椿姫の希

ハヤト 作
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表-1話 異変

俺は、片岡信弥(かたおかしんや)



中学では生徒会長をしてきた。
高校に入って2年経って、やっぱり生徒会長になった。

生徒会長のメリット
それは、有名人になれていろんな学生と話ができる。
男も女も教師もみんなみんな
誰が危険人物で、誰と近くにいれば安全かとかも含めて…
それから隣の学区の情報も入ってくる。
それから内申も上がる。


「おはよう信弥」
「おはよう。」

「会長、おはようございます。」
「やぁ、おはよう。」

「おす。信弥。なぁちょっといいか?」
「おう、なんだよ?」
「俺の男としての相談を聞いてくれ、生徒会長。」

クラスの男子が正門で朝から何やら心配な表情で話し掛けてくる。

「俺、昨日の夕方告白されたんだ。」
「まじで?」
「でもそのこ、ブサイクではないんだけど、貧乳でさー。」
「おいおい、失礼だろ。その子の気持ちに対して…」
「だけど、男として…いや、生徒会長として女は巨乳がいいよな??」
「…ったく、生徒会長としてはいらんが、個人としてはないよりはあった方がいいだろう。巨乳でも爆乳でも、揺れるとこにお前ロマンが…あ、」

俺のとなりにいる副会長(♀)が呆れた顔してる。

「だよな、だよな?やっぱ巨乳だよな?ありがとう会長。」



まぁこんな毎朝だ。
それから放課後まで授業を受けて
放課後のチャイムと同時に生徒会室に移動。

俺はいつも誰よりも早く教室を出て、生徒会室へ行くが
教室に着くと、俺よりも早く教室に着いているのが
副会長と秘書を兼任する、木下椿姫(きのしたつばき)だ。
俺が教室に入ると、それに気づいたかように読書を止め、コーヒーを淹れる。

「今日は、早いのね。」
「椿姫、おまえはなんでこんなにも早く教室に着けるんだ?」
「会長がのんびりしてるんじゃない??」
「そんな…そんなこたぁねぇよ。椿姫こそ授業サボってるんじゃないのか?」
「あら、よくわかったわね。あんな授業出てもしょうもないでしょ?」

…こいつ、成績優秀・スポーツ万能で文武両道なのにどこか人とズレてる。天才だからか?
なのに、生徒会長にはならずに副会長をやってる。
読書中の椿姫は大人しそうで内気そうなのに、それ以外は秀才のほうが輝きすぎている。
ちなみに俺の成績は、平均的だ。



「ねぇ…会長?」
「ん?…て、お、お、おお前近すぎ!!」

顔を上げると、椿姫の顔が目の前にある。鼻と鼻が擦れるほどに近い。
額に手を当て、顔を遠ざける。

「ふふふ、会長ってかわいいね。」
「バカにすんな。びっくりしただけだ。それにお前に会長って言われるとなんだか小馬鹿にされている気がするんだ。お前が会長の座に着けばより安定するだろうに…」
「私、面倒くさいのは嫌いなの。」
「だから副会長だってか?」
「そっ。」
「そっか…。」

「それより、朝の話…本当なの?」
「何が?」
「あなたのクラスメイトが貧乳よりは巨乳がいいかって話。」
「おまえ、呆れた顔で見てたのに気になるのかよ?」
「べ、別にいいでしょ?」
「あの発言があなたの本音なのかどうか、気になっただけよ。」
「ふーん、っま、嘘ではないかな…、よし生徒会の準備しよー。」


我が生徒会は他に会計・書記・庶務のが生徒会本部。それに各委員長が下につく形で生徒会が成り立っている。
顧問は古文の教師。

続々とメンバーが集まってくる。

「みんな、席に着いたか?よし。じゃぁ4月も入ったことだし今年度初の生徒会を始める。よろしくな。」








「ただいまぁ」
「おっかえり〜」

帰宅をして最初に出迎えるのは妹の佳奈○学4年生だ。
4年生と行ったら大抵は子供扱いに嫌気がさし始める年頃なのにこいつは子供扱いしても嫌がるどころか喜ぶ変な奴。
でもまぁ、世の中の女よりもわかりやすいから気が楽なんだけど…

それにしてもいつもより家の中が騒がしい。

「あら、おかえりなさい。ごめんねぇ、今、佳奈の友達が遊びに来ているのよ。」

皿を洗いながら40近い母が言う。

「またか…」

それにしても友人が遊びに来ているのにもかかわらず俺を出迎えに来た妹はバカか…
でも女っ気がない妹も母も俺にとっては落ち着く。
別に女っ気がないことがいいわけではない。
なんていうか…変に気を遣わなくていいし、妹はかわい子ぶるけど純粋なもんだ。
街の女の子はそうはいかない。自分のことを必死にアピールして男を落とそうとしたり、惚れさせたり、それでいてか弱いとこを見せて守らせようとしたり、色気出したり何かと計算高い。
そういう女が苦手なだけだ。

そんなこと思いながら、妹の部屋へ行く。
お茶菓子を母に渡されたからだ。

コンコン

ドアを開ける。

開けると一面ピンクに統一された甘い部屋。その真ん中のテーブルを囲う様に女の子たちが座っている。妹のほかに3人。

「いらっしゃい。少し休憩したら?」
「あ、お兄ちゃん。ありがとう。」

その会話に妹の友人たちがあいさつする。
よく見ると中でも1人だけ他と雰囲気が違う。その子は妹の親友で一番うちに遊びに来る子だ。

「今日は何?勉強か?」
「うん。今度実力テストがあって…その対策。」

飛び跳ねるように立つと妹の服がヒラリと舞う。ぺちゃんこな胸板についた意味のないブラが見える。

「あ、あのお兄さん。この問題わかりますか?」

そう訊いてきたのは、一人雰囲気の違う子。なんだろう何がこんなにも違うのだろう。

「どれどれ?」

お茶菓子を適当に置いて、その子の横に座る。女の子らしい甘い香りと腕に何かが当たる。

「あ。ごめん。」
「いえ、こちらこそ…」
「あーお兄ちゃん!?今さわちゃんとイイ感じだったでしょ?もうお兄ちゃんという人は私がいるのに…」


妹が何か騒いでいるがまぁいい。
そうか、この子は胸が他の子より大きいのか。
恰好も大人びてて胸の大きさを隠してるけど、体つきも妹と天と地の差。
でも所詮は○学4年生、興味の範疇にないがな。

そんなこんなで夕方、さわちゃん率いる妹の友達たちはそれぞれ家路に就く。

いつもの日。
毎日こんな感じ。
それの繰り返し。だった。



夜に学校の宿題やって風呂入って、湯上りの牛乳
布団に入ってまた明日だ。








次の日の放課後。

「信弥くん。今日も生徒会?」
「ん?」

教室を出ようとしたら後ろから声をかけられた。
振り返ってみると、学校のマドンナ的存在の伊達綾乃(だてあやの)がニコニコしてこっちに来たのだった。

「そうだけど、伊達さん俺に何か用?」
「うぅん。別に大した用ではないんだけど…ちょっとね。」

相変わらず、デカイ乳してる。噂では98cmあるはずだけど…間近で見た大きさは100cmと言ってもわからない。

「私も生徒会室行ってもいい?」
「うーん。来てくれたら他の役員も喜ぶだろうけど…。」
「けど?」

話しながらどんどん近付いてくる綾乃に俺は後ろに下がる。掃除用具入れに背中が当たってひんやりした。

「けど、椿姫がなぁ…。」
「あぁ副会長の椿姫さんね、確かになんだか私のこと毛嫌いしてるみたいだし、うん、また今度にするわね。」

そういうと、綾乃は自席に戻った。
俺は、生徒会室に行った。

「うぃーっす。」
「あら、遅いじゃない。」
「おぅ、椿姫。ちょっと教室でしゃべってて。」
「ふーん、伊達さん?」
「おいおいおい、おまえはエスパーか!?」
「別に…鼻の下が伸びたまんまだからもしかして、って思っただけ。今日もコーヒー飲むよね?」
「あぁ頼むわ。」

正直こいつの直感には心底驚かされるが、まぁ怒ってなさそうだし、良しとしよう。
それに椿姫の淹れるコーヒーは何気に旨い。

「あ、フレッシュは2個お願い。今日は甘い気分なんだ。」
「はいはい。」

目の前に出されたコーヒーを飲みながら書類整理していく。
ちょっと遅めだが、気づいた。

「今日のコーヒーいつもと違くね?」
「うん。豆切らしちゃって慌てて買ったら、いつもと違うやつだったの。」
「へぇ…おまえにしちゃ珍しいな。」

ちょっと赤面しながら言った椿姫だったがすぐにいつもの表情に戻った。
いつも表情と言っても無表情に近いから、何考えているのかさっぱりわからん。



そんなこんなで今日も学校が終わる。
椿姫と一緒に帰る時に気づいた。
なんか、椿姫の胸元が昨日より膨らんでいるように見える。
最初は気のせいかなって思ったけど、気のせいじゃなかったと気づくのはもう少し後のことだ。




「ただいまぁ〜。」
「おかえり、お兄ちゃん。すぐご飯だって。」
「あいよ。」

いつもように、居間のソファーにブレザーと鞄を投げて食卓に座る。
今日は魚か…テンション下がるな。

佳奈は母の手伝いをしている。
身軽に動く皿さばきが逆に危なく見えるほどだ。

食事を済ませ、部屋に戻る。
風呂に入って、湯冷めしないうちに布団入る。これも日常。
伊達さんの揺れる胸元を夢に見ながら今日はもう寝た。




「…ゃん。…いちゃん。」
「な、なんだよ。こんな時間に…。」

夜中暗い部屋で何やら妹に起こされる。寝ぼけたまま、虚ろに目を開け佳奈を見るが暗くてよく分からない。

「…ん…どうした?佳奈?」
「うぅん、ちょっと身体が火照って寝れないの。」
「いつも勝手に布団に入ってきてるだろ…そんなんで起こさないで…zzz。」

眠くて妹どころじゃない。まずは寝かせてくれ、妹よ。
っとまぁ、妹の行為はいつものことだからいつもの扱いで俺は寝た。

その後、佳奈が俺の布団に入ってきたのが分かったが、さらに驚いたのは確かに佳奈の身体が火照っていて俺の布団ごと熱が帯びた。

あれから何時間が経っただろうか…
再び佳奈が俺の身体を揺すぶる。

「お兄ちゃん…大変…。」
「ん…今度は…何〜?」
「よくわからないけど、身体がくすぐったいの。」
「いいから寝ろよ。寝ないと紗和ちゃんみたいに大きくなれないぞ…zzz」

面倒くさすぎて俺は佳奈とは逆の方に寝がえりを打って朝まで寝た。段々と背中に妹の身体が当たって俺の背中に押し当てるような感覚だった。

そして翌朝、目覚まし時計よりも早く目が覚めることになる。
そう妹によって…










「わぁぁぁぁぁぁお兄ちゃん、見てみて!大変だよぉ…」

見るよりも前に妹に寝ているところをまたまた邪魔される。
いつも寝ているところを跨いで乗って体重をかけてくるが今日はさらに生温かい体温が俺の身体を包んでいた。
そして、俺はようやく目を覚まし、佳奈を見た。

「…へ?…!!な、なななななんなんだ、その身体は??」
「わからないよ。朝起きたらこうだったんだもん。」

そういう佳奈の身体はパジャマは着ているものの、ボタンが3個に2個は外れてしまい、布団にボタンが散乱している。
パジャマの隙間から肌色の肉がはみ出ていてパジャマごと内側から破裂しそうなほどまんまると膨らんでいた。
生地の下からでもわかるほどポッチリと乳首が起っていて今も少しずつパジャマの生地を上へ上へとずらしている。
そうこうしているうちに、その肌色の塊の底面がパジャマからはみ出したかと思うと一気にボタンがはじけ飛び、左右に肌蹴てしまった。

「おっぱいが大きくなった…。」
「あぁそう…みたいだな…。」

佳奈の身体から飛び出したそれは、バレーボールよりも一回り大きくまんまると揺れながら未だに成長を止めない。

「だい…じょうぶか?とりあえず居間にいって母さんに相談しよう。」

まじまじと佳奈の身体を見てしまい、一晩で大きくなったおっぱいが脳裏に焼き付いて離れない。

佳奈の手を引っ張って居間まで連れていく。おっぱいが大きすぎて揺れるたびに繋いでいる手に当たり心なしか興奮してしまった。おっぱいこそ大きいが○学4年の妹なんかに…。

「母さん、佳奈の身体が…おっぱいが急成長しやがった。」
「あらぁ…佳奈もなの?」

台所から出てきた母親は服こそ着ているがエプロンから両脇にボンと盛り上がりエプロンも前へ上へと持ち上げられ不自然なほど母親のシルエットがまん丸だった。

「母さん?」

母さんの体つきは人並みでブラはおおよそCカップくらいで少しだけエプロンが盛り上がっていたくらいだけど
今や昨日までの雰囲気は全くなくこの先熟れた身体は萎れていくだけだと思ってたのに再び熟れていくように思えた。

「母さんもね、昨日からずっと身体が火照っているの。おっぱいだけじゃないわ。このスウェットも昨日まではスッカスカだったのに今は見ての通りパッツンパッツンで履けてないのよ。これから佳奈のサイズを測るから、母さんのも測ってくれるかしら?」

そういうと母さんは熟れたアラフォーな身体を揺さぶりながら戸棚からメジャーを取り出す。豊満に膨らんだおっぱいが戸棚のガラス戸にあたって平たくつぶれる。
母さんの息遣いが荒くなったのがわかった。

たったそれだけの動きなのに戻ってきた母さんの顔は赤らめて息切れしていた。

「はふぅーなんだか、凄く疲れるわ。エネルギーが凄く消費されているみたい…。早く朝食にしましょう。だから、さ、佳奈こっちに来なさい。」

母さんの呼びかけにぴょこぴょこ駆け寄る佳奈の身体はさっき見たときよりもおっぱいが大きくなり、臍を隠し、乳房が両脇からはみ出し背中側に肉が回ろうとしている。

「信弥!こっちを持って!」

とりあえず急かされたから、母さんの手からメジャーの端を持つ。その時、母さんの腕に俺の手が当たった。

「あぁん…そんな…信弥今は止めて…」

一瞬、何が起きたのか理解ができなかった。
母さんが触れた腕を抱えて蹲った。蹲って圧迫された乳肉が所せましとせめぎ合い母さんの身体から零れ落ちたがしばらくしてたら落ち着いたようだった。
その間に、佳奈のバストサイズを測った。何度測ろうとしても正しい値が出てくれないというより測っている最中に顔がおっぱいに埋まっていくようだったのでずっと成長しているみたいだった。

「…とりあえず、だいたい128cm。今ももう違う値かもしれにけど、落ち着いたらまた測ろうな。母さんも無理すんなよ。俺、先に学校行くわ。…行ってきまーす!」

俺は逃げるように飛び出した。
だってあの場所はたとえ女の子が苦手な俺でも意識してしまう。
相手は40過ぎのおばさんと10歳に届いたかどうか怪しい○学生だ。キュンキュンする方がおかしい。
…でも柔らかかったなぁ…おっぱい。



道行く女性がいるとどうしても胸元をみてしまう。
スーツに身を纏った女性やワンピースで胸元を隠す女性、学生…どれを見ても母さんや佳奈のように肥大化した乳房を持つ人なんていなかった。

「おはよー信弥。」
「ん?おはよう、椿姫。」

横から声がしたかと思うと椿姫と合流した。
思わず、胸元を見てしまう。いつもと変わらない胸元、よく見ていると

「何見てんのよ!」

と背中を叩かれてしまった。
でも少し、さっきとは違って大きくたわんだように見えた。


「べ、別になんでもねぇよ。」
「本当に?顔がなんだか赤いよ?息も荒いし…」
「気のせいだって!」
「ふ〜ん…っそ。」

本当にこいつは何を考えているのかわからないけど
なんか今日は着飾ってるのか?ちょっとかわいく見える。

「ねぇ信弥、今日の私見て何か思わない?」

駅前の信号で急に訊いてきてギョッとした。
何かってなんなんだよ。
…あ、そういうことか?

「…化粧変わった?」
「よく気付いたね。うんアイプチ変えたんだ…他には?」
「まだあんのかよ?」

椿姫は俺の周りでいろんなポーズをとっては見せてくれたが正直よくわからない。

「てか、動かれると気づけるものも気づけないだろ…。」
「ふん、こんなにも変わったのに気付かないなんてダメな生徒会長ね。」
「関係あるかよ?」
「あるわよ。ちょっと気付かないだけでどれだけの生徒が困る事か…」
「…ぐぬっ…。」

でも、本当に他にどこが変わったのかわからなかった。
しかし今日の椿姫はやっぱりかわいい。なんだろう雰囲気が変わった気がするけど、それ言ったら逆に不機嫌になりかねない。言うのはよそう。

駅前を通り過ぎ、商店街を通り抜ける。
角には佳奈の通う○学校がある。

○学生はなんていうか、朝から元気だよな。
授業がない時間はこれでもかというくらい遊んでいる。
俺にもそんな時代があったもんだ…。

「あ、お兄さん」

○学校の校門に入る直前に昨日うちへやってきた、あの子がいた。

「ん?あぁさわちゃん…おはよう。」

校門をくぐりかけた身体がこっちへやってくる。
ランドセルによって年齢に不相応なおっぱいが寄せられて洋服を盛り上げている。

一歩近づくたびに大きく上下に揺れている。
本当に○学生とは思えない身体つきしてやがる。

「誰?」
「さわちゃんは妹の佳奈の同級生だよ。」
「ふーん。」

「あ、今日佳奈は学校休むから担任にわたしといてくれるかな?」
「…はい。佳奈大丈夫そうですか?」

30cm以上も下に顔があるから不安そうに見上げる姿が愛らしいが、襟から見える谷間には相当の破壊力があった。

「急な発熱だけど、たぶん大丈夫だろう。見舞いにでも行ってやればすぐ治るさ。」

本当は急に、おっぱいが大きくなって大変だから、休んだわけだけど、そんなこと言えるわけがない。
優しく笑いかけると、さわちゃんも不安な表情から笑顔になった。
その時だ。
さわちゃんの身体から一瞬熱を感じた。
佳奈と同じような熱を…。

さわちゃんは気づいているのだろうか、わからないが俺と椿姫に会釈をすると学校の中に入って行った。

「…ロリコン。」
「ちげぇよ!!」

なんだよ、椿姫のやつ不機嫌じゃねぇか。


つづく。