第一話「二人ぐらし」
俺の名前は中村キヨト、自慢じゃないがこれまで女性と付き合ったことはほとんどなくむろん同棲したことなんてあるわけない・・・。
そんな俺にも春が来たのだろうか・・・ようやく女性と2人で暮らすことになった!
その女性って言うのが問題なんだけどな・・・
「ドンドン」ふいにアパートの玄関を叩く音に俺はおこされた。
時計を見るとまだ10時だ。こんな時間に誰だったく。
「はい、中村ですけど。どなたさん?」
「ぁ、キヨちゃん?私よ、福岡のばっちゃんよ。」
「ばっちゃんか?ちょっとまって、今あけるから。」
「ガチャっ」ドアを開けるとばっちゃんがたっていた。
「どしたの?こんな時間に・・・なんかあったのか?」
このばっちゃんが来るとたいてい面倒ごとを持ち込んでくるのだ。
今回もなんとなくやな予感がした。
「ちょっとね、あんたに話があるのよ。長くなりそうだからとりあえず中に入ろうかしら。」
「あー、分かった入って・・・」
「じゃあ、みっちゃん入ろうか?」
「え?みっちゃん?って?」
ばっちゃんの横からひょこっと出てきたその女の子は、まだ5歳くらいだろうか?
身長は俺の腰以下で、かわいらしいふくを・・・え?元は可愛らしかったと推測されるその服はなんとその幼女の胸で引き伸ばされ、見るも無残になっていた。
まてまて、なんで5歳くらいの女の子にそんな胸がある!?
しかも常人ならぬ大きさだ。
サイズでいうと・・・100cmいやもっとある。幼女の胸は自身の足元限界のところでストップしている。
あと数cmで地上についてしまうところだ。
「キヨチャン?聞いてるの?」
「あ、うん?なになにきいてるよ。」
ボーっとそのこをみていてばっちゃんの話はまったく聞いていなかった。
「もう!きいてなかったの?実は・・・この子はこのからだのことでいろいろあってね。それは今はちょっといえないんだけど・・・。」
「そうか・・・まあ詳しい事情は分からないけどしばらくの間は俺が預かるよ」
ってなわけで、このいろいろなわけありな胸のでっかい女の子と同棲することになった。
(とりあえず名前はきいておくか・・・?)
「あの、君名前はなんていうの?」
「みうだよ。長谷川みうって言うの。」
「へ〜、みうちゃんか。じゃあこれからしばらくお兄ちゃんと一緒だからよろしくね。」 「うん!」
みうは満面の笑みでこたえてくれた。俺は少しの不安を覚えながらもこの子との新生活に多少はりきっていた。
何せ子供ができたようなもんだからな。
しかし、この新生活がまさかこんな事になるとは俺も想像していなかった・・・
続く