表-2話 昼休み
「おはよう。」
「おう、おはよう信弥。」
廊下で椿姫と別れ自分の教室の入って自分の席に就く。
周りの男子だちとはよくしゃべる仲だ。
「今日も、副委員長と登校か?あいつ普段どんな奴なんだ?」
「なんだなんだ?お前椿姫狙ってるのか?やめとけやめとけ(笑)。あいつは普通の女よりも打算的だぞ。」
「だって文武両道で、スタイル抜群で、お金持ちだぞ。」
「でも、信弥にメロメロだから俺らには振り向いてくれないわけよ。」
「椿姫が俺にメロメロ?どうやったらそう見えるんだよ。お前らの目は飾り物だろ。椿姫より伊達さんのほうが俺はいいけどな。巨乳だし」
「私がなんだって?」
「うわ、伊達さん!?別に大した話じゃねぇよな、な?信弥。俺、席戻るわ。」
そう言って、男子友達は席に戻る。
俺は伊達さんと見つめあう感じになった。
「な、何か用?」
「うん。あのね、ここだけの話なんだけど…。」
伊達さんが俺の耳に小声で話し掛ける。腕に高校生にしては大きい98cmの巨乳が当たって気持ちがいい。
お互いの息が顔に当たるのが分かるくらいに近かった。
「わかった。じゃぁ後でね。」
午前の授業、伊達さんのおっぱいの感触が腕に残る。
反芻してるだけで授業に集中ができない。
ブレザーの上からでもその膨らみがわかるほどに大きなおっぱい。
でも、今朝の母妹より小さいんだよな。
そう考えると、妹の急成長は尋常じゃなかった。
ちなみにさっきの話はこうだ。
「昼休み、一緒にお弁当が食べたいから体育館裏にきてほしい。」とのこと。
俺にも春が来たわけだ。
「やっほーい。」
「片岡どうした?急に…」
そうだった、今は授業中だ。
教室が笑い声に包まれる。斜め前に座る伊達さんもほくそ笑んでいた。
昼休み。
体育館裏に行ってみると、まだ伊達さんはいなかった。
「もしかして、騙された?」
「騙してなんかいないよ。」
すぐあとから伊達さんが現れた。
「待った?」
「いや、今来たとこ。」
「よかった。お弁当食べよ。」
体育館裏の階段に二人並んでご飯を食べる。
特にこれと言って話したりはしなかったが、伊達さんは俺がいつも椿姫か男子友達といるからなかなか話しかけられなかったそうだ。
お弁当の後、まだ午後の授業まで時間がある。そのままぼぅ〜っと伊達さんの胸元を眺める。
ブレザーでよくは判らないけど、下にきているブラウスはパツパツになっているのがわかる。
生地は伸ばされ寸分の遊びがない。
「くすっ。信弥くん。おっぱい好きなの?」
「まぁなんていうか…まぁ男だし…」
「ふふふ。面白い。」
「でも、伊達さんにも失礼なこと言うことになるけど、俺…女の子は苦手なんだ。」
「そうなんだ。でも大丈夫だよ。私だけ慣れればいぃんじゃない?おっぱい触ってみる?あと、私のことは“伊達さん”じゃなくて“綾乃”って呼んで。」
「え…?」
とんでもない事態になった。
誰もいないことをいいことに、学校のアイドル的存在の伊達さんが服を脱ぎだしたではないか。あまつさえ自分のことを下の名前で呼べとか言ってきた。
ブレザーの前のボタンを外すと、やはりピッチピチに伸びたブラウスが現れて、ボタンを外していく。
下からキメ細かい肌色が姿を現すと、肌色は純白のブラジャーのカップの中に納まって…なかった。
「あれ?サイズが…」
もっと興奮してるかと思ったけど、その異変に対してなんだか冷静にいられた。
「うん。信弥くんのそばにいると身体が火照ってきちゃって、お願い触って。私のためにも信弥くんのためにも。」
「???」
目の前に膨らんだ98cmの巨乳。まんまるで張りがあって、小さな乳輪がより一層おっぱいを大きく見せる。
朝、妹や母のおっぱいを見ているにも関わらず、改めて同世代のおっぱいを見ると心なしか興奮してきた。
「さ、触るよ?」
「うん…。いいよ。」
ムニュ
優しく、それでも両手でしっかりと綾乃のおっぱいを鷲掴みする。
俺の息がおっぱいに当たって、綾乃の顔がしかめるが彼女は目をそらさずに俺のことを見ている。
恥ずかしくなってすぐに手を離そうとしたけど、手が吸いついておっぱいから離れない。
自然ともう1回もう1回とこねるようにおっぱいを揉んでしまう。
「き、気持ちいい…。」
「ご、ごめん。」
咄嗟に我に返って手を思いっきり離した。
「もうやめちゃうの?でも無理しちゃだめだよね。段々私に慣れてってね。」
「あぁ。」
“私に?”ちょっと違和感があったけど、女性の身体と言う意味かもしれないからあまり気にはしなかった。
昼休みの終了5分前を告げる予鈴が聞こえた。
「昼休みが終わる。」
「うん。着なきゃ。」
今さら、お互いに恥ずかしくなって背中が向き合う。
着替えているところが気になって、チラッと綾乃の方を見たら、見事な乳房が揺れて後ろからでも確認ができた。
「あ、どうしよう。」
その一言に慌てて、目を背けた。
「どうしたの?」
「おっぱいが大きくなったみたいでブラに入らない。」
「え??」
もう一度、綾乃の方を向いた。今度は勢いよく。
さっきの純白なブラが一回りも二回りも小さく見えるほどにおっぱいの方が大きくなってる。
「手伝うよ。」
「…うん、ありがと。」
背中に回り込み、綾乃が自身の膨らんだおっぱいを寄せる。
その隙に俺が彼女のブラのフックを止める。止まった。やった。
やったね。って綾乃の正面に回り込むと、無理やり納めたせいでカップから乳肉が溢れて段差ができている。
とても苦しそうだった。
ほどなくして、カップの針金が伸びてしまい、カップの下からも乳肉がはみ出てきたのだ。
「まだ、大きくなってる?」
「うん。苦しい…。」
「ちょっと待ってて。」
俺はあろうことか、彼女を一人残して、校舎内に戻った。
始業のチャイムが鳴ってしまった。
さらに5分後位してから、俺は綾乃の元に戻った。
「お待たせ。先生には保健室に行ってるって伝えたから、授業は大丈夫。あと、これ貸すよ。」
俺は自分のジャージの上着を貸した。
「え、でもこれ…。」
「いいって。だってなんかもうブラきついだろうし、ノーブラでいくなら、ブラウスにブレザーよりもジャージの方が透けない気がして。」
そう言うと、納得したようにジャージを受け取った。
俺はまた、彼女の後ろに回り込み、耳元で大丈夫?今、楽にするね。と言ってブラのホックを外した。
外れたブラは今までこれに納まってたのがウソのような程惨めになってた。
そのままブラウスを着て、ジャージを着る。
サイズの大きなジャージはうまいこと大きくなったおっぱいの揺れを見せなくして完璧だった。
その後、静かに教室に戻って、何もなかったように午後の授業を受ける。
周りからとやかく言われたけど、なんとか放課後のチャイムが鳴る。
ふと綾乃の席を見ると…寝てた。
昼休みでのことが頭をよぎると心が躍った。
とりあえず生徒会室へ今日も向かう。
つづく。