!ヒロキちゃんに見てもらえて!」
「うんっ!ヒロキく〜ん♪見て見てこの身体〜!!」

朱雀さん達、こっちに気付いて普通に喋ってるつもりなんだろうけど・・・
そんな大声じゃあ里中に聞こえてるって・・・オレの名前とか普通に呼んでるし・・・めちゃくちゃ恥ずかしい・・・

「ほらほら〜♪この胸、大きいでしょ〜♪」
「あなた〜♪私の胸も見て下さい〜♪」

そう言うと巨大女二人は自分の胸を掴んで、上げたり下げたり・・・
寄せたりまでして自分の胸を強調しまくってた・・・
多分これを見てる里の住民は鼻血出しまくってるだろうな・・・

「む!ヒロキ君、その血は!?」
「あ、これっすか?もう我慢の限界なんですよ。
ああいう身体、大好きなんすよ。
だ、だから興奮したら出るんすよ。この吐血は・・・」

そこから気絶したんだろう・・・目の前が真っ黒になったから・・・

続く・・・